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前回の帰省ではおばあちゃんが「ローグギャラクシー」というPS2のRPGをプレイしていてラスボスの前哨戦から進めなくなっていたのでぼくが死ぬ気でそこからプレイし、 おばあちゃんたちが麻雀をやっている間にクリアし、ラスボスとの不意打ちのもう一戦がないことを確認し、もう1回死ぬ気でプレイしてラスボスを倒し、 エンディングをお見せすることに成功したのでした。

で、おばあちゃんにはもっとイイゲームを差し上げなくては、と思って「大神」をプレゼントして帰りました。あげたのは前回の帰省の初日だったので、 すぐに少しプレイしてくれていたのを見ました。ちゃんと神木村の中でアマテラスが色々やっていました。

「大神」はおばあちゃんがちょっと苦手なアクションRPGだけど、まず死ぬことはないだろう。攻撃ボタンを連打していたらなんとなく勝てるはずだ。 「筆しらべ」が必要な場面では大抵説明があるし、詰まることはなさそう。

「大神」をあげたのが8月のことだったので、あれから数ヶ月が経過しています。 ならばもうクリアしちゃってるかな?それともちょっとアクションが難しい「イリワク神殿」とかだろうか。そこなら進めてあげようかな。

などと思っておばあちゃんに尋ねてみました。「「大神」はプレイした?どこら辺まで進んだ?」と。するとおばあちゃんは「うん、結構進んだよ」と。 おお、結構進んだとなるとどの辺だろう。だが「進めなくなっちゃったから今はやってないのよ」とのこと。そうか、やはり「イリワク神殿」辺りかな。

「大神」の「イリワク神殿」はいわゆるチャンピオンロード辺りです。足場を渡ったり「筆しらべ」を使わないと進めない場面もあるからなあ。 というわけで食事中だったんだけどどの辺まで進んだか尋ねてみた。「どの辺まで行ったの?」と。でも「うーん・・・?」と、いうお返事。 そうか、プレイをやめてから結構経過してるから忘れちゃってるんだな。

イワヤマトンネルぐらいの「風神宮」だろうかと思って「風車とかがいっぱいあるダンジョン?」と訊いたが「風車・・・うーん?」とのこと。違うか・・・。 実は「大神」のことはだいぶ忘れてしまっており、攻略手順はあまり覚えてないんだよな・・・「風神宮」のことは覚えてたんだけど、他にどんなダンジョンがあったっけ・・・?

とりあえず見させてもらいたいな、と思いながら食事をして皿を洗い、リビングでテレビをみんなが見てるなあと思ったらおばあちゃんがリビングにいないことに気づく。 お、これは一人でゲームの部屋に行ってるな。というわけでおばあちゃんを探してリビングを出ました。

ゲームの部屋ではおばあちゃんがPS2を絶賛プレイ中。何のゲームかな?あれ?「ローグギャラクシー」じゃね?

な、なぜに!?なんでまたやってんの!?「大神」をやめたのはいいとして、なぜこのチョイス!前にエンディングは見たでないの! 自分でエンディングを見たかったのか?それにしてはキャラクターの感じからして中盤辺りっぽいが・・・。

ぼくが動揺しながらも「ローグギャラクシー」の攻略本を見ていると「しづきちゃんがやりたいならかわるよ?」と言ってくれた。 い、いや、ぼくはゲームをやりたいというわけではないのだが・・・でも「大神」の進み具合は気になる。どうしようか。

と、思っていたらおばあちゃんがセーブしてゲームを消してしまった。うーむ、それでは「大神」をつけさせてもらおうか・・・。

数年ぶりに見るタイトル画面。おお、こんな感じだったか。巻物みたいなセーブファイル選択画面だ。うーん、記憶があいまいだ・・・。 えー、おばあちゃんがプレイしていたのはこの3つのファイルのどれだろう。一番下のが一番プレイ時間が長いみたいだからこれかな。

プレイ時間は47時間8分。おお・・・結構プレイしてくれてる。どこまで行ったのかな?えっ・・・?「ツタ巻遺跡 最深部」・・・?

