◆金銀’97のポケモンの「わざ」について・その3◆



前のページに引き続き、まだまだ金銀'97の「わざ」について。金銀にある技もない技も盛りだくさんです。 BBの「はらだいこ」からです。金銀では「自分の体力を削って、攻撃を最大まで上げる」という説明文の技でした。

金銀'97ではお腹を叩いて敵を威嚇。攻撃をグーンと上げるという説明文です。 攻撃を最大まで上げるのではなく、グーンと、2段階上げるという説明だし、お腹を叩いていたのは威嚇だったのか・・・。てっきり「景気づけ」みたいなモンかと・・・。

実際に使ってみると、まず音が全然違う。リズムは同じなんだけど、金銀の太鼓のような「ドンドン」という音ではなく「ポン♪ポン♪」という可愛くて軽い音です。

威嚇というより挑発です。 しかも「グーンと上げる」と説明があったのに1段階しか上がりませんでした。体力を半分にして攻撃最大、体力は減らずに攻撃を1段階UP、同じ技名だけど全然違う技です。

BDの「どろかけ」は金銀だとタイプは「じめん」でしたが金銀'97ではノーマルタイプでした。説明文は同じで、威力が20というのも同じです。 しかし使うと命中率を下げるだけでダメージはナシ。説明文と違うがな!それなら「すなかけ」でええがな!!

そこを差別化するために金銀ではダメージ+命中率低下という効果に変えられたのかもしれません。「じめん」タイプですらなかったら、 「ひこう」タイプの相手にも当たるわけで本当に「すなかけ」と同じだ・・・。

BFは「まきびし」。金銀では「敵の足場に罠を仕掛け、交代した敵を攻撃する」という「じめん」タイプの技でした。

金銀'97では敵が逃げるときに罠を仕掛け、交代した敵を攻撃するという説明。 「逃げるとき」ってことは野生のポケモンが逃げ出すときにダメージを与えるのか?意味がないんじゃないか?と、 思ったら逃げ出したポケモンにダメージが入ることはありませんでした。

なんのことはない、威力が40と設定されているようですが金銀の「まきびし」と同じ効果でした。

C1は「みやぶる」です。金銀だと「技が当たりにくくなった敵に攻撃を当てられるようになる」という説明文で、 実際の効果としてはゴーストタイプのポケモンに「効果はないようだ・・・」の技が当たるようになる、みたいな効果もある技でした。

金銀'97ではゴーストタイプの敵に、ノーマルタイプの技が当たる・・・だけ?? 実際に使うと「○○は敵の○○の正体を見破った!」と、金銀と同じメッセージが出て、確かにゴーストタイプのポケモンにノーマルタイプの技が当たるようになりました。・・・だけ。

「かくとう」タイプの技は当たるようにはならないし、回避率が上がった敵に効果があるわけでもない、本当に嘘偽りのない説明どおりの効果でした。

C2は「みちづれ」。技の効果・技の説明文は金銀と全く同じでした。しかし・・・。

「○○は、相手をみちにしようとしている」

み、みちずれ・・・。

技の名前は合っているんだが、戦闘メッセージで惜しい誤字が発生しています。 「みちづれ」が成功して「道連れにした!」というメッセージのときも「みちずれにした!」になってしまっています。

C3は「ほろびのうた」。金銀と説明文は同じだが、PPが5ではなく10になっていました。PPの違いは他の技ではちゃんと見てなかったので他にもあったと思います。 さて実際に使うと、挙動も金銀とほぼ同じ。メッセージも同じでした。エフェクトも同じで、あの怖い「ラ〜♪」という音がないだけ。

C4は、金銀だと「こごえるかぜ」ですが金銀'97では「シンクロ」という今となってはポケモン内でもよく聞く言葉です。しかし、技名がそれとはどういう効果なのか・・・?

シンクロ状態になると、敵も同じダメージを受けるようになるという説明。 シンクロ状態にさせる、という技なんだろうか。そしてシンクロ状態だと敵も同じダメージを受ける・・・受けたダメージを等倍で返す?ミラーコートやカウンターのタイプ不問技とか?

使ってみると敵の○○のタイプを自分に貼り付けた!って・・・なにしてるの?? エフェクトはこっちが揺れて効果音はサイコキネシスみたいなキラキラした音、次に向こうが揺れてキラキラした音、というもの。だが効果は「テクスチャー」と同じ。

本当に自分のタイプは変わっていて、相手と同じタイプになります。シンクロします。だが技の説明文とは違うような気がするぞ・・・。

C5は「みきり」。金銀だと「敵の攻撃を必ずよける。連続で出すと失敗しやすい」という説明文の、かくとうタイプの技でした。 似た効果の「まもる」は金銀'97では連続で出しても失敗しやすくならないというチート性能でしたが、金銀'97の説明文はどうなっているのか?

