◆金銀’97のポケモンのタイプ優劣の話◆



金銀'97の情報が出てきて世間は散々盛り上がった後なんだろうけど、ぼくは祭りに全く参加できなかったので、 もうとっくに検証されきっているものであろうと俺は今からやるぜ。

「わざ」の検証をしているときに、色んなポケモンに技を当てると意外なタイプ優劣が生じているなあと思っていました。 というわけで、全種類のタイプの技を全種類のタイプのポケモンに当てるという超絶地味な作業をやりました。 初代と違う部分があったらいけないので「あく」と「メタル」以外も全部調べました。 「くさ」⇒「みず」なんて結果が分かりきっているものもちゃんとやりました。何だその頑張ったアピールは。アピらなくてよろしい。

というわけで、ポケモン金銀'97における、タイプ相性表がこちら!!


・・・って、こんだけ見たって分かりづらいことこの上ない。左が攻撃する技のタイプで、上が技を食らうポケモンのタイプです。 ○は効果抜群、△は効果はいまひとつ、×は効果はないようだ・・・ となっていて、空欄はメッセージナシの等倍の効果。

例えば左が「みず」で上が「ほのお」の交わるところが「○」になっていますが、 「みず」タイプの技を「ほのお」タイプのポケモンが受けたら効果は抜群だ!と出るって意味です。まあ見たままです。 となると「ノーマル」タイプのポケモンに対して「あく」タイプの技は金銀'97では効果はいまひとつということで、金銀の等倍という効果と違っています。

「あく」⇒「エスパー」は効果抜群なのはそのままなんだが、「あく」⇒「かくとう」が効果抜群ではなく等倍、「あく」⇒「あく」は効果抜群、 さらに「ノーマル」⇒「あく」が効果抜群。ノーマルタイプが効果抜群を取れるなんてことが金銀で起こるかもしれなかったとは・・・!! さて分かりづらきことこの上なしだった表にちょっと加えて、金銀と金銀'97で違った部分を青く塗ってみた表がこちらです。


上から順に行くとさっき言った「ノーマル」⇒「あく」が効果抜群、そしてなぜか「みず」⇒「でんき」が効果いまひとつ。謎の変更です。 初代でも金銀でも「みず」⇒「でんき」は等倍ですが、金銀から変えようと思ったということなのか・・・? 次に「どく」⇒「むし」が効果抜群、「むし」⇒「どく」が効果抜群。金銀では順に効果いまひとつ、 等倍ですが、これは初代と同じなので初代からそのまま変えていないだけということでしょう。

だが同じく初代⇒金銀で変わった「こおり」⇒「ほのお」が等倍⇒効果いまひとつという変更は金銀'97でもなされています。 同じく「ゴースト」⇒「エスパー」が初代は効果ナシだったのが金銀では効果抜群になっていますが、金銀'97でも効果抜群になっています。

金銀では「エスパー」⇒「あく」は効果ナシでしたが、金銀'97では効果いまひとつ。金銀では「ゴースト」⇒「ゴースト」が効果抜群だが、金銀'97では等倍。 「あく」⇒「ノーマル」が効果いまひとつ、「あく」⇒「かくとう」が等倍、というのは「あく」のイメージというより「ノーマル」のイメージが違うような気がします。 金銀では「あく」に強いのが「ノーマル」ではなく「かくとう」に変えられたということなのでしょう。

・・・さて、表をみると一つ何か足りません。そう、「メタル」タイプのポケモンに対するタイプ優劣が書いてないのです。 オイ!さっき頑張って調べたとか偉そうなこと言ってたくせに未完成のものを掲載するとは何事だ!・・・というご意見はごもっともです。

これを調べるとき、複合ではなく単体のタイプのポケモンに、それぞれのタイプの技を当てて調べていました。ヒトカゲ、ゼニガメ、 ピカチュウ、ハッパ、ウルフマン、サワムラー、アーボ、サンド、ホウオウ、スリープ、キャタピー、ノロワラ、ミニリュウ、リンリン。 「ひこう」は大抵のポケモンが他のタイプとの複合ばかりでどうしようかと思ったんだが、まさかのホウオウ様が「ひこう」単体だったので助かりました。 個々のポケモンについてはまた別でやるけど、ホウオウ様、「ほのお」タイプないんですか・・・。

で、金銀'97にはウソッキーがいないので「いわ」単体のポケモンがいないため、「テクスチャー2」で相手のタイプを「いわ」に変えて検証しました。 しかし「テクスチャー2」では「あく」と「メタル」にはならないため、 「メタル」単体のポケモンが存在せずスムーズに検証ができなかったのである・・・なので技を当てる側にはなれるけど、受ける側のポケモンがいない。 初代でドラゴンタイプの相性を検証したときみたいな手段をとればいい・・・が、ちょっと今すぐにはできませんでした。

というわけでメタルタイプを持っているポケモン3種類に全種類の技を当てて調べました。

まず「メタル・じめん」のハガネール。「みず」「くさ」「こおり」が効果抜群、「かくとう」「どく」が効果いまひとつ、「でんき」「メタル」が効果ナシ。

次に「メタル・ひこう」のヨロイドリ。「みず」「でんき」「こおり」が効果抜群、「くさ」「かくとう」「どく」が効果いまひとつ、「じめん」「メタル」が効果ナシ。

最後に「みず・メタル」のイカリ。「でんき」「くさ」が効果抜群、「こおり」「かくとう」「どく」が効果いまひとつ、「メタル」が効果ナシ。

あ、その前にまずそもそも「はがね」のタイプ優劣ですが、「ほのお」「かくとう」「じめん」が効果抜群、「どく」が効果ナシ、 「みず」「でんき」が等倍、あとは全部効果いまひとつというタイプ相性が設定されまくっているタイプです。 しかし「メタル」は「はがね」ほど設定されているものが多くなく、今回調べた3匹のもう一つのタイプの優劣を抜きにしても他のタイプと同じぐらい等倍が多そうです。

恐らく「みず」⇒「メタル」は効果抜群、「かくとう」⇒「メタル」と「どく」⇒「メタル」は効果いまひとつ、「メタル」⇒「メタル」は効果ナシというのは確定だと思います。 なんにしても、「はがね」と「メタル」では全然違う・・・鉄が水によって錆びる、というイメージで水に弱いのかもしれません。

以上、調べたと豪語したくせに全部は分かっていないという非常に中途半端な検証レポートでした。

初代⇒金銀で変わったものが金銀'97でも変えられていたものと変わってなかったものが半々ほど、 金銀と金銀'97では「あく」と「メタル」の立ち位置がちょっと違ったっぽいということ、 そしてナゾの「みず」⇒「でんき」が効果いまひとつという変更がなされそうだったことが分かったのでした。

「ノーマル」⇒「あく」が効果抜群だったとしたら、現在の対戦環境は全く違ったものになっていたであろう。 と、現在はおろか昔の対戦環境もまったく知らない奴が何か言っています。
2018年9月29日


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