◆金銀ベータ版の「体験版」◆
タイトル画面に切り替わるまでにも話すことだらけでしたが、 ここからようやくゲームスタートです。



1ページ目に引き続き、金銀ベータ版の「体験版」の紹介です。 前回でタイトル画面までを説明しましたが、やっとゲームが始まります。

ゲームを始めると「さいしょから はじめる」という文字はなく  ポケモンを あそぶ と せっていを かえる の 二つの項目しかありません。体験版ではレポートが書けないため始めるたびに最初からになります。

金銀ではロード画面では曲が切り替わりましたが ベータ版ではタイトル画面のもの(初代のタイトル画面の曲)のままで、 設定を変える画面でもその曲のままです。画面は結構賑やかです。

項目自体はそこまで違いはありません。

金銀にはあった「プリントの濃さ」と「メニュー説明」がなく、 「ウィンドウ」は わく を かえる になっています。 枠の種類は金銀と同じ8種類で、デザインも全く同じでした。

金銀だと「設定を変える」を「おわり」にするとロード画面に切り替わりましたが、 ベータ版ではタイトル画面まで戻ってしまい、BGMも再生しなおしとなります。

「ポケモンを遊ぶ」を選ぶと初代と同じプロローグの曲と共にオーキド博士登場。  ようこそ、ポケットモンスターの世界へ!ご存知わしがオーキドじゃ! と、 わしのことは知ってるに決まってるよねという体で話が進みます。

今日君に来てもらったのは他でもない、新しい図鑑作りを手伝ってほしいのじゃ! もちろん、君のパートナーとなるポケモンとリュックは用意しておる。リュックの中には傷薬と モンスターボールが入っておるから安心じゃ!すでに君のライバルは出発しとる、負けないよう頑張ってくれい! とのこと。

主人公のネームエントリ画面はないしライバルも姿は見せないし名前も分からないし 「この世界にはポケモンという生き物が云々」というセリフも一切なく、博士がつらつらしゃべるのみです。 いかにも試遊台のための説明という感じ。

そして自宅の2階の部屋にポツンと立ち尽くす主人公。 名前は「サトシ」固定で、メニューの項目は「ずかん」が最初からある代わりに「レポート」がありません。 ポケモンはハッパ、ホノオグマ、クルスのいずれかをランダムで所持。レベルは8で、「きのみ」を持っています。

二つあるベッドは調べても無反応、本棚は「ポケモン絵本が揃ってる!」と表示されます。

パソコンを調べると、ポケモンジャーナルホームページ …… 新ポケモン発見!! 命名ヨロイドリ はがねのように硬い翼が特徴。飛行タイプだけではなく、新しくメタルタイプとしても 分類されることが決定。これからの研究が待たれる。 と、ヨロイドリ発見のニュースが表示されます。

たくさんの子供たちがこれを見ただろうに、覚えている人だって多かっただろうに、 それでも「メタルタイプ」から「はがねタイプ」へ、「ヨロイドリ」から「エアームド」へ変更しなければならなかったのか…。

ラジオを調べると、サトシはラジオのスイッチを押した! ジェイ オー ピー エム こちらはポケモン放送局です。ポケモンニュースをお送りします。……ポケモンの世界的な 研究者オーキド博士がカントーから姿を消しました。新たな研究の場所を求めて移動したとの見方もありますが、 何らかの事件に巻き込まれた可能性もあり、関係者はとても心配しています。……以上、ポケモンニュースでした。 ……それでは引き続き、音楽をお楽しみください。 というラジオ放送が聴けます。

実際は主人公のいるサイレントヒルに研究所を構えているんだが、 体験版ではオーキド研究所に入れないのでマジで事件に巻き込まれたのかとプレイヤーは心配します。 そして家の中で流れている初代の町の曲はラジオから流れていたようです。

1階にはお母さんがいて、 えっ、あなたオーキド博士にポケモン図鑑を作ってくれって頼まれたの?すごいじゃない! 私もポケモン嫌いってわけじゃないし頑張るのよ! と、 応援をしてくれます。ママの言い回しがちょっと引っかかります。嫌いじゃないって… そこは「ポケモン大好き」とか言ってくれ…。1階の家具の配置は金銀とほぼ同じです。

金銀の冷蔵庫には「おいしいみず」と「ミックスオレ」がいっぱい入っていましたが、 ベータ版で冷蔵庫を調べると 中は……ほとんどからっぽだ…… と出ます。

流し台を調べると ピカピカの流し台!今夜のメニューはなんだろう? と出ますが、 材料がないから多分夕飯は出てきません。大丈夫か主人公の家の食糧事情は…。

主人公のステータスを見ると、お小遣いは最初から3000円持っています。 でも買い物はできないので特に意味はありません。「ポケモンリーグバッジ」の項目が 既に8個になっていますが、最初から8個持っているということなのか?

