グッズ一覧(内部番号順)のページにも書かれていますが、 「ICチップ」という使えず捨てられず売れないボツアイテムが データ内に存在しています。 捨てられないことから、イベントアイテムだったと考えられます。 ところで小説版の「MOTHER」は、 ゲームの開発段階の資料を元にして書かれています。 その小説版ではロイドの腕時計にイヴを直すICチップが入っていて、 それでイヴの故障が直るという場面があります。 ゲーム版MOTHERではイヴはいきなり仲間になりますが、もしかしたらどこかで「ICチップ」を手に入れて、 停止しているイヴに使うことによってイヴが起動し、それから仲間になるというイベントがあったのかもしれません。 もう一つ「ざひょう」という名前の没アイテムがあります。 戦闘中に使うことはできません。名前からして「座標」のことだと思われます。 フィールド上で使うとホテルに泊まって回復したときの「ちゃらら ちゃらら ちゃらら ら〜」という曲が流れます。 そして画面が大変なことになりフリーズします。(右の画像) これだけでは何のためのアイテムか分かりませんが、もしかするとMOTHERの広大なマップを 管理しながらゲームを作るにおいて、現在地の座標が示されるデバッグ用アイテムだったのかもしれません。 アイテムの名前が残っていてゲーム内で使われていないのは「ICチップ」と「ざひょう」の二つです。 場所に応じて名前が変わり、使おうとするとフリーズする謎のアイテムはありますが、ボツアイテムではなさそうです。 ◆2016年10月4日追記◆ このページはサイト内のゲームの没データ紹介ページの中でもかなり古い方のページで、 まさかサイトでこんなに没データを紹介するページが増えるとは思っていなかった頃に書いたものです。 というわけで、改めてMOTHERの没アイテムをせっかく作った内部番号順のアイテム表を見ながら ちゃんと調べなおしてみました。 ティンクル小学校になぜか住み着いている ナゾの先生の発明品の中に、「タイムマシン」と 「ロケット(ほんもの)」という選択肢があります。 しかしその二つは「ねばねばマシン」や「さいしゅうへいき」 と違ってアイテム欄に入ることはありません。 アイテム欄にタイムマシンとロケットを入れてから 使ってみましたが、先生のセリフが表示されることもなく 「なにも おこらない」というメッセージが出るだけでした。 他に使えないアイテムを使った場合は「なにも おこらない」というメッセージだけで 「○○は ○○を つかった。」という一文は出ません。 (例えばフィールド上で「フランクリンバッヂ」を使っても「○○は フランクリンバッヂを つかった」とは出ない) 購入価格に応じてちゃんと売値も設定されていました。 ロケットは1742ドル、タイムマシンは1387ドルで売れます。 だがこの二つは本来はアイテム欄に入らないはず。 元はちゃんとアイテム欄に入れるつもりだったのかは不明です。 「ねばねばマシン」や「さいしゅうへいき」よりも タイムマシンとロケットの方が番号的にすごく後だし、 イベントアイテムとして最後につくったっぽい気もします。 名前が空白の未使用アイテムというか未使用領域はいくつも存在しているし、 「マザーズデイ」「バレンタイン」のようなテレポーテーションのときの選択肢や 「サンタクロース」などの電車の目的地、「ヒント1」などの項目、「ヒーリングα」などのPSI名など、 アイテム番号が割り当てられているためにアイテム欄に入れることができる文字列がたくさんあります。 だがそれらはアイテム名としてつけられたのではないだろうしゲーム内で見ることができるので 没アイテムというかは微妙なところです。売れるものもあるけど、意図したデータではなさそうです。 アイテム名があり、でもゲーム内にアイテムとして登場しないものこそ没アイテムといえそう・・・? それらは以下のアイテムたちです。括弧の中は内部番号(16進数表記)です。
以上。 まともな没アイテムと言えるのは「ICチップ」ぐらいです。 ロケットとタイムマシンは選択肢がアイテムになっているだけといえばそうですが、 値段どおりに売れるので一応アイテムというくくりにしました。 まさか「いしのもと」と「どくばり」は落とすモンスターを設定し忘れたとか、そんなことはないよな・・・。 というわけで、MOTHERの没になったというか通常プレイでは見られないアイテム名の紹介でした。 |