◆64マリオスタジアムの動画◆



64マリオスタジアムの動画の話の前半戦に引き続き、後半戦です。 早瀬くるまゆさんに教えていただいたYoutubeのこの動画のお話の続き。15分30秒辺りから見ましょう。

スペースワールド'97の動画その2ではカメックスとニャースの 戦いが映っていましたが、これはもう少し前のシーンからです。 つまり野生のニャースとエンカウントし、 カメックスを繰り出すところから。

しかし、主人公の後姿が全然違う。 髪型はピカチュウバージョンの主人公っぽい・・・?

これが金銀の主人公。帽子の色がまず違う。 服にもラインが入っているしフードの色も白くない。 ・・・だが、スペースワールド’97の時点で公開されていた主人公と、 現在の金銀の主人公は公式イラストは同じはず。 なんでこの時点で主人公の後姿が違うんだろうか・・・。

そして、こちらが繰り出すカメックスの出現エフェクトも全然違います。 金銀ではボールからボワンと煙が出て縮小表示されていたポケモンが一気に拡大される感じです。

だがカメックスはスゥッと現れます。 カッコイイんだけど、なんというか生物っぽくない・・・? データみたいです。ポリゴンに似合いそうな気がする。

「リュック」じゃなくて「どうぐ」になっていて、動画では「どうぐ」を戦闘中に選んでいます。 そこからハイパーボールを選んでニャースに投げているわけですが・・・。

その前に、よーく考えてみたら。 なぜかニャースが「すなかけ」を使っている。 ニャースは金銀で「すなかけ」を覚えることはなかったはず!

何気なさすぎてすっかり忘れていましたが、 ’97の頃のニャースは「すなかけ」を覚えていたようです。 ということは、金銀でやっぱり覚えないということに 変更されたということなのか・・・。

さらに「どうぐ」を開くとこれまた衝撃映像。 「メール」というアイテムが6つ。 金銀では「○○メール」というアイテム名でしたが、 ただの「メール」。しかも説明は とくしゅ アイテム の一言。

まだ作ってる途中感がスゴイです。 せめて「ポケモンに持たせられる」とか・・・。 そもそもポケモンに持たせるものだったのか・・・?

しかし「つきのいし」が99個もあったりしてデバッグプレイ中という感じがひしひしです。 そんな映像をテレビで流してしまうもの・・・なのか??業界のことはサッパリ分かりません。

ところで金銀の「リュック」はいくつかポケットがあり、 左右でポケットを選択できます。

「どうぐ」「ボール」「たいせつ」「わざマシン」の 4つのジャンルにアイテムは分けられており、 初代に比べてとっても便利になりました。

だが’97の「どうぐ」はなんか様子が違う。 わざフォルダ ボールフォルダ と、 「フォルダ」ごとに分かれているようだ・・・。

この道具の選択画面も初代にめっちゃ似ています。 「わざフォルダ」というのは「わざマシン」か? フォルダの下に「じてんしゃ」があるということは、 「たいせつフォルダ」はなかったということ?

そして「ボールフォルダ」の説明が ? ? の2文字。 まだ作ってる途中感がスゴイです。「??」って誰の感情を表しているんだ・・・。プレイヤーか・・・??

動画では「どうぐ」を選んだらまず「メール」とかの「どうぐ」系が表示されて、 次に「ボールフォルダ」などの画面に切り替わっているので「どうぐ」を選んだら通常の「どうぐ」が出て、 左右キーを押したら各フォルダ+「たいせつ」が表示されるようになっているのかも?

さて「どうぐ」でかなり驚いてしまいましたが、次は最初のシーンを見てみましょう。

リザードンが「かえんほうしゃ」らしき技を繰り出すところ。 これは金銀のタイトル画面の前のシーンと同じです。 金銀でヒトカゲは野生で出ないのに猛烈に厚遇されています。 それはいいとして、このシーンは’97の頃からあったようです。

・・・と、思ったんだが。

まずこちらをご覧下さい。 これは実際の金銀の「かえんほうしゃ」シーンです。 うーん、迫力がありますね。カッコイイですね。

そして改めて金銀97のリザードンの「かえんほうしゃ」の3コマを見てみると・・・。



全然違った。同じ絵じゃなかった!! 尻尾が翼よりも前にあるし目も違うし翼の形や開き具合も違います。 リザードンをOPに出すことは決まっていたが、金銀でもう1回描き直されていたのか・・・!

