◆技の検証◆



97年ベータ版の技の検証のページで金銀と97年ベータ版の技の違いを紹介しましたが、 その金銀と97年ベータ版の丁度中間である99年ベータ版では技はどうなっているんだろう?と思いました。 97年ベータ版の技検証の表現が結構出てくるので、まだそのページを見てない方はそちらを先に見た方がいいカモです。

というわけで技の検証はしましたがポケモンのステータスから見られる「わざ」の説明がほとんどな上、PPの違いや威力の違いはほとんど見てません。 違うのがあったと思いますがそこまで特筆すべきことじゃないかなと判断してスルーします。

たださらっと気づいたのを列挙すると、まだ「かみつく」のタイプが「あく」ではなく「ノーマル」であったり、 「急所に当たりやすい」が「クリティカルヒットが出やすい」、「まひ」が「マヒ」という説明のままだったりと、 97年ベータ版と同じ部分も結構ありました。「ネコにこばん」もまだ「ねこにこばん」のまま。

やっぱり違うのは金銀から出た技が多く、ピックアップするのは特に目立ったものにしようと思います。 というわけで最初の技は「あやしいひかり」です。金銀からの技じゃないやん。

金銀では「あやしいひかりで敵を惑わし、混乱させてしまう」。97年ベータ版でも改行の位置が違うだけでテキストは全く同じでした。

だが、99年ベータ版の説明文は「あやしいひかりで  てきを まどわし      」…って、どうした!?応答せよ!!

と、いう風になぜか「混乱させてしまう」という大事な効果の部分の説明が抜けています。 まさか効果が変わる予定だったわけはないだろうし、テキストを入れる作業も途中だったということなのか…!?

97年ベータ版では「まどわし」が1行目にあったけど金銀では2行目になっていた。改行位置を変える作業の途中なのかもしれません。

「あくむ」は97年ベータ版では毎ターンHPを8分の1減らす技でしたが、99年ベータ版でもまだそのままでした。

「のろい」は97年ベータ版では「クギをうつ」という技でゴーストタイプのポケモンが「のろい」を 使ったときの効果の方しかない技でしたが、99年ベータ版では「のろい」という技名に変更されていました。

しかも、ゴーストタイプとそれ以外のタイプのポケモンが使ったときでは効果が違うというのもバッチリ実装済み。 金銀では「ゴーストタイプとそれ以外では技の効果が違う」という説明でした。99年ベータ版では…。

「素早さをガクッと下げ、攻撃と防御をグーンと上げる など… など!?そこを!そこを詳しく!!

しかしこの技の説明を2行でまとめろという方がムリです。

金銀では「素早さが1段階下がり、攻撃と防御が1段階上がる」という効果でしたが、 99年ベータ版では「素早さが2段階下がり、攻撃と防御が2段階上がる」という効果。これは…非常に強いんじゃないだろうか…!?

ゴーストタイプのポケモンが使った場合は97年ベータ版と同じ効果でした。ガチなヤツが出てくるというエフェクトも同じ…。

「まもる」は97年ベータ版と同じく「連続で出すと失敗する」という大事な2行目の説明がまだありませんでした。 (ただし連続で出すとちゃんと成功率は下がるようになっていました)

次は「はらだいこ」。太鼓の音は金銀と同じになっていたが効果はまだ97年ベータ版のままでした。 (つまり体力を4分の1減らして攻撃をグーンと上げる)「まきびし」も97年ベータ版と効果も説明文も同じまま。

「こごえるかぜ」は97年ベータ版の頃は「シンクロ」という技で効果は全然違いました。 99年ベータ版の「こごえるかぜ」は「素早さをガクッと下げさせる」という説明文になっていて、でも効果は素早さを1段階下げるのみ。

というか、「こごえるかぜ」って風っぽいエフェクトが似合いそうな気がしますが、 キラキラを敵にぶつけるエフェクトなのでどうしてだろうと結構長年思っていました。 それは技名が「シンクロ」から「こごえるかぜ」になったけどエフェクトが変わっていなかったからだったようです。

「ホネホネロック」は97年ベータ版でも同じ名前で、金銀で「ボーンラッシュ」となった技ですが、 99年ベータ版の時点ではまだ「ホネホネロック」のまま。

「こらえる」は97年ベータ版の説明文と同じで「かならず」になるところが「かららず」のままになっていました。 それと気づいたから一応、「れんぞくぎり」は威力が金銀だと10だが99年ベータ版だと15になっていました。 チコリータを選んだ人へのささやかな配慮だったのか…!?

