ドラクエ5は実況プレイで一度クリアしました。それはそれは波乱万丈の人生を歩んだものです。 なんというか、まともに生きた年数が少ない気がします。しかしクリア後は勇者シヅキも 奥さんや子供に囲まれ、きっと幸せな人生を歩んだことでしょう。素晴らしいゲームでした。

…さて、そんな名作ドラクエ5にも恒例の時間が来てしまいました。 調べたのは実はものすごく昔なんだけど、やっとこさページにするようです。 今回紹介するのは「没になった敵キャラクター」。

モンスターのデータはまあまあ規則正しく入っていて、 ゲームのストーリーで登場する順番にまあまあ並んでいます。ラスボスのミルドラースがちゃんと最後で、 最初はスライム、とげぼうず、せみもぐら、ドラキー、おおきづち…という感じ。

で、「オークキング」と「ガボット」の間に唐突に、 「ダミー17」という モンスターが入っています。この入り方はなんだか MOTHERの没アイテムと似ている感じ。 まあポケモンの「けつばん」もそうなのかもしれないが…。

その「ダミー17」の姿は、なんと エスタークの色違い。 ラスボス撃破後の隠しダンジョン「謎の洞窟」の最奥で待ち受ける ドラクエ4のラスボス、ドラクエ5の裏ボスと同じ姿をしておられるのだ…!

…が、名前からしてやっぱ仮のデータ、 ダミーデータだろうし色も「色違い」ではなくパレットが正しくないだけっぽいので 「没モンスター」ではなさそうです。

オークキングとガボットは「試練の洞窟(謎の洞窟ではない)」に出現するモンスターで、 ということはこの「ダミー17」様は「試練の洞窟」に出るモンスターのデータが入るはずだった 領域ということだろうか…?エスタークのグラフィックなのは偶然なのか何なのか…。 (ちなみに本物のエスタークはミルドラースの一つ前に入っているので ダミー17の遥か後)

エスタークの色違いのモンスターを出す予定であり、 それが「試練の洞窟」に登場するはずだったとしたら エスタークより大いに弱くしていただかないとグランバニア王になる前に死ぬし、 「謎の洞窟」でエスタークと戦える喜びは薄れるしでおかしなことになってしまいます。

ポケモンの「けつばん」のように、元々モンスターがいたのに没になって 「ダミー」の名前を当てられたという可能性もなくはないです。 ちなみに「ダミー17」様は弱いです。奥さんと息子が殴っただけで倒れてしまいました。

ダミー系モンスターをもう1匹発見。 名前は「ダミー19」で 「マムー」の色違い…というか姿が同じでパレットデータがおかしい感じ。

やはりモンスターとしての必要なデータがないようでめっちゃ弱く、 「ボーッとしている。」行動ばかりをとってきました。 番号的には「たまてがい」、「オクトリーチ」の次なので 海に登場するモンスターになるはずだったのかもしれません。

ダミー19のすぐ後に、この「ダミー20」が 入っていました。姿は「ドラゴンゾンビ」とソックリで色が少し違うだけ。 でもダミーと名がつくので色がまともなのは偶然か。

この「ダミー20」の次にはマーマン、プチイール、シードッグと また海系モンスターが続くのでますますこれら「ダミー19」と「ダミー20」が 海に出るモンスターが入る領域だったんじゃないかと思ってしまいます。

さらに「ダミー21」「ダミー22」もいました。 それぞれダミー19、ダミー20と同じ姿でボーッとしてばかりです。やる気がありません。 ついでに倒しても経験値ももらえません。

やはり海系モンスターが並ぶ真っただ中に存在しているという謎。 それに数値は飛び飛びなのに「ダミー〇〇」という数字の方は連番になっているのも謎です。

MOTHERの没アイテムの「ITEM〇〇」の数字は内部番号と一致していましたが、 ドラクエ5の「ダミー〇〇」は内部番号とは関係のない数字で、 見つかったのはダミー17からダミー21までの5種のみ。ゲームの製作過程でダミーデータに番号をつける際、 いきなり17から始まるなどということはしないはずなので、「ダミー1」だっていたはずです。

「ダミー1」などの「ダミー17」より小さな数のモンスターの領域はちゃんとしたモンスターで埋められた…としても、 やっぱり17という数字は中途半端すぎる。モンスターがある程度できた後、「けつばん」の領域に 「ダミー〇〇」と名前を付けて数字を振り、その後モンスターが作られた際にダミー1から順に 上書きされていったんだろうか…?

