◆「ちかつうろ」にいるはずだった人物◆
ダイパのお楽しみ要素「ちかつうろ」。その名前が初代を彷彿とさせます。 この「ちかつうろ」には人が何人かいますが、もっともっとたくさんいたらしい…?



シンオウ地方の地下いっぱいに広がっている素敵空間「ちかつうろ」。そんなしっかり空間があったら 地盤沈下が起きやしないかと心配になるレベルで広大ですが、地上のポケモンバトル&ポケモン集めとは また違う遊びが「ちかつうろ」にはいっぱいです。

だがその「ちかつうろ」にも没になった要素がちらほら。「没データ」かどうかはダイパクリア後に調べるので、「没仕様」として紹介します。

まず、「かせきほり」の道具。広い範囲をゴンゴン探せる「ハンマー」と、 狭い場所を叩く「ツルハシ」を使っておいしいお宝を掘り起こす「かせきほり」ですが、 使う道具は元は「ハンマー」と「ノミ」だったようです。

確かに現実世界で化石などという考古学的に貴重なものを傷つけないように掘り出そうとしたら、 最初に大まかにハンマーなどの力強いものでカセキの遠くから砕き、次に「ノミ」のような小さな道具で石を削り、 最後の最後に「ハケ」などで砂を払う…などという手順を踏みそうです。間違ってもカセキが割れるようなことがあってはいけません。

最初に大まかにハンマーなどの力強いものでカセキ周辺を砕き、次に両手でしっかり持って、大きく振りかぶって カセキの真横めがけて「ツルハシ」でゴーン!などというのはイカン。 確かに「ノミ」の方が現実的のような気がします。

…だが、語感的に「ツルハシ」の方が分かりやすい。ポケットモンスターシリーズはキッズによく分かる単語を使うべきなので、 「ノミ」よりも「ツルハシ」が採用されるのは納得です。

さらにもう一つの没になった要素。どうやら、「ちかつうろ」には「かせき みつけじじい」「ひみつきち みつけじじい」「タマ みつけじじい」というスーパーご老人ズがいたようです。 ポケモンの世界のおじいさんのスペックは皆さん総じて高すぎます。

まずそれぞれのおじいさんに話しかけた時のセリフを見てみましょう。

「わし ひみつきち みつけじじい きみの きちのばしょ おしえようか?」

「わし かせき みつけじじい かせきの ばしょを おしえようか?」

「わし タマ みつけじじい うめたまま わからなくなった タマは ないかな?」

というのが名乗り口上のようです。「ひみつきち」の場所は元は地図に表示されておらず、 場所を忘れてしまったプレイヤーのための救済措置として存在している人だったのか…?

「○○の場所を教えようか?」の問いに、「いいえ」と応えたときは「ひみつきち みつけじじい」は「そうか… しりたくなったら またおいで」、 「かせき みつけじじい」と「タマ みつけじじい」には「そうか…… わからなくなったら また おいで」と言われたようです。 そして「はい」と答えた場合のセリフは…。

「よし! じゃあ そのかわりに  ○○を ひとつ もらおうかな!? 」でした。 何かを見つけてもらうために何かを渡さなければいけなかったようです。その何かとは何か。持っていなかったときの共通のセリフが…。

「ん? タマを もってないのか……  それじゃあ おしえられんなぁ 」 というもの。 つまり、カセキ・秘密基地・埋めたタマを見つけてもらうのに、タマが必要だったということです。 最後の一つのタマを埋めてしまった場合にどうしたらいいんだ…?!後払いじゃダメですか!?

