◆◇ポケモン公式サイトのトンプソン◇◆
このページは2012年に書かれ、その後数年間没ページとなり、 2022年に少しだけ加筆し、再公開したページです。



「ポケットモンスター赤緑」の公式HPをまじまじと見てみた。 http://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/apajapbj/←こちらのページです。 とりあえず、ゲーム画面が4つある。赤の画面2枚と、緑の画面2枚が掲載されています。

とは言っても左上の赤の画面はヒトカゲの図鑑説明画面なので緑でも全く同じ画面です。 その4枚の画像を赤と緑と分けて紹介する意味とは…!? 唯一、右上の画像だけ緑のタイトル画面なので「Green Version」という 文字が書かれているところが赤とは違う点ではあります。

ゲームボーイのモノクロ画面だったら町の色も赤と緑で違いはないし、 明らかな違いを出すならば野生のナゾノクサやマダツボミが飛び出してくるところを 撮影すればいいのか…!?

右下の画面はハナダシティを自転車で走っているところ。 これだけはポケモン赤緑の箱の裏にも掲載されています。

ハナダシティに「ミラクル・サイクル」があるので納得…しそうになるけど、 実際に「じてんしゃ」がもらえるようになるのはハナダシティから地下通路を通って クチバシティへ行き「ひきかえけん」をもらってから。

だからその画面を撮影できるのはハナダシティに到着した時点…ではなく、 クチバシティへ行くためにゴールデンボールブリッジも攻略済み、ということになります。

実は、素人の邪推ですが、もしかしたら「ひきかえけん」で「じてんしゃ」をもらうのではなく ハナダシティに来た時点で「じてんしゃ」が買えたんじゃないだろうか、と その画面写真を見てからずっと思っていました。

そして時は流れ、「ひきかえけん」の領域には「ヘビーボンバー」というアイテムが入っていた ということが判明。「じてんしゃ」は最初期から存在しているのに「ひきかえけん」は開発後期に登場したことから、 本当に「じてんしゃ」は「ひきかえけん」で引き変えて入手するものではなかったことが分かってしまったのだった。

…とはいえ、そのハナダシティを自転車で走る公式の画面写真が開発のどの時点で撮影されたのかは不明だし、 デバッグ機能で「じてんしゃ」が最初からアイテム欄に存在していて、 撮影に適した場所としてハナダシティが選ばれただけかもしれないしそこら辺は何もかも不明です。

さて、左下の画面。 ヒトカゲVSゼニガメで、お互いにレベル5。これはどう考えても最初のライバル戦です。 公式によるゲーム画面として、なんと相応しいシーンであろうか…!

箱の裏のセパルトラと絵面は似ているが 普通にプレイしていて普通に起こり得るシチュエーションの画面写真。ブラボー!

だが気になる。なぜ、ヒトカゲの名前が「トンプソン」なのだろう。 セパルトラもかなり耳慣れない言葉だったが、このトンプソンというのも何なのだろう…?

いや、ポケモンにニックネームがつけられることはゲームをプレイするうえで非常に大事な要素だ。 ヒトカゲにニックネームがついているというのは至極自然なこと。問題はない。

でもパッと見、トンプソンという種族名のポケモンと勘違いされる恐れはないだろうか…? 上の画面写真でヒトカゲの図鑑説明文を掲載しているのは「この後姿が写っているポケモンは ヒトカゲですが、ニックネームがトンプソンなんですよ」と暗に宣言しているということなのか。

それでも、それを差し引いても、なんでトンプソン。 もっと、親しみやすい…例えば「ヒトちゃん」とか「カゲっち」とか、 明らかにニックネームだと分かるようなものにするのが自然なんじゃないのか。

ちなみに、ポケモン青の公式ページではゼニガメが戦っている画面写真が掲載されていましたが、 名前はフツーに「ゼニガメ」でした。ますますなんでトンプソン。

というかそもそもトンプソンってなんだ。何の名前だからヒトカゲにつけたんだ。 「トンプソン」で検索をかけてみたが「トンプソンM1短機関銃」なんていう物騒なモノが引っかかるばかり。


