ずーっとページにしようと思い続けて早数年。そういうのはよくあることですが、 このたびキョウのセリフの違いのページを書いている途中で もう一つ新しいのを見つけたので、これは話すのは今か…!と、攻略ページを書くことにしたのでした。

ピカ版で変えられている、そしてそれが自然なものであれば「修正」ととれる。 今まで初代の誤字らしきモノ続・初代の誤字指摘のページで 話してきたいわゆる「ミス」的なものや誤字らしきものは、ピカ版やそれ以降のリメイクで修正されているものがほとんどでした。

というわけで、これもピカ版で修正されている以上、赤緑青のミスだったのではないか…というものです。

それが、コレ。「あなをほる」を使ったときのメッセージです。 「○○は あなをほって ちちゅうに もぐった」という、とても見慣れたヤツ。

しかしポケモンのバトル中のメッセージは結構最後に「!」がついており、 基本的にハイテンションです。

「○○には効かなかった!」というように、失敗しようともビックリマークでテンション高く表現。 「○○が出せない!」と、動けなかったときでさえハイテンションです。 テンションが激下がりする「効果がないようだ…」が相当落ち込んでいる様が容易に想像できます。

だが、この「○○は穴を掘って地中に潜った」というのは最後に「!」がついておらず、 割とナチュラルにナレーションが行われています。普通にプレイしているときは、これは特に気になっていませんでした。 地中に潜った。そうか。と、ただ納得をしていました。

しかしピカ版では「○○は穴を掘って地中に潜った!」と、テンションが上がっています。 そう、改行位置が変更されて「あなをほって」で改行されて「ちちゅうに もぐった」の右に余裕が出来ているのです。

これのおかげで「!」を入れるスペースが出来たようです。よかったよかった。

…と、ハッピーエンドなんだけど実は赤緑青でも「地中に潜った」の 後の「!」は表示はされています。しかし表示されたかと思えばすぐにメッセージ送りのための 下向き三角が表示されてしまうので「!」の寿命は本当にわずかです。肉眼で確認…できるかも!?ぐらいです。

文字が表示されるチャンスは1回だけ、その上にさらに文字が書かれたら(下向き三角も文字)前の文字は消えてしまいます。 下向き三角が点滅しようとも、「!」は消滅済みなのである…。

そして「もって いな」問題の場面でも、 赤緑青でも一瞬だけ「もって いない」と表示されているそのタイミングは確かに存在しています。 だがすぐに下向き三角が表示されて「い」は消えてしまっていたのだった…。

「もって いな」は日本語としてはおかしいので「誤字」だけど「地中に潜った」の後の「!」がないのは 別にテンションが低いだけです。が、ゲーム的にはミスだったようで、ピカ版では「!」まで表示されるように 修正が入っていたのでした。

というわけでずっと温めていた画像その2。 ニビシティの博物館の受付の人に後ろから話しかけたときのメッセージです。

コハクって知ってる?と尋ねられ、知らないと答えると 「大昔、木から出た汁がカセキのように固まったもの コハクというんだよ」と教えてくれますが、 ちょっと何かが足りないような気がします。

というわけでメッセージスピードを「おそい」にして もう一度よーくテキストを見てみると「大昔、木から出た汁がカセキのように固まったもの コハクというんだよ」と、とても自然な説明がなされていることが分かりました。

しかし「を」が2段目にある上にメッセージ送りが必要なセリフの途中だったため、 「を」が消えてしまっていたようです。

確かに「カセキのように固まったもの コハクというんだよ」だと、意味は分かるが誤字…だろうか。 しかし、一応一瞬は表示されているわけで…。

そして安心と信頼のピカ版ではなんとちゃんと修正されていました。 「カセキの ように」が「カセキのように」と空白が消されており、 そのおかげで「かたまった ものを」と自然なメッセージになっています。さすがピカ版!ナイス修正!!

