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あ、そういえばハンバーガーのバンズのリベンジをしました。しょっちゅう作っているハンバーガー、 バンズは食パンばかりを使っていた。だがここは家に有り余っているドライイーストと強力粉を 丁度良く消費できるし費用の削減にもなるということでバンズの自作を試みた料理ビギナー。

しかし現実は無常、レシピを探してそれを実行、全く膨らまず大失敗。食べる。 膨らみきっていないにしても加熱した小麦粉の風味とハンバーグの相性はいいから食えなくはない。 お母様はおいしいよと言ってくれる。いや、おいしくはない…。

別のレシピを探してそれを実行。だが生地の様子がおかしい、ゴツゴツしていて滑らかにならない。 オーブンで焼いてみるもやはり理想とは程遠い硬度。ふかふか、さくさく…みたいなのがバンズだろう。 ずっしり、みちみち。違う!そうじゃない!!

それももちろん食べる。ハンバーグやチーズとは合うから食えなくはない。 お母様はおいしいよと言ってくれる。いや、おいしくはない……。

…そろそろ、本気を出そう。料理ビギナー、真なるレシピを探す。いつも上位に出てくるものをチョイスしていた。 一番上が難しそうなら2番目、という具合に。Yahoo!の検索結果ではあるがある意味「人気順」といえよう。

そして今回、運命を託すことにした三度目の正直レシピは…「セブンプレミアム」のページ。 おお、企業のレシピページってあんまり見ない(いつもクックパッドorクラシル、たまに白ごはん.com。 こだわっているのではなく、検索結果としてそれらになっていることが多い)。

だが…このレシピ、いいぞ。材料とか工程は今までの爆死してきたレシピと大差はない。 なにがいいのかというと、コツが理論的で的確。料理ビギナーがやりがちな失敗動作をしっかり防いでくれているのである。

「小さな手間や工程を省略せずに行なうことがポイントです」とある。 ったりめーなんだけど、そうなんですね!分かりました!!師匠、よろしくお願いしますッ!!

強力粉、砂糖、塩をボウルに入れて手でかき混ぜ、粉の中央にくぼみを作ってドライイースト、40度ほどに温めた 牛乳を入れて菜箸で混ぜ、溶き卵を入れます。自分は3分の1の量(バンズ2個分)で作るので、 タマゴは3分の1だけ入れる。あっ…ちょっと入れ過ぎた…。

手で、生地が一塊になるまで混ぜる。混ざらない。一塊になるまで混ぜる。一塊にならない。 混ぜる。混ざらない。生地の90%が手についている。どうしたらいいんですか。どうしたらいいんですか。 タマゴのせいですか。ちょっと多かったからですか。両手に生地が付着しまくり、身動きが取れません。

次の工程は…打ち粉をし、5分ほどしっかり生地をこねる。え。打ち粉。どれぐらいですか。 「強力粉・分量外」とあるが、具体的に何グラムですか。料理ビギナーに愛の手を…!!

いや、でもまあ、これは塩味に関係するわけでもないし、さすがに打ち粉の多すぎ・少なすぎぐらいの判断はできる。 問題は、もう強力粉を棚にしまっちまったことである。 両手はべっとべと。生地が手にごってごて。何もできません。

案としては…足で棚を開けて、口で強力粉を取り、歯で開ける。無様にもほどがある。仕方ない、 ここはもう右手を使うしかあるまい。根性で強力粉を取り出して開ける。次に作るときは打ち粉を取り分けておくか、 強力粉をすぐにしまわないぞ。教訓だ教訓。

打ち粉が加わってようやく手の激しいべとべとが硬めのべとべとになってきた。手が熱いから 手に付着している生地が乾燥してきている気がする。卵を入れ過ぎている今、それは願ってもないことだぜ。

次に、バターを4回に分けて生地に練り込む。バターを取り出すのか…。まだ手を使えるぐらい綺麗になったわけじゃない。 ってか下準備で「バターを室温に戻しておく」というのがあったじゃないか、なにをしているんだ…!

頑張って冷蔵庫からバターを取り出し、頑張ってバターを切り分ける。それを生地に練り込む…こうですか?

にゅるり。うおお!生地に封入したと思ったが、バターがすぐ溶けるわけではないので生地の外側に出てきた時に めっちゃにゅるりとして台につく!またこのバターを封入だ!常温に戻しておくべきってそういうことか! 多少柔らかくなっていれば生地に練り込みやすいわな!料理ビギナーはバターの扱いを覚えた!

4回に分けて練り込んでいると、生地に劇的な変化が訪れだした。なんか、生地が滑らかというか、 やわらかくなってきたというか、ふっかふかしてきたのである。なんだろうこの感触。好きだわ〜…。

そんな、まだ焼いてもいないのにふかふかしてきたパンを今度は一次発酵させるらしい。 今までは常温でやってきたが、今は冬。エアコンがついているリビングといえど寒いので、 熱い布巾をかけておいたりしたこともありました。

此度のレシピでは「オーブンレンジの発酵モードで40分発酵させます」という指示が。 おお、我が家のレンジって発酵モードなんてあるのかな……こいつ、あるぞ!あるんか!使ったことなかったよ!!

