◆アイテムの検証◆
やたらとポイントアップの効果が顔を覗かせます。 なぜにポイントアップ。そういえば初代では「ポイントアップ」という名のアイテムはなぜか二つあったが…。



1ページ目に引き続き、ベータ版のアイテム検証の2ページ目です。

37は「ダウジングマシン」。説明文は 隠された道具が画面内にあると音が鳴る というもの。 「画面内」とかストレートな表現があるけれどこれはなんとも便利な機能。近くに道具があるか調べてみるしかない!使ってみましょう!!

どのポケモンに使いますか?

え?あ、あの…?画面内にアイテムがあったら教えてくれるアイテムなのでは?ポケモンに使うとはどういう… ポケモンにダウジングしてもらうの?ポケモンからアイテムをもらうの??

どの技のポイントを増やす?

おおお?これは…また、ポイントアップの効果が出ているのでは…じゃあこの技でお願いします… あ、普通に本当にPP増えるんですね…。

と思ったらダンジョンの入り口へワープ。 な、なんだったんだあああ!?

ダンジョンに限らず、どこでも「入り口」へ戻されるオマケつきです。 「あなぬけのヒモ」と同じ挙動でフワーッとワープします。室内で使えば外の扉の前へワープです。

「どの技のポイントを増やす?」のときは、例えば二つ技があるポケモンの技の二つ目を選び、 やっぱりキャンセルして一つしか技がないポケモンを選ぶとカーソルが空欄に合ってしまい それを選ぶとバグバグといういつか見た光景となります。

さらに、「どのポケモンに使いますか?」のところをキャンセルするとフリーズします。 ゲーム開始直後の「戻る場所」がない状態で使っても同じくフリーズです。

というわけで「ダウジングマシン」はPPの最大値を増やしてくれる上にワープまでさせてくれる、 ただしそれを断ると世界が崩壊するという非常に恐ろしいアイテムのようです。 ついでにテキストデータを見てみても「近くに道具が埋まってる!」みたいなのもありませんでした。

38は「ポケモンのふえ」。初代ではお世話になった便利アイテムですが金銀には登場しませんでした。 説明文は 眠っているポケモンを起こす という、 初代と同じ効果となっています。

というわけでフィールド上で使ってみたら入り口にワープしました。さっきのダウジングマシンのラストの効果と同じ挙動です。 バトル中に使うとメッセージも何も出ずターンが進みました。こちらのポケモンは何もせず、敵の攻撃が飛んできて終わりです。

39は「がくしゅうそうち」。金銀では持たせるとそのポケモンに経験値が入りましたが、 ベータ版の説明文は 戦わなかったポケモンにも経験値が振り分けられる というもの。 なんと、初代と同じ効果なのです。

しかも初代では謎だった「個数表示」がなくなっており捨てることができないアイテムになっています。 大切なものなのでポケモンには持たせられません。

しかし効果はナシ。初代のように経験値が全員に振り分けられることはありませんでした。 金銀と違って大切なもの扱いになっているということはちょっと変えようとしたということなんだろうか…。

3Aは「ボロのつりざお」、3Bは「いいつりざお」、3Dは「すごいつりざお」です。 どちらも説明は ポケモンが釣れる の一言です。 どこでも使えばつれるということかな。デパートとか。

だが使っても暇人の横槍が入るのみ。水の前で使っても同じ。それどころか 海のど真ん中で使っても同じ。釣りは未実装のようです。

ところでここで気づいたんだが、「オーキドの言葉…」というのが釣竿を使おうとしたときはなぜか2連続で流れました。 ここまでのアイテムでもそういう挙動があったけど「A連打しちゃってたかな?」と勘違いをしていたんだと思います。 釣竿を使おうとしたときのメッセージは確実に暇人×2になっているのは確認済みです。なんでかは不明。

40は「ピーピーリカバー」、41は「ピーピーエイダー」ですが、使うとポイントアップの挙動というのが ピーピーマックスと同じでした。

さてここからは金銀にはなかったアイテムのオンパレードゾーンです。42は「しんぴのはなびら」という、 どこかで聞いたようなヤツ。効果は装備すると草タイプの技の威力を弱められるというもの。 後にそういう効果を持った木の実が出たようですが、金銀の時点でその構想があったのか…!