「このゲームで集めるべきバッジは8個」だとしても、ここに8個と書くと 「現在所持しているバッジが8個」という意味合いに取られそうだから0個と表記されるのが 自然なような気がするが…。

主人公のステータスで「バッジ」を選ぶと画面が切り替わるのではなく 下にスクロールしてから「ポケモンリーグバッジ」の画面が現れます。 しかしジムリーダーが8人いることは分かるもののシルエットは全員同じで 初代サカキ的な「?」表示になっており名前も分かりません。

下にある8つの小さな画像はバッジの形っぽいです。

左が最初だとして、一人目のハヤトはこの形状で「ウィングバッジ」ではなさそう…? バッジのデザインも名前も金銀で作り直されたか、そもそもこのデザインが仮のものだった、という感じです。

主人公(サトシ)の家の南にはライバル(シゲル)の家があり、 リビングでライバルのお母さんが椅子に座っています。外から見ると2階建てなのに 家の中に階段はなく、キッチンとリビングしかありません。ベッドが一つもない…。

ライバルのママに話しかけると「あらサトシくん、こんにちは!シゲルなら一足先に、しずかなおか へ向かったわよ」 とか言ってくれず、この前、変わった色のポッポを見かけたわ と 独り言のような世間話を2行話してくれるのみです。

家の中に置いてあるものは主人公の家のものと出てくるメッセージは同じで、唯一違うのが窓。 テレビの横にある窓を調べると 窓が汚れているぞ? という 意味深なメッセージが出ます。もしやストーリーが進み泥棒に入られるのはライバルの家で、そのときのメッセージだったりして…?

サイレントヒルの町の中には 主人公の家とライバルの家、ポケモンセンターとオーキド研究所があります。 研究所の扉は鍵がかかっており、左の看板には 入居者募集中! と書かれているのみ。

体験版では研究所に入れないしマップ上にオーキド博士が出てくることもありませんが、 この状態で入居者募集中ということは体験版のストーリー的に博士はどこにいることになっているんだ…? 張り紙をはがし忘れた状態で研究所に鍵をかけてどこかに行ったのだろうか…??

研究所の上にはポケモンセンターがあり、看板には「ポケモンの体力回復!」と書いてあります。 マサラタウンにもワカバタウンにもポケモンセンターはないので、最初の町であるサイレントヒルに ポケモンセンターがあるというのはなかなか斬新です。早速回復してもらいに行ってみましょう。

申し訳ありませんがただいま修理中でして、 回復はできません。町から出るときは十分にお気をつけください。 とお姉さんに言われるのみで回復は不可能です。 看板に書いてあるぞ、とポケモントレーナーからクレームが来ないか…?

というわけでなんと体験版ではポケモンセンターで回復ができず、これがなかなかキツイです。 回復アイテムが尽きたら死ぬしかありません。

ポケモンセンターには左下に目が伸びるお兄さん、 右上には「ぐるるうー」と唸っているヘルガーを連れた少年、右にはパソコンがありその下には ジェントルマンがいるのみで上の階へ行ける階段はありません。

少年は こいつヘルガー。今までにないタイプのポケモンさ と 自慢げに紹介してくれますがベータ版のヘルガーのタイプは「ほのお」のみです。 でも逆に言えばヘルガーは「あく」タイプがつくことは確定していたということであり、 そして体験版にはヘルガーは登場しないのでそこは未設定でもおかしくはありません。

パソコンは 現在調整中です というメッセージしか出ず、 使うことはできません。正面だけでなく横から調べてもメッセージは出ます。

サイレントヒルの上は岩山で通れず、右側は4つ分の岩でふさがれており進めません。 下側は池がありますが外には繋がっていません…が、サイレントヒルの右側の道路の川のマップチップが 不自然に途切れている場所があるので、体験版のために地形を変えてある可能性はあります。

ポケモンセンターの下の看板には ここは サイレント ヒル しずかな おか  と書かれています。

左には「しずかなおか」という「トキワのもり」っぽい別マップのダンジョン的なものがありますが、 サイレントヒルの説明に「しずかなおか」という名前を使ってしまうと「しずかなおか」という地名が存在するのは 不自然ではないだろうか…もしかしたら体験版のためだけに「しずかなおか」は作られていたり…まさかな…。

というわけでサイレントヒルから唯一脱出できる方向、左側には道路がありやっと野生のポケモンが出現します。 …が、それはまた次のページで。まだ見ぬ新ポケモンたちに会いに行きましょう。
2019年12月7日


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