◆金バージョンのポケモン図鑑比較◆
97年ベータ版の片鱗も見えるが、ホノオグマが主人公ポケモンから 一般ポケモン(しかも片方のバージョンにしか出ない)に降格したという推測が 正しかったのが分かってしまったということが一番ショックかもしれん…。



金バージョンのポケモン図鑑と比べて99年ベータ版の金と違うところを ちょこっとつづる4ページ目に続いて5ページ目。あと少しです。

次はキングドラ。99年ベータ版の方はまだ97年版のデザインと 同じです。色も青じゃなくて紫色だったということだろうか?

図鑑の説明は金銀だと「普段は海底洞窟に身を潜めているらしい。あくびで渦潮を発生させる。」というルギアといい勝負ができそう な神々しい説明でしたが、99年ベータ版は「海の底深くに生息。 自ら出したスミに覆われ、姿は確認できない。」という、タッツーの頃の心を忘れていない説明となっていました。

さて、また図鑑のテキストだけが違うポケモンの箇条書き。姿も分類も同じ、絵も全く同じだけどテキストだけが違う というポケモンはめちゃめちゃ多い…。

グライガー
金銀:「顔面めがけて飛んでくる。張り付かれた獲物が驚く間に、毒バリを刺し込む。」
99年ベータ版: 「顔を狙って飛んでくる。顔に張り付き驚く間に尻尾の毒バリを刺し込む。」

リングマ
金銀:「木登りも得意だが、前足で太い幹をへし折って落ちてきた木の実を食べる。」
99年ベータ版: 「寒くなると冬眠をする。そのため、どんどんエサを食べて体にエネルギーを溜め込む。」

ドンファン
金銀:「鋭く硬いキバ」 99年ベータ版:「その鋭く硬いキバ」

ドードリオ
金銀:「たまに考えすぎて動けなくなる。」 99年ベータ版:「たまに考えすぎてしまう。」

サイホーン
金銀:「曲がれない。」 99年ベータ版:「曲がれないので」

ポリゴン
金銀:「きたいされる じんこうの ポケモン。」 99年ベータ版:「きたい される じんぞうポケモン。」

ラッキー
金銀:「とても」 99年ベータ版:「とっても」

ラプラス
金銀:「優しい心の持ち主。めったに争わないため、たくさん捕まえられ数が減った。」
99年ベータ版: 「優しさと気品に溢れる海のポケモン。人を乗せて海原をいくのが大好き。」

お次はデリバードですが、97年版の頃と同じく まだ名前は「ギフト」となっていました。 頭の形状がちょっと違うぐらいでデザインにそこまで違いはなさそう…だが、 手がちょっとカマキリっぽいのが気になる…その手で尻尾を持てるのか?

データも少し違って、デリバードは0.9mで16.kgだったのがギフトは0.8mで12.0kgとちょっとちっちゃいです。

図鑑の説明文は金銀では「1日ずっとえさを運んでる。遭難した人がデリバードのえさで助かった話もある。」で、 ギフトは「1日のほとんどをえさ運びに費やす。遭難した人が ギフトのえさで助かるときもある。」と、ほとんど同じでした。

お次はウリムー。しかし99年ベータ版では「みてい09」という名前でした。 図鑑のテキストはほぼ同じで、金銀では「地面を掘っている。」だったのが「みてい09」は「地面を掘っていると」となっていただけ。

そして次はイノムー。分類は「いのぶたポケモン」だが、99年ベータ版ではなんと「いのししポケモン」と なっていました。か、完全にイノシシだったのか…!!

そして次はヒメグマ。ちっちゃいクマさん、というところは同じなんだが… 99年ベータ版のヒメグマは黄色。そして何より、ホノオグマとポーズが同じ。

名前的にありそう、と思ってはいたが…本当に、ホノオグマはヒメグマになってしまっていたし、ホノオグマはヒメグマの原形だったとは…。 ということはリングマはボルベアーやダイナベアってことか…?

