◆没になったアイテムの話◆
99年版ベータ版金銀のアイテムの中で、明らかに名称が違うとか没設定にちなんでいるものとかを かるーくさらりとご紹介。他のページと同じく、真偽のほどは定かではないので「ふーん、そうなのかも」程度にどうぞ。



99年版金銀に存在しているけど製品版金銀にはなかったアイテムがちらほらあるようです。 しかも、97年版金銀にはなかったのに99年版にはあり、金銀で消滅しているものも。短い命だった…。

まず一つ目は いのちのみ という「きのみ」系と思われるアイテム。 説明は たいりょくが 1の じょうたいで ひんしじょうたいから かいふくする というもの。 なんか普通のRPGの復活魔法みたいです。

「もたせる」ことはできますが、バトルで瀕死になるときに効果が発動することはない(「きあいのハチマキ」と同じになってしまう)し、 「げんきのかけら」のように瀕死になったポケモンに使おうとしても、暇人の言葉が響いてくるだけで効果ナシ。効果が設定される前に没になったのかもしれません。

ところで「きのみ」系のアイテムの名前は「こおったきのみ」のように7文字のものもあるのに「いのちのきのみ」ではなく 「いのちのみ」となっているのはなぜなのか。まさか「命の実」ではなく「いの」「ちのみ」で区切る別の物体…!?なワケがない。

ちなみに「いのちのみ」の位置には金銀では「ひかりのこな」が入っているので、 元はファイヤーとかを初代から金銀に送ったときに持っているアイテムがちょっと神々しい不思議なものになる予定だったのか…? 売ると「きのみ」と同じく1個5円でした。

その次は金銀にも存在している没アイテム カビチュウ です。 金銀では使っても効果なし、だけどやたら高価、アイテムの説明は「?」だけ、というものがほとんどな 「使われていないアイテム番号」に当てはめられている大量に存在しているアイテムでした。

99年版金銀でも同じように「カビチュウ」に対応する番号は非常に多いんだけど、アイテムの説明が「?」ではなく  ちょうど カビがはえている しゅんかんの しんしゅポケモン というテキストになっています …って、新種ポケモン!?ミュウの仲間?!

…まあ、ネーミングと説明からして「お遊び」でとりあえず入れた説明っぽい感じがすごくします。 でもこの説明だと「カビチュウ」はポケモンであり、カビが生え始めており、チュウがつくのでネズミ系と推測できます。 つまり、我々が抱いていたイメージどおり、カビが生えたピカチュウだったということなのかもしれません。

99年版金銀の頃からカビチュウは19660円という高値で取引されていました。でもこれってポケモンの売買じゃないか…!?

さて次は初代ポケモンにも97年版にも存在していた タウンマップ です。 タウンマップは金銀ではポケギアの機能の一つになったため、アイテム欄から開くものではなくなっていました。 97年版では使うとマップが見られるものの閉じるとフリーズしてしまい、効果が完全には出来上がっていませんでした。

99年版では使うと「そらをとぶ」などでワープしてきたその動作をいつでもどこでもやってしまうという効果が発生します。 その動作を一度もしていない状態で使うとフリーズしてしまいます。どっちにしても「タウンマップ」の効果としてはおかしいので、 とりあえずそういう名前のアイテムが存在しているだけでマップはポケギアで見ることになることは決まっていたんだということだと思います。

ラジオに統合されたアイテムとして ポケモンのふえ というアイテムも発見。 説明文は ねむっている ポケモンを おこす というもので、 使うと うーん! すばらしい ねいろだ! という 金銀にも入っていた没テキストが表示されます。だけど「ピロリーピローリーピロリロリロ〜♪」のあのメロディは流れません。

バトル中に使うとなんとちゃんと効果があり すべての ポケモンが めを さました! というメッセージが出て ちゃんと「ねむり」状態から手持ちポケモン全てが目を覚ますという初代ポケモンと同じ効果が発生します。でもやっぱりメロディはナシです。

