ここは超巨大企業「ミラクル・サイクル」の本社ビル。
その初代社長の息子、ケミカの孫の孫、ケミ子という天才少女が現在この会社を取り仕切っていた。

ケミ子はある日、仲良しのピカチュウのホウ美と共に今は使われていない地下室にやってきていた。

ケミ子「まあなんてほこりっぽい部屋かしら・・・ホウ美、大丈夫?」
ホウ美「けほっ・・・大丈夫だけど、こんな部屋に何しにきたのよ?」
ケミ子「このお部屋、探検してみたかったの・・・あらっ、こんなところに古い本があるわ」
ホウ美「なによこれ・・・「日記帳」って書いてあるじゃない」
ケミ子「書いた人は「ケミカ」・・・?私のおじいさんのおじいさんの名前だわ。」
ホウ美「えっ、私の親の親の親の(中略)親のボラックスというライチュウの親のピカチュウのホウソのトレーナーの?」
ケミ子「そうみたい・・・ちょっと読んでみましょうよ」

「10がつ26にち ここは みなみアメリカの ギアナ。 ジャングルのおくちで しんしゅのバグをはっけん」

ホウ美「・・・コレ、なんなのかしら?」
ケミ子「おじいさんのおじいさんは、ゲームのバグで遊ぶのが大好きだったって聞いたことがあるわ」
ホウ美「いやそうなのかもしれないけどなんでジャングルの奥地なのよ!?」
ケミ子「次のページを見てみましょう」
ホウ美「スルーしたわね・・・」

「11がつ 2にち しんはっけんの バグを ぼくは 立ち入り禁止区域と名づけた」

ホウ美「ねえケミ子、ワケが分からないんだけど」
ケミ子「つまり、バグで遊んでいたけど立ち入ってはいけない場所になってしまったのね」
ホウ美「よく分かるわね・・・あたしには検討もつかないわ・・・」
ケミ子「ふふ、ホウ美、こういうのは行間を読み取るのよ」
ホウ美「そう・・・って、一行しかないじゃないの」

「11がつ 4にち バグが またおこる バグったばかりの ばしょを 使えないゾーンとよぶことに・・・」
「11がつ 5にち バグで サカキがでてこない ダメだ・・・ぼくの てには おえない! 」

ホウ美「なんなのこれ。しかもコレで終わり?!こんなに分厚い日記帳なのに1ページだけ!?」
ケミ子「おじいさんのおじいさんの身に一体何が起こったのかしら・・・何だか怖いわ・・・」
ホウソ「いや、あのな。いつまでやるんだよ。長いわ!!」
ケミカ「えー?いい設定だと思ったんだけど・・・」
ホウソ「ホウ美とケミ子って、どんだけ絶望的なネーミングセンスだよ・・・。」

昨日バグりすぎて終了してしまったピカ版プレイ日記ですが、あれからまたわるあがきをしてみました。

ケミカ「なんとかして、ピカ版クリアしたいんだけど・・・うーん」
ホウソ「昨日散々やって無理だったじゃん。サカキ出てこないつまりクリア不可だろ」
ケミカ「他の場所でイベントを起こしたりバグを解決すれば出てきたりしないかな・・・」
ホウソ「・・・カンケーないと思うぞ」

というわけで、今までスルーしてきたフラグを回収していくことにしました。

ケミカ「よし、じゃあまずはシルフスコープをとりに行こう!」
ホウソ「持たずにシルフカンパニーにいることが疑問だな。」

タマムシのロケット団アジトに進入して、サカキを倒しただけで置いてきたシルフスコープを取りに行きます。
くるくる回って移動するパネルの移動が遅い・・・。

ケミカ「うう、酔いそう・・・回り疲れちゃったよ・・・」
ホウソ「ロケット団員は慣れてんのかな・・・あ、やっとエレベータまで着いたぞ・・・うげ、気持ち悪い・・・」
ケミカ「ふう、じゃあ地下に行けば・・・・・・ああエレベータのカギがない・・・。」
ホウソ「戻るのかよ・・・。」

ヒトカゲのアルキルのあなをほるで戻ってエレベータのカギを取ってきました。
そして今度はちゃんとシルフスコープを入手。
さらにこれを持ったまま、ポケモンタワーも上ります。

