◆使われなかった画像◆




ゲーム内に入ってはいるけど使われなかった没データ紹介。

画像データを眺めていたら、なぜか「無敵」の画像だけ2つあるなあとか、
他のファミコンに比べてちょっと画像の並び方が特殊だなあとか思いました。

でもデータの並び方はとても行儀がよく、よく考えられてから画像を作ってある感じです。
キャラクターも背景もみんなしっかりできていてとても可愛い。

そんな画像の中で、ゲーム内では使われていない、見覚えのない画像がいくつか。

「クレーンフィーバー」で使われている画像です。
アームやカービィ、下に置かれる背景扱いの大量のぬいぐるみ。

その画像の中にクレーンゲームの残り回数が表示の画像があり、
「0」は左右対称で使い回せるので半分しかありませんが
1〜3はちゃんと順番に並んでいました。

・・・だが、クレーンフィーバーを遊べる回数は「2回」だけです。
難易度が一番低い「ほどよいからくち」であろうとも、難易度が高かろうとも回数に違いはありません。

アームの横移動の速度が変わるだけで3回遊べるとかそういうことはない。
それなのに「3」という数字があるということは・・・。

もしかしたら元々は3回遊べるゲームだったのかも?
それとも3段階ある難易度で、1〜3回遊べてアームの移動速度は同じだったのか?

数字の画像は1〜3だけで、4はありませんでした。

目を閉じて片手を上げているカービィの画像。
こんなのは見たことがないなあと思って保存していました。

だが、この画像があるところはステージ開始前のデモのところ。

そしてこれはオレンジオーシャンの開始前のデモ。
望遠鏡で周りを見ていてバランスを崩して海に落ちて、
サメにどこまでも追いかけられるというあのシーンです。

あの後どうなったのだろうか・・・。

で、そのときにだけ見られる画像なのですがゲーム内で表示される時は望遠鏡を持っているので
もう片方の手は見えません。没画像ってワケじゃないけど見えない部分があるということです。

・・・ってかつまりこれは、望遠鏡を覗いている方の目は閉じているということだ。
何のための望遠鏡だ・・・?

似たようなところでもう二つ。
ゲームオーバーになり「GAME END」を選ぶと、
カービィがマスターハンドを食します。

マスターハンドにカービィが襲い掛かってから口をあけて食べるため、
このシーンのとき顔の上半分はグーの状態のマスターハンドに隠れて見えません。

左の画像はゲーム内で表示されるもの、
右のは隠れて見えない全体図です。
没データではないけど見えないのでコレも一応紹介。

こんな顔で食べていたようです。

あ、もう一つあったので更についでに載せておこう。
ゲームオーバーになってコンティニューすると、
マスターハンドにほっぺたつねられてゲーム再開です。

で、このカービィの涙は別の画像が重なっています。
右の画像は涙がない元の画像ですが、ゲーム内では最初から最後まで涙が重なって表示されるため
涙ナシ版の元画像が全部表示されることはありません。涙の下に当たる部分は見えない画像です。

・・・・・・・・・・・・。
紹介していてあまりのしょうもなさにちょっと呆然としました。

細かすぎるし、よくこんな画像を保存していたな・・・。

さて気を取り直して、マップ画面で使われる画像です。

扉の上には数字が書かれていますが、
レベル1はステージ4、レベル2はステージ5までだし、
レベル3〜レベル7まではステージは6までしかありません。

レインボーリゾートはステージの扉の配置は
左右対称でステージ6で丁度いい感じです。

というわけで、ステージ7の扉の上の画像は作ったけど
ステージが作られなかったので使われなかったようです。

ステージ8の画像はありませんでした。

「カービィが小さくなるコピー能力」というのはこの頃からあったようで、
ミニマムなカービィの画像がありました。

一番下のは恐らく小さく変身する時の画像、上の3つはジャンプと落下だと思います。
当時のインタビューによると「小さくなるコピー」の構想はあったようです。

小さくなってもしゃがんだりスライディングもできたようです。
ただでさえ小さいのにしゃがめるのか。判定は更に半分になるのか・・・!?

