◆金バージョンのポケモン図鑑比較◆
97年版の頃から、キリンリキとツインズはなにかがおかしかったが…?



2ページ目に引き続き、ポケモン図鑑のみを見比べてなんか違うと思ったところだけをピックアップするのみ。

次はクサイハナ。姿だけがちょっと違いました。 99年ベータ版は頭の花部分に白い丸模様がなかったのが金銀で足されており、 口の角度が変わっています。

次はクヌギダマ。97年版には存在していなかったポケモンですが、 99年ベータ版にはちゃんといました。金銀に比べると99年ベータ版はなんか段が多い。 「松ぼっくり」感が増しているだろうか…?

金銀の図鑑説明は「木の皮を重ね合わせてカラを分厚くするのが大好き。重くなっても気にしない。」 だったが、99年ベータ版では「鋼鉄のように硬いカラで 全身を覆っている。中の正体は不明。」という、フォレトスの説明文になっていました。

そして「しんがたずかんモード」でも、「ふるい ずかんモード(番号順)」にしても 99年ベータ版はクヌギダマの次はフォレトスではないんだけど、どう見てもフォレトスっぽいポケモンがいました。

それがこちら。名前は「プラックス」ですがフォレトスによく似ています。 97年版では「プラックス」はカイロスの進化後のポケモンでしたが、 恐らくカイロスの進化後のポケモンは没となり、そのプラックスの位置にこのポケモンが入れられたんだと思います。

金銀のフォレトスに比べる…のはまだちょっと早すぎる状態のような気はしますが、 「松ぼっくり」的な殻からしてクヌギダマの進化した姿、赤い体、大きくて丸い、というようなところは もう決まっていたようです。

次はニドラン♀。金銀の「しんがたずかんモード」ってちょっと不思議な並び順だな… 同じ絵に見えますが、よく見ると足の角度が違います。さらによく見ると、画像の位置が微妙に違います。

金銀の方が99年ベータ版よりも少し右に寄っているのです…細かい!

◆2020年9月追記◆
なめさんから、ニドラン♀は角を描き忘れているっぽいのに気づきましたという御意見を頂き、 よくよく見てみると…いや、よく見なくても、本当にニドラン♀の角がない!! このページを書いたとき、それぞれのグラフィックはドット単位で見比べてからしゃべったはずなのにコレを見落とすか…!?

思えば赤緑のグラフィックや公式絵ではニドラン♀は上を向いており、ニドラン♂ほどのしっかりした角が角度的に見えませんでした。 でも「メスの方が角が小さい」という図鑑説明は初代の頃からあり、確かに角は存在していたはず。見えなかっただけだ。

そう思ったのだが…。

青版だと、角がない。 なっ、ない!!額はツルンとしており、なにもない!!ピカ版からまた角は復活しているが、 これはどう見てもありません。(ちなみに97年ベータ版金銀の姿も前後どちらも角がない)

…まさか、青の時点で角の存在が忘れ去られており、金銀で修正が入った可能性が…ハハハ、まさかな…!

情報どうもありがとうございました!! ―追記部分終了。

さてまたしばらく図鑑のテキストだけ違うポケモンを箇条書き。

ニドクイン
金銀:「全身はりのようなウロコで覆われている。どんな攻撃にも怯んだ様子は見せない。」
99年ベータ版: 「敵が自分の巣に近づくと傷ついたふりをして遠くに離れ、巣の場所を隠そうとする。」

ニドリーノは金銀は「発達した耳を立てて周りの気配を」でしたが、99年ベータ版では「大きな耳を立てて相手の気配を」になっていました。

ニドキングは金銀では「おおきな シッポを」だったのが99年ベータ版では「おおきなシッポを」と空白がないだけ。

ヤンヤンマ
金銀:「高速でハネを羽ばたかせると、衝撃波が発生して周りの窓ガラスが割れていく。」
99年ベータ版: 「1秒間に30回ほど羽ばたくので、空中停止やバック飛行もできる。」

