◆「魔界島」の箱の裏の画面写真と、考察
没画像、没テキスト探しに加えて恒例行事になってきている…。



キャッスルエクセレントの箱の裏の画面写真を調べ、 実際のゲーム画面と違うところを見つけてキャッキャとはしゃいでいたのだが、 他にもないかなといくつか見て回りました。

実際のゲームと完全に同じものばかりでつまんないなあー、と思っていた矢先、 魔界島の画面写真に少しだけ思うところがあったので、ほんの少しだけ話そう。


これが魔界島の箱の裏。画像はこちらのページ様に 掲載されているものを少しだけ編集・修正して使わせてもらっています。

「魔物たちをぶっとばせ!!」という なんとも攻撃的なメッセージがキャッチフレーズとなっています。 魔物であれば話し合いなど必要ない、ぶっとばして差し上げましょう!という 必要以上にアグレッシブなコピー…ではなく、魔界島はタルや岩で敵を吹っ飛ばして 倒すゲームなので「ぶっとばせ!!」の部分はゲームシステムならではのアクションを指しているのでしょう。

ただ、この文字列だけ見るとちょっとビックリします。

さて、ストーリーの部分は一応書き写してしまおう。 別に画面写真について話すことがないから時間稼ぎをしているわけではない。決して、違う。断じて、違いますぞ。



その昔、海の男達に言いつがれてきた伝説があった。 古き伝説の海賊キャプテン・ビアドが、悪魔がすんでいたと言われる7つの島に、財宝を残した。

今までに大勢の若者達が宝を求めて旅立ったが、誰一人帰る者はいなかった。 なぜなら、今ではその一帯に「ひげ丸軍団」と名乗る海賊が出没する様になったからである。

さあ、君は見事に財宝を手に入れる事ができるだろうか?!




…と、いうのが箱の裏に掲載されているストーリー。 説明書に掲載されているストーリーに比べると短めで、 書いてないこともありますが間違ったことは書かれていません。

大勢の若者たちが宝を求めて旅立った。しかし誰一人として帰らなかった。 なぜなら財宝の伝説が残るのは「ひげ丸軍団」が出没する海域だから。 それしか記述はなく、「ひげ丸軍団の存在によって若者の身に具体的に何が起きたか」は書かれていない。

ということは、若者たちが帰らなかった理由は…3つほど考えられる。

1.ひげ丸軍団にやられた

モモタルーが全ての海賊船から島の鍵を手に入れる事から、 大勢の若者たちは誰一人として島には上陸できていないはず。 ならば、若者たちが戦ったのは「ひげ丸が乗る海賊船に出現するひげ丸」ということになる。

海賊船にいるひげ丸によるダメージは、100。若者たちのライフがそれにより減らされGAME OVERになったのか、 あるいはひげ丸を倒す唯一の手段である樽を転がすほどの腕力がなかったかのどちらかだろう…。

タルはおろか、岩やドクロ、さらには鉄球まで余裕で投げて転がせるだけの力を持つ モモタルーだけが、ひげ丸軍団のいる海域を制することができたわけである。 志半ばで倒れた若者たちは、もしかしたらドクロ島にやたら墓があるのでそこに埋葬されているのかも…なんとも悲しい話である。

2.ひげ丸軍団につかまった

GAME OVER、つまり死亡しなかったと考える場合。つかまった若者たちは、いったいどこへ連れ去られたというのか? ヘビ島には人型のゾンビがたくさんいるが、島の入り口付近にいるアーサーの話によると 「魔界村の戦いで逃げ出した魔物を封印してある」とのことなので、 ゾンビたちは魔界島の世界にいる人間でできているというわけではない。

クック島にいるブッシュやボンゴ、ヤーリーは原住民だからよそものであるモモタルーを攻撃してくるのだろう。 そこへ捕縛された若者たちが入る余地はない。

マーメイド島やドクロ島、ジャックナイフ島にはそもそも人間がいない(雪男は多分人間じゃない)、 他に人間がいる場所といえば、そう…カース島。 あそこには、「大司教」の教えに従う謎の「指導者」、さらにたくさんの 「使徒」が登場し、不思議なレリーフの近くで剣を飛ばしたり火を飛ばしたりしている。

これらの使徒、顔を隠しているうえにモモタルーとの意思の疎通は不可能。 つまりは…カース島の大司教とひげ丸軍団は手を結んでおり、 捕まえた若者たちを新たな使徒として送り込むことによって何らかの利益を得ていた という可能性が……おお、恐ろしい。これ以上はやめておこう。

3.ひげ丸軍団になった

キャプテン・ビアドの宝を求めて危険な海に旅立った若者たち。 そこで海賊に船を横付けされて踏み込まれ、もはや成す術がなくなったとしたら… 普通は、命乞いをすることだろう。ひげ丸たちに何の攻撃手段もなく 体当たりしかしてこないわけだが、このままぶつかられ続けていたらライフが0になるのも時間の問題。