ホウソ「今度は何しに来たんだ?ポケモンタワーで何か飛ばしたイベントあったっけ」
ケミカ「うーん、一応・・・ガラガラをピッピにんぎょうで成仏させちゃったから・・・」
ホウソ「あー・・・ピカ版でもできたんだよな・・・でもそれはさすがに関係ないんじゃん?」
ケミカ「あとここで出てきたムサシとコジロウと戦った後にシオンの左が進入禁止になったよね」
ホウソ「まあ・・・でも何もないし誰もいないぞ。」
ケミカ「何も起こらないか・・・あなをほるで脱出しよう・・・あとはどこに行けばいいかな・・・」

やれるだけのことはしなければ。
なんとか、シオンの左の立ち入り禁止区域のバグを改善できたらいいかな・・・。

ケミカ「こ、ここで・・・頑張って、みようか・・・!」
ホウソ「なんで、また、この・・・超処理落ちゾーンに、来なきゃいけねえんだよ・・・っ!」
ケミカ「ここの、トレーナーと・・・戦って、みようと、思って・・・!」
ホウソ「戦ったら、前は結局フリーズしただろ・・・!」

シオンの左でトレーナーと戦うには、視線が合っても発見してくれないので話しかけなければいけません。
しかし戦闘が終わるとなぜかメッセージがバグった後、また戦闘画面に切り替わってしまいます。
その後また同じ人と戦った後暗転してフリーズ。

・・・となったわけですが、わざと負けてみることにしました。
前もわざと負けましたが、それはミュウの裏技応用の途中だったためあえなくフリーズしました。
でも今度は変なフラグは立てずに、純粋に戦うために話しかけます。

ケミカ「よーし、ギャンブラーと対戦になったよ」
ホウソ「ポケモンも俺だけにしてあるからわざと負けるのはラクだな」
ケミカ「じゃあぼくはポケモンのふえ吹いてるから頑張って!」
ホウソ「・・・・・・。」

ムダにターンを経過させて、なんとか全滅することができました。
すると目の前が真っ白になり、自動的にポケモンセンターへ。

ケミカ「気づいたらグレンのポケモンセンターにいる・・・」
ホウソ「うまく全滅できたな、これであのギャンブラーを倒したことにはなってないぞ」
ケミカ「そうだね。じゃあとりあえずそらをとぶを覚えてるミュウのアイアンを連れてこようか」
ホウソ「よし、じゃあポケモンセンターの中に・・・な?!」
ケミカ「うあああ!?」

突然「44エラー」と表示されて、画面が暗くフェードアウト。
そしてギャンブラーとの戦闘が始まりました。

ケミカ「え、え?!ど・・・どうする?また負ける?勝ってみる?」
ホウソ「聞かれても・・・と、とりあえず戦闘を終わらせてみるか?勝ってみようぜ」
ケミカ「分かった・・・じゃあ相手のニョロゾ、普通に倒しちゃって」

グレンのポケモンセンターの前でなぜかギャンブラーとの対戦。
そして普通に勝利してみました。
さあどう考えても終わったらフリーズするだろう・・・と、思いきや。

ケミカ「か、勝った・・・怖い、画面がフィールドに戻ったらまたフリーズ・・・!」
ホウソ「・・・・・・あれ?」
ケミカ「・・・え?お、おかしいな、フリーズしないね・・・?」
ホウソ「普通に歩けるぞ・・・処理落ちも全然してない」
ケミカ「ど、どういうことだろう?あのギャンブラーと戦って勝ったことになってるのかな?」
ホウソ「どうだろ・・・とりあえずアイアンのそらをとぶでまたシオンに行ってみようぜ」

なぜかフリーズもバグの片鱗も見えず、普通に戦闘が終わりました。
これはシオンの左の立ち入り禁止区域のバグが直ったという事では!
期待を抱きつつ、手持ちポケモンたちを戻して、シオンタウンに向かいます。

ケミカ「ふう、シオンタウンについたね。」
ホウソ「じゃあまずはあのギャンブラーの前に立ってみて、戦闘になるか試すか。」
ケミカ「そうだね、じゃあ左に・・・・・・うわああああー!!」
ホウソ「わああーっ!!」

