まさかのポケモンの「鳴き声」のデータからポケモンの没になった名前が 判明してしまうとは…!そして初期のポケモンはこんなにも思ったよりもウルトラワールドだったとは…!! |
テーラマンさんから、初代ポケモンの「ポケモンの初期の名前」について非常に興味深い情報を頂きました。 諸事情により、頂いた文章を掲載するに当たって抜粋したり表現を変更させてもらったりしています。 第一世代のポケモンのなきごえベースパターンについてご報告いたします。 ご存じかもしれませんが、GB世代のポケモンのなきごえはいくつかあるベースパターンのピッチや長さを変更することで作成されています。 なきごえが似ているポケモンはベースパターンが同じとなっています。(例: ルージュラとナッシー) 参考: Generation I Pokemon Cry Synthesizer: http://dotsarecool.com/rgme/tech/gen1cries.htmlexit なきごえリストには、各ベースパターンに名前がつけられていました。 例えば、No.02のなきごえはヤドンのベースパターンなのですがファイルではmusyaddon(おそらくmus yaddonという意味でしょう)と名付けられています。 では、他のベースパターンはどのように名付けられているのかというと、次のようになっていました。
どのベースパターンが何のポケモンの物なのかは省きますが、没ポケモンの名前がチラホラ見受けられますし、完全に初めて見る没ポケモンらしき名前もあります。 非常に有用な情報をどうもありがとうございます!このような掲載方法になってしまい申し訳ありません! 「mus」を取って読むと確かにポケモンの名前になるし、実際のポケモン赤緑に登場したポケモンの名前はポケモンのコードの最初の方のものだ…! 「MVC33」にどうして「;」がついていたんだろうか…?「未使用データ」によくソレがついている気がするけど、 その下の「MVC34」にもポケモンの名前は書いていなかったし…謎です。 さてアルファベットだから読むのがタイヘンですが、初代では見覚えのないポケモンの名前をピックアップしてみよう…。 まず「ハリウサギ」という…いかにもハリが生えているウサギという感じのポケモン。 背中に針というとサンドパンやサンダースが思い浮かぶが、そんな姿のポケモンだったのか、耳的にサンダースはウサギっぽいから サンダースの原形だったりするのか…!? 次は「マイコー」という謎のポケモン…ですが、 このポケモンについては2018年に綿雨さんから情報を頂いていて、「綿雨さん.jpg」という名前で 画像を保存させてもらっており、いつか話させてもらおうと思い続けていたのである…今こそ、 ベータ版赤緑の話をすべきときか…!! 小学館の学習まんがシリーズに『ポケモンをつくった男田尻智』という本があります つい先日、親戚の家に行った際にその家にあったので読んでいたらその中で『ゲームフリーク人気ポケモン社内投票』について触れていたコマがありました。 なんとその中で実際の投票シーンや投票結果が模写(本物の資料をそのまま使用しているかも)されており、開発中の没ポケモンのドットが見れて興味深かったです。 どうやら沢山のドットを並べて人気投票で実装するポケモンを選んでいたみたいですね …と、いう情報を頂いていて、そのときに調べさせてもらっていました。というわけでそのことを踏まえたうえで、 「マイコー」というのは「ニドキング」のことであり、しかもその本では「マイコー・オス」という 表記もされているのも見えました。ということは「マイコー・メス」というのもいて、それが後のニドクインということなんだろうか…! あとちょっと脱線するがその本に「バリリーナ」の名前もあり、 97年ベータ版金銀のバリリーナと同じ姿かは分からないものの「バリリーナ」は赤緑で一度没になった名前(もしくはポケモンそのもの)であり、 97年ベータ版で同名のポケモンが登場するはずが金銀で再び没になったということである…でもそういうの、いっぱいいるんだろうなあ…。 さてマイコーの次は「ギャース」というポケモン。なんか自分がよく叫ぶときに言ってる気がするけど、 初期のポケモンのネーミングとしてはありそうです。 次は「オムオム」です。なんかおいしそうですが、 これは「オニスズメ」の昔の名前なので没ポケモンではありません。オニスズメがオムオムだったらオニドリルは…オドゥドゥ? オムオムの次は「ガガース」。さっきの「ギャース」と名前が似ていますが、 こっちは「サイドン」の昔の名前です。すんごく「ウルトラマン」シリーズに出てくる怪獣っぽい感じ。 次は「オメガ」。