だがこのゲームにおいて「小さくなる」ことのメリットはなんだろうか?
小さくなる能力を持っている敵キャラクターも没になったということだろうか。

「アルマジロ(FC)」の主人公のシェルくんが小さくなるのに似てます。

あのゲームだと小さい状態じゃないと入れない隙間があっていいところに行けるわけですが、
星のカービィ夢の泉の物語でも同じように小さくないと行けない場所があるとすれば
ステージのマップ自体を大改造しないといけないからこのときは見送られたのだろうか・・・?

後の「ミニマム」となったこのコピーのパネルの画像はありませんでした。
どういう攻撃方法にする予定だったのだろうか・・・スライディングだけということはないだろうし・・・。
吸い込んでいる画像もないし、敵に口から入り込んで内部から爆破とかだろうか。

コピー能力の画像とは全く違うところにポツンとある画像。
ちっちゃいカービィが座っているところのようですが、
こんな画像ってゲーム内で使われていたっけ・・・?。

まるかいておめつが ふたむすび ひとあっいうに ほしのカービィ!
うーん、ちょっとなに言ってるかわかんないです。

ではなく、これはファミコンをスイッチオンしたときに真っ先に流れる、
カービィの絵描き歌の歌詞です。

実際は「まるかいて おまめがふたつ おむすびひとつ あっというまに」
のあとにカービィがハケで二度殴られ色が塗られてフェードアウトし、
「星のカービィ」と書かれたタイトル画面に切り替わるため
最後の「ほしのカービィ!」という文字は出てきません。

文字の画像はちゃんと最後まであるので、
タイトルの前の絵描き歌で元は「ほしのカービィ!」まで
言い切る予定だったのかもしれません。

最後の没画像です。
ペイントローラーが描いて出してくる敵の画像の中に、
見覚えのない画像を見つけました。

ワドルディの上にあるスパークをコピーできる雷雲ですが、
下の小さめの雷が二つ出ている雲の画像は使われていません。

確かめるために戦いに行ってみましたが、
大きな方の雲のまま横に移動して雷を落とすため
やっぱり小さい方の雲は使われていませんでした。

なぜ使われなかったのだろうか・・・?

小さい雲の方の画像に雷が描かれてしまっているから、
断続的に落としてくる雷と一緒に使えなかったのか?

・・・だったら雷が描かれている下半分を消せばいいし・・・。
なぜ使われないことになったのかはちょっと謎です。

とりあえずだーっと見てみて見覚えのない画像の紹介をしてみました。
まだ没データはありそうですが、今回はこの辺で。



◆2016年3月1日追記◆

FCカービィ夢の泉の没データのところで、ミニマム(?)の後に紹介されている
ぽつんとある小さなカービィですが、GBカービィ1の残機表示のところにいるカービィと同じでは?
GBの画像からの流用などあるのですかね?以上、ものすごく小さいことでしたが失礼しました。


という情報を頂きました。えっ。

コレが「星のカービィ」(GB)のプレイ画面。
久々にプレイしてみたらスライディングできなくてビックリ。
そういえばそうだったか・・・!

ウィスピーウッズの鼻にも攻撃判定あるし・・・。

さて、この右下にカービィの残り人数が表示されています。
確かに小さなカービィのアイコンがあるが・・・。

並べてみたら。

完全に一致。

本当だ!ゲームボーイ版のカービィと同じ画像だったのか・・・!
・・・さらに後日。

マップ選択画面の残機で使われてるようです

という情報も頂きました。えっ?

並べてみたらホントだ。
ファミコンのマップ画面の残機表示って、
ステージ内の画像と違ったのか・・・!

というわけで、ちょこんとした没画像だと勘違いしていた画像は普通に使われており、
ゲームボーイ版と同じ画像だということがお二人から頂いた情報で分かりました。

つまり没データじゃないということでした。
つ、使われててよかったね!せっかくの可愛い画像なんだし!!

情報を下さったお二人、どうもありがとうございました!

2015年3月16日

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