…そして、ここからが本題。キョウのセリフがピカ版だけ違うことに気づいたのはプレイ中ではなく、 ピカ版のテキストデータを見ているときでした。そしてページを書いている途中、ゲーム画面を見ながら テキストを書き写しているときにテキストデータと違うんじゃないかここ、という部分に気づいたのです。

まず、赤緑青でキョウに勝利したときのセリフ。 褒めてくれた後に「そら!ピンクバッジを受け取れ!」と渡してくれます。 ちなみに画面にポケモンがいませんが、キョウの最後の1匹のマタドガスがだいばくはつを起こして 相打ちになったためです。それでいいのかジムリーダー。

そして、ござる版。もといピカ版。 「受け取るでござる!」ではないですがここも変更されていて、 「ピンクバッジを受け取れ!」ではなく「ピンクバッジを受け取るがよい」と、 ちょっと戦国風味が出ているセリフになっている…のか?とにかく変わっているし落ち着いています。

だがここも、よーく目を凝らしていると… 「そら!このピンクバッジを受け取るがよい」と、 「!」がある意味はみ出てしまっており下向き三角に上書きされて「受け取るがよい」に なってしまっていたのである…!

「うけとるが よい」と書き写したとき、アレ?さっきテキストデータでは「うけとるが よい!」になってなかったか? と確認をして発覚したのであった…。

修正に定評のあるピカ版だが、たまにこういうことが… あるような気がしなくもないような…。いや、気のせいだな!気のせいだ!

…しかし「地中に潜った!」となるようにピカ版で修正されているということは、 最後の「!」が隠れてしまっている赤緑青と違うキョウのセリフはもしかしたらミス的な案件なのかもしれません。 金銀を作っているまっさいチュウだったかもしれないピカ版、見事に修正しつつもそれにより増えたデバッグの作業は大変だったのでござろう…。


◆2021年4月20日追記◆
前に書いたこういうしょーもないページみたいなのを書こうと思って画像を撮影していたんだけど、 その途中でどうにも違和感がイワイワしてきてそっちを調べてみたらやっぱりそうだったのであった。

「みさきのこや」で画像を撮影しに行ったときに、何やら違和感がありました。

「みさきのこや」に入ると、何やらキョロキョロしている ポケモンが1匹。「怪獣タイプ」のアイコンなので該当するポケモンは多いですが、 この初代ポケモンの時点では鳴き声も何もしないため何のポケモンと合体しているのかはわかりません。

この状態でもしゃべることは可能なようで、普通に会話できます。 「わいはマサキ!ひとよんでポケモンマニアや!」って、そんな肩書で大丈夫か? もっとないのか?キミ、パソコンの預かりシステムを作った偉人なのだろう…?

とりあえず彼の発言は「わいはマサキ!」と一人称が「わい」となっています。 ここで「転送マシンに入るからパソコンを操作して分離プログラムを起動してくれ」と頼まれ、 左の機械から人間の姿になったマサキが登場します。彼に改めて話しかけてみると…。

「わてのポケモンコレクション、 見に来たのちゃうんか?」と、一人称が「わい」から「わて」になっている。

自分を助けてくれた主人公を信頼してちょっと仲良くなったから!? それとも合体していたポケモンの一人称が「わい」だったのか?!

…って、本題はそこではありません。それは誤字でもメッセージ表示ミスでも何でもないです。ただの前置きでした。

ここです。マサキが機械に入った後パソコンを調べると、 「〇〇は てんそうマシンの ぶんり プログラムを  きどう した」というメッセージが表示されます。

「起動した」と普通のテンションであり、特に問題のない文章です。…が、どうもこれに違和感を覚えました。

メッセージスピードを「おそい」にしてもう一度パソコンを調べてみると…。

「〇〇は  てんそうマシンの ぶんり プログラムを きどう したと、 幻の「!」が表示されていました。やっぱり…!!

「あなをほる」のときのメッセージと同じように、「!」が表示されるのは一瞬だけで すぐにメッセージ送りの下向き三角で上書きされ、下向き三角が点滅してももう「!」は消えた後、という状態になっています。

だが「あなをほる」のメッセージは、ピカ版では改行位置を変えることによって 「もぐった!」と「!」を正しく表示させることに成功していた。 この「分離プログラムを起動した」の文章も、例えば「ぶんりプログラムを きどう した!」とか、 「ぶんり プログラムを きどうした!」のように、空白を一つなくせば「!」が正しく表示されそうです。

さあ、ピカ版ではどうなっているのか…!!

ピカ版でも同じだった。 ここは直っていなかったか…!!

という、「!」が消えてしまっている事案を見つけ、ピカ版でも直っていないタイプだったと判明したのでした。 きっと「きどうした」というニュートラルテンションでも問題はないのであえてそのままにしたのでしょう…たぶん。

2020年10月7日


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