ちょっと前に自分で何を話したかは忘れてしまったんだが、 最高個体値のポケモンは野生で出ないという話をブログでしたんだったか、 それについて情報を頂いておりやっとこさ意味を理解したのでまとめさせていただきたく候。

まずはたくさん皆さんから情報を頂いていたのでそれを掲載させてもらいます。 一つ目、たこやきさんからの情報。


FFFFは乱数の関係で出ないとされていますが 逆に どんなパターンなら出るのかと 気になって調べたのですが既に調べてる方がいらっしゃいました。先人は偉大

http://pastebin.com/Dnw1PE2U の6804通りみたいです

更にこの中にあるパターンであっても乱数の関係で出現率は均一でないようで ポケモンwikiにある記述の65536分の1は 単純に16の4乗分の1って事で推測して書かれただけでしょうね



なんというか、思ったよりもだいぶ少ない。いや、だいぶどころのハナシじゃないよな。相当少ない。 理論的には6万5千以上なのに、10分の1。す、少ない。しかもその中でも出現率は均一じゃないなんて・・・マジか・・・。

衝撃を受けたところで、もうお一方からの情報がこちら。


あのテキストの修正版が存在するようで実際は7168通りだそうです。 参考(http://pastebin.com/iBT64Pkq

ただしあくまでエンカウント率25という前提なのでエンカウント率が違っていれば組合せの数もまた変化します。 エンカウント率とは各地の草むらごとに設定されており、出現判定の乱数を判別する際に使われるようです。 参考(http://psense.lib.net/Analysis/RGB/poke/poke_list.html

このときの出現に使われた乱数[hRandomAdd1]は3つ目と4つ目の部屋で再利用され個体値の計算に使われ、 同時に時間の末尾の桁のようなもの[rDIV2]も計算に使われるようです。 参考(http://wiki.pokemonspeedruns.com/index.php?title=Pok%C3%A9mon_Red/Blue_Wild_DVs

エンカウント率が25の場合は乱数が25通りで時間の末尾が256通りなので6400通りになるのですが厳密には同期の関係などで定数がずれ7168通りになるそうです。 さらに2つの個体値の最終的な計算式を変形すると次の5つの範囲のいずれかの値しか取れないようで、その範囲では最高個体値は無理という事になります。 参考(http://pastebin.com/szC2vDDk)

またもらえるポケモンについては完全ランダムになりうるようで最高個体値は存在するそうです。 ピジョット同士の謎の交換も最高個体値を粘るためのスタッフの優しさなんでしょうね(絶対違う)

個人的な経験では数年前にピカチュウ版でラプラスを50体ほど厳選していたら最高個体値が出て驚いた事があります。 さらに実はメタモンに限り野生でも最高個体値にする方法があり、 こちらのポケモンに2回変身させれば何故か個体値までコピーされるバグを使う方法です。

正規の範囲では変身を使えるポケモンに変身をさせる事は無理なのですが、 最高個体値のポケモンにものまねやゆびをふるを覚えさせれば可能になります。



す、すげえ!詳しく教えてくださりありがとうございます!でもすげえ難しい! 自分で話す前に、もう一つ最後に下さったこの情報をご覧下さい。


全てのエンカウント率での個体値の組合せは以下のようになってるそうです。 以前のものより組合せが少し増えていますがこちらのほうがより正確だと思われます。この結果から新たに

・どの草むらでも15/15/15/15の最高個体値は絶対に出現しないこと

・ピカチュウ版とその他のバージョンでは出現時のラグのせいで微妙に違う結果になること

・全ての種類のポケモンで15/15/14/15の準最高個体値ならば可能 ということが言えそうです。

参考(リンク内のpossible spreads (open)を展開) http://www.smogon.com/forums/threads/15-15-15-15-dvs-are-impossible-in-most-cases.3573219/page-2


・・・と、いうお話でした。


とはならずに、自分でもできる限りのせまーい範囲で検証してみました。 まずそのリストは国内版にも対応しているのか?青はどうなのか?