図鑑の説明は金銀では「ミツを見つけると三日月模様が輝く。甘いミツがしみこんだ手のひらをいつも舐めている。」で、 99年ベータ版では「嗅覚にすぐれ、好物の蜜の匂いをすぐに嗅ぎ分ける。 そのとき頭のわっかが光る。」となっていてほとんど同じです。

「あまいミツ」というポケモンを呼ぶシステムも「ミツのつぼ」というミツを入れるアイテムもごっそりボツになってしまったが、 もしかしたらいいポジションだったのか?ヒメグマよ…。

次はゴマゾウ。97年版では「パオン」という名前でしたが、 99年ベータ版でもまだ「パオン」のままでした。

ポーズは97年版の頃と同じだけどデザインは金銀寄りになっており、まさにその中間という感じの絵です。 図鑑の説明は金銀では「じゃれているつもりで鼻を振り回してくるが、かなりの力なので危ない。」で、 99年ベータ版では「まだよちよち歩きだが、体の5倍のエサを食べてどんどん大きくなっていく」でした。

お次はマンタイン。97年版では「ハネエイ」という名前で 裏と表で模様が全然違うというデザインになっていましたが99年ベータ版ではまだ「ハネエイ」という 名前だけどかなりマンタインに似た姿になっています。だがなんか非常に怖い。

口がガボーンと開いており、テッポウオではなさそうな器官が左右に二つ。 尻尾やツノっぽいのはマンタインと同じだけど、なんか怖い。なぜだ。可愛いんだが…。

図鑑の説明は金銀では「悠然と海を泳ぐ。食べ残しを狙ったテッポウオがくっついていても気にしていない。」で、 ハネエイは「水面をすべるように泳ぐ。加速してくるとそのまま浮かんで空中を飛んでいく。」となっています。 なんかちょっとカッコイイかもしれない。

そして次はエアームド。97年版では「ヨロイドリ」という名前で、 その存在はまだ97年版の情報が少なかった頃にもしっかりと知られていたわけだが、 99年ベータ版ではまだ「ヨロイドリ」という名前のままで、 だけど分類も「よろいどりポケモン」でした。

ポケモンの名前と分類名が同じという割とレアケースになってしまっています。だから横文字っぽく名前を変更したのか…? 図鑑の説明は金銀では「丈夫なハネは重そうだがホネの中は空洞で軽く、自由に大空を飛び回る。」で、 ヨロイドリは「みかけは重そうだがホネの中は空洞で軽く、平気で大空を飛び回る。」となっており、 意味は同じでちょっと単語が変わっているだけという感じです。

次はポニータ。新型図鑑だとここにポニータが来るのか…。 絵はほとんど同じなんだけど、99年ベータ版の方にはたてがみや尻尾に黒の縁取りがあります。 金銀でその黒の主線みたいなのは取られて、炎感が増したようです。

図鑑の説明は金銀では「生まれてすぐは走るのが下手。親を追いかけるうちに、どんどん早く走れるようになるのだ。」で、 99年ベータ版では「軽やかに草原を駆け抜ける。 しなやかな筋肉でのジャンプは、高い建物もひとっとびだ。」となっています。 そりゃ東京タワーも飛び越えるんだもんな。

次はヤミカラス。97年版のヤミカラスの デザインから一新、金銀と同じ姿となった…のだが、よくよく見ると足の指の本数が違います。 これにより足跡の画像も変わっており、99年ベータ版のころは足の指が後ろに1本で前が2本だったのが 金銀で後ろに1本で前に3本になったようです。

次はデルビル。97年版は「デビル」という名前だったけど、 99年ベータ版でもまだ「デビル」のまま。 金銀の図鑑説明は「仲間に連絡するときと獲物を追い詰めるときでは、鳴き声の種類が違うのだ。」で、 デビルの方は「口から吹き出す炎で火傷すると、 いつまで経ってもキズぐちがうずいてしまう。」というもの。そう、これはヘルガーの説明です。

というわけでヘルガー。ヘルガーは97年版でも「ヘルガー」でした。 99年ベータ版の図鑑の説明は「相手をずたずたに切り裂いても 戦うことをやめない、闘争本能のかたまり。」となっていました。ついでに金銀のヘルガーの「たかさ」は 1.4mだけど99年ベータ版では1.5mとなっており、ちょっとちっちゃくなったようです。

そして次はマグマッグ…誰?? 99年ベータ版の方の謎の人は名前が「マグマッグ」ではなく「みてい10」 という名前なんだけど、他にマグマッグに該当するポケモンはいないのでこれはマグマッグの没デザインなんだと思います。

なんかすごく色んな場所で見た事がある気がする顔だけど、 現在のマグマッグになるまでに「ほのお」タイプっぽくなるような紆余曲折があったってことなのか…?