「すてる」ことはできず「もたせる」ことも「とうろく」もできない、「つかう」ことしかできないように設定されているので、 もしかしたら割と「ポケモンのふえ」は金銀でも実装される可能性が高かったんだろうか…? ちなみにフィールド画面で使うと「素晴らしい音色だ!」と出た後にタウンマップを使ったのと同じように「そらをとぶ」が発生してワープします。

さて次は おとどけもの というアイテム。 オーキドはかせ から ウツギはかせ への おとどけもの という説明が付いている 「つかう」をしても暇人の独白、「とうろく」はできない完全なるイベントアイテムと思しきブツです。

金銀ではそこまでオーキド博士とウツギ博士の絡みがないけど、お二人の間接的なやり取りのイベントがあったんだろうか? ウツギ博士の前で「おとどけもの」を使ってみても効果はありませんでした(ストーリーの進行度のせいかもしれませんが詳細不明)。

次は「ふねのチケット」。初代にも金銀にも普通にあったアイテムですが、初代では「サント・アンヌごう」、金銀では「アクアごう」に 乗るためのチケットでした。しかし99年版金銀では「ふねのチケット」の説明が こうそくせん コウジごうに のるためのもの となっています…ってコウジ号?!

97年版のデバッグモードでの主人公の名前は「コージ」であり、初代ではセキチクシティで「アツコ」ちゃんと待ち合わせをしている「コージ」と 同じネーミングでしょう…というか、きっと「西野弘二」さんのお名前が元になっているだろうし「コウジ号」という名前は恐らく仮のものだと思われます。

さて次は おとなのあかし という謎アイテム。謎過ぎます。 説明は もっている だけで おとなっぽく みえる というもの。な、なんだそれは?! 「ヒゲそりとくちべに」か?!

「つかう」をやっても暇人の言葉、「とうろく」はできず、「すてる」はなく「やめる」ことしかできない。 いかにもイベントアイテムな感じです。これを持っていると通してもらえる場所でもあったんだろうか…。

その次の謎アイテムは こちょこちょぼう というもの。な、なにそれ…。 アイテム説明は せなかを こちょこちょ すると とっても きもちが いい となっていました。 つまり「まごのて」みたいなものか?

これも「おとなのあかし」と同じように「つかう」と「やめる」しかコマンドが表示されず、使っても暇人の言葉です。 背中が猛烈にかゆい人を助けるためのイベントアイテム…?いや、手でかいてあげればいいし…。 ちなみに「おとなのあかし」も「こちょこちょぼう」も、バトル中では「やめる」しか出ませんでした。 ポケモンをこちょったりモンスターリするわけでもないのか…。

お次は ひきかえけん という、初代にもあったアイテム。 コガネシティで「じてんしゃ」と引き換えてもらうアイテムなのかと思いきや、  ラジオカードの ひきかえけん という説明が付いていました。

ポケギアでラジオが聴けるようになるのは「ラジオとう」でクイズに正解して「ラジオカード」をもらってからだが、 元はどこかで「ひきかえけん」をもらい、それを「ラジオとう」に持っていって「ラジオカード」と交換というか ポケギアにラジオを聴ける機能をつけてもらう予定だったということなんだろうか。

次は ミツのつぼ という、 風のウワサ集でちらっと言及したアイテム。ちゃんとアイテムとして存在していました。

説明は あまーい ミツを ためる つぼ ミツの においが しみついている というもの。 相当甘そうです。きっとぎとぎとです。

「あまいミツ」を塗ってポケモンがおびき寄せるというのは金銀では結局没要素となり ダイパで復活するのを待つことになったわけですが、金銀では「ミツのつぼ」というアイテム名自体削除されてしまって カビチュウに置き換わっていたのでした。



普通のアイテム名&説明のテキストはこんな感じでした。あと違ったのは「メールアイテム」ですが、 それらの紹介は次のページで。

2020年5月2日


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