それを調べるに当たってその表を自分でも見てみたんですが「英語読めない!数字の意味が分からない!」と 叫んでいたら2Pさんとmirror☆さんが「エンカウント率の数値ですよ」と教えてくださいました。 そうだ。ありがとうございます!自分はこの程度です!というわけで心置きなく検証してみよう。

ソフトは赤、場所は1番道路。ここのエンカウント率は25です。なので「Red 25」の表を見ます。

一番低い個体値はもちろん0000のはずなのに、0044から始まっている辺り、ホント種類が少ない・・・。 ここでは7936通りの強さのポケモンが出るらしい。

ポッポが出てきたので捕まえてみました。 このポッポの攻撃の個体値は9、防御はE、素早さは5、特殊はCでした。 10進数にすると9、14、5、12です。

表で探してみると・・・「9/14/5/12」を4914番目に発見。 おお、ちゃんと表に当てはまるポケモンが出た・・・!

もう1匹、コラッタも捕まえてみました。 個体値は上からB、0、1、1なので10進数にすると11、0、1、1です。

表で探してみたらやはり「11/0/1/1」を5460番目に発見。 ってか弱いな・・・。

たくさん捕まえてみましたが全部表に当てはまるポケモンが出てきました。緑でも同じでした。 なので海外版の赤青と、国内版の赤緑は同じ個体値のポケモンが出現するとみていいかも。では国内版の青だとどうだろうか?

同じように青の1番道路で適当にポケモンを捕まえました。 このポッポの個体値は攻撃から順にD、8、8、2でした。10進数で13、8、8、2です。

そして表の中には「13/8/8/2」が6711番目にありました。

もういっちょ、コラッタも捕まえました。 個体値は90AB、10進数で9、0、10、11。表の中にはちゃんと「9/0/10/11」が4486番目にあります。

青でもいくら捕まえても表の中にある個体値のポケモンが出てきました。なのでその「Red」の表は国内版の赤緑青に対応しているようです。 だが我々には他にも野生のポケモンを出す方法があります。そのうちの一つはとくしゅエンカウントの裏技です。

この裏技は草むらに入ってポケモンと遭遇するのではないが、ちゃんと野生のポケモンが出てきます。 ただしトレーナーがいる草むらじゃないとできないので1番道路ではなく11番道路で試しました。 (11番道路はクチバシティの右の草むら)

そこでトレーナーから逃亡し、条件を整えてからまた11番道路に戻ります。 すると野生のポケモンとエンカウント、そのポケモンを捕まえました。

それがこのサイホーン。個体値はF0F1でした。 つまり15、0、15、1です。

11番道路のエンカウント率は15なので「Red 15」の表を参照します。 その表の中に「15/0/15/1」が・・・ない。

な、ない!ないぞ!ないのか!!

なんと、とくしゅエンカウントでは自然遭遇で出る個体値ではないこともあるということが判明・・・。 げげげ、マジか。別の道路という判定になっていたりして!と思って他の全部のリストを見たがない。 そ・・・そうなのか・・・猛烈に残念・・・。

だが我々にはまだポケモンを野生で出す方法がある! そう、ポケモンを呼ぶ笛である!!

1番道路のこの場所ではロコンを呼ぶことができます。 バグアイテムを選び、ポケモンの笛を吹けばロコンが出現。

「釣り上げたロコンが飛び掛ってきた!」と出る辺り不安しかないけど、 確かに1番道路で出現した野生のポケモンです。

このロコンの個体値は55BD、つまり5、5、11、13でした。 「Red 25」の表でその個体値を探してみると・・・ない。

攻撃と防御が5で素早さが11のポケモンというのはそもそも特殊を考慮に入れなくてもいないらしい。 本当にいないものなのか・・・そうなのか・・・。

また一つ悲しき事実が判明しました。ポケモンを呼ぶ笛でも通常エンカウントで出る個体値以外になることもあるようです・・・。

もちろん小さな世界で遊んでいる分には何も問題はないんだけど、 例えばポケモンの大会に出るなんていうときにポケモンのデータを主催者側に確認されて、 裏技で出したポケモンが「データの改造」と判断されてしまいかねないということです。