「しんぴの」という単語はステキな感じなので「しんぴのしずく」として残ったのかもしれません。

そして早速ポケモンに装備させてハネコの「すいとる」を食らってみましたが威力は変わりませんでした。 「すいとる」を「しんぴのはなびら」が弱めた!というようなことはなかったぜ…!まだその効果は作られていなかったようです。

それと同じ感じで43の「しろいハネ」というアイテムも  装備すると飛行タイプの技の威力を弱められる となっていますが効果はナシ。 「○○のハネ」というアイテムは、筆者はポケモンブラックホワイトのどこかの橋で死ぬほど拾い集めたという記憶があります。

44は「どさくさのツメ」 装備すると戦闘の前に敵にダメージを与える という効果。なんだと!?

対面時にいきなりダメージを与えた状態からバトルが始まるとは有利すぎる…! 「ねこだまし」みたいなイメージだろうか?

装備させてバトルに入ってみましたが効果ナシ。や、やっぱりね…もしこのアイテムが存在していたとしたら、 装備させて旅をする人は多かったんじゃないだろうか…。

45は「ちしきのたま」 で 装備すると特殊防御が10上がる という すごく普通のRPGな効果のアイテム。次の町に行けばもう少し値段が高くてもう少し上昇率の大きいアイテムが 売られているから買い換える、みたいな…。

装備してみましたがパラメータは変わらず。効果はこれも未設定でした。

そして46は「はがねのこうら」というアイテムで  装備すると防御が10上がる という効果。 「ちしきのたま」の物理バージョンのようです。

47は「アップグレード」…おお!ついに金銀にも存在するアイテムが来た!! と思いきや効果は 装備すると全ての能力が5上がる というもの。全然違う!!

というかそもそもアップグレードは金銀では47ではなくACなので、 このまま生き残ったというわけではないかも。そして装備しても効果ナシ。

一応何か違うかもしれないと思って「スーパーボール」も「どくけし」も「げんきのかたまり」も、 初代に存在していたアイテムは全部その効果を確認して違ったものだけ特筆していましたが、 ベータ版にのみ存在する装備すると云々系のアイテムはことごとく効果がないので、 ここからは効果があったら言うだけにします。

何も言ってなかったらああこれも効果がないんだなと思いましょう。 あと「装備すると」が必ずつくのでそれも省略します。

48は「ふしぎないと」 というアイテムで 敵の攻撃をよけることがある という効果。 「ひかりのこな」みたいな、「タマーニラッキー」みたいな、そういうものだったのか?

しかし糸でどうやって避けるのか…不思議な糸だからなんでもできるのか…。

49は「おおきなはっぱ」 で  草タイプの技の威力が上がる というもの。 後の「きせきのタネ」と同じ効果です。そして名前は金銀におけるあんま意味ないアイテム「きんのはっぱ」と似てます。

4Aは「せんせいのハリ」。  先制攻撃することがある という、 「せんせいのツメ」と全く同じ効果です。元はハリだったのか…。

そこから3連続で装備すると特定のタイプの威力が上がるもので「とがったいし」、「くろいハネ」、 「とがったまえば」が並んでいました。「とがったいわ」は後に辺りに漂い始めたりしましたが金銀の頃から その単語は存在していたようです。

そして上がるタイプは「いわ」、「ひこう」、「ノーマル」の3つ。イメージどおりだけど 「尖った前歯」って口にはめるの…?

