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元は前のページに追記しようと思っていたんだが、 ページの長さが倍ぐらいになってしまいそうだったので後半戦ページに分けることにしました。

「バードー」と「オストロ」の取り違え問題は、スーパーマリオコレクションのエンディングの敵キャラ紹介時の英字表記と スーパーマリオコレクションの公式ガイドブックから発生していたと思っていたんだが、 任天堂の公式サイトにあるマリオUSAの説明書を見てみたところ。


めちゃめちゃ堂々と「キャサリン(Ostro)」って書いてある。 キャサリンの英語名の取り違え問題はマリオUSAの時点で発生していたのか…!!

一応「夢工場ドキドキパニック」の説明書を見てみましたが、 そちらには「キャサリン」という表記しかなく、英語名はナシ。 ついでに「夢工場ドキドキパニック」のエンディングも動画で拝見しましたが、 英語名は流れてきませんでした。

ということは…「夢工場ドキドキパニック」のキャラをマリオに変更して海外で「マリオ2」として 発売された、海外版「マリオ2」のエンディングでは「キャサリン」が「バードー」と正しく表記されているというコトか。 取り違えが発生したのは、そのタイミングか…。


と思ったら、海外版マリオ2の時点でもう間違ってる。 ってかエンディングではダウチョとキャサリンって連続してるのか…こうやって見ると 「バードー」に「Bird(鳥)」という単語が入っているから、ぱっと見それが正しいように見える。 だから取り違えが起きたというのか…?


ところで、スマブラDXの「キャサリン」のフィギュアをゲーム内の言語を英語に切り替えてから表示させてみたところ、 ちゃんと「Birdo」という名前になっていました。

どの時点で間違えたのかというよりもなぜ「キャサリン」が「Birdo(バードー)」なのか、 カタカナ表記ではなく英語表記を見るとますます気になってきた。なんで「鳥」を連想するような名前なんだ。

例えばネズミの姿のボスキャラ「ドン・チュルゲ」は英語名は「マウサー」です。 炎のボス「ヒーボーボー」は英語名は「フライガイ」。なんとなく、日本語と英語でそこまで イメージに乖離は無いように思えます。

というわけで海外のマリオ2の関連ページを何とか見てみたところ、衝撃の真実が発覚しました。 海外のマリオ2ではキャサリンは鳥だと思われていたからだったようです。 どこが!?どこが鳥だっていうんだ…!?

海外版マリオ2の攻略本では、キャサリンの倒し方について 「このを倒すには、彼が発射するタマゴを捕まえて投げ返そう」みたいなことが書いてある。 めちゃめちゃ「鳥」って言っている。

別の攻略本でも「バズーカ状のくちばしを持ったと表現されていて、 あのキャサリンの筒状の口はくちばしだと思われていたらしい。マジか…!!

これらを踏まえた上で、ここからは伝説のスターブロブ2の完全なる勝手な見解が始まります。気をつけましょう。 鵜呑みにしてはいけません。

「夢工場ドキドキパニック」を、キャラをマリオに差し替えて「スーパーマリオブラザーズ2」として 海外で発売されることになった。後にそれは「マリオUSA」として日本でも発売され、 「スーパーマリオコレクション」にもリメイク版が収録されることとなったがそこは今は関係なし。

大事なのは「夢工場ドキドキパニック」を海外版「マリオ2」に作り替えることになったとき。 「夢工場ドキドキパニック」は海外での発売予定は恐らくなかったでしょう。 つまり、キャラクターの英語名もその時点では存在していなかった。

だが海外版マリオ2を作るに当たり、キャラ名を全て考えなければいけなくなった。 それを考えたのは海外の方だったのではないだろうか。つまり、「夢工場」を作った人や 「夢工場」のキャラを考えた人ではなかった。

キャラの見た目から英語名を付けていったら「マムー」は「ワート」と、「魔夢」という 本来の意味は含まれていなさそうな、だけど海外で通用しそうなカッコイイ名前が付いた。

「ハックン」は「小悪魔」という設定があるが英語名は「ニンジ」。 これは「忍者」から名付けられたものであり、もしかして「ハックン」のドット絵を見て ジャパニーズのニンジャに見えたから「ニンジ」とされたのではないか。

同様に、キャサリンも「夢工場ドキドキパニック」の説明書の画像では恐竜に見えるが ドット絵で見ると飛べないタイプの鳥に見えなくもない。見えなくもない。 好意的な目で見てみよう。どうだろうか。

←鳥に見えなくもないのではないだろうか!

