◆開発中のヨッシーアイランドのあれこれ◆


とりあえず、開発中のヨッシーアイランドの仕様を(ベータ版のゲームからは分からないことを主に) 一気にだだーっと書いてひとまず検証を終わりにしようと思います。



◆敵キャラクターの名前
いくつかの資料で共通して確認できる、敵キャラの開発中の名称または没になった名前がありました。

「さるきち」⇒「おさるさん」
「げろぞー」⇒「ゲロゲーロ」

まずこの2種類。「おさるさん」は後に「ウッキィ」なんていう名前になったらしいですが、 初期は「さるきち」という個人名のような名前の敵キャラだったようです。 「げろぞー」も、ヨッシーアイランドとしてはありそうな名前ではあります。

「どろぼうさん」⇒「どろぼー」⇒「ボロドー」

ベータ版ではヨッシーがダメージを受けるとどこからともなく現れてマリオをさらうボロドー。 元は「どろぼうさん」というそのものズバリな名前、そこから普通に「どろぼー」となり、 キャラクター名っぽい「ボロドー」となったようです。

この名前に決定したとき、「あついあついちかのせかい」が「ボロドーだらけのどうくつ」というコース名に変わったのかも。

「とんがりくん」⇒「王様」

「おうさま」でも「オウサマ」でもなく、「王様」と漢字表記という異色の名を持つ敵キャラですが、 元はすんごくありそうな「とんがりくん」という名前だったようです。そういうキャラが何かにいたから変更になったんだろうか? ヨッシーストーリーに「とんがりくん」というキャラがいるが、名前がリサイクルされたのか偶然なのか…。

「たいむくん」⇒「スターのおまもり」

敵キャラじゃありませんが一応。ヨッシーがダメージを受けるとバラララッと登場してばら撒かれる、 白くて丸い時計のあのキャラは「たいむくん」という名前だったようです。パネルでポンに似たようなのがいた気がします。

それが、やはりマリオは「スター」の力に守られているというイメージで「スターのおまもり」というものに 変更になったのは非常にナイスです。

「ちびぷよ」⇒「スライム」
「ビッグぷよ」⇒「ビッグスライム」

あの黄色くて丸い、ぷよぷよとした生物…「スライム」というよりかは頭は尖っていないので 「ぷよぷよ」の方が似ている気が…なんて思っていたら、元はそのものズバリな名前だった…! 「ちびぷよ」はまだいいとして、「ビッグぷよ」なんてカタカナかどうかの違いです。

ただし、カメックのセリフでは既に「ビッグスライム」という単語があるので、 キャラが作られた時点で「ぷよ」という名前だったというだけですぐに「スライム」に変わったのかもしれません。

「ビッグバウンドブロス」⇒「ビッグドンブリ」

テキストデータのページで既に出てきましたが、「ビッグドンブリ」は「ビッグバウンドブロス」という 「○○ブロス」の一員だったようです。小さいのはきっと「バウンドブロス」という名前だったのでしょう。

「アトミックプチプチ」⇒「ビッグプチプチ」
「ジャイアントプチプチ」⇒「プチプチL」

プチプチにはいくつかのサイズがありますが、ビッグプチプチは「アトミックテレサ」のような 「アトミックプチプチ」という名前がついていたようです。

「ダイナミックテレサ」⇒「びっくりテレサ」
「ボスQちゃん」⇒「ビッグキューちゃん」

「びっくりテレサ」は「アトミックテレサ」とは最初から別物だったようです。色が違うしな…。 そして「ビッグキューちゃん」はまさかのアルファベットで「ボスQちゃん」。小さいキューちゃんが 「ひなキュー」だから、それらのヒナたちのボス…というイメージなのか、純粋にボスキャラだからなのか。

「マザーパックン」⇒「ビッグパックン」

ベータ版でも割とまともに戦えるビッグパックン。名前は「マザーパックン」だったらしい。 口からプチパックンをいくらでも生み出せるが、こんな感じでボスは今みたいに大体が「ビッグ○○」ではなく それぞれ大きい理由が別の名称で表わされていたようです。

あとついでに、没データにいた「ボム兵」っぽい敵のことだと思うんだけど 「ばくだんくん」という敵キャラの名前も確認しました。 やはりヨッシーアイランド風味な名前です。