タマを渡そうとしてNGだったときは「それは ○○じゃ ないぞ! 」と言われたようです。 指定されるタマではないものを選んだときにこう言われるはずだったのでしょう。

そして指定のタマを支払うと、「よし! いいだろう  おしえてやるぞ!  むむむ……!! 」 と念じて、カセキ・秘密基地・埋めたタマの位置を教えてくれたようです。

カセキだと「おまえの さがしている かせきは!」、 秘密基地は「おまえの きちは!」、 タマは「おまえの さがしている タマは!」という主語の後、 「 ここより △△に ○○ほ! △△に ○○ほ!  その ばしょに ある!」と いうように教えてくれたみたいです。△△には「きた」や「ひがし」ではなく「うえ」や「みぎ」などの方向を表わす単語が入ります。

そしてなぜか探し出せなかったときは「すまん わからんかった……  タマは かえすぞ」 と言われてタマを返してもらえた模様。カセキが周囲になかったとき(全部掘り出していたとき)、秘密基地をまだ作っていなかったとき、 埋めたタマが存在していなかったとき…だろうか。

…さて、「○○みつけじじい」の他にもまだ地下老人はおられたようです。 まず、「タマそだてじじい」さん。 名前からでは何をしてくれるのか想像もつきません。なので、セリフを見てみましょう。

「わし タマそだてじじい  おまえの もっているタマを  ひとつ でっかく してやろうか?」 と、話しかけたら言われたようです。どういうPOWERを使うのかは不明ですが、タマをでっかくする能力があるらしい…一体何者なんだ…。

「いいえ」と答えると、「そうか……  でっかく なるのになぁ」、 タマを持っていないと、「ん? タマを もってないのか……  それじゃあ なんにも できんなぁ」 というNGセリフ。持っているタマをでっかくしてもらうので、タマを持っていないと確かに何もできません。

「はい」と答えたら「そのためには ○○が  ひつようじゃが もっとるか?」と言われ、 その指定された品でないものを選ぶと「それは ○○じゃ ないなぁ」と言われたようです。 NGのときのセリフが「○○みつけじじい」と違って「タマを持っていないのか」ではないので、タマを要求されたわけではないのか…?

と、思ったらもう一つのNGセリフが「それを もらったら  でっかくする タマが なくなるのぅ」となっていました。 つまりタマを二つ以上、でっかくしてもらうタマと支払うタマを持っていないと「タマそだてじじい」さんを利用できなかったということだろうか。

そして、でっかくしてもらいたいタマを選んだけどそのタマが最大だった場合は 「そのタマは それいじょうは でっかく ならんよ」と言われてNG、 全ての条件をクリアして晴れてでっかくしてもらえると、「よし いいだろう! ○○を でっかく してやろう!  むむむ……!!  うむ! ○○は ○○まで  でっかく なったぞ! よかったな!」と言われてでっかく作業完了。

1日の利用回数に制限がなければ(「今日はもうでっかくできんぞ」みたいなセリフがないので恐らく制限はナシ)、 タマをいっぱい持っていればドンドコでっかくしてもらえたんだろうか?それとも開発中のこの段階では 「ちかつうろ」の仕様が違ってそううまくいかないようになっているだろうか…。

さて次のご老人。「タマわりじじい」という人です。 またまた名前からでは何をしてくれるのか完全に不明です。タマに何をしてくれるのでしょうか。

「わし タマわりじじい  2つに わってほしい タマは あるかな?」 と、いう自己紹介セリフで、どうやらタマを二つに割ってくれたらしい。割ったら中に何か入っているのか…!?ワクワクです。

「いいえ」だと「わりたくなったら またおいで」、 タマを持っていないと「ん? タマを もってないのか…… それじゃあ わる どころじゃ ないな」、 タマの所持数が最大だと「あー タマが おおいな  すこし タマを へらしてから またおいで」という NGセリフでイベントがキャンセルされたようです。おじいさんにタマを支払う必要はないようで、タマの所持数が一つでもOK。

そしていよいよタマを割ってもらうことになると、「お! じゃあ どのタマを わってほしい?」と 言われてタマを選び、「おおきさ ○○だな!  じゃあ わるぞ!  むむむ……!!」という 他のおじいさんと同じ気合をいれ、「まっぷたつ だ! ○○が 2つ できたな!」と言われて 無事にタマが二つに割れたようです。

中身を取り出すとかそういうんじゃなかった。マジで二つに割るのか…!!