ウソッキーは金銀では「石や岩などに近いようだ。」だったのが99年ベータ版では「石や岩などに近い。」だけで「ようだ」がないだけ。

ストライク
金銀:「切れ味鋭いカマを使って草むらを切り進む。あまりに早い動きで目が追いつかない。」
99年ベータ版: 「草むらの中でじっと息を潜めている。どんな能力でも探し出せない。」

カイロスは金銀では「ツノで地面を掘って中で眠る。」なのが99年ベータ版は「ツノを使い地面を掘って眠る。」になっています。

ドガース
金銀:「薄い膜状の体には、涙と咳と鼻水が止まらなくなるガスがいっぱい。」
99年ベータ版: 「薄い膜状の体には涙と咳が止まらなくなる成分のガスでいっぱいだ。」

マタドガス
金銀:「どちらかが膨らむと片方はしぼむ、双子のドガース。いつも体内の毒ガスを混ぜている。」
99年ベータ版: 「体内の毒ガスは空気より少し軽い成分。だからいつも少しだけ浮かんでいる。」

ベトベトン
金銀:「ヘドロがたまる臭い場所を好んで集まってくるので、辺りは一層臭くなる。」
99年ベータ版: 「体内で様々な毒が混ざって、新しい種類の毒が生み出されていく。」

次はヒマナッツです。多分ヒマナッツです。 図鑑番号順でもキマワリの前にはいないし、「くさ」で図鑑検索しても引っかからないし、 名前が「みてい01」だけど、 ヒマナッツと同じ分類、「たかさ・おもさ」、そして色。これは後にヒマナッツとなったポケモンでしょう。

頭からではなく口から葉っぱが生えているのか、葉っぱをくわえているのか? と、考えるのはまだ早すぎるほどに仮の絵という感じがひしひしと伝わってきます。

97年版にはいなかった「サニー」(キマワリ)の進化前ですが、 99年ベータ版の時点で作られることは決定していたようです。 図鑑説明も金銀は「はげしく ふって」のところが「はげしくふって」と空白がないだけで同じです。

タマタマは金銀にはない足跡のデータが99年版金銀では小さな丸として存在しているだけで、他に違いは一切ナシ。

次は、ソーナンスです。違うんじゃね? と思いそうになりますが、ソーナンスです。決してこのサイトで非常に大事なキャラである ブロビーではないのです。

名前は97年版にキリンリキの進化前として存在していた至極謎だった「ツインズ」ですが、 図鑑ナンバーが202と同じで、「たかさ」も1.3mと一致しています。

図鑑説明はソーナンスは「光やショックを嫌う。攻撃されると体が膨らみ、反撃が強力になる。」ですが、 ブロビーツインズは「光を浴びるとどんどん分裂していくので、 暗い洞窟でひっそり暮らしている。」となっていてちょっと似てます。

ツインズがどの時点でキリンリキの進化前ではなくなり、ソーナンスとなったのかは分かりませんが、 ソーナンスとキリンリキは元は進化前と進化後の関係だったということに驚きです。 そういえば2匹とも、黒くて目のある尻尾を持つが…。ちなみにツインズは「シャドーポケモン」。ゲンガーと同じです。

次はコンパンです。間違い探しのお時間です。 触角?目玉?いいえ、足の指です。こ、細かい…!