「マトさん」or「まとくん」⇒「マトサンボ」

「通称」ではなく、多くの資料でこの名前を確認したので合っていると思うんだが… あの「マトサンボ」は元は「マトさん」という名前で、もっと多くの役割を担っていたようです。 マトにタマゴを当てたらコインが出たり、スイカが出たり、橋ができたり、ドアが出たり…まるで 「ハテナぐも」のような効果なので、そっちに統一されたのかもしれません。

さらに、1個だけでなく3個セットで登場するものもいたようです(コレは製品版の没データにもいる)。 思えば何で腹にマトがあるのかなっていう気はするしな…。

「おたまオバケ」⇒「おたま」

「おたま」は透明ですいすい空中を移動する謎の生物でしたが、 「オバケ」だったらしい…それならばなんかちょっとタマシイっぽい雰囲気もあり、透明なのも納得である…。



◆モーフィングについて
没画像のページでは「木」に変身していると思われるヨッシーや、「飛行機」、「キノコ」に 変身している姿の画像を紹介し、キノコにいたっては動けないものの本当に変身が可能でした。

しかし開発中の資料を見ても「木」や「飛行機」に変身していた頃のものが見当たらず。 早々に飛行機はヘリコプターに成り代わったということなのか、「木」は画像まであるのに 情報がカケラもないのはなぜなのか…。

そして「キノコ」については開発の後半に作られたようでベータ版だとある程度ちゃんと 動かせるようです。…とは言っても歩ける、高いところから落ちると「星のカービィ夢の泉の物語」の 「パラソル」のように左右にふわふわ揺れる、という動きをする程度。(その揺れる動きのときに 傘を大きく開いている画像になります)

攻撃はおろかジャンプもできないので、変身してどのようなメリットがあるのかは不明です。

そして…モーフィングの種類は、どうやら他にもあったようなのである…。 一つは「時計」。 時計にモーフィングして…どう嬉しいというんだ…!?動けるのか!?

時計というと「スターのおまもり」の開発段階の姿「たいむくん」を連想しますが、 変身して残り時間を増やすことができたとか、その姿で敵を倒すと「たいむくん」に 変えられたとか、そういった時間に関係する変身だったとか…?

「時計」に変身する、そのデータのところに後に「キノコ」のデータが入ったようです。 時計が没になり、キノコで上書きされたということは…時計ヨッシーでもちゃんと歩けたんだろうか…。

そしてもう一つの没モーフィングは「爆弾」。 なんか変身して爆発したらもう終わりな気がしてしまいますが、「マリオストーリー」の ピンキーのように何度もバクハツできるものなら攻撃としても使えなくはない…?

あと一応、「チビ」という変身もあったようです。 「星のカービィ夢の泉の物語」でも小さくなる能力が没になっていたりしましたが、 ヨッシーが小さくなったら…マップ自体をあちこちやっぱり変えないといけないから大変じゃないだろうか…?

だからこそ没になったんだとは思うが…。そしてやはり「木」へのモーフィングの情報は全く見つからず。 どの時期に作られたものなのかも全く分かりません。残念。



◆「ベイビー」の能力について
ヨッシーが運ぶのが赤ちゃんマリオではなく青い服の謎の「ベイビー」だった頃の名残を少しだけ見つけました。 ベイビーはどうやら一定の条件を満たすと魔法ビームが出せたようです。 恐らくカメックの魔法の杖を使って魔法を放ってくれたのでしょう。

魔法の効果は分かりませんが、もしもカメックの魔法と同じ効果だとしたらブロックを変身させたり 敵に攻撃をしたりできたはず。どうやら「まとくん(マトサンボ)」にタマゴをぶつけたとき、 魔法ビームのパワーを溜めるアイテムが出てきたようです。他にもそれを入手する手段はあったことでしょう。

恐らくベイビーは服装からして元から魔法の素質があるフシギな子であり、 だからこそカメックの魔法の杖も軽々と使いこなせたのだろうと思います。 世が世ならその子も、スマブラに出ていたかもしれない…。コイツすぐスマブラに出そうとするな…。



◆ラスボス戦(クッパ戦)について
マリオが赤ちゃんでも赤ちゃんに変えられていても、最後は巨大化したクッパと戦ったようです。 そしてそのクッパにはどうやら「爆弾」を使って攻撃をしたっぽい。 まさか「スーパーマリオ64」にそのアイデアは受け継がれていたりする…のか!?