タマの数値はどうなるんだろうか。「まっぷたつ」なのだから、等分されるんだろう。 例えば「しらタマ4」だったら「しらタマ2」と「しらタマ2」になりそう。1と3だと真っ二つではありません。 こういうのは小数点以下は切捨てされそうだから、「しらたま3」を真っ二つにしたら 「しらたま2」と「しらたま1」になるだろうか?

というか「わるには タマが ちいさすぎるな…」みたいなNGセリフがないということは、 タマの数値が最小でも割ってもらえたということ。そして支払うタマが必要ないということは、 この「タマわりじじい」に話しかけ続けたらタマの無限増殖が可能なのではないか…!?

…まあセリフのデータを見るだけでそんなことを思いつけるのだから開発者様がそれを把握していないなんてことがあるわけない。 そもそも実装されていないシステムなので、実際のダイパで運用されることになったらもっと調整がされたことでしょう。

はてさて、ラストのご老人にご登場いただきましょう。その名も…「ハタじじい」です。 名前からして結構マジで何をしてくれるか不明です。ハタをどうするのか?それとも本名か?

「わし ハタじじい  ぬぬ! わしに であうとは ラッキーな やつ!  わしの もっている ハタが ほしいか?」 という名乗り口上で、ほかのご老人と違って地下に常駐している存在ではなかったっぽい? 出現率が低かったり分かりにくい場所にいたりという、何かしらのレアな存在だったのかもしれません。

「いいえ」と答えると「そうか!  よかった……」とホッとされ、 タマを所持していないと「そうか……  しかし それは タマを もってきたからの はなしだ!」、 まだ「ひみつきち」を作っていないと「そうか……  しかし それは きちを つくってからの はなしだ!」という NGセリフでイベント中断。「タマを持ってきからの話」と少し 誤字っているっぽい感じが開発中のテキスト、没要素らしさが出ています。

「○○からの話だ!」の後に続くのか、「それでは ハタは やれんな!」というNGメッセージも。 そして「ハタが欲しいか?」と言われて「はい」と言ったとき、 「うむ!  では ○○と こうかんだ!」と言われて タマなり何なりを要求されたようです。

だがほかのおじいさんと同じように言われたタマと違うのを選んだときのNGセリフが見当たりませんでした。 「それは○○じゃないぞ!」というようなセリフがなく、でも「それはタマを持ってきてからの話だ!」を 表示させるのは不自然です。そのセリフはそもそもタマの所持数がゼロのときに流れそう。そこら辺も開発中ということなのかも。

要求通りのタマなりを差し上げると、「よし! いいだろう  おまえに このハタを やろう!  だいじに じぶんの きちまで  もっていくがいい!」 と言われてハタをいただけたようです。ただし通信時のハタ取りゲームのようにこのおじいさんのハタを基地に無事に 持って帰らなければならなかった模様。

通信しなくてもこの人を見つけたらハタ取りができたということなのか、 通信による「ハタとり」がこの頃はなかったのか…?秘密基地のアップグレードの方法は、 地下世界でこの「ハタじじい」さんを見つけるしかなかったのか―…?!

あ、もう一つ書き忘れていた危ない。「もう はたは ないぞ!」という セリフも見つけました。「ハタ」ではなく「はた」とひらがなですが、一度ハタをもらった後に また話しかけたときにこのように言われたのかもしれません。



…以上、「ちかつうろ」の没になった要素のお話でした。

元は「ツルハシ」ではなく「ノミ」で 細かく掘り出す予定だった、そして地下世界には「ひみつきち みつけじじい」「かせき みつけじじい」「タマ みつけじじい」「タマそだてじじい」「タマわりじじい」「ハタじじい」という地底戦隊チカレンジャーがいて 主人公を手助けしてくれるはずだった…らしい。

なにも全員老人にしなくても…。「ハタおねえさん」とか、「カセキみつけガール」とか…。

最後になりましたが、このページを書く前にダイパの地下通路の登場人物について尋ねた際、 的確な返答を下さった環さん、神園夏花さん、陽乃さん、どうもありがとうございました!!

2020年8月26日


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