本来は「トンプソン」ではなく「トムソン」と発音するのが正しく、アメリカやイギリスの方のお名前らしい。 「トンプソン・サブマシンガン」というものも「トムソン銃」という呼び名で有名。 頑丈な構造で耐久性と信頼性に優れておりフルオート射撃を制御しやすい特性から、世界各国で広く用いられたそうだ。

なんと使いどころのない知識…。

そのポケモン赤緑の公式ページにはゲームの説明の文章もあります。 その下には、ヒトカゲとフシギダネが仲良く並んでいます。 うーん…確かに赤緑だけど、ゼニガメも最初の3匹のうちの1匹なんだから並べてあげてもいいのでは…。

そして改めて、ゲームの説明文をしみじみ読んでみました。

「通信可能というゲームボーイの魅力を最大限に引き出したのが、このポケットモンスター。」

通信ケーブルを通じてポケモンを交換し、さらにポケモンを戦わせることもできる。 元は通信対戦はできない予定だったと地元では疑われていますが、 対戦ツールとしても今や超一流のコンテンツ。急遽施された対人用の調整に拍手です。

「つかまえたモンスターを最強へと育て、『ポケモン図鑑』を完成させる。」

初期の公式によるテキストってよく「ポケモンを育てる」とか「ポケモンを捕まえる」とかではなく、 「モンスターを育てる」と、ポケモンを「モンスター」と呼称している印象があります。 開発初期はポケモン図鑑ではなく「かいじゅうずかん」だったわけだし、 あくまで「モンスター(怪獣)」を育成するというイメージだったのでしょう。

「実はこのソフトには『赤』と『緑』の2種類がある。 シナリオは同じでも、一方にしか出現しない強者もいるのだ。 つまり仲間を集め、通信ケーブルで交換しなければ、図鑑は完成しないのだ。」

そうらしいのだ。一方にしか出現しない「強者」ってなんだろう。赤にしか出ないのは マンキー(+オコリザル)、ナゾノクサ(+クサイハナ、ラフレシア)、 アーボ(+アーボック)、ガーディ(+ウインディ)、エレブー、ストライク。

緑にしか出ないのは、ニャース(+ペルシアン)、マダツボミ(+ウツドン、ウツボット)、 サンド(+サンドパン)、ロコン(+キュウコン)、ブーバー、カイロス…だが、この中で当時の強者となると… ペルシアンだろうか。なんてことだ。ぼくらは緑を買うべきだったのか…!!

「【ご注意】海外版のポケットモンスターとの交換・対戦はデータが破損しますので行わないで下さい。」

えっ。(←嬉しそうな顔で)

そ、そうなの?「データが破損する」というのは、バグバグするということ? 海外版のポケモンと交換するとバグる・・・名前に使われるデータの領域が違うから・・・? そもそもカセットの容量が違うから・・・?ってか交換の際に海外版だからって弾かれないの…??

なるほど…やってみたいな。行わないで下さいと言っているでしょうが。

ヒトカゲとフシギダネの下には「モンスター 一覧表」というリンクがあります。 やはりポケモンの呼び方は「モンスター」であり、「ポケモン一覧表」とはならないようです。

そこをちょっと見てみると、フシギダネからミュウツーまでのポケモンの姿と出現するバージョンとタイプと進化情報が。 目次で誤字があったりしてとわくわくしましたが、なかった。当たり前である。

と、思ったら「ニドラン♀」「ニドラン♂」が「ニドラン(メス)」「ニドラン(オス)」という 表記になっているのだけが現在とちょっと違うかもしれないところか。 本当はゲームでもカタカナ表記にしたかったけど、字数の関係で♀♂のマーク表記になったのか・・・?