◆アイテムの補足情報
スペシャルアイテムはベータ版の時点では、まともなアイコンとして表示されるものは5種類のみ。 スイカや「いつでもタマゴ」、「たっぷりハテナぐも」などのアイテムはまだなかったようです。

正式名称は不明ですが、「タイム+10」、「タイム+50」、 「カメックの魔法」、「Pスイッチ」、「むしメガネ」の5種類を確認しています。

製品版と違ってアイテムは7つ表示されており、全部でいくつ持っているのかが把握しやすいかも? ただ色合いがフィールド画面に比べて少し薄い気がするので(特にPスイッチ)、 初期も初期に作られたアイコンなのかなという気はします。

「見やぶり虫メガネ」だけは製品版にも登場するしアイコンも新しめなので、 7つのアイテムの中では最後に作られたものだったりするのかも。

「カードめくり」に登場したときのアイテムの絵はこんな感じ。 「見やぶり虫メガネ」が見破るために見ているのが「ハテナぐも」なので、 実装される予定の効果は製品版と変わらなかったっぽい?

アイテムの効果の内訳は、「タイム+50」はタイムのカウントを50秒分…ではなく、 たったの5秒しか増えません。「タイム+10」は1秒しか 増えないのです。ちょっと少なすぎやしないか…!?1秒って、1秒経ったらもう終わりじゃん!!

タイムのカウントは小数点以下第一位まで存在しているので、そこを加味すると「50」は「5.0秒」となり 5秒しか増えない…というのもまあわかるといえばわかるんだが、それなら表記的には 「タイム+5」とした方が分かりやすいんじゃないか…?

効果が薄すぎるとケチをつけているのではなくまさに開発中の状態なので アイテムの効果やタイムの仕様など、なにかどれかが修正がなされた後のものなんじゃないだろうかと思います。

「Pスイッチ」はちゃんと効果があり、点線ブロックと点線コインを実体化させてくれる上に そのフラグはそのコースでちゃんと立ち続けており二つ目の「Pスイッチ」を使おうとしても 使うことはできないようになっています。挙動は完璧です。

「カメックの魔法」は実感できる効果ナシ。ただ、「ベイビー」が魔法の杖で魔法ビームを放てたことや 魔法ビームを放つためにパワー的なものを溜める必要があったことから、 このアイテムもその魔法ビームに何かしら関係があったものでは…と、勝手に思っています。

「見やぶり虫メガネ」も、使っても効果は分からず。ベータ版では赤コインがあるのかないのか よく分からない感じで、それが浮き上がって見えるということはありませんでした。 隠しハテナ雲の位置も示されないし、そこは作られていないのかもしれません。

それともう一つ、アイテムの挙動と言っていいのかは分かりませんがアイテムがない空白の場所を 選ぶと、スーパースターを取ったのと同じ状態になります。ポータブルスーパースターです。

ただ、これが「元はスーパースターがスペシャルアイテムだった名残」なのか、 たまたま空白アイテムがその効果を読み込むだけなのかは分かりません。 ちなみにスーパースターの効果が切れるとマリオはヨッシーから離れて地面に落ちる上に タイムのカウントは減らないしそのまま別のエリアに移動もできます。(移動後はマリオは背にちゃんといる)

明らかにおかしな挙動なので、スーパースターも作っている途中だったのだと思います。

さらにさらに、アイテムがない場所がバグアイテムになることもあり、使うと大抵はフリーズです。 というか開発中のものだから当然ながら、何かしら割とすぐにフリーズします。



…他にもなんか調べている途中に思ったものがあったかもしれませんが、思いついたら書くかもです。 各コースのやくものや敵の挙動の違いなどまだまだ語れる部分はありますが一旦ここでおしまいにし、 これにてベータ版ヨッシーアイランドの攻略と検証は終了。おそまつさまでした!

2020年9月22日


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