ファミコン版のキャサリンはまだリボンが小さい上に、恐竜っぽい白いお腹は ゲーム中は抱えているクリスタルなどでほとんど見えない。 そして口から吐き出されるのは「タマゴ」。恐竜だ、という前提がなければタマゴといえば鳥とならないだろうか!?

独特な口の形は「鳥のくちばし」と考えられ、キャサリンの英語名は「鳥だからBirdo」とつけられた。 ついでに、ダウチョはどう見てもダチョウなので「Ostro」となった。

…だが、エンディングの敵キャラ紹介の際にダウチョとキャサリンが連続していたせいか ダウチョの方が鳥らしさがあったせいかダウチョに「バードー」という字幕が付き、 必然的に残る「オストロ」がキャサリンにあてられることとなった。

「オストロ」はぱっと見は「ダチョウ」感はないかもしれない。だが「バードー」は「鳥」感がすごい。 エンディングの字幕を付けた人はもしかしたらキャサリンが鳥ではなく恐竜に見えていたのかもしれない。 「オストロ」という響きとスペルは、ダチョウと思わなければ恐竜っぽさがあったのかもしれない。

恐竜っぽいポーズをしていて手足もちゃんと恐竜っぽいのだが、 クリスタルを抱えていると荒いドット絵では細部が見えないので鳥に見えるかもしれない。 そしてエンディングのドット絵はクリスタルを抱えていないのでしっかりと恐竜に見える…。

かくして、海外版マリオ2で「キャサリン」に「Birdo」と名付けられたものの エンディングで「ダウチョ」の「Ostro」と入れ替わってしまった。 マリオUSAは海外版マリオ2のファミコン移植なので変えなくていい部分はそのままだった(「USA」だからエンディングの 敵キャラの名前が英語表記でも不自然ではない)。

そしてマリオUSAの移植+リメイクであるスーパーマリオコレクションでも変えなくていい部分はやはりそのままだった。 さらにそのゲームの公式ガイドブックでもキャサリンの英語名はバードーではなくオストロのまま。 しかも公式ガイドブック内では英語名で攻略がなされているので、何度も登場するキャサリンは 随所でオストロと記述されまくってしまっていた。

後に、どのタイミングかで名前が逆になっていることに気付かれ、恐らくはマリオUSAの さらに移植されたマリオアドバンスのどれかではキャサリンの英語表記は直っているものと思われます。

◆2023年10月1日追記◆
「スーパーマリオアドバンス」のエンディングを確認したところ、ちゃんと ダウチョが「OSTRO」、キャサリンが「BIRDO」に修正されていました。


キャサリンの英語名「バードー」のスペルがあまりにも「鳥」であること、 タマゴとクチバシのように見える独特な口から恐竜だと思わなかったらキャサリンが鳥に見えなくもないこと、 そして海外版マリオ2に関する文献でのキャサリンは鳥として記述されていること、 ダウチョとキャサリンがエンディングでは連続して表示されること。

これらのことから、取り違えが発生したのは海外版マリオ2の開発中だったのではと勝手に推測しました。 つまり、最初からということ…??

ドット絵を見ながら鳥キャサリンを描いてみた。 もしかしたら、ドット絵ではハッキリしない部分は脳内で補われ、 タマゴも吐いてくるし鳥に見えたんじゃないだろうか…?

…という、キャサリンとダウチョの英語名取り違え+キャサリンの英語名「バードー」の謎についての考察でした。 絶対に誰も気にしていないけど、そーゆーどーでもいいことを語るサイトが 世の中に一つぐらいあってもいいじゃないかということで、これにて閉幕です。

2022年11月10日


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