…さて、「ダミー〇〇」という名前のモンスターはそのままの名前で使われるはずだったモンスターではないはず。 通常プレイでは「ダミー〇〇」は出現しないのである意味没データですが、「没モンスター」とは微妙に言えません。

だが、普通のモンスターの間についに真の没モンスターを発見したのである…!!

それがコレ。その名も「ドードリアン」 です。って、白い「マッドプランツ」やん。マッドプランツの色違いかと思いきや、 今までの「ダミー〇〇」と同じようにボーッとしてばかりの激弱モンスターであり、経験値は0です。

姿がマッドプランツなのは仮のグラフィックだからだとして、 とにかく「ドードリアン」というモンスター名は没テキストだし その名前っぽいモンスターが出るはずだったけど没になったということでしょう。

名前とパレット以外はダミーモンスターと同じぐらいの未完成具合ですが、 「謎の洞窟」に出現するマヌハーンと「エビルマウンテン」に登場するワイトキングの 間の数値なのでもしかしたらかなり強い雑魚モンスター(矛盾)だったかもしれない…!?

さて次の没モンスターはこちら。 その名も「ブルーマッコイ」です。 って、青い「マッドプランツ」やん。その名の通り「ブルー」だが、「マッコイ」とは一体…?

一応検索してみたが、海外の人のお名前(苗字)で使われる単語らしい。 ブルーマッコイと関係はなさそうだ…。 だがブルーマッコイの前後になんと「ダミー21」と「ダミー22」がおり、 その2種は海系だったのではということをさっき思ったのでこのブルーマッコイも やはり海系モンスターだったかもしれません。

わざわざ「ブルー」とつくということは、「レッドマッコイ」や「ホワイトマッコイ」なども 登場するはずだったのか…!?

さて最後の没モンスターと呼んでいいのか分からないモンスター。 先に言ってしまうと茶色の「マッドプランツ」ですが、 名前は「オーシャンキング」です。強そう! もしくはおいしそう!

ブルーマッコイと違って名前からしてどう考えても海にいそうです。 それどころかその海で一番強いかもしれないほどの名前です。なんたってキングです。

でも弱いです。

名前が確認できた没モンスターはドードリアン、 ブルーマッコイ、オーシャンキングの3体のみでした。 全員姿はマッドプランツの色違い、姿の絵が作られる前に没になったということなのか? しかし名前もしっかりあるし、マッドプランツの色もそこまでおかしくはないような気がします。

そしてダミーデータである「ダミー17」、 「ダミー19」、「ダミー20」、「ダミー21」、「ダミー22」も 通常プレイでは見られないモンスターという意味ではある意味没モンスターです。

…そう、良い子は「ダミー18」がいないことに 気づいてしまったことでしょう…恐らくダミー17からダミー19までの間に存在していた 「ダミー18」の領域に正規のモンスターのデータが上書きされて晴れてダミー18は 実際にゲームに登場するモンスターになったのでしょう。勝手な憶測ですが多分そうでしょう。

どのモンスターかな、と推測しようと思ったけど該当するのが70体以上いるので無理でした。 ダミー17からダミー19までに、それだけモンスターがいるのである…。

さて、名前と色だけが確認できた没モンスターたちの話はこれで終わったわけですが、 さすがは天下のドラゴンクエスト、発売前にゲームについての記事が様々な雑誌に 掲載されており、そこに今紹介したモンスターの姿もあったらしい…?

というわけで、次のページに続いてしまうようです。

2021年12月02日


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