実際に過去にはそんな事例もあったらしい。 つまりは大会の前にデータチェックされて、もしかしたら個体値を確認され「改造ポケモン」と思われて そのポケモンでエントリができない、というようなことが・・・。

裏技を使えばどんなポケモンでも作れるんだが、それはやはり「非正規プレイ」とみなされてしまう。 裏技で出したポケモンは大会に出すことはできないのか・・・。

・・・いや、そういうわけでもないか。

その表にある個体値のポケモンならば自然に遭遇してもおかしくないということだ。 さらに、野生で遭遇するポケモン以外ならば最高個体値もありうるということも分かったんだ。

教えていただいたようにラプラスならば最高個体値も出るかもしれないから持っていても大会に出しても問題はない。 御三家+ピカチュウ、エビワラー、サワムラー、イーブイとその進化形、カセキ系、スロットの景品、 NPCとの通信交換でもらうポケモンなど、最高個体値でもおかしくないポケモンはたくさんいる!

・・・じゃあ、シンボルエンカウントのポケモンはどうなんだろうか?

というわけでそのためだけに伝説のポケモン、ファイヤーさんをGET。 このファイヤーさんの個体値は32B5でした。表と見比べてみても、ない。ないぞ!

ということは、シンボルエンカウントのポケモンも最高個体値でもおかしくない。 カビゴンもOKということだ!

意外と最高個体値でもおかしくないポケモンは結構いるけど、 裏技でポケモンを出す場合はその表にある個体値のポケモンかどうか確かめないと改造と思われてしまうかも。 かつて大会で弾かれた理由が個体値かどうかは定かではないが、そうだとしたらそこは気をつけましょう。

自分は大会に出たり誰かと交換する予定はないから裏技で遊んでいるけど、 やっぱり裏技・バグ技は個人の範囲で楽しむのがいいみたいです。情報を下さった4名の方、本当にありがとうございました!!



・・・ところで、またしょーもないことを考えてしまうんだが、これって製作者様が意図したことなのか? 理論上は6万5千以上の種類の強さのポケモンが存在するはずだったのに、10分の1程度しか出てこない。

でもシンボルエンカウントではちゃんと6万5千からランダムで強さが選ばれる。 ルビサファ以降ではどの強さのポケモンでも出るようになったんだから、やっぱり初代でもそうしたかったのか?

ピカ版では8000種以上が出るようになっているみたいだけどそれもそもそも意図したことなのか? プレイヤーにはパラメータの数字しか見えないから、パラメータを決定する努力値や個体値を 可視化する予定はなかったということなんだろうか・・・金銀でも同じみたいだし・・・。

大会でデータチェック時に改造と判断されてしまったというのは個体値を確認していたとしたら、 どのポケモンがどの個体値を持つ可能性があるということも全て公式側が把握しておられたとしたら、 6万5千種類のうち1割しか出現しないということも分かっておられるということだ。そりゃ把握してるよな・・・。

だから、公式様はこのこともよく分かっているしそれをデータチェックにも使うし、 それでいいと判断した上で自然エンカウントで全種類のポケモンが出ないことをよしとしているのだろう。

それで、よかったのか・・・? まあ現在はどんな強さのポケモンともエンカウントできるのでよかったよかった。 初代で裏技でポケモンを出す際には自然遭遇の個体値かどうか気をつけましょう。 単純計算で裏技で出したポケモンが自然遭遇の個体値になるのは10分の1の確率という狭き門です。

10匹中9匹は改造データとみなされてしまうのです。おお、恐ろしい。 でもこれを知ったみんなはもう大丈夫だね!安心!!

しかし、野生のポケモンの強さは6万以上いるはずが6千しか会えないというのはどういうことか・・・? 残りの9割のポケモンは存在するはずが存在できない・・・? 自然界に生きているポケモンは存在し得るポケモンの10分の1しか存在しない・・・?

・・・あれ、よく分からなくなってきたぞ・・・。

2017年3月31日


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