4Fは「ヘビのぬけがら」 毒状態にならない という効果。 「どくけしのみ」は「どく」にはなるけどすぐに治す、そして1回しか効果がない。

だが「毒状態にならない」のであれば装備したポケモンはもう毒は受け付けなくなるというのはなかなか強そう…? そしてこれは後に「きれいなぬけがら」になっ…てはいないだろうな…。

そして驚いたことに、ちゃんと効果があります。 「どく」状態になる「どくガス」を食らうとき、○○は ヘビのぬけがらで まもられてる!と出ます。 いつぞや没テキストとして紹介した文章だけど、ベータ版で状態異常を防ぐアイテムが発動したときのテキストだったのかー!!

50は「でんきぶくろ」。どこかで聞いたような単語です。 取り出して大丈夫なのか?効果は 電気タイプの技の威力を弱められる となってます。 食らった電気タイプの技を袋にためておくんだろうか…?

51は「もうどくバリ」で、 なんと金銀の「どくバリ」と番号も効果も全く同じという優秀な子です。よく生き残った…! 金銀で「猛毒」じゃなくて「毒」だけにされてしまったけど、こういうケースはかなり稀です。おめでとう!

…と、思ったら52は「おうじゃのしるし」で 金銀と全く同じものが二連続でした。でもベータ版の頃はニョロトノの進化条件ではないのでヤドキングのためにあるようなものです。 しかし当時の雑誌でも「シェルダーが頭に噛み付いてヤドキングになる」とあったがその現象にアイテムは不要な気がする…。

53は「ふしぎなちから」というアイテム。 大分実体がなさそうだが装備できるのか…?しかも効果は 全てのタイプ効果が無効 となっている。 タイプ効果といえばやはり「タイプ優劣」だろうか?

効果抜群もいまひとつも効果がないようだ…にもならない、ということ?お互いにそれが起こると面白くなくなってしまいそうだが、 こちらが効果抜群の技を受けないということだったらもう少し違う表現になりそうだし…。

54は「いのちのおふだ」というもの。 「うらないし」や「イタコ」がくれたんだろうか。効果は 戦闘後に瀕死状態から回復する というもの。 効果が見てみたくて、ちょっと期待して装備してみたけど、やっぱり…。

あまりに便利なので消費するタイプだっただろうか。対人戦で持たせていると勝負がつかない。 効果があったとしても野生のポケモンとのバトルでのみ有効だろうか。

55は「どくのキバ」で、なぜか  毒タイプの技の威力が上がる という効果です。 それはさっき「もうどくバリ」で見た効果なんだが…同じ効果のアイテムが二つある理由がナゾです。

56は「とうちゅうかそう」で  立派なキノコ。高く売れる というもの。換金アイテムのようです。 金銀の「ちいさなキノコ」と同じ番号であり、名を変えて続投した生き残り組の1つです。

ただし売値は下がっていそうです。これをクスリ屋に渡して薬を作ってもらうとか…ちょっと怖い。

57は「りゅうのキバ」。金銀と同じくドラゴンタイプの威力上昇アイテムですが、 金銀の「りゅうのキバ」は90なので番号は違います。58の「ぎんのこな」は金銀と番号も効果も同じ、真の生き残り組です。

59は「あなほりのツメ」。 効果は 戦闘中以外で穴を掘るが使えるようになる というもの。 これを装備するとポケモンを選んだときに「あなをほる」が表示されるようになる、 そのトリガーだったということか…!

…って、ちょっとメンドーかもしれん…。「いあいぎり」や「なみのり」がフィールドで使えるようになる トリガーにするなら分かるが、「あなをほる」は入り口に戻るだけだから普通に表示されていてもいいよな…。

さてまたここで一旦おしまいにします。金銀にも微妙にネーミングに残っている単語が散見されますが、 スペースワールド'97の金銀は本当に一度マッサラタウンにしてから作り直されたんだろうか… というぐらいの別物具合にビックリです。まだまだ続くので次のページへGO。
2020年1月1日


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