野中さんから、こんな情報を頂いたのです。


なんですと!「みさきのこや」は「あなぬけのヒモ」が使える…!?情報どうもありがとうございます!!

「あなぬけのヒモ」とは、ダンジョンから一瞬で脱出できる便利グッズ。 フィールド技「あなをほる」と同じ効果であり、使えばすぐにくるくるくるぴょーんスタッとポケモンセンターの前に着陸できます。

ヒモを使ってダンジョンから出られるとは…ヒモはどのような動きをするというのだろうか。 例えばMOTHER2のダンジョンからの脱出アイテムは「あなぬけネズミ」だが、 そのネズミさんは使うと出口に案内してくれる、手招きまでしてくれる。ネズミさんだからこそ出来ることです。

…しかし、ヒモは生きていないはずだ。不思議な力を持っており、ダンジョンの出口に向かって伸びる? それとも「ふしぎなブロビー」の「どーなつきゃんでぃー」を使ったときのようにヒモで作り出した 輪の中を通り抜けることができるようになり、出口へ一瞬でワープできる?

いや、出口じゃない。ポケモンセンターまですっ飛ぶのである。初代ではそうなっている。 アイテムの説明によると「長くて丈夫なヒモ」らしい。相当丈夫なのだろう。 そして使うとポケモンの体力を一切減らすことなく、野生のポケモンとのエンカウントも全く起こらず、 一瞬でポケモンセンターまですっ飛べる…。

つまり、ヒモを使うとヒモがポケモンセンターまで一気に伸び、主人公がヒモにつかまるとそのまま縮んでポケモンセンターに 移動できるのでしょう。一瞬でワープが出来ているのは、ヒモの伸縮があまりにも早いから。 野生のポケモンとのエンカウントが起こらないのも頷けます。ヒモに引っ張られるそのスピードが目にも留まらぬ速さなのです。

ちなみに「あなをほる」はもっと単純で、ポケモンがダンジョンの地面に穴を掘ってポケモンセンターと現在地を 一直線に繋ぎ、そこを自力で移動しているに過ぎません。掘られた穴は今まさにできた空間であり、 野生のポケモンはおろか一般トレーナーもいないので、バトルに発展しないのは自明の理。

自力で移動しているのならなぜ一瞬でワープするのか?「どく」を食らったポケモンがダメージを受けないのはなぜ。 それは、穴を掘った場所は空間をこじ開けているからであり、真空状態なのです。常に新しく掘られる穴に 吸い寄せられているのですね。そして、建物の床を掘れるような力を持つポケモンならば 一瞬でポケモンセンターまで穴が掘れるのは当然のことです。

そろそろ何を言っているのか分からなくなってきた。やめよう。

というわけで原理は非常にどうでもよく、大事なのは「あなぬけのヒモが使える場所」です。 それは一様にして「ダンジョン」。大抵の場所では使っても暇人が拡声器で主人公に向かって叫んでいる声が響いてくるのみです。

…だが、「みさきのこや」はどう見てもダンジョンではない。野生のポケモンは出てこないし、 トレーナーもいない。ただの一部屋である。

洞窟のような自然溢れるダンジョンでなくても、建物系ダンジョンでも穴は掘れます。 ポケモンタワー、ロケット団アジト、ヤマブキジムやグレンジムなどなど。壁や床がどれだけ強固であろうと穴は掘れます。 だがそれは穴を掘る必要がある場所であるから。すぐにポケモンセンターに戻らないとピンチ、という状況に陥るかもしれない、 もしくは一仕事終えてすぐ帰りたくなる場所であるという場合もあるかも。

物は試し、「みさきのこや」で「あなぬけのヒモ」を使ってみましょう。

画像だと分かりにくいですが、「あなぬけのヒモ」を使って主人公が画面外に離脱した瞬間の図です。 本当に、「みさきのこや」で「あなぬけのヒモ」が使えた…な、なぜだ…!?

連戦後に来る場所だから、ハナダシティにすぐに戻れるようにするため? それとも、元はここはダンジョンだった…!?

…ところで、修正に定評のあるピカチュウバージョンだったらどうなっているだろう? もしも修正が加えられていたら、これは「ミス」だったという考え方も出来そうだが…。

なんと、ピカ版では使えないようにされていました。 わざわざ、こんなところまで変更…いや、修正をしてあるとは…!さすが、ピカ版!!

…そしてこれはつまり「修正を加えるべき案件」であったということであり、 「みさきのこや」で「あなぬけのヒモ」が使えたというのはミスであったという線が濃厚に…。

ところで、ここで一つのことを思い立ちました。このマップと同じようなデータの場所だったらどうだろう? 同じデータを持ったマップだったら、同じようにダンジョン扱いになっていたりして。 そう思って50の床の検証のページを見てみたら、「みさきのこや」は シルフカンパニーの最上階と同じマップチップで構成されているらしい。なぜだろう…。

でもシルフカンパニーはエレベータ以外は穴が掘れる場所なので参考にならず。 だがもう一つ、なぜかポケモン大好きクラブの家も共通でした。と、書いてある。そうなのか…もしや…?

というわけで、クチバシティの「ポケモンだいすきクラブ」の建物に行ってみました。

穴が掘れました。なっ、なにィーッ!? 掘れていいのか!?何の変哲もない、善良なポケモン愛好家が集う普通の建物じゃないのか!?

まさか、ここは元はダンジョンだった?!愛好家たちが襲い掛かってきたのか…?!

…そして、ここで「あなぬけのヒモ」が使えるというのはピカ版ではこっちも修正されており使えなくなっていました。 なぜこんな出入り口以外他のマップに行く手段のない閉鎖された空間がダンジョン扱いなんだ…!?

ところで「みさきのこや」の上の謎すぎる地形、まだ上に行けそうで 岩肌で崖が作られていないこのマップはピカ版でも修正されておらず。ちゃんと岩肌になったのは金銀からのようです。

ということは、これは意図された仕様ということなのか?ミスではなかったということか!? …それとも、「みさきのこや」に入る瞬間に一瞬見えるだけの地形で壁抜けしないとよーく見えるわけじゃないモノだからか…?



「みさきのこや」の上に続く場所がダンジョンであり、「みさきのこや」はそのゲートっぽい場所だから ダンジョンの一部、だから「あなぬけのヒモ」が使える設定だった…と思うと確かに納得。 しかし、チャンピオンロードに続くグレーバッジチェックの暇人がいるあの建物は穴が掘れなかったりする。 サファリゾーンのゲートも掘れない。「入り口」的な場所も穴が掘れたら「みさきのこや」が入り口だったという仮説が 成り立ちそうなんだが…残念、今のところちょっとまだ分からないのであった。

ただ、マップの番号を見るに「みさきのこや」はハナダシティとは離れているので何か元は特別な場所だったんだろうとは思います。 開発中は「ふねのチケット」というアイテムはなく、「フジのてがみ」というイベントアイテムらしきものがあったということも分かっているわけだし…。

そして今回検証していて驚いたのは、「ポケモンだいすきクラブ」の建物で穴が掘れたこと。 ウィンドウが閉じて主人公が回転し始めて、めっちゃビビった…。

まだ全ての謎は解明されていませんが、「みさきのこや」で「あなぬけのヒモ」がなぜか使え、 そしてピカ版では使えないように「修正」されているのは事実。いつかこの謎も、明かされるときが来るんだろう…!

情報どうもありがとうございました!!

2020年9月26日


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