◆ハリウサギとニドランについて◆
初代のウサギポケモン枠は、ニドランだったのだ…! イーブイも割とウサギっぽいけれども!

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SHUNさんから、「ポケモンの旧名称」のページについてこのような情報をいただきました。


00と01の「ハリウサギ」ですが、おそらく「ニドラン」だと思います。 まず、ニドランがウサギモチーフであること。ニドランの身体からとげとげを抜くと、長い耳や発達した前歯、体勢やその他の身体の特徴など、実物のウサギとそっくりです。 赤のずかんでも「みみが おおきく とおくの おとを きくとき はばたくように うごく。」と説明されています。

また、ニドキングとニドクインは、つきのいしで進化するポケモンですが、これもウサギと月に関連させたものでしょう(つきのいしで進化するその他のポケモンもおつきみやま関連です)。

次に「ハリ」要素。ニドランとその進化系の分類は「どくばり」ポケモンであり、 図鑑説明文でも「おこると どくばりを だす」や「ちいさくても どくばりの いりょくは きょうれつで ちゅういが ひつよう」と、どくばりが強調されています。

また、「どくばりポケモン」という分類から考えると、そもそも「ニド」という接頭語はneedleの意味だと思われます。 進化システムが採用され、進化先にneedle+ino/ina, need+king/queenという名前を付けることが出来る「ニド」という接頭語が使われることになり、 ハリウサギの名前も変更されたのかもしれません(ハリーノ・ハリーナよりも語感が良い)。以上です。長文失礼しました。


丁寧なご説明と有力な情報をどうもありがとうございます!!

ニドキングとニドクインが、「つきのいし」で進化するのは長年どうしてだろう…と、ずっと思っていた。 ウサギだからか!そこを関連付けて考えたことが一度もなかった…!

説明書でも「つきのいし」は「神秘的なポケモンと関係がある」としか書かれていないから、 ニドキングのどこが神秘的なんだ?ぐらいにしか思っていませんでした。 月にはウサギがいるんだから、そりゃあ「つきのいし」で進化したっておかしくない! ただ、海外の方は直感では分からなさそうかな…!!

それと、「ニド」が「ニードル」から来ているというのも一度も考えたことがありませんでした。考えなさすぎです。 だから「どくばりポケモン」であり、背中やらおでこやらがトゲトゲしているのか…!

「ハリウサギ」のままでは「ハリウサギ♂」となると6文字になってしまうし、 「ハリ」を「ニードル(ニド)」にして、ウルトラマンの怪獣っぽい「ン」が最後につく名前として「ニドラン」になったというのは非常に納得! 「ヤドラン」と1文字しか違わないのがちょっと気になるけど…。そこは初代ではレアな性別表記で差別化を図ったのでしょう。

そして今回、何よりも非常にストンと腑に落ちたのが…。

「ニド」は「ニードル」であり、「二度」ではない、「ハリウサギ」の「ハリ」の部分だから「二回」という意味の「二度」の意味は全く含まれていなかったということ。 そう…ニドランの「にどげり」の習得レベルの違和感の理由が明かされたのである…!!

ずっと疑問に思っていました。「にどげり」は「かくとう」タイプで2回攻撃してくれるから有用ではあるんだけど、 なんでニドラン♂は「つのドリル」なんていう「じわれ」や「はさみギロチン」にも等しい究極技を覚えた に「にどげり」なんてものを覚えるのだろうか、と。

弱すぎる技というわけではないが、満を持して覚えるにはちょっとインパクトに欠けやしないか。 「つのドリル」を覚えるのがレベル36、その後まだまだニドリーノにもニドキングにもせずにレベル43まで育てて ようやく「にどげり」を覚える。ちょっと遅くないか。ソレ最後か。

ちなみにニドリーノはレベル50、ニドキングに至っては覚えない。「ニド」キングなのに「にどげり」を 自力習得できないのである。「にどげり」を覚えたニドキングがほしければ、レベル43までニドラン♂のまま育て、 レベル44に上げてニドリーノにして、「つきのいし」を使ってレベル44のニドキング(にどげり習得済み)をGET。

だがその場合、レベル23で覚える「あばれる」は諦めるしかない。 戦力的には、レベル23までにニドキングにした方がイイんじゃないか…!?

