◆未発売のゲーム「ミラーハウス コーンフレーク」◆


普段は何も検索することはなく、ふと見るページはリンクさせてもらっているところのみであり、 インターネット上で検索したものはサイトのトップで話すようにしているぐらいなんだけど、 頂いたおコメントにお返事するためにはYouTubeで自分の動画ページを開くこともあります。

いつもは作業用BGMにすることが多いYouTubeの動画様たちだが、 あなたへのオススメ的なものの中にNintendo64的なゲームのプレイ動画が。 普段は全然気にしないんだけど、なんかそのゲームのことが気になってしまったので作業の途中だというのに動画を見てしまったのです。 それがこちらの動画様。


どうやらタイトルは「ミラーハウス コーンフレーク」というらしい。 こんなゲームがあるのだろうかと思ってNintendo64のソフトの一覧みたいなページをウィキペディア先生に見せてもらったけど そんなものは一切ない。以下のゲーム画面の画像はそちらの動画様をキャプチャさせてもらっています。

これはどうやら、いわゆる一つの「未発売ゲーム」らしいのである。 どうしてこんな情報が出てきたかは分からないし考えないことにしましょう。 ポケモン赤緑や金銀のベータ版のウワサともきっと無関係です。きっと無関係です。考えないようにしましょう。

英語で書かれている動画投稿者様がお書きになった説明を見てみると、 「ミラーハウスというのは迷路の壁が鏡で覆われた遊園地のアトラクション」らしい。

「としまえん」だったかにそんなのがあったような…しかももう少しで出口で、家族が外で待っていたから急ごうとしたら 盛大に鏡にぶつかって鼻がもげるかと思ったという痛い思い出が…。

プレイ画面はこんな感じらしい。確かに迷路の中を歩いている。 しかし一体どこが鏡なのだろう…。 ものすごく普通のタイル、レンガ、ブロック系の壁に見えるのだが…。

でも「未発売のゲーム」であり、しかもそれの開発中のものだろうから 完成していなくても当然です。後で鏡の壁になる予定だったのでしょう。

主人公は「フレークという陽気な男の子」であり、 「コーンフレークが大好き」らしい。 それはいいことだ。コーンフレーク、おいしいもんな。

勝手にストーリーを意訳すると…ある日、フレークはコーンフレークでいっぱいの不思議なお城の話を聞きました。 「こうしちゃいられない!お城に行って、コーンフレークをたくさん見つけなきゃ!!」…みたいな感じか。 だがどういうことだ。コーンフレークだらけの城ってなんだ。仮にいっぱいあったとしても食べて大丈夫かそれ。

コーンフレークはそこまで高級食品ってワケでもないんだから、普通に生活していても満足できる分ぐらいは 食べられるんじゃないのか、フレーク君よ…。

ゲームの目的も意訳。「制限時間内にゴールを目指そう。時間になるとフレークのお腹がカラッポになってゲームオーバーです」餓死するのか…。コーンフレーク城のコーンフレークをお腹いっぱい食べるために、 そのおいしさを最大限に引き出すために、お腹をすかせてきたのでしょう。それがアダとなろうとは…。

ゲームが始まると、フレーク君の肉声「お腹空いたなあ〜…」という 今にも倒れそうな弱々しい呟きが聞こえてきます。これは早くゴールを目指さないといけません。

3Dスティックでも十字キーでも操作ができるっぽい。Rボタンを押すと「ヘルプモード(お助けモード的な感じか?)」になり、 迷路を上から見られてゴールまでの道のりがある程度分かる状態になるようです。迷路内に落ちているコーンフレークを食べると この「ヘルプモード」にしていられる回数が増える、と英語で書いてある気がします。

フレーク君は健気に迷路を歩き続け、ついに左上にある「GOAL」へ到着すると、喜びの声を上げてくれます。 「オウイェー!やったぜベイベ!!」と。 ど、どんなキャラなんだフレーク君…。

制限時間が近づくとスーパーマリオブラザーズよろしくBGMが早くなるようです。 というか迷路ゲームが始まってからBGMが鳴りはじめるタイミングがちょっと遅すぎるような気がしますが それも開発中ということなのでしょう。

で、あえなく制限時間内に「GOAL」にたどり着けないと、ピアノの音がガーンと鳴って 「もうダメだぁ…」と言って バッタリと倒れて餓死。よっぽどハラが減っていたのでしょう…こんな得体の知れない城の迷路の途中で 行き倒れなんて、誰か助けてくれるのか…?!