さて次は開発段階のマップの画像などでも 何度も紹介している「オールドシティ」を歩いているシーン。 「スズのとう」のような塔がある町ですが、 その塔がある場所の下のこの場所を見たのは初めて。

テロップでちゃんと見えないのが残念だが、 恐らくフレンドリィショップが映っています。 さらに「ずつき」できそうな木と、 その隣には「いあいぎり」で切る木が並んでいる。

さあ「ポケモン」を開いてから「いあいぎり」を選ばないといけない初代と同じ仕様か、 木の前でAを押して調べれば「いあいぎり」を使いますか?と尋ねられるのか、どっちだ!?

そして木の上を平然と歩く主人公。 お、おいいいいっ!?「ポケットモンスター」の法則はどこ行った!?

この動画を撮影するに当たってチートコードがONになっていて、 木があるマスも通り抜けられる状態になっているのか? もしそうだとしてもそのシーンをテレビで流すことにするの!? わ、分からん、業界のことは全く分からん・・・。

それとも、これはれっきとした正規の攻略方法なんだろうか?チート状態なんかではないのだろうか? ポケモンの技で木を飛び越えているのか?スケボーのNEW効果か?いややっぱデバッグ中っぽい気が・・・。

そして飛び越えた先がココ。 「オールドシティ」が後のエンジュシティなので、 恐らくコレは「スズのとう」だと思うんだが・・・。

一般人もいるしフレンドリィショップっぽいのもあるし、 思い切り町の中っぽいんだけど、 「いあいぎり」がないと入れない場所だったのか。

これは開発中の画面のページに掲載してあるもの。 オールドシティの画像のこの塔の下の部分は 看板が二つと1つの2パターンがありますが、 今回の動画のシーンはこれと同じ看板二つバージョンのようです。 しかし、動画だと塔の前にいる人がいません。

「スズのとう」には奥に行こうとすると 完璧なディフェンスで阻止してくる「ぼうず」さんがいるけど、 その塔の前のお兄さんもそうやって阻止する人だったんだろうか? じゃないと、二つある扉の片方だけ塞いでいても意味がないよな・・・。

そのオールドシティの塔に入ると、 こんな小さな部屋のマップに切り替わっています。 「ぼうず」さんが3人。実際の「スズのとう」と人数は同じです。 しかし入口付近に何かが二つ置かれています。

ジムなどによくある像とは違う形だし、 「マダツボミのとう」のオブジェとも違う・・・ そもそもここは「マダツボミのとう」じゃなさそうだし・・・。

看板があるけど動画では読んでくれていないのが残念。階段を上った瞬間に別のシーンになってしまうので、 この階の上がどうなっているのかも全く分からないのも残念です。1フレームだけでも見せてくれないかなあ・・・。

階段に上がろうとしても特に階段の横の人はディフェンスしてくる様子はないので、 「にじいろのはね」に相当するものを持っているのか、すでにそのジャッジは終わっているのか・・・。 ところで、このシーンで気になったことが一つ。

塔に入り、このマップに切り替わると主人公は 上を向いているんだけど、数フレームするとなぜか下を向く。

またすぐに上を向いて上に向かって歩き出すんだけど、 なぜわざわざ一度下を向くんだろうか?下キーを押したのか? 金銀で方向転換するときは歩くモーションが入ってしまいますが、 初代だと少し難しいが方向転換しても歩く動作は入りません。

コマ送りにして見ると、まずマップが切り替わり主人公が上を向いている状態。 次に主人公が下を向くと同時に他の「ぼうず」さんが二人表示される。 そして再び主人公が上を向いて歩き出す、という感じになっています。 この頃はマップ切り替え時は下を向く仕様だったのか・・・いや、開発中だからなのか・・・?

他にもお子様たち(もう大人になっていらっしゃるだろうけど)がプレイなさっているゲーム画面や、 芸能人の方がプレイしているときの会話を必死に聞き取ってみたりしましたが、 新しいことがしっかりと確認できるようなものは見つかりませんでした。残念・・・。

そういえばオールドシティのBGMはエンジュシティのものではなく、 キキョウ、ヨシノ、ヒワダなどのものとも違う、ハナダシティと同じ曲です。

エンジュシティの曲はポケモンピンボールでアレンジされているから、 絶対に金銀97の頃からあって、それがオールドシティに使われていると思っていたんだが・・・意外だった。 それともその曲はこのころからあったけど別のシーンで使われていたんだろうか・・・?

いや、でも野生のポケモンとのバトルが初代のジムリーダー戦と同じ曲だし、 これは体験用で開発中だからBGMのお披露目はもっと後だったということかもしれない・・・??

なんにしても、まさかこんな興味深く金銀97の貴重な資料がまた出てくるとは思いませんでした。 よし、この調子でクルスのバトルシーンもいつか来るに違いない!来いクルス!! まだキミだけゲーム画面に登場してないぞ!!



というわけで、早瀬くるまゆさん情報どうもありがとうございました!!

2018年2月3日


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