考察:続・主人公の父親は何をしているのか?(出典:ポケットモンスター赤・緑)


先の考察でマサラタウンからのアクセスから考えてトキワシティで働くのが最も自然、主人公と会ってもお互いに沈黙を貫かねばならない職業… そのような状況から推察し、「主人公の父はトキワシティのポケモンセンターで回復をしてくれる人」という結論を導き出すことが出来ました。

しかし実はその調査の途中、もう一人だけこの人こそ主人公の父親なのでは…と思われる人物の存在に気づいていました。

主人公の家の間取りから考えて、家族3人が生活するスペースは十分にある。 父親は毎晩帰宅して団欒を囲んでいる。それが前提の考察でした。

だがもしも、父親は頻繁に帰宅できるわけではないとしたら? そう、単身赴任という可能性も考慮に入れるべきだったのです。

そう考えると、マサラタウンの近くという制約がなくなります。 マサラタウンの自宅を維持できるほどの収入があり、赴任先での父親の住居も確保できる職場。 さらに忘れてはならないのが「母親は夫について言及をしない」ということと、「主人公と会っても親子の会話は無い」という事実です。

これを満たせる職場とは一体どこなのか。

前回選択肢として挙げられた場所はどれかの条件を満たすことが出来ません。店員は主人公の顔を見て何も言わないのは不自然。 係員でも同じ。一般トレーナー?収入が無いので論外です。むしろ負けたら賞金を払うだけで出費しかありません。 そもそもやはり主人公と戦うときに親子の会話がある一般トレーナーは一人もいないのです。

ところで、ここで一つ主人公の特徴を挙げることにしましょう。

それは、無口であること。 買い物の際も、店員に「ようこそ!お探し物ですか?」と尋ねられても無言でモンスターボールを指差し、 手で3本指を立てて「モンスターボールですね、600円になりますが?」と言われ、 料金を支払うと「はいどうぞ、毎度ありがとうございます」と言われるだけで 主人公の発言はまったくありません。

そう、つまり主人公は買い物の際は無言なのです。お買い物袋はいりますか?と尋ねられても頷いて意思表示をするタイプなのでしょう。 それを考慮に入れると…主人公の父親の職業はおのずと見えてきます。もうお分かりでしょう。そう、あの場所です。



結論

ゲーセンの景品交換所で働いている



タマムシシティにある大人の遊び場、ロケットゲームコーナー。 その施設に併設されている景品交換所こそが、主人公の父親の職場だったのです。

父親が近所で女装して働いているなど、普通に考えればかなり無理があります。 マサラとトキワでは名物お父さんとなるだろうから、町にいる人の誰も口に出さないのはそもそも不自然です。

この景品交換所は店員の顔が表示されていないのでお互いに顔が見えていないはず。買い物ではないにしてもコインを払って景品をもらうという 同じようなやり取り、主人公はここでもあえて声を出すことは無いと思われます。しかもここは「大人の遊び場」。 主人公の父親も、まさか息子が50枚1000円という高価なコインを購入し、景品を交換できるほどまでに稼いでくるなどとは夢にも思っていないはずです。

そして、母親がなぜ主人公に父親のことを話さなかったのかというと…そう、ロケットゲームコーナーとは「ロケット団のお店」。 表向きはただのゲームセンターですが、従業員が全く気づいていないわけがありません。しかしゲーセンはチーフが笑いが止まらないほど儲かっており、 従業員たちの給料もいいはず。薄々気づいている、もしくは最初から分かっていたとしても辞めることができなかったのでしょう。

夫婦間では「ポケモンマフィア」に関わる仕事をしているなどとは息子に言うことはできず、 そのため母親は父親についての言及を避けているのだと思われます。

主人公がロケット団を解散させてもロケットゲームコーナーは閉鎖せず営業を続けているところを見ると、 ロケット団の息のかからないクリーンな事業へと生まれ変わった可能性が高いです。

息子の活躍で、主人公の父親も胸を張って何の仕事をしているのかを打ち明けられるようになったというなんとも心温まるエピソード。 ポケットモンスター赤・緑の設定の裏側は、まだまだ奥が深そうです。

2021年3月16日


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