ってか道中のコーンフレークを食べても餓死までの時間は変わらないんか…。

ゲームを始めると「SELECT PLAYER」という画面になり操作キャラを選べる…ようですが、 フレーク君一択のように見えます。4人の中から選べる予定だったのか?フレーク君の友人とかだろうか?

コーンフレーク城に用がある人なんてフレーク君だけではないのか?

背景には可愛い風船。そしてフレーク君の足元にはなぜか「空気入れ」が出現し、 ペタンコのフレーク君に空気を入れてプレイヤーとして選択している、という演出がなされています。

え、じゃあフレーク君は風船なの?人間じゃないの?それともやっぱただの演出なの? 風船でできているとしたらコーンフレークどうやって食べるの??

あとゲームを始めると「MONEGI」というロゴが表示されており、コレって何なんだろうと思って検索してみたら 「Nintendo NEXUS」という 素晴らしきサイト様に「MONEGI」というページを発見。どうやら、かつて存在した任天堂の子会社様らしい。 任天堂とハドソンが設立した会社様であり、「スーパーロボット大戦64」や「電車でGO!64」というソフトを開発なさったらしい。 今はもうないらしい。

…さてこの「ミラーハウス コーンフレーク」だが、とりあえず「3D迷路ゲーム」というようなジャンルのように思えます。 キャラが迷路を進み、もしかしたらステージが進むに連れて迷路内に敵も出現する予定だったかもしれない。 コーンフレーク以外のアイテムも登場し、例えば壁を抜けられるとか飛び越えられるとか、移動スピードが上がるとか、 敵を倒せるようになるとか、そういう効果を得ながら進んだかもしれない。

とりあえずその動画様を見る限り動画の内容がゲームの全てっぽいので、 これではNintendo64でやる理由としてはもはや「3D空間」であることと「フレーク君の嬉しいフルボイス」ぐらいしか なくなってしまいます。きっとこれからもっともっとボリュームアップしていく予定だったのでしょう。

タイトル画面に開発年がないのでいつ発売予定のゲームだったのか、そもそも発売予定だったのかは分かりませんが、 企業様でこんだけしっかりとひととおり動くゲームを、キャラもデザインし、ストーリーも考えられ、 BGMも作られ、タイトルロゴも作成し…とやって「お遊びで作った」などということはないだろう。絶対に目的があったはず。

それが「完成および発売」なのか、「企業様向けの64の性能テスト」なのかは分かりませんが、 もしテストならばストーリーは必要なさそう。自分は、この「ミラーハウス コーンフレーク」が開発途中で 無念の開発中止となり、あえなく「未発売ソフト」になってしまったゲームだと信じたい…!


信じた上で絵を描いてしまった。なんでだ。

…どうも、コーンフレークを求めてただひたすら歩く、頭を上下させずに静かに歩く、 ちょっとしゃべる、このフレーク君が、そしてこのゲームが妙に気に入ってしまったのである…。 なんも考えずにコーンフレークのみを求めて歩くフレーク君。果たして彼はお城でコーンフレークを心行くまで食べられたのでしょうか…。

「ミラーハウス コーンフレーク」というタイトル名もなぜかすごく気に入ってしまった。 残念ながら未発売となってしまったNINTENDO64ソフト「ミラーハウス コーンフレーク」でした。 お腹すいたなあ〜…。



◆2021年3月18日追記◆
この「ミラーハウスコーンフレーク」についての真実を見つけてしまったので、 後編のページに続くようです。知らない方がいい真実も、ある…。 というほどのものでも、ない…。


◆2022年03月08日追記◆
自分でも「ミラーハウスコーンフレーク」を動かしてみる機会に恵まれてしまったので、 日本語で、こちらの動画でゲーム全体の解説をしています。 ゲーム全体といっても、非常に狭いわけだが…!

2020年6月11日


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