図鑑説明も微妙に違い、金銀では「両目はレーダー機能を備えている。暗闇に隠れた小さなムシも捕まえて食べる。」で、 99年ベータ版は「レーダー機能を備えているので、暗闇に隠れた」と句点がなくなっているのみ。

モルフォンはそこまで微妙な違いではありません。 羽の大きさと模様が全然違います。99年ベータ版の羽のつやというか模様が 赤緑の羽と同じ感じになっています。

図鑑説明の方は微妙な違いで、金銀は「攻撃するときは」なのに対し99年ベータ版は 「攻撃のときは」になっているだけ。

またここからしばらく図鑑説明だけ違うものの箇条書き。おかしいな、姿が違うポケモンを紹介するページだった気がするんだが…。

コイル
金銀:「電波にひかれる性質を持ち、ポケモンギアを使っていると近寄ってくることがあるらしい。」
99年ベータ版: 「磁力にひかれる性質があるらしく、電車に近づくことも少なくない。」

レアいコイルは金銀では「磁力で結びついている。そばに寄ると」というところが 99年ベータ版では「磁力で結びついているらしく、そばに寄ると」になっています。

グランブル
金銀:「本当は臆病で怖がり。襲われると必死に手足を振って、敵を追い払おうとする。」
99年ベータ版: 「いつもは無愛想。でも親のトレーナーの前では笑ったりするらしい。」

ウインディ
金銀:「立派なたてがみに見とれる人がいるほど、堂々としている中国の伝説ポケモン。」
99年ベータ版: 「その堂々とした姿から、神様の使いのポケモンとして信じている人も多い。」

マリルは金銀では「油が詰まっているから」、99年ベータ版では「油が詰まっているので」になっている。 あと足跡が99年ベータ版の方が3ドット分縦に長い。

マンキー
金銀:「いつも怒っている。手ごろな獲物を見かけると、群れをなして襲い掛かる。」
99年ベータ版: 「いつも木の上で生活するほど身軽で、怒り出すとあらゆる方向から襲い掛かってくる。」

ペルシアン
金銀:「全身から漂う気品に憧れる人も多いが、何かあるとすぐ引っかいてくる。」
99年ベータ版: 「全身から漂う気品に憧れる人も多いが、すぐに引っかくので厄介なポケモン。」

ゴーリキーは金銀では「全力で行動するが」だが99年ベータ版では「全力で行動しても」になっているだけ。

カイリキー
金銀:「4本の腕を素早く動かし、あらゆる角度から休むことなくパンチやチョップを叩き込む。」
99年ベータ版: 「4本の腕で自由自在にパンチを繰り出せるのは、足腰も頑丈だからだ。」

キリンリキは金銀では「脳がある。」と「反応して」の部分が99年ベータ版だと「脳があり」と「反応しては」 になっているという微妙な違い。

さて次はエイパム。97年版では「テイル」 という名前でしたが、99年ベータ版ではちゃんとエイパムという名前になっていました。

デザインもほとんど金銀のエイパムと同じなんだが、見比べるとまだ色々違います。 しかし、なんか、怖い。なぜだろう…なんか、怖い。デザイン的にはほぼ同じなのに…。

さて次は97年版の頃から名前も変わらず存在し続けていた ある意味皆勤賞のブルーちゃん。絵も金銀とほとんど変わりませんが、 首周りが金銀で青くなったようです。

そういえば97年版では首周りは白かったので、 99年ベータ版で青くなかったのはその名残なのか?

次はマリルリ。多分マリルリ。きっとマリルリ。 名前が「みてい04」ですが、 図鑑番号はマリルの次だしマリルにそっくりだし、「マリルの進化後」、そして「後のマリルリ」と 考えていいでしょう。

そしてこのマリルリ(仮)だが、色がオレンジ色なのを見て長年の謎が解けました。

どうしてマリルの色違いは緑なのに、マリルリの色違いはオレンジ(黄色)なのか。 恐らくこのマリルリ(仮)がオレンジ色だったからではないだろうか…。もしくは、偶然の一致なのか…?!

図鑑の説明は金銀では「じっと耳をすますと、激しい流れの川の中に何がいるのか聞き分けられる。」ですが、 99年ベータ版では「水遊びをするとき、水が入ってこないように長い耳を巻いている。」となっています。 巻くほど長くない気がするので、やはりデザインの途中ということなのでしょう。



一旦ここでページを区切り。次のページに続きます。

2020年5月16日


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