オメガは完全なる没ポケモンで、 トゲが生えている硬そうなガルーラみたいな感じ。いかにも「初期の怪獣っぽいポケモン」です。名前からしてラスボスの香りがします。 オメガの次は「ウィング」。初代ポケモンは「コクーン」や「ピジョン」のように 英単語そのままの名前のものが多かったけど、この「ウィング」もそのタイプのものっぽいです。きっと「とり」タイプだったことでしょう。 ◆次の日の追記◆ ウィングってウインディの初期名では… …という、情報な一言を頂きました。 見た覚えがないな…と思いつつ手元の資料を見たらマジでした。めっちゃ堂々と書いてある!! しかしウインディに翼なんてないぞ…なぜにウィングという名前なのか。資料をよーく見ると「ウィング」ではなく「ウイング」 となっているので、「翼」という英単語そのもの系の名前ではないのかもしれません。「ウィンディ」じゃなくて「ウインディ」なのは どうしてだろうと昔から思っていたけど、元の名前が「ウイング」だったからなのか…?!情報どうもありがとうございました! ―追記部分終了。 その次は「アンブラー」というこれまた金銀にもいない名前のポケモン。 これは「メノクラゲ」の昔の名前なので没ポケモンではありません。 次は「カラバジオ」。これはかなり昔から判明していた、 「カメックス」の昔の名前。ついでに、「ミミー」はヒトデマンの昔の名前であり やはりどちらも没ポケモンではなく没になったお名前です。 ミミーの次は「ヤドホゲラ」…だよな…!? ちょっとこの名前は聞いたことがありませんでした。「yaddohogera」はそう読むしかないよな、5文字だし…。 ただ「ヤド」がついているので、ヤドンの昔の名前とかヤドランの進化後やそれに関係するポケモンの名前だったとかそういうこともありそうです。 そして次は「ドッグ」。え、ドッグ? これも英単語そのまま系ネーミングポケモンの一員なのか、仮の名前なのか…!?でも「鳴き声のベース」とされるような 初期にいたポケモンの名前ってことなんじゃないだろうか…?ガーディの元の名前とか…謎です。 お次は「キングサウルス」です。5文字どころか6文字も超えている。 というか恐らく名前の元になっているのは「キングサウルス三世」だろう…。 キングサウルスの次は「ステゴン」です。 これもまたまた「ウルトラマン」シリーズの怪獣と名前が一致しています。カセキから蘇る枠だったりするのか…!? 最後に「エレキング」という名前。 99年ベータ版の情報が動画や雑誌などのわずかな情報しかなかった時代にその名前のポケモンが存在していたらしいという ことはささやかれていたが、97年ベータ版(というか体験版)にはその名前のポケモンはいなかった。 だが、スペースワールド’97で見られた動画は体験版のデータとは違うもので作られ、その名前があったのかもしれないので もしそうだったとしたらバリリーナと同じく赤緑で没になり、97年ベータ版で復活しそうになり、金銀でやっぱり没になったポケモンということになります。 しかしそのままの名前はちょっと…。 さて、この情報をテーラマンさんから頂いた直後に自分でも少しだけ調べて1匹のポケモンの名前をメモっていたので これもついでに没ポケモンの名前としてのっけてしまおう。それは「アーストロン」という名前のポケモンです。 アルファベット表記では「earthtron」となっていました。 …って、アーストロンも「ウルトラマン」シリーズの怪獣やがな。名前はそのままだし6文字だし、 アーストロンをモチーフにしたポケモンで名前はまだ決まっていなかったから仮にアーストロンと呼ばれていたのだろうか…? ゴジラのような見るからに怪獣っぽい外見だが…。 …という、「鳴き声のデータの名称」から分かる没ポケモンやポケモンの「没になった名前」でした。 ハリウサギ、マイコー、ギャース、オムオム、ガガース、オメガ、ウイング、アンブラー、カラバジオ、ヤドホゲラ、 ドッグ、キングサウルス、ステゴン、エレキング、そしてアーストロン。後半はウルトラ祭りです。 「カプセル怪獣」が構想の元になったという「ポケットモンスター」であるが、 そして多分「○○怪獣」という怪獣の肩書きのように「○○ポケモン」という「分類」が存在しているのも、 初期の「ポケモン図鑑」の名前が「怪獣図鑑」だったことも、そして今回のポケモンの鳴き声の種類の名前からも、 「ウルトラマン」シリーズから影響を受けていたんだなあ…ということが改めて分かったのでした。 なるほど、だからウルトラマンが大好きな筆者はポケモンも好きになったわけか…全ては必然であったのか…! ◆2021年2月25日追記◆ 有力な情報を頂いたので、「ハリウサギとニドランについて」のページに続くようです。 |