◆金銀ベータ版の「体験版」◆
最初にこのページを作るべきだったなあと思いつつ、 「Nintendoスペースワールド’97」の試遊台でプレイできた(とほぼ100%言っていいと思う) 体験版ポケモン金銀を改めてゲームスタートから紹介。



電源を入れると「1997 Nintendo」というような表記が出てきます。 金銀では「1995-1999 Nintendo」なので少々延びた感じがあります。 この2年間に、ものすごいことが起こっていたということは想像に難くありません。

ベータ版は背景が白で文字が黒、製品版は背景が黒に文字が白で反転しています。 その次に「キララララン」という音と共に「GAME FREAK」の文字とロゴが出てきますが、 その音もベータ版と金銀では違います。(音声系は体験版実況プレイの 冒頭でオープニングを流しているのでそちらでお聴きください)

製品版(ここから「金銀」と言います)では 鐘の音みたいな「ボーン」という音と共に海底が表示されてシェルダーが3匹、 というシーンですが、ベータ版ではオムナイトが3匹。

金銀でシェルダーに変更されてしまったようです。なぜオムナイトはオープニングからリストラされたのか? 海底にいるポケモンとしては最適だったオムナイトだが化石から復元する以外に入手方法がないのに 普通に海底にいるシーンが流れたらおかしいからか?

それともベータ版ではストーリーが違って、そのオープニングのオムナイトすら伏線だったとか…?! 「アルフのいせき」のパズルでは、カブトがお題になっていたりしたが、まさか関係はないよな…。

次に左から右へコイキングの群れが金銀では泳いできましたが、 ベータ版でも確かに泳いできます。しかし絵が違う…。

←これが金銀で泳いでくるコイキング。色数の制限があるのは仕方ないとして、 ベータ版はほぼ一色で塗られているし結構なスピードなので一瞬コイキングかは分かりにくい感じです。

次に表示されるのは右から左へ泳いでくるラプラス。

ラプラスは初代からいるポケモンだしデザインに違いはないはずだけど、 金銀にて描きなおされています。 ベータ版のラプラスは青版のラプラスと顔が似ているような気がします。

それと泳いでいるときは結構波に合わせて上下しているんだけど、金銀に比べてベータ版は 海面から体のほとんどが見えるぐらい上下しており、そんなに手足が見えちゃっていたらどうやって泳いでるの ということになってしまいそうなのでもう少し位置は下に変更されたようです。

次にプリンが歌っていて音符が左から右へ飛んできて、 ピカチュウが右から近づいてきてプリンを画面外へ追いやるシーン。

プリンが歌っているとき、ピカチュウが走っているときのコマ数(絵の数)は ベータ版の方が多くて滑らかに動いているんだけど、 追いやるシーンで金銀のように絵が切り替わりません。

プリンは笑顔のまま左へスライドし、ピカチュウは走るモーションのままです。 細かいところでいくと金銀にはなかった背景の木に白い模様が入っていたり音符の色が金銀と違って茶色だったり、 ピカチュウの表情も違うし2匹ともベータ版では体に影があるけど金銀ではベタ塗りだったりします。

ベータ版でのみ表示されているアニメーションの1コマはこんな絵。 瞬きの瞬間をとらえるのは可哀相な気がしますが、金銀ではこのコマがなく目を開き、閉じ、の2コマのみです。 もし金銀にこの瞬き途中の絵がデータとして残っていたとしたら没データ…だが、入っているかは不明。

そして次に金銀ではチコリータ、ヒノアラシ、ワニノコが表示された後にリザードンが「かえんほうしゃ」をするシーン。

これについては64マリオスタジアムの動画のページ で散々検証したのでリザードンの絵が金銀と違っているのはご存知の通りです。 その動画と体験版のリザードンの絵は全く同じようです。