頼む、命だけは…と、助けを乞うのが自然な流れといえる。 そうすると、ひげ丸たちはどうするだろうか。抵抗する手段を奪ったうえで、 海賊船で働かせることになるだろう。あるときはお食事係、あるときはお掃除係、 あるときはひげ丸の散髪、ボスのナイフを研いだり、タルの配置や宝箱の管理など、仕事は山ほど。

どこにあるのかもわからない宝を求めるよりも、ここで働くことにやりがいを見出し始めるかもしれない。 ただでさえIQの低そうな、よく見ると可愛い「ひげ丸」たち。 いつしか、若者たちの感覚は「服従」から「世話」へと変わり、 家に帰るという考えすら浮かばなくなってしまったのである…。

…って、気づいたらすげー無意味なことしゃべりまくっていた。 ここは魔界島の攻略ページ、ポケモン攻略ページでもまあまあ無駄話というか 長すぎる前置きはあるけど、これはちょっとやりすぎである。引き伸ばしすぎだ。

さて、そろそろ本題に入りましょう。とはいってもその本題も本当にしょーもないのだが…。

これが箱の裏に掲載されている画面写真です。 ストーリーが右半分で、左半分がこの画面写真、1枚だけ。

場面としては「クック島」の入り口のようで、ひげ丸が4人うつっていて 岩は一つも動かしていないようです。

攻略ページから持ってきた、比較用の同じ場面の画面写真です。 木や海の色が違うように見えるのは印刷の関係…と思いきや、 ひげ丸のバンダナの色と地面の色、岩の色を比較すると明らかに色が違います。

実際のゲーム画面のようなオレンジ色が黄色く映ってしまっているのだとしたら ひげ丸のバンダナも同じように黄色くならないとおかしいし、 岩と地面の色合いが箱の裏だとあまりにも違いすぎます。

なので、地面や岩などの色合いは後から変更されたんだと思います。 しかし岩の配置や島の門のグラフィックには何も違いはナシ。 ひげ丸の人数が4というところも同じです。

◆ページ最後まで書いてからの追記◆
「印刷のせいで色が違って見えるだけではない」と思ったんだが、 画面写真全体の色相・彩度を変えてみたところ…。

まあまあ似た色にできてしまった。 画像全体の色を赤寄りにすることで、地面の色が一気にいつものクック島の オレンジ色になりました(さらに鮮やかさを上げ、コントラストも上げてあります)。

…しかし、ひげ丸のバンダナの色と岩の色の方が地面のオレンジよりも 赤いように見えるんだが…(箱の裏の画面写真の方がバンダナや岩が赤いと思う)。 まあ「なんとなく違うかもね、ハイハイ」と思ってやってください。 ―追記部分終了。

…ところで、もう一つ気になる点が。

残りライフがたったの「900」しかない。 あと9回、ひげ丸にぶつかられたらおしまいです。ヤーリーの槍なんて、3回当たるだけで終了。 こんなに体力的にピンチなのに、上から4人のひげ丸が迫ってきていて絶体絶命です。

クック島に入れるようになるのは、最初の海賊船に乗り込んでひげ丸を蹴散らし、 ボスを倒し、クック島の鍵を手に入れてから。そしてゲーム開始時、モモタルーのライフは1000です。

ではその海賊船での戦いでダメージを受けて900に減ってしまった状態なのでは? と、思いたいところですが最初の海賊船ではひげ丸を15人倒さないとボスと戦えません。 ひげ丸を倒すと、一人で10、一つのタルで同時に二人以上倒すと20、40と得点は上がっていきます。

つまり、ライフの最小単位は10であり、900、という風に下二桁が00であることは、 単純計算で10分の1の確率です(船長のナイフによるダメージは100)。

さらに、どんなにひげ丸にぶつかりまくりボスのナイフに当たりまくってしまったとしても、 海賊船の宝箱には600ライフが増えるハートや2000もライフが増えるPOWERが入っています。 この二つを取るだけでも、初期ライフ1000+600+2000=3600ものライフになるのです。

ここから900になるには、海賊船の中で27回もダメージを受けないといけません。 そんなにダメージ音聞き続けてたらイヤになります。 製作者様がそんなにヘタなわけがないと思われます。

ゲームスタートから海賊船を経てクック島に来て撮影をした、と考えるよりも、 製作者様の権限で最初からクック島の鍵を持っている状態だった、 もしくはクック島からゲームが始まった、と考える方が妥当です。

そして恐らく、ゲームスタート時の1000あったライフは撮影のためのベストポジションに 移動するために下に動いたモモタルーにひげ丸が近づいてきて一度被弾したので 900という数字になっているんだと思います。しかしこのサイトの勝手な見解なのでご注意ください。



…という、箱の裏の画面写真のマップの色合いとライフが900である理由についてでした。 話す予定だったのはそれだけでした。急に話し始めた、帰って来なかった若者の考察が長すぎる…!!

ゲームの魅力を伝えるためのベストな画面写真のために、 デバッグ機能が使われたのかもしれない。…まあ、撮影のために普通にゲームを始めて、 本当に27回被弾した可能性もなくはないんだが……。

2021年6月28日


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