というわけで、発酵モードの仕組みが分からんため微妙に怖いので金属ではないボウルに移してから40分発酵開始。 (結論から言うと、オーブンの温度を上げる要領で庫内の温度を上げていたようなので金属でもよかったっぽい)

その間に台所を片付け。ポインセチアに水やり。お仕事のお勉強。むずい。ハンバーガーの中身の準備もする。 ソースを作って、ひき肉を…あ、発酵が終わったらしい。どれどれ。

生地が1.5倍〜2倍に膨らんだら、コブシで生地を数回潰して打ち粉をした台に取り出して2等分にして丸める。 ガスが抜けて生地が小さくなるが気にしない。硬く絞った濡れ布巾をかけて、10分生地を休ませる。

40分発酵、10分休ませる。これだけで50分。加えて、おててべっとべと事件などの 料理ビギナーならではのタイムロスが響いており、仕事の時間に間に合うかが心配になってくる。 だがレシピを忠実に実行することこそ正義…まだ焦るような時間じゃない。

またレンジの発酵モードで、今度は30分二次発酵。また発酵。しかも30分…な、長い。 生地がお休みするTIMEだけで1時間は超えている。ま、まじか、こんなに時間かかるのか、間に合うか…??

いよいよタイムアップが近づいてくる。ハンバーガーのパティの用意はできた、あとはバンズを切って ソースを塗ってあれこれ挟むだけ。さすがにまだ肉は焼いてないが、発酵待ち。時間が、時間が… だめだ、まだ取り出すな、こらえるんだ…いや、もう無理だ!!

なんと、二次発酵終了まであと8分もあったのに、ここで二次発酵を強制終了。 生地を取り出し、オーブンを200度に熱し始める。オーブンが温まるまで、生地はせめて暖かいところへ。

オーブンが200度になったので残った卵黄を塗り、焼こうと思ったんだがお母様がやってきて 「ゴマは振らないの?」と仰った。おお、忘れていた。というか今までの2つのレシピは白ごまをふることが レシピにあったんだが、今回のレシピにはなかったのでそんなことは考えもつかなかったのである。白ごまをふりふり。

そしてオーブンにぶち込み、15分焼く。だが、12分辺りでコゲはじめてきたのでもう取り出す。 (本当は焦げそうならアルミをかぶせる)


焼きあがったところ、手に取って包丁で切ろうとしたらクッソ熱くて放り投げてしまい、ゴマが散ってしまったところを どうやって触ろう、あ、そうだ写真だけ撮っちゃお、と2秒で撮影したもの。2秒なので自分の影とか入りまくりです。 このあと、ミトンで触りながらなんとか切断しました。

見た感じは、今までの2回よりかはかなり膨らんでいます。あれこれ挟んで急いでいただきます。 食べてみた感じ、今までの2回と比べて劇的においしいわけではないが、まあ「パン」といえるちゃんとした膨らみ具合か。 「強力粉を練り、熱して生成された硬度の高い物体」というかは「パン」だろう。

だがやはり、心残り。二次発酵が足りていなかったか。工程を飛ばさずに丁寧にレシピをこなすはずが…! というわけで、ハンバーガーのバンズは3度目にしてようやくバンズとなったのだが、 まだ100%とはいえないのでいずれリベンジするでしょう。

発酵に猛烈にしっかり時間がかかるため、作り始めるタイミングは計画的に。



…ちなみにちなみになんだが、今回、レシピのリンクを貼らせてもらったのは2つの理由があります。 まず大前提として、料理ビギナーのページは「こうやって料理した、ここが分からん!ここが失敗した!!」というのを ウィットに富んだ表現で面白おかしく表すのが目的として製作されています(自らハードルを爆上げしていくスタイル)。

つまり、レシピに「ツッコミ」のようなものを入れさせてもらうことがあるというわけです。

リンクさせてもらった理由の一つ目は、「投稿型」のレシピは「個人」様がお書きになったものであり、 材料・行程・説明文は「個人」様のお手によるものです。

それに対して、「この説明だけでは料理ビギナーは分からん!助けて!」などと喚いたり、 「適量じゃなくてちゃんとグラムで指定して!」などと騒いだり、あろうことか 「失敗した!味がない!orシンプルにおいしくない!!」などと叫ぶことすらある料理ビギナー。

もちろん投稿されたレシピに罪はなく、多くのレシピの中から選択することもまた技術。 そのチカラがないゆえの失敗です。レシピを多く生み出し、投稿なさっている「個人」さまは このように一喜一憂する料理ビギナーに対して「少々」や「適宜」の感覚がない奴が料理するんじゃないよと思われることでしょう。

それは重々承知しております。ここはあくまでゲーム攻略サイト。お料理レシピサイトではなく、 ただの「日記」を綴っているに過ぎません。エンターテインメントなのです。

その「エンターテインメント」の題材として、「個人」様の「作品」ともいえるレシピページを 特定させてもらうことはあまりに失礼。そのレシピのせいでこんなことになったと言っていることに なってしまうことすらあるでしょう。それを避けるためです。

あとは純粋に、二つ以上のレシピを同時に見ながら作ることもあるので、「これを見てました」と 一概に言えない日も多々あります。

2つ目は、今回のレシピが素晴らしかったこと。料理ビギナーのウデゆえに完璧な出来とまではいきませんでしたが、 材料の分量・行程に問題がないことはもちろん、説明文がとても料理ビギナーに寄り添ってくれていたので感動しました。

というわけで、皆さんにもオススメのレシピとして参考にしてもらえるように、 今回実行したレシピがどれなのか分かるようにさせてもらったのでした。 料理ビギナー、常に技術向上を目指して奮闘中です。
2024年02月26日


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