◆金銀’97のポケモンの「わざ」について・その1◆



ポケモン金銀'97の情報が出てきたとき、ページにはできなかったんだけどめちゃめちゃ検証していました。

そのときのファイルがまだ残っていたのでそれを引っ張り出してきたんだが意味不明なメモ書きが多数。何が言いたかったんだ、数ヶ月前の自分・・・。 そのメモには新金銀の方がロの字が1ドット上にあるという至極どうでもいい情報も。 文字はほとんど同じだったようだが、カナカナの「ロ」だけは1ドット上にあると気づいてメモっておいたらしい。な、何の役にも立たんな・・・。

というわけで金銀'97の攻略を再始動させ、手始めに「わざ」についての検証をリハビリ感覚でやってみます。 どういう順番にしようかな、と考えましたが検証しやすく「わざ」のコードの1番目から調べてみました。 その中で、金銀と金銀'97で違うところをピックアップしていきます。まずは初代から引き続き存在している技から。

技番号02の「からてチョップ」は金銀だと「チョップで敵を攻撃。急所に当たりやすい」で、 金銀'97は「チョップで敵を攻撃。クリティカルヒットが出やすい」になっていて、初代と同じくノーマルタイプでした。 技番号03は「おうふくビンタ」、技番号04は「れんぞくパンチ」。技の説明はそのままでしたが、 初代のように急所に当たったらその攻撃が全て威力UP!ということは起こりませんでした。たぶん。

技番号05は「ネコにこばん」なんだが、金銀'97では「ねこにこばん」。 しかし初代でも「ネコにこばん」だったのに、金銀'97で「ねこにこばん」に変えようとし、金銀でやっぱり「ネコにこばん」に戻したのか、 金銀'97でとりあえず入れた技名をミスっていたのかは不明です。

06〜08の「ほのおのパンチ」〜「かみなりパンチ」はほとんど同じでしたが、金銀'97では「まひさせる」が「マヒ」になっていました。 公式様的には「まひ」は「マヒ」にしたかったんだろうか?

1Cの「すなかけ」は初代でノーマルタイプでしたが、金銀で「じめん」タイプになりました。しかし金銀'97の段階ではまだノーマルタイプでした。 あと「まきつく」や「しめつける」は金銀のように拘束しつつ相手は攻撃はできる、というタイプではなく初代と同じくずっと俺のターンになる系の技のままでした。

1Dの「ずつき」、1Eの「つのでつく」は問題ナシ。1Fの「みだれづき」がちょっと違う。 金銀だと「とがったツノなどを使い」という説明文になっていますが金銀'97では「ツノを」と限定しちゃっています。 しかし「みだれづき」は「クチバシ」を持ったポケモンも覚えて恐らくクチバシで繰り出す技でもあるので「など」という言葉が金銀'97では足されたのかも。

金銀で「きゅうしょにあたる」が金銀'97では「クリティカルヒット」、「まひ」が金銀'97では「マヒ」になっているというのは 全体にいえることだったのでそこは省略していきます。「のしかかり」の説明も「マヒ」でした。 26の「すてみタックル」は初代で100だった威力が金銀から120になりましたが、金銀'97の段階では100のままでした。

2Cの「かみつく」は「あく」タイプではなくノーマルのままです。 デルビル(金銀'97でいう「デビル」)も「あく」タイプじゃないし、「おいうち」も「あく」じゃないし、 金銀'97では「あく」が全然浸透していません。


「ほえる」(2E)を使ってみたところ「おじけいて」ではなく 「おじけいて」に直っていました。ブラボー!! ピカ版でも直っていなかった誤字ですが、金銀'97の時点でちゃんと直っていたようです。おめでとう!ありがとう!

ところでヘルガーと同レベルの野生の「リンリン」が「だましうち」をしてきたんだけど ヘルガーに「あく」タイプがないから威力が半減されずHPを半分ほど持っていかれました。つええ・・・。


「バブルこうせん」(3D)は金銀では「泡を」ですが、金銀'97では「水を」でした。 初代のエフェクトでもどう見ても泡をガシャーンガシャーンとスゴイ音を伴って出していたし、「バブル」だし、 「水を発射」じゃ「みずでっぽう」と同じだし、金銀で訂正されたのでしょう。


