◆ポケットモンスター公式ファンブックの情報◆
このページは2017年9月に文章を書き直しました。



このページの内容について、かふぃるさんに 多大なるご協力を頂きました。(というか不躾に頼み込んで画像を頂いた) 本当にありがとうございました!!

なんと、NINTENDOスペースワールド'97よりも前の情報です。 ポケモン2の町の名前「サイレントヒルズ」や、 「オールドシティ」などが明かされたのは、 この「ポケットモンスター公式ファンブック」が恐らく初。

表紙には思いっきりポケモンが大量に並んでいます。 そして一番上に「ポケモン2極秘情報公開」の文字が。 よく見ると、ヤドキング、デンリュウ、ドンファンがいます。 この頃から公式絵は変らなかったようです。

・・・ということは、ある程度のポケモンの公式絵はこの頃すでにあったということ? だったら他の没ポケモンの公式絵もあったのかもしれません。 どんなのだったんだろう・・・進化形の姿も気になります。 金銀のタイトル画面前でカメックスとフシギバナを差し置いて ソロパートをもらっているリザードンが表紙を飾っています。

さて、本を開いてみると・・・。

ゲーム内では実は影が薄い気がする、 ヤドキング様が贅沢に1ページ使っておられます。 「ポケモン2の新モンスターたち。」とあり、 「新ポケモン」ではなく「新モンスター」のようです。

「ポケモンコレクターたちに、早くも話題ふっとうのヤドキング。 進化方法は未定だけど、やはりというか当然というか、 ヤドンから進化するポケモンだと判明したぞ!」とあります。 しかし「おうじゃのしるし」についての言及はナシ。

「しっぽにかみついたはずのシェルダーが、 ヤドンの頭にかみついてしまうという珍事件が 「10000回に1度くらいの確率で起こるという。」 という、とんでもないことが書かれています。 確率が低すぎる。デマの裏技か。 1万回に1度だから初代では起こらなかったと言いたいのか・・・!?

「かみつくと染みだすシェルダーのエキスが、 ヤドンのだらけた脳細胞にすばらしい刺激を与える」らしいが、 噛み付かれて染み出すのはむしろヤドンのエキスの方じゃないのか。

「シェルダーのエキスは、 しっぽからヤドンの体に作用して、本来、凶暴な性格に変化させる」とあるが、 ヤドランのどこが凶暴なのか。図鑑の説明にそんな様子はないぞ。ま、まあ記事へのツッコミはいいか・・・。

ともあれ「ヤドランから進化するのかも」みたいなことは一切書かれていないので、 最初からヤドン⇒ヤドキングという進化の順番なのは変わっていないようです。 「おうじゃのしるし」がなかったとしたらどうやって進化する予定だったんだろう・・・。

次のページで、ドンファン、デンリュウ、ホウオウの3匹が まとめて紹介されています。 ドンファンは「サイドンと似たようなタイプではないだろうか?」 と書かれていますが、右にいるのはサイホーン。・・・まあいいか・・・。

ゴマゾウの存在には全く触れられていませんが、 (こんな強そうなポケモンも進化前は可愛かったのかも、とか) ドンファンのグラフィックは変わらなかったようです。

次はデンリュウ。 「まるで宇宙からやってきたような、新タイプのポケモン。」 って、宇宙!?そういう設定だったということか!? 「名前からいくと、 電気+ドラゴン系のポケモンのようだけど・・・? 今のところ正体不明だ。」

この頃はちゃんとドラゴンタイプだったんだろうか? 「正体不明」と言われている辺り、 「アカリちゃん」のようなストーリーに関わる存在だったのかも。

グラフィックが今のデンリュウと違って丸っこくて背が低そう。金銀で描き直されたようです。

一番下は「ホウオウ」。 最初に発表された「2」のポケモン第一号だね。 歴史に名を残すほどの、天才の前にしか現れない伝説ポケモンといわれているが・・・? という説明です。

今は「心正しきトレーナーの前に姿を現す」ポケモンなので、ハードルが下がってます。 ポケモン2がどんなストーリーだったのか気になります。

オーキド博士も「ワシも初めて見るポケモンばかりじゃ!?」と言っていますが、 あなたはポケモンのアニメ第1話を見ていないのですか。

田尻さんと、石原さんへのインタビューのページ。 なんでドクターとミスターなんだろうか・・・。 正式なポケモンの数は決まってないんだけど、 100匹以上は前回よりも増やしたい とのことで、 まだ251匹と決まっていなかったようです。

「まったく新しいタイプのポケモンも登場させる」 というのは、「はがね(メタル)」や「あく」のことなのか、 金銀から出る新しい感じのポケモン、という意味なのか不明。 文脈からすると後者かもしれない。

「前作で進化しなかったポケモンの中には (中略)進化させることができるものもいる。」 ハッサム、ハピナス、ポリゴン2、ハガネールなども、 この頃からすでにいたのかもしれません。

通信、タイプ、ポケモン図鑑の質問回答のページ。 「2」だけのポケモンは、 通信で送れるようになるんだろうか? って、ムリに決まっとろうが!! ・・・と、言いたくなることが書かれています。

とにかく通信機能には、試してみたいアイディアがいっぱいあるんだ。 前作よりも通信が楽しくなることは間違いないから、期待してほしいな! と仰っている。 これには「ふしぎなおくりもの」も含まれているのか・・・?

でも金銀'97は「ゲームボーイカラー」用のソフトとして作られていなかったはず。 前作のポケモンが金銀で「どうぐ」を持っている、 というシステムについて示唆しているのか?

