◆箱の裏の画面写真◆




ポケモン金銀の箱の裏の画面写真を 撮影したときについでに一緒に撮影していた、牧場物語GBの箱の裏の画面写真。 スマホで撮影したので3.45メガバイトという驚異のデカさを誇っており、 それがデスクトップに2か月以上居座っていたのですがやっとそれを処理する日がやってまいりました。


これが牧場物語GBの箱の裏です。「作物や動物を育てて牧場を大きくするのだ!」とか、 「イベントもたっぷり!」というようなテキストと共に画面写真が二つ。 こんなことができる!こんなのが楽しいよ!というゲームのウリがまとめられていて やはり箱の裏というのはゲームの最後の宣伝であり、それを見てゲームを魅力的と思って ユーザーに買っていただくために非常に重要なCMであることが分かります。

まずこちら、右に印刷されている方の画面写真。可愛い花屋のお姉さんが写っていて 「それと、はじめてかってくれたからじょうろもプレゼント。」という 初回の買い物の時のセリフが表示されています。

お姉さんは可愛いし、ゲームをアピールするのに最適な画面といえます。

…だが、ちょっと待った。何か変だ。まず、変なところその1。

これが箱の裏の画面写真と同じシーンを撮影したものです。 そう、本来は「ジョウロ」はカタカナなのである。

お姉さんのセリフではもちろん、ゲーム中に登場するアイテムの名前も「ジョウロ」と カタカナ表記です。

ということは、箱の裏の画面写真は開発中のものでありもとは「ジョウロ」は「じょうろ」という ひらがな表記のアイテムだったのか、もしくはお姉さんのセリフが「じょうろ」と ひらがなになってしまっていて後に修正されたのか…。

さらにもう一つの違和感。初めて作物の種を買うという場面なのだから、当然ゲームスタート直後であり 季節は春のはず。春に収穫できる野菜は「カブ」と「ジャガイモ」の2種であり、 夏になるとトマトとトウモロコシの種が売り出され…という風に、花屋に並ぶ種というのは その季節のものです。

例外として「ぼくそうのたね」だけは春から秋にかけて売られますが それ以外の種は主人公の名前の1文字目によって1種か2種かという変動はあるものの 最大で2種類、「ぼくそうのたね」を加えても3種類にしかなりません。

しかし箱の裏の画面写真で並んでいる種は5種類。多すぎます。 しかもまだ右にスクロールできることを表しているであろう右向き三角まで表示されている。 色からして一番左が「カブのたね」、その右が「ジャガイモのたね」だろう。

だがその右、真ん中の種は「ぼくそうのたね」の色ではなく光沢がある種のように見える。 これは「トマトのたね」の色ではないだろうか?

さらにその右のは「トウモロコシのたね」に見えます。その右には秋の野菜、冬の野菜の種が 並んでいるのでしょう。そして一番右にはきっと「ぼくそうのたね」があるんだと思います。 なので、元は花屋には季節に関係なくすべての種が並んでいたのかもしれません。

さて次に、左の画面写真を拡大してみたモノ。 春に植える野菜「カブ」を収穫しているところで、 右上にはマップチップが1マス分だけ写っています。

持ち上げた時のカブ、植わっているカブ、主人公や「すで」のアイコンのグラフィックなど、 ひたすら目を凝らして実際のゲーム画面と見比べてみましたが違いはありませんでした。

印刷の濃さの関係で実際のゲーム画面よりかなり薄く見えますが、これはまさに 健全にゲームをプレイしている春の一コマのようです。 さっきのジョウロとじょうろ問題のような、陳列している種の種類多すぎ問題のような、 ゲーム開発中の仕様が垣間見える画面写真ではないですが…。

最初、右上に映っているのは「なや」の左下の1マスなんだと思いました。 納屋の左側に畑を作るというのは「しゅっかばこ」にも近いし スプリンクラーをもらうまでは水をジョウロに汲まないといけないので 水場が近くにもあるし、理にかなっているからです。

納屋の下には左に伸びる地面よりも少し濃い道のマップチップがあるはずだが、 それすらも見えないぐらいこの写真のコントラストが上がっているんだろう、とも考えていました。 そして改めて、この画面と同じ写真を撮ろうと思ったところ…。

なんと納屋の左下のマップチップではないことに気付いたのでした。 恐らくほとんどのプレイヤーが、家の下、出荷箱と納屋の間の空間の石や草を撤去して そこに畑を作るだろうからその画面写真もそこに違いないと思い込んでいたのです。

しかしそれが納屋のマップチップではないとすると、いったいどこに畑を作った写真だというのか…?

というわけで、同じような写真の撮影に成功。 ゲームスタート初日に整地をし、二日目にカブの種をまくと土曜日に収穫できるようになるので 曜日については非常に自然でした。

しかし、場所については非常に不自然でした。

右上に見えていたのは納屋の右下の左にある木のマップチップであり、 かなり離れているのでギリギリですが、納屋と畑と水場の位置関係はこんな感じ。

納屋の下、水場の近くという便利な場所かもしれないが、 それでも最初にそこに畑を作るのは不自然では…。

水場は確かに近いが、水場っていうのはジョウロに水をくむ時だけに行く場所。 ジョウロは畑20マス分の水が入るので、単純計算で畑20マスに対して1回行けばいい、ということになります。

対する出荷箱は、カブを引っこ抜いて入れる場所。1日の仕事としての単純計算で、畑1マスに対して1回行く場所です。 「うまのカバン」もない状態では、どう考えても出荷箱付近に畑を作る方が効率的です。

…なので、やはりこの写真も「ゲームを普通にプレイしているところのワンシーン」ではなく、 周囲に何もない、畑にたくさんの作物が実りそれをまさに収穫している風景、という魅力的な写真を撮るために 攻略上はちょっとよろしくない位置に畑を作っているのだと思います。

もしくは、水場の位置関係や出荷箱の位置が開発中は違って、その画面写真には写ってないけど そこにカブの畑を作ることこそが最高の位置関係であるかのどちらかです。

という、牧場物語GBの箱の裏の画面写真の話でした。 開発中はジョウロではなく「じょうろ」という表記であり種は季節を問わず全種類が売られていたのかも、 ということがまた一つ分かったのでした。

ゲーム開始直後に作る畑は出荷箱の近くにすることを激しくオススメします。 だが、水場の方が近いメリット…売値が高く、水をあげる日数が多い作物ならその方がいいかもしれない。 なるほど、そのことを考えての畑の位置だった…?!でもジャガイモ(必要日数7日)じゃなくてカブ(5日)だしな…! その線でもなさそうかな…!!

2021年8月14日


◆目次に戻る◆






inserted by FC2 system