「おんがえし」は97年ベータ版の説明文と同じで「トレーナー」となった部分が「かいぬし」のままでした。

「せいなるほのお」は97年ベータ版では威力80、金銀では100でしたが99年ベータ版では95。徐々に上昇している…。 ついでに「りゅうのいぶき」の威力は97年ベータ版と同じ40のまま(金銀では60)。

「アンコール」は97年ベータ版と同じく技の効力が「2-5回」のまま。そして「おいうち」は97年ベータ版と違って タイプは「あく」になっていたが説明文は「敵が逃げるときに使うと大ダメージを与えることができる」のままでした。

「あまいかおり」はフィールド技になっていたけど技の説明はまだ技名が「エサをまく」だった97年ベータ版の頃のもののままで、 「敵にエサを投げて気をそらせて、敵の回避率を下げさせる」でした。

97年ベータ版では「いしあたま」だった位置には99年ベータ版では「メタルクロー」が入っていました。 技の説明は金銀では「硬いツメで敵を攻撃。攻撃が上がることがある」でしたが 99年ベータ版では「硬いツメで敵を攻撃。当たると攻撃が上がると」なっていました。

つまり、攻撃が当たれば必ず攻撃が上がるということか!まるで「いかり」のように!…と、思ったのだが 当たっても必ず上がるわけじゃなかった。ガックリ…そりゃそうか、強すぎるか…。

「あてみなげ」は技の説明は97年ベータ版と同じ「攻撃を受けずに攻撃できる。外れると大ダメージを受ける」で、 技の効果は金銀と同じく後攻になるけど攻撃が必ず当たる、というものになっていました。まさに中間です。

さて次は97年ベータ版では「クロスカッター」、金銀では「クロスチョップ」となっていた技。99年ベータ版では…。

「がんせきぎり」という技でした。 なんだそのめっちゃ強そうな技は…!しかも「いわ」タイプで、是非ともこの時代にほしかった感じです。

技の説明は「硬い岩を切り裂く勢いで敵を攻撃」というもの。 しかもその威力は「クロスチョップ」の100を軽く超える、脅威の140。強すぎやしないか!?

この技がフィールドで使えれば岩は木っ端微塵であっただろう…。 というか相手のポケモンも木っ端微塵だっただろう……。 ちなみに技のエフェクトはクロスチョップのものとほぼ同じでした。

次は「たつまき」。97年ベータ版と同じ説明文で、威力も60(金銀では40)。 そして「かみくだく」は金銀では「鋭い歯で敵を噛み砕く。特殊防御を下げることがある」でしたが、 99年ベータ版では「敵の特殊防御を下げることがある」という説明のみ。

「ミラーコート」はタイプが「エスパー」ではなく「ノーマル」。 だから「あく」には効く!しかし「ゴースト」に当たらない!どっちがいいのかは分からない! でもやっぱり物理的に鏡を立ててるわけじゃないのだから、イメージ的にはエスパータイプの方が合っている気がします。

次は「げんしのちから」。97年ベータ版では「かぜにのる」でしたが、99年ベータ版ではタイプも「いわ」になっているし ちゃんとバトルでも金銀と同じような「げんしのちから」となっています。しかし技の説明文は97年ベータ版のもののままで、 「風と共に敵に体当たり。クリティカルヒットが出やすい」でした。

「みらいよち」は金銀だと「精神力を高めて、2ターン後に敵を攻撃する」でしたが、 99年ベータ版では「2ターン後に敵を攻撃する」の一行のみ。これだけじゃ寂しい感じなので、まだ2行目の説明が作られていなかったのかも。

最後は「いわくだき」。とは言っても説明文が金銀では「岩を砕く勢いで攻撃。敵の防御を下げることがある」 だったのが「敵の防御を1段階下げることがある」のみ、というだけ。フィールドでも使えるしポケモンとエンカウントもするようです。



…と、いう具合に突貫工事でスピード勝負で調べた99年ベータ版の「わざ」でした。 明らかに97年ベータ版よりかは金銀にぐっと近づいている99年ベータ版、技にはほとんど違いはないだろうと思いきや、 97年ベータ版の片鱗も見えたり技のバランス調整の途中だったりとして、やっぱ大変なんだなあ…と思うのであった。

99年ベータ版にしかない技は、「がんせきぎり」のみでした。 威力140はちょっと強すぎるにしても、「いしあたま」も没になってしまっているので 「いわ」タイプの技が減ってしまっているのはちょっと残念かもしれない…?

2020年5月26日


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