「ポケモンの属性も増えますね。 新しく登場するポケモンには、今までにないタイプのヤツも多いですから。」 とのことだが開発者様たちの間では「タイプ」は「属性」と呼ぶのが主流だったのかも? 「テクスチャー」を使ったときは確かに「ぞくせい」という言葉が出てきたが・・・。

「3つの属性を持っているようなポケモンも登場させるかもしれませんね。」 という衝撃の言葉が。3つ!? 「ホウオウ」のことではないかという話を聞いたことがありますが、この本ではそのような表記はありませんでした。 後の「フォルムチェンジ」などに当たる案なんだろうか・・・。

「例えば、ドラゴンの属性とリュウの属性を区別するように、 ポケモンの属性の幅が広がる感じかな?」って、どういうことだ?! リュウとドラゴンが別のタイプになるかもしれなかったということ・・・!?な、何が違うんだろう・・・。

でも「メタルタイプ」(後の「はがねタイプ」)という言葉は出てきません。 メタルタイプはスペースワールド'97が初出だったのか? ほとんどのポケモンにオスとメスがいる、ということも出てこないため、まだそういう設定もなかったのかも。 ・・・いや、リュウタイプとドラゴンタイプって・・・??

「前作の主人公やトレーナーたちは登場するの?」 という、興味深い質問が。 「主人公は変わるけど、物語の舞台はおなじところだから」
という、興味深い回答が。 「ジョウト地方」という名前は出てきませんが、 「カントー」が出るのはこの頃から決まっていた模様。

「「サトシ」や「オーキド博士」には確実に会えるでしょう!」 と言い切っておられるということは、「レッド」と「オーキド博士」は出る予定だったようです。

だが「サトシ」と言っておられるということは、 レッドは元は「サトシ」として登場するはずだったのか、 子供たちに分かりやすいようにアニメの主人公の名前で レッドを指したのか、どっちだろう。

「「サカキ」も前作で修行に出たわけですから・・・(笑)、 こうご期待。」とあるが、サカキさま、出てきませんでした。 全ロケット団の期待もむなしく、出てきませんでした。

でもこの頃はサカキも修行を終えて改心してバッチリ登場する予定だったのか・・・?! ライバルがどのようにストーリーに絡んだのか気になるところです。

「おなじみのキャラは、結構登場します。 とくに「マサキ」は(中略)登場する可能性はおおいにあります。」 とのこと。おおいに・・・。 イーブイくれたし、おじいちゃんも出てきたから結構出てきた方なのか・・・??

「名のあるトレーナーたちだけではなく、 おもわず「ニヤリ」とするようなキャラも出てきますよ。」 という「名のあるトレーナー」ってのは、ジムリーダーのことだろうか・・・?あと四天王? 名前がある一般トレーナーはミナキが初なので、あとは初代ライバルぐらい? でも初代ライバルのことはこのページではサッパリ触れられていません。出る予定あったんだろうか・・・?

「ニヤリとするようなキャラ」って誰だ?!誰が出てくる予定だったんだ!? ・・・ワタルのことだろうか? それとも、もっとニヤリとするようなキャラを出す予定だったけどやめた人がいたんだろうか・・・。

「ある少年が関東州でポケモン図鑑を完成させて、 そのウワサを聞いた主人公がポケモン集めを始める。
というのが物語の始まりなんだ。」


「関東州」!?「カントー地方」ではなく、 漢字で「関東」って表記している!?表記はまあいいとして、今の金銀と大分ストーリーが違います。 ということは金銀の主人公と初代の主人公は面識がなさそうです。主人公の3歳年上の兄って誰だったんだろう・・・。

「"ノリ"として、「今度は全国制覇だ!」って感じですか(笑)。」 というワケで「全国」はノリです。 日本全国が舞台になる、というワケではなく、そういう「ノリ」の予定だったようです。

「ストーリーの大きな部分はポケモン集めがメインになります」 ということらしく、金銀ではそこまでポケモン集めはストーリーの中心ではないので今と大分違います。

「古い町なみの「オールドシティ」」というキャプションで 「オールドシティ」という町が公開されています。 サイレントヒルズが静岡、オールドシティが京都だとしたら、一体どこまでが2の舞台だったのか? ま、まさか、沖縄・・・!?

「前作の「赤」や「緑」、「青」でしか 捕まえられないポケモンも・・・(笑)。」 フシギダネとかは野生で出てこないので、これは今と同じです。

「前作をプレイして、ポケモン図鑑を完成させておけば、 なにかうれしいことがあるかもね(笑)。」 特に嬉しいことはなかった気が・・・!?なにがある予定だったんだ・・・!?

「ポケモン150匹のデータが「2」のスタートから そろっているワケでもありますし。」 図鑑を早く埋められる?だがポケモン図鑑を完成させていても、ポケモン自体がいないと意味がない・・・。 まさか初代のポケモン図鑑のデータを、金銀と通信することにより、データ更新ができたとか・・・?!

251匹のポケモンが金銀で出るという予定はこの頃からなかったようです。 ・・・カントーも旅するなら、全部出てきていいのに・・・残念。

「図鑑を完成させていない人は、 「2」の発売までになんとしても完成させておこう!」 と書かれているので、本当に完成させて「2」を待っていたよい子が全国にいっぱいいたことでしょう・・・。



という、金銀'97の最新情報についての考察でした。情報ありがとうございました!!

2012年5月15日


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