世界のはしにある泉・3


前のページから引き続き、時と空とテラメリタの「ローズマリー」さんの名前の元になった 「ローズマリー」ちゃんの真実を追う話(そんなタイトルではなかったはずだが…)。 というかかなり今日配信した実写版ラジオで話させてもらったのだけれどページにても改めて。

さて、記憶の中にだけ存在する「ジャックと豆の木」の本の表紙を画像検索で探すもどの本なのかははっきりせず。 「世界のはしにある泉」という話が「スコットランド民話」として実在していることは分かったものの、 本に掲載されているかは不明。「どの本」なのかは分かっていなかったのです。

だが、たけきちさんによるさらなる救いの手が差し伸べられたのである…!

「世界のはしにある泉」の件が仕事柄どうしても気になって(図書館員のはしくれなのです)、ちょこっと探してみました。 もしかして、講談社刊『ジャックとまめの木(せかいのおはなし5)』に収録されている「せかいの はしに ある いずみ」ではないでしょうか?

国立国会図書館のこちらのページに出版者や目次などの情報、 「日本の古本屋」という大手古書通販サイトのこちらに、見づらいですが書影が載っています。 自分の近隣の図書館に所蔵がなく、現物を確認できないのが残念ですが、仰っていた特徴には合致するような…?


こ…これだ!!これです!!色々と謎がさらに解けました!! まず、「世界のはしにある泉」ではなく全てひらがな表記の「せかいの はしに ある いずみ」というタイトル。 こうなっていると「はしに」がひらがなであるという印象が強かったのでしょう…そして「せかい」と「いずみ」は ひらがなでも意味が分かったけど「はしに」だけ分からなかったので成長後も「はしに」だけがひらがなで取り残されてしまったんだと思います。

さらにもう一つ、どうして表紙に見覚えがなかったのか…そちらの美しい状態の本のお写真を見ても、 やはり「これだ!」とは実はなりませんでした。ぼくがその本を読んでいた頃、既にカバーがなかったのです… カバーをあれこれやってから本を読む、しまう、ということをしたことがありません。母が読んでいた頃からカバーがなかったんだ…!

だからそのカバーがない状態の表紙をみたら「これだ!」となるのかもしれません。 だがなによりも「これだ!」の決め手になったのが「書影」の画像の下から2番目の「おにの あさごはん」のイラスト、 この絵は非常に見覚えがある…!

ってか「ジャックと豆の木」と「世界の端にある泉」の組み合わせの本なんてきっとこれしかないので確実にコレなんだけれど、 さらに確証が持てたのは非常に嬉しい!講談社の「ジャックとまめの木 : イギリス昔話 (せかいのおはなし ; 5)」という本のタイトルも分かれば 百人力です。たけきちさん、本当にありがとうございます!!

…いや〜、なんて心強いことでしょう。みんな得意分野でポンコツをしっかりとサポートしてくださる…ありがたいことです。 この幸せ者が。えへへ…。

ところでそちらの「書影」を目を凝らして「せかいの はしに ある いずみ」要素がないかと、主人公の名前が「ローズマリー」かどうかを 確かめようとしたんだが…「ジャックとまめの木」要素の写真ばかりでそっちがない…!無念…。

……あっ?

「書影」の上から5番目の画像に…。


序盤のページはカラーの挿絵で話の概要が書かれているらしい。見えているのは「ジャックとまめの木」の挿絵とあらすじだが、 少しめくれたページの下に「ないて いると、」という文節が! ジャックが泣いているところを助けてもらうシーンはなかったはず!これは「せかいの はしに ある いずみ」の 主人公の少女が「泣いていると、1匹のカエルが話しかけてきました」的な展開の一文だろう!! 「せかいの はしに ある いずみ」要素が、ここにある!!

残念ながら少女の名前は写真からは見えませんが、もう本のタイトルさえ分かればこちらのモノ。 いつかどこかの図書館で本のタイトルと出版社名で検索をし、この本に出会い、少女の名前が「ローズマリー」であることを 調べにいけるでしょう…!!

ここまで言ってて、ローズマリーじゃなかったらどうしようという思いは、少なからずあります。 お母様、思い出したりはなさらないかしら…。



後日追記⇒数年後…さらにこの話は進展し、ついに世界のはしにある泉へ行って帰ってきた伝説の少女の 名前が判明したのであった。彼女の名は、ローズマリーだったのか? 完結編である4ページ目へ続くのであった…!

2021年1月24日


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