40の「つつく」は金銀だと「くちばしなどを使って」だけど金銀'97では「ながいくちばしを使って」になっていました。 「ながい」が金銀で削除され、「など」が追加されたようです。確かに「つつく」はクチバシがないポケモンも覚えるし、 「ながいくちばし」ではなさそうなオニスズメとかも覚えるし、限定しない方がいい感じです。

というか、初代で「つつく」を覚えるのはトサキントとアズマオウ以外は全員鳥の姿のポケモンだから、本来はツノじゃなくて、 そもそもがクチバシでのみ攻撃するイメージの技だったということなのかもしれません。

42の「じごくぐるま」は「じごくぐるま 」ではありませんでした。ピカ版でも直っていなかった「じごくぐるま 」ですが、ちゃんと金銀'97で直っていたようです。やったね! しかし金銀と比べてエフェクトがものすごくゆっくりで、妙に時間のかかる技でした。やたらと揺れが遅い。なので金銀でエフェクトは変更されたようです。

62の「でんこうせっか」は金銀だと「先制攻撃する」のみでしたが金銀'97では「必ず先制攻撃する」になっていました。 「でんこうせっか」をお互いに出したときなど、「必ず」じゃない場面があるから金銀ではその一言が消えたのか…?

68の「かげぶんしん」が「命中率を下げさせる」になっていました。 金銀だと「回避率を上げる」だし、そもそも初代から「回避率を上げる」効果でした。なのでその説明文は純粋にミスっぽい? まあ回避率が上がれば相手の技が命中する確率は下がるんだが・・・。

同じように6Bの「ちいさくなる」も「敵の命中率を下げさせる」になっていました。こっちは「敵の」がくっついています。

6Dの「あやしいひかり」は金銀も金銀'97も「怪しい光で敵を惑わし混乱させてしまう」なんだけど、金銀では「敵を」で改行されていて、 金銀'97では「惑わし」で改行されていました。二行の字数が近くなるように改行位置が変わったようです。

72の「くろいきり」はなんだか色々変わっていました。 まず説明文は、金銀だと「黒い霧に覆われ、能力の異常を元に戻す」です。金銀'97では「黒い霧が体を覆い、体の異常を元に戻す」になっていました。

初代では「ステータスの変化と相手の状態異常を直す」というちょっとフシギな効果だったので、 もしかして金銀'97では自分の状態異常も直ったりして!と期待しましたがそう甘くはありませんでした。相手の状態異常のみが直るという初代と同じ効果でした。

金銀からは相手の状態異常を直すことすらなくなったので、「能力の異常を元に戻す」という説明になったようです。

84の「からみつく」は2〜5ターンの間、長い体やツルを使って敵をしめつける。 ・・・って、それって「しめつける」の説明じゃ・・・。

「からみつく」は継続技ではなかったはず。 金銀の説明は「敵に絡み付いて攻撃する。敵の素早さを下げることがある」です。 試しに「からみつく」を出してみましたがやはり継続技ではありませんでした。純粋に説明文が間違っているようです。

8Aの「ゆめくい」は金銀'97では「敵に与えたダメージの半分体力を回復する」になっていて、金銀だと「寝ている敵に与えたダメージの半分体力を回復する」と説明が増えていました。 これなら寝ている敵にしか当たらない感が出ています。

95の「サイコウェーブ」は金銀では「不思議な念波で敵を攻撃。使うたびに威力が変わる」と、威力の範囲はいい感じにぼかされていました。 金銀'97では敵に1〜レベル×1.5のダメージをランダムで与えるって言っちゃっている。

かつて初代の攻略本を見てもこの意味がよく分かっていませんでしたが、分かりやすく金銀では「ランダム」と表現してくれたのでしょう。

9Aの「みだれひっかき」は金銀'97では「敵を鋭いツメでひっかいて」とツメ限定だったのを金銀で「鋭いツメやカマなどでひっかいて」と、 「カマ」だけでなく「など」もつけて何でひっかいても大丈夫な説明文に変更されています。

A0の「テクスチャー」は金銀では「覚えている技のタイプのどれかに自分のタイプを変える」でしたが、 金銀'97では自分にテクスチャーを貼り付けて敵と同じ属性に変わるという初代と同じ効果で、実際に使ってみても説明文の通りの効果でした。



以上、ここまでは初代でも存在していた技で金銀と変わっていた部分の紹介でした。(エフェクトは全部の技を見たわけではないです。命中率も調べていません。) 次のページでは、金銀から登場した技や金銀'97にしかない技を検証してみます。というわけで次のページに続きます。
2018年9月20日


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