シオンタウンの左の道路に一歩足を踏み入れた瞬間、画面が暗転してフリーズしました。
何が起こったか分からなかったが、とりあえず再スタート。

ケミカ「はあ、はあ・・・ビックリした・・・いきなりフリーズするなんて・・・」
ホウソ「あれ?今まで超処理落ちで激重ゾーンだっただけなのに入っただけでフリーズ?」
ケミカ「・・・タマムシの地下通路から来ても、ヤマブキのゲートから来てもフリーズするよ」
ホウソ「・・・おい、悪化してるじゃねえか!!」

元はシルフカンパニーに出てくるはずのサカキが出ないバグを直そうと東奔西走していたはずなのに。
ただでさえバグって不具合があった場所が最悪の事態に。
入ることすらできなくなってしまいました。

ケミカ「グレンのポケモンセンターの前でギャンブラーとの戦いが終わってほっとしてたのに・・・」
ホウソ「全然法則が分からないけど、赤緑青にはないバグりようだな・・・」
ケミカ「あはは・・・どうしよう」
ホウソ「どうした?」
ケミカ「あの・・・グレンでさっきレポート書いちゃった・・・」
ホウソ「うおい。」

なんだか状況を改善するため頑張っているのに泥沼にはまっていきます。
しかし希望を捨ててはいけない。
もしかしたらシオンの左の道路が完全立ち入り禁止になった瞬間に、サカキが出てくるようになったかも!

というわけで、シルフカンパニーに向かいます。

ケミカ「よし、じゃあシルフカンパニーの最上階に行こう!」
ホウソ「・・・あのな、いい加減あきらめろよ。」
ケミカ「もしかしたらサカキいるかもよ!ほら、階段上ってってば」
ホウソ「はいはい・・・どこのワープパネルから行くんだったかな・・・・・・うわああああ!!」
ケミカ「わーっ!!」

なんと、シルフカンパニーの階段を上ったらフリーズしました。
画面がぐちゃっとなってフリーズ。そのぐちゃっとなった時の画面がシオンの左に行った時と同じ画面です。

ケミカ「な、なんで!?ど・・・どういうことだろう・・・?」
ホウソ「シルフカンパニーの2階に上っただけで、なんでフリーズするんだ!?」
ケミカ「でも、エレベータに乗るときは大丈夫みたい・・・」
ホウソ「じゃあエレベータで3階に行ってみるか・・・・・・うわあー!!」

エレベータで3階について、エレベータから出た瞬間にフリーズ。
ちなみに4〜7階もフリーズしました。
大丈夫なのは8階から上で、なんとか社長室には辿り着くことができました。

ケミカ「大変だ・・・シルフカンパニー内部のほうそくがみだれる・・・」
ホウソ「次元が歪み始めたな・・・」
ケミカ「でも、サカキと戦って勝ちさえすればここに入る必要もないよ。さあ、いざ勝負・・・!」
サカキ「ケミカか、また会ったな。しかし、大人の世界に口を挟まないでもらいたい」
ケミカ「・・・・・・!」
サカキ「どうしてもと言うなら痛い目に遭ってもらうぞ!」
二人「・・・・・・いない・・・!!」

やっぱりサカキはいませんでした。セリフが流れるだけであとは動かせません。
サカキと戦えないとヤマブキジムに入れず、すると全てのバッジを集められず、つまりチャンピオンロードを抜けられず、
だからポケモンリーグにも行けず、そしてエンディングも見られない。もうどうしようもありません。

ケミカ「八方手を尽くしたけど、もうぼくにできることはないかな・・・」
ホウソ「バグで遊びすぎるとこうなるんだよ・・・でもまさかクリアできなくなるとは・・・」
ケミカ「あとは赤青緑から壁抜けアイテムを探して送るという解決策があるけど、今はできないね」
ホウソ「あーあ、せっかくの初プレイなのにバグって進めないとか!ありえん!!」
ケミカ「ゴメン・・・本当に、ゴメンねホウソ・・・」
ホウソ「・・・はあ、まあ仕方ないよな・・・俺もちょっとポケモン図鑑増えてくの楽しかったし・・・」
ケミカ「・・・・・・次はちゃんとやるからさ。許してくれるかな・・・」
ホウソ「えっ・・・そ、そりゃもちろん・・・しっかりやってくれ、頑張れよ」
ケミカ「うん。頑張ってクリアを目指しながらしっかりバグを検証してみせるよ!!」
ホウソ「違ーう!!」

2011年11月10日
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