発売日:1984年4月21日 発売元:任天堂 ジャンル:光線銃系STG
値段:4500円 おすすめ度:2.5(3つの光線銃系STGの中で一番面白い) 光線銃専用ゲームの第2弾。実はダックハントは、ワイルドガンマンと同じく、その昔業務用や玩具として売られていたので、ファミコン初というわけではない。 『ワイルドガンマン』のレビューで書き忘れていたが、3つの光線銃ゲームはそれぞれ3つのテーマがあり、『ワイルドガンマン』は西部劇、 『ダックハント』は射撃、『ホーガンズアレイ』は一応警察がテーマとなっているが、ゲームモードや雰囲気があまりかみ合ってないらしく、 残念ながら詳しいことはよくわからない(これに関しては後でレビューしたい)。 ダックハントは射撃という大きなテーマを出しているが、このゲームのテーマをゲームモードごとに細かく分けてみると、狩猟とスポーツの2つに分かれることになる。 第2弾が、前作と同じく西部劇がテーマではなく別のテーマになったことは、とても意義があることだし、 何よりも普通に早く撃つゲームからそれに加えてターゲットを狙い定めて撃つゲームになったことは、 ファミコンの大本である任天堂がいまだに挑戦者としての精神を忘れていないという表れでもあったかもしれない。 ダックハントも、ワイルドガンマンと同じくゲームモードが3種類存在し、Aモードは狩猟、BモードはAモードのハードバージョン、Cモードはクレー射撃となっている。 Aモードは、画面内に飛ぶ鴨を、10羽の内6羽以上撃ち落せば1ステージクリアとなる。 一応、タイトルに『ダックハント』とあるのだが、撃つのはダック(アヒル)ではなく鴨であることに注意したい。 一羽撃つために必要とされる弾数は3発で、たとえ鴨を撃ってそれでも弾が残っている場合でも3発支給されず、撃った弾だけ補充されるのみである。 制限時間内に鴨が画面外に消えたときや、弾をすべて使い切るとミスとなり、鴨を半分以上撃ちもらすとゲームオーバーとなる。 ちなみに鴨をすべて撃ち落せばパーフェクトとなり、ボーナスとして一万点が獲得される。 なお、ステージを進むごとに鴨のスピードは段々と速くなっていき、時として鴨が2羽同時に出てくる場合がある。 Bモードでは、最初から鴨が2羽同時に出てくるので、Aモード以上の腕前が必要かと思われる。 鴨を撃ったときに獲得できる点数として、頭が緑の鴨が500点、頭がピンク色の鴨が一千点、頭が茶色の鴨が1500点となっている。 しかもステージが進むごとに、打ち落としたときの得点が増えていく。 Cモードは、手前から遠くに投げられた2枚の円盤を、画面外に消えるまでに打ち落とし、6枚以上打ち落とせばクリアとなる。 得点は、どれも一千点均一となっている。 あとはAモードと一緒だが、最初から円盤が2枚同時に飛んで来る上に、撃てる弾数が3発しかないため、クリアするためにはAモード以上の精神が必要とされる。 さらに円盤が画面外に消える時間は、鴨が画面外に消える時間よりも早いため、いかに迅速に打ち落とせるかが鍵となっている。 ただし、どちらも行動パターンが決まっているので、先読みすれば何とかなるかと思う。 また、ターゲットを打ち落とすには、ターゲットの真ん中ではなくその周りを撃ったほうが効率がいいかと思う。 光線銃系ゲームで一番有名なゲームは、おそらくダックハントであるかと思う。 2006年5月30日現在、任天堂最新型ゲーム機『wii(旧名『レボリューション』)』の新作ソフトラインナップに、 ダックハントの最新作が発表されていたことも有名になってる理由の1つではあるのだが、それ以上にこのゲームが有名な最大の理由は、 それのJAVAゲームが私の知る限り2つ存在していて、しかもそれなりに有名であったからだ。 1つはダックハントそのまま移植したバージョン、もう1つはそれに加えて飼い犬が飼い主に撃ってくるバージョンである。 前者は、ゲームそのままにFC版の雰囲気を出しているが、新たにモードが1つ追加されており、そのモードは群がる飼い犬を、ガトリング砲で撃ち殺すものである。 またクレー射撃モードはなくなってしまっている。一方の後者は、いろんな意味で危険なゲームとなっている。 何しろ、飼い犬が乱射で飼い主を殺そうとするし、それに対し飼い主は防御壁で防衛しながら、弾をリロードしつつ鴨や飼い犬を撃つのだが、 そもそもゲーム画面があまりFC版の雰囲気を再現していないところが、なんともやばい存在となっている。 どちらも、ミスしたときに飼い犬に散々コケにされた恨みが、かなり溜まっていることの表れかもしれない。 その飼い犬の、飼い主に対するコケの仕方だが、まさしく『チキチキマシーン猛レース』のブラック魔王の相棒のケンケンのシシシ笑いそのものである。 大部分のプレイヤーは、間違いなくこのシシシ笑いに激怒したであろう。 ケンケンのシシシ笑いは、かなり愛嬌があったが、ダックハントにおける飼い犬のシシシ笑いは、プレイヤーをコケにする以外なにものでもない。 なお、2つのダックハント系ゲームは、各自検索のこと。個人的におすすめのダックハント系ゲームは、前者のほう。 ついでに、ダックハントのシシシ笑いのFLASHも存在する。 内容は、飼い主が鴨を逃してシシシ笑う飼い犬を、飼い主が即座に飼い犬を撃ち殺すというもの。 個人的に結構笑えるのだが、これも各自検索のこと。 私が初めてプレイしたダックハントは、FC版ではなくJAVAでのゲームだった。 そのJAVAゲームは、前にも述べたように今は無きFC版を再現したバージョンであった。 プレイ方法は、エミュでプレイしたときと同じく、マウスで操作し左クリックで銃を撃つことができる(ワイルドガンマンもホーガンズアレイも同じ)。 これで結構慣れてしまったがために、光線銃でプレイしたときは、不慣れなためにモード問わず、ことごとくミスを連発してしまった。 エミュでプレイすると、結構簡単にプレイできるのだが、光線銃ゲームの魅力がなくなってしまうのは、前にレビューしたワイルドガンマンと同じ。 でも、こっちのほうがプレイしやすい上に高得点もたたきだせるため、妙に複雑な気分になるのだが…。 一般的にあきやすい光線銃系ゲームだが、このゲームは結構楽しめてかつあまり飽きることは無かった。 しかもステージが進むごとに鴨の飛ぶスピードが速くなるのだが、最終的には常識を逸脱したスピードで鴨が飛ぶのである。 これには、さすがの私も思わず笑うしかなかった。 このゲームのちょっとした不満点を挙げるならば、鴨を撃ち落したときに飼い犬が撃たれた鴨を持つのだが、 その鴨の種類がすべて緑の鴨で統一されている(ピンクや茶色の鴨を撃ち落したにもかかわらず)。 wiiでの最新作は、こうならないように祈りたいが…。 本日のまとめ |