「じゃ、おたよりを読むわ」 「おたよりなんて来てるんですかっ?!」 「何言ってるの、見なさいよこのポストを」 「そうじゃなくて、いつのまにそんな募集を・・・」
「ちょっとー?!これ、誰から来てるんですか!?」 「誰であろうと、相談を受けると決めたからには乗らなければね」 「で、でもこれって賢者の・・・」 「さて、親友の死ね・・・悲しいでしょうね・・・」 「しかも初っ端から重過ぎませんかこれ」 「大丈夫よ。世界にはとても便利な物があるんだから」 「・・・はあ?」 「おたよりをくれた貴方、親友との死別はさぞかし悲しかったでしょう」 「それはそうでしょうね・・・」 「そんなときは、オレンジ色で中に星が入ったボールを7つほど集めればいいのよ」 「よくありません!!」 「なんで?万事解決でしょ?」 「世界が違います。現実的にお願いします」 「現実的に・・・?その人のことは忘れて、新しい恋を探したら?」 「恋じゃありません!」 「さて、次の相談に行くわよ」 「解決してねえ・・・」
「知らないわよ。自分で何とかなさい!」 「いやいやいや!!相談者名に疑問はないんですか!」 「何がいけないとか、自分で分からないから女性が離れるんじゃなくて?」 「これ、セレナード国王からじゃないですか・・・!」 「奥方との時間をもっと大切にするべきね。2回も逃げられるなんて信じられないわ」 「え、ってことはこれってフラット様の伯父に当たるんじゃ・・・!」 「さっきからうるさいわねレリカ、私が真面目に答えているのに」 「あっ・・・申し訳ありません、ですが・・・」 「3人目は頑張りなさい。以上よ」 「ぎ、義理の父に何てことを・・・」
「何よこれ相談じゃないじゃない!こっちは貴重な時間割いて相談を受けているって言うのに!?」 「お、落ち着いてください!ってかさっき暇だって・・・」 「可愛くて仕方ない?とっととなにかしらすればいいでしょうが」 「なんつーアウトな解決策ですか!!」 「というわけで、今日は3人の迷える人を救ったのね」 「疲れた・・・戦うより疲れた・・・」 「さて、じゃあまた次回、お会いしましょう」 「次回があるんですか・・・」 |