…が、ウツギ御三家が表示されるシーンがベータ版ではカメックス、フシギバナ、そして贅沢な 描き下ろし3コマかえんほうしゃリザードンとなっており、1匹少ないです。

というかそこはハッパ、ホノオグマ、クルスが表示されるべきなんじゃ…? 思えば「金銀の新ポケモン」はオープニングにホウオウ以外出てこないが… まさか、没御三家が仮のポケモンだったなんてことはないよな…初めてプレイするドキドキを ゲームスタートまで取っておいてくれていただけだよな…。

ってかカメックス、フシギバナときてリザードンなら非常に自然な流れだけど ウツギ御三家⇒リザードンとなるとリザードンの厚遇っぷりが謎となっていました。 元はちゃんとカメックスとフシギバナもOPに登場する予定だったのか…!

そしてようやくタイトル画面。 そしてようやくBGMが流れます。そう…ベータ版はOPが完全に無音なのです…。

あのボーン、ボーン、という鐘の音も、プリンが歌っているシーンの可愛らしいパートも、 リザードンの「かえんほうしゃ」の大迫力の部分の曲もなにもなく、ずっと無音。 このホウオウが表示されているタイトル画面でようやく曲がかかります。

「ポケットモンスター金」の後ろに「2」の文字はないバージョンのようで、 金銀のタイトル画面と比べると「Gold Version」の文字があること以外は 文字装飾と文字色が違うだけでフォント自体にそこまで違いはありません。

ホウオウは半シルエット状態で表示され、一切動かず。右から左へもさもさした赤い物体がいくつも飛んできます。 動画や雑誌情報しかなかった時代、花びらか炎か分からなかったけどゆらゆらしているので多分炎でしょう。 ベータ版のホウオウに「ほのお」タイプないけど…。

このままスタートボタンを押してゲームを始めたくなりますが、このタイトル画面のまま放置していると…?

超絶★謎のミニゲームが始まります。 これまた無音で、ピカチュウが右から勝手に走っていき左から結構連なっている 八分音符を取っていく、というルールのようです。

取った音符は右下に加算されていき、「スタートボタン▲タイトル画面」という文字は 点滅しています。

STARTボタンを押せばタイトル画面へ、SELECTボタンとBボタンは無反応、十字キーも無意味です。 ピカチュウはただひたすら自動で左へ走っており、プレイヤーが操作可能なのはAボタンによるジャンプのみ。

台があるので下段と上段を走り、丁度ジャンプしたり飛び降りたり飛び乗ったりすると 連なっている音符が綺麗に取れていく、という感じ。音符をとったときの音は スロットを回したときの音と同じで、BGMはないのでひたすらそのピロンピロンピロンが響くのみです。

かなりの数(250個ぐらい?)が出てきて、左端に辿り着くとプリンが歌っていてピカチュウは停止。 そして画面は切り替わり、オムナイトやラプラスのOPが飛ばされていきなりタイトル画面に切り替わります。

そしてさっきまで炎が流れてきていたのが音符になります。なぜ。

ホウオウサマの神々しいお姿が、プリンが飛ばしていた音符とは違う形状の、 わざわざタイトル画面で表示するために作られた音符で飾られるのです。なぜ。

ちなみにタイトル画面で一度AやSTARTを押してロード画面に切り替えてからBボタンを押してタイトル画面に戻ると、 そのたびに炎⇒音符⇒炎と切り替わります。

この音符がどういう意味があるのか全く不明です。ゲーム内でどのような影響を及ぼすのか完全に不明。 乱数を動かすためか?それならゲームスタートするまでの時間とかでいいし、時計機能もあるし…。

音符を100個取るごとに「キズぐすり」を一つ贈呈、みたいなお助け要素だったら楽しそうですが、 このミニゲームごと金銀では完全に削除されてしまっているのでどうなる予定だったのか分からないのが残念。

タイトル画面になるまでにこんだけしゃべることがあるなんてやはりポケモンはすごすぎる…。 ページが大分長くなってきてしまったので、ゲームスタート後はこちらのページに続くことにします。 まだまだ全然つづくったら続く。
2019年12月7日


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