コレはもしかして、「にどげり」をニドランが覚えることになったのは後の方だったからではないだろうか。 最初は「ハリウサギ」だったから、「にどげり」と何も関連性がないので覚えることはなかった。 しかし名前が「ニドラン」になったので「にどげり」を覚えることにさせた。

でもハリウサギの習得技は既に設定済み。なので、さらに高レベルで「にどげり」を覚えるという設定がなされた… と、考えると自然なような気がする。素人の勝手な想像なので気をつけましょう。 技のコード表を見てみると、「にどげり」はキック系の技の中にちゃんとあるので 「ニドランと名を変えたポケモンに覚えさせるためだけに急遽作られた技」ではなさそう。

ハリウサギ、マイコーというポケモンがいたが、ポケモンの進化という設定が作られてその2匹が関連付けられた、 ハリウサギはニドラン、マイコーはニドキングとなり、その2匹の間となるポケモンとしてニドリーノが作られた。 もしかしたらハリウサギの時点で習得技は決まっており、名がニドランとなってから「にどげり」を最後に覚えるよう設定された。

…さらに、ピカ版ではリザードンが「そらをとぶ」を覚えるように「修正」されたように、 ニドランも「にどげり」をもっと低レベル(レベル12)で覚えるように「修正」され、 ニドキングも「にどげり」を自力習得するよう「修正」されたのかもしれません。

「つきのいし」は「ウサギ」のイメージから。「ニドラン」の「ニド」は「ニードル」から。 その見解から、疑問に思っていた「にどげり」の謎が解けたのでした。情報どうもありがとうございました!!



ここからは蛇足も蛇足。ハリウサギ=ニドランという話はしたことがあるような気がしていたんだけど、 「ポケモンの旧名称」のページを見ても「背中に針というとサンドパンやサンダースが思い浮かぶ」 などという至極適当なことを言っているのみ。過去の日記や実況プレイ中に話したのかも。

…と、思ったが一応「ハリウサギ」で検索かけてみたら、そのページを書いた直後に収録した2020年6月のプレミアムラジオPart.4で 他の名前が変わったポケモンの鳴き声の話題と共にハリウサギとニドランのことを話していた…。(実写版の回だったのでご覧になる際はご注意ください)

せっかく発見したので文字に起こしてみると。(20分45秒辺りから)

「(前略)アンブラーは、メノクラゲの元の名前なんだから。 だけど、ハリウサギって、なんじゃらほい?って思ってたんだよね。(中略)で、まあ鳴き声のデータを再生してみたら、 ハリウサギっていうファイルは、ニドランの声がしてきたんだよね。ニドラン♂と♀と。ハリウサギ2っていうのもあったから。 だから、ああ〜…確かに、ニドランの耳ってウサギっぽいわ。なんでそれが思い浮かばなかったんだろうって思った」

と、言っていました。自分で話した内容は今まで忘れていました。話し言葉を文字に起こすとインタビューみたいだな…。 つ、つまんなそ〜…。(実際は声に抑揚はあるし、動作も含まれるしウェイトもあるので聴いてはいられると思う…!)

さらについでに、ゲーム内で「ニドラン」は交換してもらえるのでそのニックネームに「ハリウサギ」要素が残っていたりして! とちょっと期待したんだけれども残念ながらニックネームは「チャッピー」。「ハリー」とかだったら、ベータ版の片鱗が…!とか言えそうだったのに…。

ついでにもう1匹、ニドリーナのニックネームは…「テリー」。「ハリー」ではなかった。 大体、ニドリーナはポケモンのコードの順でいくと最後から10番目のポケモンだから作られた時点で「ニドリーナ」だっただろう。

なんにしても、ハリウサギもといニドランの謎が次々と解けていったのであった…! そのうち、「マイコー」の謎も解けるかな!「まいこはん」として金銀で再登場したとか!ねーよ!

2021年2月25日


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