◆開発中のゲーム画面◆

◆攻略の目次に戻る◆   ◆開発中のゲームの目次に戻る◆

ソロモンの鍵の箱の裏には、ゲーム画面が一つとゲームのストーリーが書かれています。

悪霊たちは復活した。 地下の星座宮の魔法書「ソロモンの鍵」が、何者かの手によって破られたのだ。 世界はカオスと化し、闇の王国が出現した。

世界を修復できるのは、善なる精霊の宿る魔法使いダーナだけだ。 魔力の渦巻く閉じられた秘境で、ダーナは無事「ソロモンの鍵」にたどり着き、 再び世界に光を取り戻せるのか!?


・・・と。

あれ?ストーリーと操作説明のページで説明書のストーリーは説明したけど、ちょっと違う? 確かにソロモンの封印を解いてしまった人はいた。

ソロモンの鍵を捜し求めていた導士は封印を解く気満々だったの? 時の呪文と空間の呪文のページを破ったのは封印を解いた人なの?? 説明書と箱の裏で書いてあることがちょっと違うような・・・。

それとも封印を解いた人はソロモンの鍵に触れてみたら悪霊が世界に解き放たれて、 それにビビッて思わず2ページ破いちゃったということなのか? まあそれはいいのです。今回言いたいことはそれではありません。 その箱の裏にあるゲーム画面が、ちょっと妙なのです。

これが箱の裏のゲーム画面を引き伸ばしたもの。荒くてすみません。 同じ画面写真が説明書にも白黒で掲載されています。 どうやらROOM13の画面のようです。 確かに左右対称の部屋で見栄えもいいし、星座宮の壁画もあるし掲載するには最適です。

が、よく見るとなんかおかしい。実際のゲーム画面となんか違います。まず、石が違う。 茶色の石がなんかレンガみたいな模様が入ってます。確かに壊せそうな感じだけど・・・。

参考までに、コレが実際のROOM13。箱の裏と似たような状況にしてみました。 この部屋はいきなりサラマンダーが落ちてくるので真っ先に左右どちらかに走ってメルトナの薬を 取らないといけないのになんで石を作って飛び乗っているんだ?

よく見ると、明らかにメルトナの薬の形が違います。箱の裏だとマンダの壷みたいな壷の形をしています。 それに箱の裏だとゴーストが石を壊しているところですが、そうするとサラマンダーがもっと下まで来てしまいます。

サラマンダーがどっちも左を向いているのもナゾ。サラマンダーは絶対に右を向いて落ちてくるからです。 着地した時点でダーナの方を向きますが、カミーラの鏡から出た時点では必ず右向きなのはお約束。

箱の裏は開発中の画像だからキャラやアイテムの絵が違うのはまだ分かるが、 ゴーストは速度が違って設定されていたのかもしれないが、サラマンダーの向きが違うのは分からない。 そこのプログラムが根本的に違うということ・・・?

それとゴーストが石を壊している部分にはクリスタル・ラド(青)が隠れているはずですが、 箱の裏の画像だとどうやらそれがないっぽい・・・?

並べて見るとどうだろう。恐らく何もないと思います。 この石が壊れた画像は1コマしかなく、左右は同じ状況です。 (石の状態とゴーストのポーズが一致しないので翼の広げ具合も違う)

アイテムが隠れていればほとんど見えるが明らかに青くないので 開発中はここにアイテムはなかったのでしょう。



無理やりサイズ変更して並べてみました。まず背景の色が全然違う。巨蟹宮の壁画も、箱の裏だと背景が黒。 ゴブリンとスパークボールの水色がもっと濃い青になっています。

左の二つのチェンジターゲットが青ではなく赤です。赤だったらよかったのに・・・。 ゴブリンに使われている水色と同じ色なので、画質のせいならゴブリンと同じ色になるはず。 だからこれは本当にチェンジターゲットの色が元は赤だったということです。

それと、ノルムの砂時計の位置も違います。鍵を取った後はカミーラの鏡の位置を通るわけですが、 開発中の配置だとノルムの砂時計があるまさにその場所に石を作りたいのに非常に邪魔ということになってしまいます。

