◆スペースインベーダー◆
あまりにも遅すぎた名作…



発売日:1985年4月17日   発売元:タイトー  ジャンル:STG
値段:4500円   おすすめ度:3(今も色あせない面白さ…)


ルールは、画面上部にいるインベーダーを全滅させればクリアだが、インベーダーがひっきりなしに攻撃してくる上に、 だんだんと自軍の陣地に迫ってくるため、プレイヤーはいかにしてすばやく全滅させるかが、攻略の鍵となってくる。

その合間に、画面最上段にUFOが横切るが、これを撃ち落とすとランダムに得点が入る。 自機が撃ち落されたり、インベーダーが自軍の陣地に侵入されるとミスとなる。

これを防ぐ、いや楽しむがために、いろいろなテクニックが誕生したが、特に有名なのが名古屋撃ちである。 インベーダーが真下ぎりぎり(自機がくっつく程度)まで来たのを見計らって、その地点にいるインベーダーを次々と撃ち落すもの。 インベーダーの攻撃は、1キャラ分空いてないと当たらないため、この法則に気づいたプレイヤーは、必ずといっていいほど高得点を叩き出したそうだ。

ちなみに、その起源は名古屋から生まれたからというが、定かではない。


それから7年後に、FCへの移植版が発売される。 FC版のみならず、当時のコンシューマー系はカラー版が移植されるのが普通であった。

AC版のインベーダーは、最初はアップライト苣体からテーブル苣体に変更され、そのテーブル苣体も三度変更された。 モノクロから、カラーセロハン、最後にカラーである。 当時のAC苣体では、カラーを出すのが難しかったが、コンピューターの技術は日進月歩、FC移植版では複数の色を出すことが可能となった。

タイトー側としてみれば、カラー版を出すことによって、再び往年の栄華を取り戻せると考えたのかもしれない。 またFC版にしてみれば、当時ナムコの『ゼビウス』がFCでも大ヒットをしており、対抗馬として出せば、 ゼビウスファンやFCユーザーをこちらに引き寄せるという思惑もあったのだろう。


だがその思惑は、ものの見事に打ち砕かれる。 その理由は色々あるが、その主な理由を下記に記すとこうなる。

・ナムコ、ハドソンに続く第3のサードパーティの権利を、当時無名だったジャレコに取られたこと。

・そのジャレコが出した『エクセリオン』が、なかなかの人気を得た。

・ゼビウスブームがいまだ冷めていない。

・インベーダーが人気を盛り返すと、タイトーは思い込んだ。

特に最後の理由が、タイトーにとっては致命傷であり、故にFC業界におけるタイトーの勢力は、あまり大きくはなかった。 また、当時のFCカセットのスペックとインベーダー時のAC基盤のスペックと比べてみると、FCのカセットのスペックが上だったため、 カラー版の完全移植のほかに、モノクロ版とカラーセロハン版の2種類も同時収録されれば、もう少し勢力を拡大できたのだろうと思われる。

どっちにしろ、FC業界において、タイトーは中途半端な立場におかれていたことは否めなかっただろう(総合的に見て普通ほどの面白さのゲームを作っていたので)。


私はすでに、スペースインベーダーのことを知っていたのだが、初めてプレイしたのがFC版ではなく、キーホルダーでのゲームだった。 キーホルダーゲームにはまっていた私は、インベーダーの面白さをようやく知ることになった(高校生のとき)。

しかしながらその思い出は、大学生活の間にすっかり忘れてしまっていた。 高校時代での思い出がよみがえったのは、FC版をレビューしたときに。 そのときは、レビューする楽しさにはやり、その思い出を書くのを忘れてしまった。 修正する際、ようやく高校時代での思い出を書くことができたが、幸いにもそのときの思い出がかろうじて残っていた。

ところでFC版だが、初めてプレイしたこともあるのだが、はっきりいって思い出があまりなかった。 ただ、名古屋撃ちができたときは、思わず心の中でガッツポーズをしたのだが。

ちなみに現在、インベーダーゲームの中で最も思い出に残っているのはSFC版。 あれは、4種類のバージョンが丸まる収録されているが、カラー版以外まったくプレイしていない私でさえも、なぜか懐かしさに浸ってしまった。 やはり、私のレトロゲーム好きの血がそうさせるのか…。



本日のまとめ


………ゲッ…!

(06/10/11修正)
伝説のスターブロブ2への掲載:2019年4月2日
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