◆続・謎に包まれた「ゲルゲ団」の情報◆
改めて「ゲルゲだん」について自分でも調べてみた結果、ちょっとメモ書き。



海外の方、Blackmushさんから情報を頂いて書いた「ゲルゲだん」についてのページの続きです。 「ゲルゲだん」と思しきトレーナーの名前「オオタ」と「マサオ」、仮と思われるものの手持ちポケモンである ドンファンとニドラン♀というデータが入っている、ということを教えてもらいました。

さらに「Geruge」は日本の90年代に人気のラジオ番組から取られたので、彼らは単なる初期のDJかもしれません。 という一文も頂いていて、これが自分はよく分かっていませんでした。「ゲルゲ」と名の付く人気ラジオ番組…というのを、 全く知らなかったのです。

自分が知っていたのは「空想科学読本」で「バロム・1」の敵に「○○ゲルゲ」と名がついている、 ということだけで、「ゲルゲ=怪人の名前」のイメージでした。

現実世界のラジオ番組がポケモン金銀のストーリーと関係はないだろう、きっと「アクアだん」と「マグマだん」のような 対立する敵として、ロケット団とゲルゲ団が存在していたに違いないと思い続けていたのです。

だが改めて「ゲルゲ ラジオ」で検索してみたら… 「ゲルゲットショッキングセンター」という ラジオ番組についてのウィキペディア先生のページを発見。愛称は「ゲルゲ」というらしい。 放送期間は「1995年11月6日 - 1999年3月25日」らしく、ポケモン1〜ポケモン2までの時期と見事に一致しています。

さらに、Blackmushさんから頂いた資料をついに自分でも調べてみる段階となって一番上から下まで見ていると、 結構思うことがありました。「ゲルゲだん」は、「アクアだん」とは違うのかもしれん、と…。

感覚的なことだが、資料を見た限り男性の「ゲルゲだん」の「オオタ」は仮に入れられた名前ではなさそうと思いました。 さらに、女性の「ゲルゲだん」の「マサオ」ですら、仮の名前ではなくこのままゲームに出てくる予定だったっぽいと感じたのです。

理由はいくつもあるんだけど、一つはちゃんと決まってからデータを入れているっぽいから。 「仮の名前」みたいなのはあまり見当たらないのです。先日頂いた情報では「ゲルゲだん」のデータは二人分でしたが、 自分で見てみると手持ちポケモンやトレーナー名のないもう一人の「ゲルゲだん(男性)」の領域も発見しました。

あと、「ゲルゲだん」が出てくるはずだった確実な場所がチョウジの地下にあるロケット団アジトだったということもなんとなく。 現実世界の「ゲルゲ」が「ラジオ番組」だったこと、そしてゲームのストーリーでの怪電波を流す手段や ロケット団の復活宣言に使われたのも「ラジオ」。シルフカンパニーのように占拠されたのも「ラジオとう」。

なんか、もしかして「ゲルゲ」はガチでラジオ番組のパロディネタだったんじゃないだろうか、と思い始めてきました。 しかもかなりゲーム完成直前までいたのにあっさり消されているのも、「簡単に消せたから」だろうし、 つまりは「お遊び要素」みたいな登場だったからこそそんなことができたんじゃないだろうか…。

97年ベータ版ではトレーナー名として男性と女性で領域が確保されていましたが、 先日検証したところ、99年ベータ版ではそれがなくなっていました。チョウジ地下ではてっきり「ゲルゲだん」との バトルが勃発したんだろうと思っていたのですが、 「チョウジタウン地下の電力発電装置前の扉に入ろうとした時、 ゲルゲとライバルが登場する」という文を見るだけでは「ゲルゲ」としか書かれておらず 「ゲルゲ団」ではないので、もしかしたらトレーナーじゃなくなっていた可能性が…。

チョウジの地下アジトでのライバルは「敵側」ではないはずなので、そのライバルと一緒にいるということは 「ゲルゲ」はロケット団と手を組んでいる存在ではなさそう。しかももはやトレーナーですらないのであれば、 コミカルなキャラクターであった可能性すらあります。

97年ベータ版では確かに「トレーナー」の「ゲルゲだん」だったわけだが、99年ベータ版ではただの「ゲルゲ」となり、 トレーナーではなくちょこちょこ登場するキャラと化し、1999年3月に「ゲルゲットショッキングセンター」の 放送も終わってしまい、わずかな「ゲルゲ」要素もそっくり金銀からは消された…という流れだったりして…。

まだ先日頂いた資料やその他の資料を見た結果思ったことなので、 「ゲルゲ」という人物の発言や姿、97年ベータ版の「ゲルゲだん」の情報が出てきたらまた変わってくるかもしれません。

とりあえず言いたかったのは「ゲルゲ団というトレーナーは97年ベータ版の時点で存在していたが99年ベータ版にはいない」、 「99年ベータ版では「ゲルゲ」というNPCになっていたっぽい(人数は不明)」、 「ラジオに関係する立ち位置だった可能性がある」ということです。

…「ロケット団」と対立する、ストーリーに深く関わる組織じゃなかったっぽいことがわかってちょっとほっとしたのはヒミツである。 しかし全ては筆者が勝手に思っていることですので、やはり鵜呑みにしないように気をつけましょう。 情報や判断材料が少ない状態の現状では考察も十人十色になることでしょう。

これは何の根拠もない伝説のスターブロブ2だけのハナシですので「へー」とだけ思うのが正解です。

2020年5月31日


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