まあしゃがみ遠方換石をすればいいんだけど、 砂時計の位置を変更することにより難易度を下げてくれたようです。

◆2021年7月24日追記◆この部屋の画面写真は説明書にも白黒で掲載されていることを確認しました。

という、開発途中の画面と思しきROOM13の紹介でした。 箱の裏や広告、説明書の中でさえ開発中の画像が掲載されているのはよくあることです。

というわけで「SOLOMON'S KEY BOX」などで検索をかけてみたら、なんと当時の広告の画像を発見。

ソフトに描かれている絵と同じ!
発売前のソロモンの鍵の広告です!(画像の下部には電話番号などが書いてあったので、その部分はトリミングしてあります) 画像をクリックで掲載サイト様へ。海外のサイト様です。

生まれてないから当時のことはよく知らないが、7月下旬のために当時のチビッコたちは4900円をためて待っていたんだろうか・・・? よく見るとゲーム画面が3つ掲載されており、一番下のは箱の裏のROOM13と同じ画像のようです。 残りの二つのゲーム画面は、見覚えがあるようなないような・・・?? 拡大して見てみましょう。まず下の段から。

「迫るデーモンズヘッドに向ってファイアーボール発射。」 という説明文がついています。画像を見ると星座の大きな画像が背景にあり、 やっぱり左右対称で見栄えのいい画面です。

自分で作った石に乗っており、さらに火球の術を撃っているところ。 広告に掲載するには最適といえるでしょう。楽しそうなゲーム画面であり、広告効果バッチリです。

だがなんでデーモンズヘッド燃やしてんだ? もったいないぞ。せめてゴーストを燃やそうよ。


実際のゲーム画面と比較してみましょう。 その広告の画面はROOM29のようです。 ライラックの鐘は取っているから妖精が出てきている。鍵を取っているから扉も開いている。

だが最下段にいる敵が違います。実際のゲームはゴブリンだが、開発中はドラゴンだったようです。 一番下に行かないとソロモンの封印が取れない部屋ですが、走ってくるゴブリンの方が難易度が高いだろうか・・・?

それに背景の色も緑から茶色に変更されています。 緑の背景に赤いドラゴンは映えるが、ゴブリンにしたら赤系の方がいい、ということになったんだろうか?



頑張って同じような場面にしようとしてみましたが妖精が激しく邪魔でした。 面白い画像にしようとして妖精を燃やしているのではなく、ライラックの鐘を取ったら何の障害もないので 一直線に妖精が迫ってきてしまい、デーモンズヘッドの足場を作って左に戻っても妖精の方が近いのです。

だから広告のような画像にどうやったらできるんだろう・・・と悩みましたが、 よく見るとそもそもカミーラの鏡の位置が違うということに気づきました。 実際のゲームだと扉の近くに右のカミーラの鏡が設置されていてアクション性が増しています。 開発中の配置だったら扉の右の星の金貨も取りやすかっただろう・・・。

それとガーゴイル付近のアイテムが開発中は金貨だったようです。 そして一番ナゾなのが金貨の上の一つの石。壊せる石のようだが、こんなところに石を作るか・・・?

開始位置が実際のゲームと変わらないとしたらそこに石を作るには下に降りないといけない。 ガーゴイルかゴーストを避けながら金貨を取らないようにそこに石を一つ作るメリットがない。 もしかしたら開発中は元からそこに石があったのかもしれません。鍵がその上に乗っていたんだろうか・・・?

開発中の画面だとカミーラの鏡が左右対称になっていてデザイン的に綺麗ですが、 いざ遊んでみるとずらした方が面白い、ということになったのかも。

さて、広告に掲載されてあるもう一つのゲーム画面。 青い背景でヌエルとサラマンダーがいて、真ん中には磨羯宮の壁画。

・・・って、なんだここは。

ゲーム内にこんな部屋ないぞ!?そして没データとしてもこんな部屋はないぞ!? もしやアーケード版にはあるのかと思いましたが、アーケード版にもこんな部屋はありませんでした。 これはつまり開発中にだけ存在していた、没になった部屋のようです。

アイテムが綺麗に残っているから恐らく開始位置は扉の真下。 一番上にある鍵を取りにいくがサラマンダーが邪魔。上に行くにもヌエルが邪魔。

上に行くときにこの位置にヌエルがいるのがROOM39に似ているのでそっちに統合されたのかも? 六芒星の形をした部屋っていうのがHIDDENに統一されたというのも没になった理由かも。

