な、なんだこの変な扉は・・・真ん中のは・・・目・・・か? 「勇気ある若者よ、よくここまで辿りついた。」 そ、その声・・・! 「しかし、まだ扉は開かれぬ。扉を開くには、私の涙が必要だ。」 ・・・助言者・・・お、お前・・・キャプテンビアドだったのか・・・?! 「さよう、私はビアドだ。お前の冒険をずっと見守っていたのだ。あ、このセリフはゲーム中にはないぞ。」 な、なんで俺の助言なんか・・・!? 今まで大勢の冒険者がキャプテンビアドの宝を求めて倒れていったのに、何考えてるんだよ!! 「・・・ああ、そのためだ」 ・・・え?なに言ってるんだ・・・? 「私は、私の宝を手に入れるに最もふさわしい者を見極めるために助言者として発言していた。 皆は己の私利私欲のために宝を求めた。しかしお前だけは違った・・・だから、助言しようと決めたのだ」 ・・・そうか。 なら、俺は合格なのか? 宝を手に入れるにふさわしい者なのか? 「それは、まだ分からない。先ほども言ったように私の涙を持って来なければならないからだ。」 助言者・・・お前の・・・ビアドの、涙か。 確かビアドの涙を持っていたのは、あいつだったな。 分かった、あいつからビアドの涙をとってくる。 そこでおとなしく待ってろよ! 「いや、一緒に行く。」 何でだよ!人がカッコよく決めたのに!! 「私はまだお前の助言者だからな。それまでは墓に入っても死ぬことはできん。」 ・・・分かった、それならついて来いよ。 声しか聞こえてこないけど・・・。 ここはオオカミ島だな、真下に下りて、ここで右に曲がるぞ。 ここから砂地に出たら、右に曲がって上に上がっていく。 「どうして私の助言なしでそこまで分かるんだ?」 ・・・画像の数の都合だよ! 「もうちょっと捻ったことを言えよ」 ・・・悪かったな、思い浮かばなかったんだよ! ボスの音楽、そしていかにもひげ丸たちの親分ぽい格好! お前がこの島のボス、ボウスだな! 「ボス、ボウスって響きが微妙だな。」 ほっとけよ。 「ボウスは、非常に長く伸びるフックで攻撃してくる。フックのダメージも体当たりも2000だから気をつけろ。 このフックは、真下にしか伸ばせないため横から攻撃すればそんなに怖くはない。体当たりには注意しろ。」 おーけー、任せとけ! あ、ボウスが何か落とした・・・これがビアドの涙か! 「すごい余談なんだが、言っていいか?」 お前な、時と場合を考えろよ! 今、最後のアイテムを手に入れたすごい場面なんだぞ?! 「すまない、今プレイしていて気がついたんだ。そして注意すべきことでもある。」 あーそうですか、どうぞおっしゃってください。 「普通の海賊船ならば、ボスが鍵を落としても拾わずに部屋から出るとボスが復活していて、 またボスを倒せば鍵を落とすので問題はないのだが」 ああ、それやったことある。 「あるんかい。しかし、この私の涙の場合は違うんだ。 この状態で涙をとらずに下の画面に移動すると、涙が消えてしまう」 あら。 「しかし、ボウスは出現しない。セレクトを押してアイテム欄を出しても私の涙は入っていないんだ。」 え?じゃあそれってクリア不可じゃん! 「オオカミ島から出てもう一度来てもボウスはいない。パスワードを取ってやり直してもボウスは二度と出現しない。 すなわち、私の涙がそこにあるのに無視るとクリアができなくなるのだ。」 そんなことする人いねえと思うけどな・・・。 「まあな・・・一応、詰む可能性のあるポイントということで留意しておいてくれ・・・」 さて、またここはジャックナイフ島だ。 またこのかまくらに入って・・・。 また同じような場面になったから今度は全部岩を壊してみた。 やっぱり何もないな。 あ、そういやライフがすごくキリのいい数だな・・・別に狙ったわけじゃないんだけど。 |