というわけで次はマグカルゴなんだが、 なんとこっちが「マグマッグ」という名前です。ややこしい…!!

だけど姿はどう見てもマグカルゴ。元はマグカルゴは「みてい10」の方のカラーリングであり、 99年ベータ版のマグカルゴのカラーリングが後のマグマッグに当てはめられたのか…?ややこしい! マグカルゴは色が違うだけでそこまでデザインに違いはない感じです。

図鑑説明は金銀では「背中のカラは皮膚が冷えて固まっただけ。触れただけで簡単に崩れる。」でしたが、 99年ベータ版は「背中のカラは体が冷えて固まっただけ。 触ると簡単に崩れるほどもろい。」となっています。意味はほぼ同じ。ついでに高さと重さは 金銀は0.8mで55.0kgだったのが99年ベータ版では0.7mで35.0kgでした。ちょっとおっきくなってます。

炎の山のダンジョンとかがあったら違和感なく出てこられただろうに…!

さて次はニューラ…ヒエッ…。

97年版のニューラは爪は鋭かったもののなかなか可愛かったのに、 99年版のニューラは悪に染まりングな顔をしています。可愛かった顔がこうなっちゃったように 我々には見えるもんだから、逆に恐ろしいぞ…金銀のニューラを見ると落ち着きます。

金銀のニューラは「かぎづめポケモン」でしたが、99年ベータ版はやっぱり「いたちポケモン」。 図鑑の説明は「するどいツメを指の中に隠している。いきなり伸ばして襲ってきた相手を怯ませる。」で、 99年ベータ版の方は「三日月のように長く鋭いツメは、 普段は指の中に隠している。」となっていてまあまあ意味は同じです。にしても隠れるかそれ…?

鳴き声はイタチニューラの方はかぎづめニューラに比べて低いですが、音自体は同じ感じでした。



◆2020年9月14日追記◆
この攻略ページに嬉しい感想とこんな情報を頂いたのです…。

…き、気づいてなかった…。確かに!確かにニューラの色が金銀と現在だと違う!言ってもらうまで全く気づいていなかった…!!

…というのも、自分はポケモンは基本的に白黒でプレイしていた(ゲームボーイポケットしか持っていなかった)ので、 ポケモンの「色」については公式イラストとゲーム内の白黒画面しか判断材料がなかったのだ…だから、 イトマルの色が紫色だということも普通にプレイしていたときは気づいていませんでした。 さらに言うと、アネ゛デパミ゛が灰色だということにも気づいていませんでした。マジか。

さて見苦しい言い訳はさておき、改めてニューラを見てみると確かに…。そしてイトマルはクリスタルから色が「修正」されていたが、 ニューラも見比べてみると…。


一目瞭然。クリスタルから、しれっと「修正」されているー!! 99年ベータ版と金銀の色合いが同じで、でもそれは本来のニューラとは違うもので、クリスタルから正しい色になっていたんだ…!

というか、色以外も額や胸の白い模様がクリスタルからは正しい宝石のようなもの(この時代はまだ色数の制限のせいで赤色だが本来は黄色)にしれれっと変更されている…。 なんにしても、金銀のニューラの色がクリスタル以降のドット絵および金銀時代の公式イラストと相違が見られたのは、 金銀のニューラが99年ベータ版のニューラのカラーリングのままだったからということだったのか…!

感想に情報に、二重にどうもありがとうございました!! ―追記部分終了。



そして次はムウマ…なのだが、なんと99年ベータ版での名前が「ノロワラ」。 そう、97年版にもいたあの可愛い「ノロワラ」ちゃん(管理人イチオシ没ポケモン)だったが、 てっきり「ノロワラが没となり、そのポジションにムウマが作られた」というようなことを考えていたのに、 まさかの「ムウマ」の前の名前が「ノロワラ」だったとは…! つまりノロワラ=ムウマであり、ノロワラは長じてポケモン金銀に登場していた…!? (ウパーの名前が「マダーム」のままだったりしていたことから 「ノロワラの位置にムウマのデータを入れた」わけではないと…信じる。)

そういや図鑑説明はムウマが「驚かせるいたずら好き。」で、ノロワラは「驚かせるのが好き。」という微妙な違いでした。



一旦ここでおしまい、ついに最後である6ページ目に続きます。

2020年5月21日


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