にしてもよく見ると鍵の形が違います。縦向きになっています。 アーケード版だと特定の縦向きの鍵に換石の術をかけると次の部屋がHIDDENになりますが、 もしかしたら元はファミコン版も同じ仕様でHIDDENに行くはずだったのかも。 だとしたら星座パネルは存在しなかった可能性も・・・。

ちなみに実際のゲームで磨羯宮の壁画があるのはROOM37。 パネルモンスターが5匹いるだけ、鍵は目の前、カミーラの鏡からは何も出てこないめっちゃ簡単な部屋。

つまりは広告に掲載されていた没になった部屋はこのROOM37に変更されたということです。 あまりにこのROOM37が簡単なので、急いで作った部屋に見えてきてしまうフシギです。 この名作ゲームにそんなことないはずです。

さて、海外版のソロモンの鍵の箱の裏にあるゲーム画面も実際のゲームと違うのがありました。 ヨーロッパ版とアメリカ版があるっぽい?とりあえず2種類の海外版の箱を見ました。 マリオ3のときと同じサイト様で拝見しました。こちらのページで見られます。

ヨーロッパ版の箱の裏の画像の一つがこれ。 ROOM4の開発中のゲーム画面のようです。 開発中だから石がレンガ調で、鍵の上のアイテムがライラックの鐘になっています。 さらに、星座パネルがありません。

やはり鍵に換石の術をかけてHIDDENに行くというアーケードと同じ仕様だったのだろうか・・・?!

ライラックの鐘がある場所は実際はクリスタル・ラド(青)で、ライラックの鐘は下の二つの スパークボールの軸の石ですが、開発中は下二つの石にもライラックの鐘があり合計で3つあったのか? 右上のドラゴンは落とすと妖精になるが、開発中もなったとするとこの部屋は4匹の妖精が出る ウハウハ妖精部屋だということになります。どうだったんでしょう・・・。

もう一つのヨーロッパ版の箱の裏の画像。 ROOM5なので上の画像の次の部屋です。 実際のゲームと比べると壁画の背景が黒く、部屋の背景も水色ではなく濃い青ということ以外は特に違いはなさそうです。

得点が5桁に急増しているのは恐らくHIDDENに行きスコアを稼いだため。

だがROOM4に星座パネルはなかったのでやはりきっと鍵に換石の術をかけて行ったのでしょう。 そしてこのROOM5の画像ですが、左下のガーゴイルを火球の術で燃やして宝袋にしたようです。 だがガーゴイルを燃やしたときにドロップする宝袋は緑色のはず。あれ?! この画像だとどう見ても緑の宝袋より1桁得点の低い赤色の袋になっています。

左側の最下段だけゴブリンがいたとは考えづらいので、燃やしたのはガーゴイルだろう。 となると、開発中ではガーゴイルがドロップするのは赤の宝袋だった? それとも、得点が高い宝袋が赤色だったかのどちらかです。発売までに色んな変更があったんだなあ・・・。

さて最後はアメリカ版の箱の裏の画像。ROOM9の画像です。 やはりパッケージに使われるのは左右対称で星座宮の壁画のある見栄えのいい部屋が多いようです。 同じ画面写真がディスクシステム版の説明書にモノクロで掲載されています。

このROOM9の画像を見る限りではアイテム配置に違いはなく、敵の配置も同じだし鍵の向きも斜めです。 ただ、背景の色が実際のゲームだと赤紫なのが紺に近い青色です。そこは変更されたようです。

しかしパッケージに相応しい面白そうに見えるゲーム画面を撮影するのはいいんだが、 このまま鍵を取りに飛び込んでも死ぬだけだが大丈夫か?バーンを落としてないぞ・・・。 ガーゴイルの攻撃を受けており、デーモンズヘッドはアイテムがない方に流れているところを 撮影したかったんだろうけど、攻略する側から見ると面白い画像になってしまっています。

などなど、ツッコミどころ満載の開発中のゲーム画面の話でした。 ソロモンの鍵攻略ページを書き直したのはこの話がしたかったからです。

これにて、ソロモンの鍵攻略ページの執筆はひとまず終了です。 お付き合いいただきどうもありがとうございました。

2016年6月29日


◆攻略の目次に戻る◆   ◆開発中のゲームの目次に戻る◆






inserted by FC2 system