敵の動きを見切ることで、次の攻撃を必ず当てる。・・・って、ロックオンやん。 もしくは「こころのめ」やん!

見切って次の攻撃を必ず当てるか、見切って次の攻撃を必ず避けるか・・・。実際に使うと「敵の○○をロックオンした!」と出ました。ロックオンやん。 そしてちゃんと次のターンは必中になりました。

C6は金銀だと「ボーンラッシュ」という、カラカラとガラガラに相応しい技でした。

金銀'97では「ホネホネロック」というお気楽な技名に。 威力も説明文も完全に金銀と一致しているのに、陽気な技名です。何か元ネタがあるのか?と思って検索してみたら同名の童謡があった。 ぐ、偶然の一致じゃないよな・・・だとしたらその技名はまずいだろう・・・。

だからか、金銀ではボーンラッシュというカッコイイ技名に変更されたようです。ホーネホネロック〜♪

ところで実際に使ってみたら連続で当たることはなくただの通常攻撃でした。なんなんだよう・・・!!

C7は「ロックオン」。ロックオンはロックオンであるんか。 金銀と説明文や効果は同じでPPが金銀は5なのに対して金銀'97では10あり、エフェクトはほぼ同じで音だけ違う、という感じでした。つまりほとんど完成していたっぽいです。

C8の「げきりん」はほとんど違いナシ。

C9は「すなあらし」で説明文に違いはなく、どっちも「砂嵐を発生させて、毎ターンダメージを与える」です。ただし金銀'97では威力が20とある。 金銀では砂嵐を発生させ、敵にも味方にもダメージが入っていくという上級者向けの技だと技マシンをくれる人は言っていました。

実際に使ってみると相手にだけダメージが入りました。あ、あれ?! ダメージ量は最大HPの8分の1っていうのは変わってないんだけど、エフェクトが相手にだけ砂嵐が巻き起こる感じになっていてこちらは全くダメージを受けませんでした。

しかも継続ターンは5ターンではなく、ずーっと。相手が倒れるまで砂嵐は吹き荒れ続けます。「どく」状態みたいなモンです。

でも状態異常のマークはつかないので状態異常にした上で「すなあらし」のダメージを与えることもできます。つ、強い。 タイプによって無効化されることはなく、いわタイプのポケモンだろうと砂嵐に巻き込まれたらダメージを受けました。

CAは「ギガドレイン」。「敵に与えたダメージの半分、体力を回復する」という説明文も威力も金銀と全く同じでした。

実際に使ってみると体力を回復しませんでした。しないんか!! 神々しくフワーッと吸い取り、キラキラキラとギガドレインを使ったポケモンが光り輝くけれど回復はしない。ただの通常攻撃です。

金銀とエフェクト自体は同じなんだけど、金銀のギガドレインはエフェクトがメガドレインや「すいとる」に比べるとちょっと長いなあと思うほど豪華なものでした。

金銀'97ではさらに遅くなっていました。フワーッと吸い取る部分が、なんとも、お、遅い・・・神々しさMAXです。 回復はしないのに・・・。バトルのテンポを考慮してなのか、エフェクトは金銀で変更されたようです。

CBは「こらえる」。金銀では「そのターンで攻撃を受けても、必ず体力が1残る」という説明文でした。ウリムーがよく出してきたものです。

金銀'97では、次のターンで攻撃を受けても、 かららず体力が1残るとなっています。お、惜しい・・・!! もちろん開発途中のゲームだし、体験版で出てこないテキストが誤字っていてもなにも問題はありません。しかし金銀では「そのターンで」ですが金銀'97では「次のターンで」になっています。

実際に使ってみると、金銀と同じように「こらえる」が先制になるので「そのターンで」体力が1残る、という効果になっていました。

何より特筆すべきは連続で出しても成功率は下がらないということです。金銀'97版「まもる」と同じことになってしまっています。 これにより、「こらえる」を出し続けていればとりあえず死なない。10ターンの間なら殴られて死ぬことはとりあえずありません。負けないだけで勝てないけど・・・。

というわけで、金銀では連続で出すと失敗しやすくなり、「そのターンで」という説明に変わり、「かららず」じゃなくなったということでした。



さて、また長くなってきてしまったので一旦おしまい。次のページにまだまだ続くのであった・・・。
2018年9月22日


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