99年ベータ版金銀における没アイテム「ミツのつぼ」。それは……。 えーと……。 （自分で書いたページを見てカンニング） …あ〜…そうだったそうだった。「ミツのつぼ」。それはお姉さんからもらう「ミツ」を 入れておき、木に塗るとポケモンが現れるという仕様だったと思われるアイテム。 恐らくダイヤモンドパールでそれは復活している。 ついでに、ミツをくれるのは元はお姉さんではなく「ミツばあさん」だったなどということもすでに判明している。 そんなことをかつて調べたり教えていただいたりしたわけだが、さらにこんな情報を頂いたのであった。
金銀製作中のバグ報告で、「「ミツのつぼ」を貰い確認したところ、中身はからっぽだが、ミツのにおいに反応して「ウソッキー」は正体を現してしまう。」というものが あったようです。 さらにそれに対する返信で「甘い蜜を入れた状態でのみ、ウソッキーが反応するようにしておくと、ミツをもらうため、ウバメの森まで戻らなくてはならない状況が発生します。メッセージでフォローします」…という対処がなされたらしい。情報どうもありがとうございます。 どの段階で「ミツのつぼ」が作られたのかが分からないが…とにかく、 ウソッキーが「ミツ」に反応するということは開発者様の返信によるとゲーム的にバグではなかったようなので、 頂いた情報の通り「ミツのつぼ」はウソッキーをどかす重要アイテムであるゼニガメジョウロの代わりにもなっていた。 ということは、コガネ⇒エンジュの攻略手順は「ミツのつぼ」を「コガネひゃっかてん」の地下で手に入れ、 ウバメの北のゲートでお姉さんに「あまいミツ」をもらう必要もなくただ「ミツのつぼ」を持ってウソッキーのところへ行けば ウソッキーは木のフリをやめて正体を現す、イベント戦後はエンジュシティに行ける…というものだったのかも。 レギュラーバッジを持っていないと自然公園を通れないとかそういう通せんぼキャラが 別でいた可能性はありますが、もしかしたらエンジュシティへはレギュラーバッジがなくても行けたのかもしれません。 そして、開発者様の対処に「メッセージでフォロー」するとあり、 つまりは「あまいミツ」が「ミツのつぼ」に入っている時だけウソッキーが正体を現すように 修正するのではなく、空っぽの「ミツのつぼ」でもウソッキーが正体を現しても 矛盾しないようなメッセージにしたということでしょう。 その「ミツのつぼ」のアイテム説明とは、 「あまーいミツを溜める壺。ミツの匂いが染み付いている」なので、 ミツが入ってなくてもミツ同然の効果が得られそう なものになっています。恐らくこれはウソッキーに関する報告をもらってから変更した後の 説明文であり、元は「ミツの匂いが染みついている」の部分が違うメッセージだったんだと思います。 しかし結局後に「ゼニガメじょうろ」というイベントアイテムが作られ、 木にミツを塗っておくと云々というポケモンGETのバリエーションの一つは削られ、 「ミツのつぼ」ごと全ては没になってしまったのであった。 思えば金銀の没テキストに 「大きな木と同じ姿のポケモンがどこかにいるらしいよ。 シルフスコープ２があれば、正体が分かるんだって」などという謎のメッセージもありました。 さらにウソッキーについて任天堂の公式インタビューのページでは ウソッキーは「キャラクターの絵をいろいろと描いていて、ふと生まれたポケモン」であり、 「その特性を活かすために、「道をふさいでいるポケモンがいる」というストーリーをシナリオライターに作ってもらった」とある。 …つまり、ウソッキーは「道を塞ぐイベントのために作られたポケモン」ではなく、 役割はなく作られたポケモンであった。ウソッキーに道を塞がせるため、ウソッキーをどかさないとストーリーが進まないという 攻略手順に変更された…ということである。  ならばこのウソッキーがいて通れない道は元はもっと広くて行き来が自由だったのかもしれない。
ウソッキーを設置するために、「ウバメのもり」より妙に狭くて鬱蒼とした空間が作られたのかもしれない。そういや没になったアイテム名のページでは 「「シルフスコープ２」というアイテムは、 ちゃんとその領域に後に「ゼニガメじょうろ」が入った」 とあります（自分で書いたの忘れてた）。 ウソッキーがそもそもいなくて通せんぼイベントもなかった⇒「シルフスコープ２」or「ミツのつぼ」でウソッキーと戦ってからエンジュへ⇒ 「ゼニガメじょうろ」でウソッキーと戦ってからエンジュへ という変遷を辿ったコガネ⇒エンジュ間の攻略手順。 「シルフスコープ２」だった時代、少々グレーな気もする一流企業シルフカンパニーが金銀のストーリーで どのように絡んだのかが筆者はちょっぴり気になった…ところで今回はお開きです。 ミツの匂いで主人公にバトルを挑んでくるウソッキー。まさかのカビゴンとのキャラ被りがあってはいけないので、 水をかけると嫌がる木という斬新な攻略法に変更されるのは納得ですね。 |
2021年7月18日
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