最後「「ミュウ」に関するお願い」というページがあるので見てみよう。 そのページのタイトルは「「ポケットモンスター」に関するお願い」ということになっている。

「ゲームボーイソフト「ポケットモンスター」において、特殊な操作方法により"ミュウ"を出現させたり、モンスターのレベルを 一気に上げる等を行った場合、「記録されていたデータが消える」・「ゲームがスタート出来ない」等の障害が発生する他に、 「通信でそのデータを渡した場合に相手のデータを破壊してしまう」事も考えられます。

この様な操作を行いデータが破壊されたと言う相談が当社に対して毎日、多数寄せられています。 当社では特殊な操作には一切関知しておりませんし、又 これによる障害についても補償致しかねます。ご了承願います。

"ミュウ"とはソフトの各種イベント等で配布したもので、 通常ポケットモンスターをプレーするだけでは出現しない「幻のモンスター」です。」


ミュウも例外ではなく、やはり「幻のポケモン」ではなく「幻のモンスター」らしい。 あんなに可愛い風貌だが、モンスターなのである。

さて、ミュウの上の説明文にある「"ミュウ"を出現させたり、モンスターのレベルを一気に上げる」というのは、 二つが並んで書かれているのでどっちもセレクトバグに関するお話だと思われます。

最初に広まったミュウを出現させる方法ってのはアイテムセレクト後、みずタイプのポケモンでAボタンだろうし、 ポケモンのレベルを一気に上げるのはアイテムセレクト後、適度な技でセレクトボタン。

・・・その続きが「〜を行った場合、「記録されていたデータが消える」・「ゲームがスタート出来ない」等の障害が発生する」とある。 これらのセレクトバグでデータが消えることなんてあるんだろうか・・・??バグバグな領域に入ってフリーズしたらあるいは…? というか、「ゲームがスタートできない」って何が起きた…!?

スタートできないってのは「さいしょからはじめる」を選んでもバグっている状態ということ!? それとも「つづきからはじめる」を選んだ瞬間フリーズする状態ということ!? いや、どうやってレポート書くんだよ。それはない。

今、筆者が所持しているソフトのうち二つが、マップ切り替えによってフリーズするという現象に陥っています。 おいおい既にやばい状態のソフトがあるじゃないか。それだよそれ。

それでも、「さいしょからはじめる」にすれば全部元通り普通に遊べるだろうし「ゲームがスタートできない」 ということにはならないんじゃないだろうか…?でも最悪の事態を想定し、 そのような注意喚起をしているって感じなのかもしれない。 かつて「ゲームを始めようとするとフリーズ、データを消しても変わらない」という状態になった という情報を頂いたこともある。きっと、なくはないのだろう。

「通信でそのデータを渡した場合に相手のデータを破壊してしまう」事も考えられます。 この様な操作を行いデータが破壊されたと言う相談が当社に対して毎日、多数寄せられています。」

うげ〜…大変…。セレクトバグは正しく使えば非常に有用だが、アイテムの所持数がバグった状態で レポートなんて書いてしまったら、ポケモンをバグらせたはいいが元に戻せなくなり、 さらにやっぱりレポートなんて書いてしまったら…セレクトバグが一気に流行したとき、 何も分からずにとりあえずバグ技を実行してしまったキッズがたくさんいて、 そして会社に電話がいっぱい来たんだろうなあ…うげげげ〜…大変〜…。

…というわけで、非常に長々としゃべってしまったが、箇条書きにして内容をまとめてみよう。これぞレポートです。



・セレクトバグでセーブデータが「消える」ことはないんじゃないだろうか

・セレクトバグで「ゲームが始められなくなる」ことはないんじゃないだろうか

・バグバグしすぎてセーブデータがロードできないよ!という方はセーブデータ消去コマンドを試してみよう

・海外版のポケモンと通信交換・通信対戦するとバグバグするのでやってはいけない

・公式サイトでは「ポケモン」ではなく「モンスター」と呼んでいる

・トンプソン・サブマシンガンは頑丈な構造で耐久性と信頼性に優れておりフルオート射撃を制御しやすい



という感じです。

「バグった」といっても様々な状態があるので、このサイトの裏技を試してレポートを書く場合には要注意。 紹介している手順以外のことをやらず、レポート前は手持ちポケモン、所持アイテムを全部見て 問題がない、と確信を持てた時だけレポートを書くようにしましょう。

公式サイトのトンプソン、箱の裏のセパルトラ。彼らは初代ヒトカゲの二大巨頭です。 しっかりと覚えておきましょう。入試に出ます。

2012年11月5日


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