◆由緒正しき「ミラーハウス コーンフレーク」◆


…どうしよう、正直、この話はしたくない。知りたくなかった。でも見つけてしまったからには、 自ら話すしかないか…!!自分で見つけなくても、いつか誰かが教えてくれただろうし…いいや、話そう!!

昨日、ミラーハウスコーンフレークのフレーク君の絵をうろ覚えで描いてみたんだけど、 今日収録したラジオでちょっと話題にもしたので「ミラーハウスコーンフレーク」で検索したら 何か新しい情報が出ていてさらに賑わったりしていないかな?とわくわくしました。 だが、全く賑わってなかった。 というか誰も気にしていないというか知らないというかどうでもいいというか…。

…と、思ったら海外のサイト様を発見した。なんだろうここは。英語まみれで何がなんだか分からない。 でも何か、重要そうなことが書かれている。なんだ?なんだ?なんでここが「ミラーハウスコーンフレーク」 (実際は英語で「Mirror House Cornflake」と入力した)という単語で検索エンジンの検索結果にHITしたのだろうか?

…………あ。

え、待てよ、これって…あれ?あれ?このページ様の最終更新日はいつだ?このサイト様はいつからあるんだ? もちろん、2020年4月以降だよな?そのときのデータが…あれ?1997年12月?あれ?最終更新日、2000年2月? おおお?あの事件とは完全に無関係?じゃあずっと、このサイト様はインターネット上に存在していたの?あれ??

えー…その、今日見つけたサイト様というのがhttp://n64devkit.square7.ch/ というところ。どうやら、NINTENDO64の開発者向けのマニュアルのサイト様らしい。これ…全人類に見えちゃってるけど、 自分のようなごく一般人の検索結果に引っかかって誰でもいつでも閲覧できるページだけど、それでいいんだよね…?

で、そのいくつもあるメニューボタンの中から「NuSystem」というリンクを押してみますと、 左のフレームの中が切り替わって「Samples」という項目が現れます。 その中の「NuSystem Sample Programs」というリンクをクリックすると、 右のフレームの中が「NuSYSTEM Samples」というページになります。

綺麗な四角形の画像が表示されており、サンプルプログラムで出力している画面の説明が行われています。 「nu0」から始まって「nu5」まで操作方法とかが書かれているわけだが、その下の項目に 「numirror」という枠があり…。

「The sample game Mirror House Cornflake.」という説明の左に。


「ミラーハウスコーンフレーク」のタイトル画面が映っている。 「Mirror House Cornflake」の文字の部分はリンクになっていて、そこでそのゲームの説明が7ページにわたってなされています。 「MONEGI 招布株式会社 - まねぎ」という会社のロゴの画像と共に。

説明ページを全部読んでみたけど、これはぼくらが知るミラーハウスコーンフレークの全てだ。 ゲームのルール、アニメーションの種類、コーンフレークの挙動、ストーリー、何もかも。 そうか…そうだったのか…。

「ミラーハウスコーンフレーク」は「未公開ゲーム」などではなかった。 NINTENDO64のサンプルゲームだったのだ。 いや、そうだろ?と思われるかもしれないけど、まあ自分もそう思ってはいたんだけど、 このページ様を見つけてしまって知らなくていいことを知ってしまったのである。

つまりこのゲームは「最初からサンプルゲームとして作られたもの」であり、 「これで完成している」のである。サンプルゲームとしての役目はこれで完璧に果たせている。 作っている途中のものではなく、いつか世に出る予定だけど事情によってお蔵入りになったものでもない。

世に出るものではなかったけれど、そのマニュアルページで誰でも存在は確認できるものではあった。 開発者様のためのページではあるけれど、誰でも知ることができるものだった。 もちろん「動画」として、実際に「プレイできるもの」としてデータが出ちゃった、というのは 大きなニュースではあったんだけど…でも「あ、これって64のサンプルゲームだ」とはならなかった (今日検索してみて、海外の方が見つけておられるのは確認)

自分もそれを知らなかったので「謎の未公開ゲームだ!なんかかわいい!!」とはしゃいだんだが、 知ろうと思えば知れるものだったということが分かって、猛烈にガッカリしたのであった…。

要するにタイトル画面にいる謎の火の玉のキャラも特に意味はないし、城の壁が鏡になる予定もなかった。 コーンフレークの挙動もそれで合ってるし、エンディングもないのである。 2020年4月の事件によって初登場したものではなく、元からあった。あったんだ…。

余計なことを検索してこんなことが分かってしまったので、作ってる途中の迷路ゲームどうすんだと なってしまったのでした。世に出るはずではなかった未公開ゲームではなく、由緒正しいサンプルゲームだった…。 「三ラ一八ウスコ−ソフレ-ワ」とかにする?なんて読むの?

…でも、そちらのサイト様で存在が確認できるサンプルゲームではあるにしても、 実際に動いているシーンが誰でも見られたわけではない。BGMが聞けたわけではないし、 フレーク君の歩く姿、倒れる様、なにより3種類のイケメンボイス。これが公開され、 それを視聴できたというのは非常に貴重な体験でした。

逆に、2020年4月以前に「ミラーハウスコーンフレーク」を知っていたとしても、そのマニュアルを見たり 画面写真を見たりストーリーを読んだりしても特に気にしたり気に入ったりということはなかったでしょう。 絵も描かなかっただろうし、ページにして紹介もしなかったと思います。

なので、「見つけた」ことによって何かを変えることはしないでおこうと思います。 認識が「未公開の開発途中のゲーム」ではなく「完成しているサンプルゲーム」となっただけ。 何より、さすがは天下の任天堂様、サンプルゲームにもちゃんとストーリーがついて主人公が 魅力的なキャラクターであるということは本当に素晴らしいです。

これからもミラーハウスコーンフレークをなんだか好きでいるし、フレーク君も「ゲームキャラ」として 今後も認識してもらって頑張ってもらいたいと思っています。お粗末さまでした。おなかすいたなあー。

2021年3月18日


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