え、ええと、おぼろげな記憶を手繰り寄せると、確か「ツタ巻遺跡」って結構序盤のダンジョンじゃなかったか?とりあえずつけてみると、 ボス戦直前の部屋にいる。ああ、最初のボス「女郎蜘蛛」と戦う前の部屋だ。えっ、まだ戦ってないの??

細い通路を通っていくと普通にボス戦前のイベントが発生。おばあちゃんの前で「女郎蜘蛛」を倒しました。 「ああ、そうやってひっかけないといけないのね」と言っていた。女郎蜘蛛の後ろにツタを引っ掛けて開かせて中の目玉を攻撃するというのがわからなかったらしい。

・・・オーケイ、ちょっと整理しようか。この「ツタ巻遺跡」は最初のボスがいる最初のダンジョンだ。 「トキワのもり」・・・いや、「オツキミやま」ぐらいの序盤である。そこですでにプレイ時間が47時間・・・。

大変だ。ぼくはおばあちゃんにとんでもないことをしてしまったようだ。まさか「大神」にそんなに苦戦してしまうとは思わなかった・・・!!

確かに女郎蜘蛛との戦いでは特に説明はないが、ツタを引っ掛けるフックみたいなのはダンジョン内にもあって、それに同じようにツタを引っ掛けないと進めない場面がある。 でもあまりに何度も何度も何度も(中略)何度も何度も挑戦しているうちに、そのことは忘れてしまっていたのかもしれない。 とにかくおばあちゃんには「女郎蜘蛛」との戦いは難しかったんだ。

・・・だが、この後の展開でそこまで難しい手順を踏まないといけないボスはいなかった・・・と、思う。いや、うーん・・・でも、とりあえず「ダメージを受けて倒れてしまうかもしれない」 という心配を取り除いて差し上げれば、戦闘に集中できるんじゃないだろうか。

2日後にメモリーカードがぼくの家から届き、そのデータを使って「唯我独尊の数珠」を装備した状態で「ツタ巻遺跡」をクリアした状態のセーブファイルを作り、 おばあちゃんのメモリーカードに保存しておくということをしました。

「唯我独尊の数珠」というのは「黄金のスタルチュラ」みたいなのをコンプするともらえる最強の装備であり、 「筆しらべ」を使うたびに減り時間が経過すると回復する「墨ヒョウタン」の表示がなくなって無限に使用可能になる上に、 HPを表す「太陽器」も表示がなくなってHPが無限になり、さらに攻撃力が10倍になるという二周目以降限定のお遊び要素のようなチートアイテムです。

ついでにアイテムを遠くからでも引き寄せる「金の招き猫」と、雑魚敵とエンカウントしにくくなる「魔除けの鈴」も装備しておきました。 さあ、これだけガチガチに固めておけば絶対にクリアできるだろう!!・・・という状態にして、 「ローグギャラクシーに飽きたら「大神」もプレイしてね!強い装備に変えておいたから、進めると思う!」と車の中から叫んで帰宅したのでした。

ちなみにぼくが「ツタ巻遺跡」をクリアしてついでに「高宮平」に足を踏み入れるところまでプレイしてセーブするまでの時間は、 2周目のデータだからムービーはスキップできるからある程度分かったら積極的にスキップしたり神州平原の「羅城門」はほぼ無視しているし 動物にエサはほとんどあげていないにしても、1時間13分でした。

おばあちゃんがプレイしていたデータは、神州平原の動物は全て満腹で羅城門は一つもなく、あちこちの枯れ木は全て花を咲かせていました。 大神様として人々を幸せにしようという意気込みが感じられるのはあきらかにこちらでしょう・・・。

次に帰省したときは、是非とも「大神」をクリアしたよ!という喜びの声を聞きたいものです。楽しみですね。

・・・え、途中で止まっていそうですって?ぼくもそう思うよ・・・。
2019年1月5日


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