世界のはしにある泉・2


昨日、前のページ時と空とテラメリタの「ローズマリー」さんの名前の元になった というか人生で初めて「ローズマリー」という単語を聞いたのは「世界のはしにある泉」という 童話だったはず、という話をしました。

しかしその本はもう存在しておらず幼少時に読んだ記憶に残っているだけ。「世界のはしにある泉」やそれにプラスして「ローズマリー」とか 「ふるい」とか「カエルの王子」とか色んな単語で検索をかけるも「世界のはしにある泉」というお話についてのページを一切 見つけることは出来ませんでした。

そんな「しめんそか」な状態で、なんとグラムさんから救いの手が差し伸べられたのだ…!!


どえええーッ!?あ、あったのか!あったのか、「世界のはしにある泉」!!ぼくの脳内で勝手に練り上げられたおとぎ話などではなかった…!! えーと、スコットランド民話「The Well of the World's End」というのが原題なのか… すんごい古い本だったので和訳された際に「井戸」が「泉」になってしまったかもしれないにしても、 「世界の果て(はし)」というところも完全に一致している…こ、コレだ…!!

そちらのウィキペディアのページ様を見させてもらうと… 主人公の少女の母が亡くなり父が再婚、継母に「世界の果てにある井戸からこの「ふるい」に水を汲むまで帰ってくるな」と言われて 家から追い出された。父親は何をしている。ちょっとシンデレラチックです。

出発した少女は世界の果てにある井戸の場所について人々に尋ね、おばあさんが井戸に案内してくれた。 割と有名な場所なのか、おばあさんが何かを感じれるエスパーなのか…魔女ではなさそうだが…。 「世界のはしにある泉」にも、なんとなくおばあさんが出てきたような…気がするけど、確証がない。 会話の中の覚えている単語とかもない。無念。

「ふるい」に水が汲めるはずがなく泣いている少女にカエルが近寄り「今夜、ぼくのお願いをすべてきいてくれるならあなたを助けますよ」と 言ってきたので少女はそれを了承、カエルは「ふるいの穴を粘土とコケでふさげば水が入れられる」と教え、少女はその通りに。

…よかった、「コケと粘土で穴をふさぐ」というのは合っていたようだ。 ちなみに幼少期のぼくは幼稚園で粘土遊びはよくしていたがそれは粘土箱から取り出して遊ぶものであり、 地面のどこかに粘土があるのだろうか?と思いながら読んでいました。

継母は帰宅した少女に怒り、カエルの約束を守るように言い少女はカエルの要求通りカエルを膝に乗せ、夕食を食べさせ、 一緒に寝て、頭を切り落とし、するとカエルは王子様に変身、継母はまだ怒ってるけど王子様は少女を家に連れて帰って 結婚してめでたし、というような感じ。そちらのページ様のあらすじではそんな感じです。

ぼくは首を切れと言われて少女がそれを拒否ったのが結構印象的だったんだけど、 そこはあらすじには特筆されるようなことではなかったのか…でも、記憶の中の「世界のはしにある泉」とほとんど同じです。

…しかし、少女の名前が出てこない。グラムさんの仰るとおり、 当時の翻訳者様による命名なのか…。それが肝心だったのに…!!そこが記憶通りか確かめる術がない…!!

あの本を見たことがあるはずの人に聞くしかないのか。母が幼少期に買ってもらった本のはずだから、 祖父や祖母は知っているかもしれない。…だが、あのおじいちゃんは娘が読む本の内容に興味はなかっただろうし、 あまりにも時が経過しすぎていて普通なら覚えていないだろう。

おばあちゃんは記憶力はいい方だが、やはり同じように娘の読む本の内容を覚えているとは思えない。 「おばあちゃん、お母さんが持ってたジャックと豆の木の本の最後に収録されていた「世界のはしにある泉」の主人公の女の子の名前って覚えてる?」 などと尋ねても何も分かってないときの笑顔で頭に「?」を浮かべる姿しか想像できない。あのお方はそういうお方なのだ。 いや、それを除いても普通は覚えていないだろうそんなの。

お母さんなら、ワンチャンあるか…彼女の愛読書…かは分からないにしても、所持品だったのだから…! 「世界のはしにある泉の主人公の女の子の名前って覚えてる?」「忘れちゃった」ありそう…!!

とにかく少女の名が「ローズマリー」であると仮定し、原作の方では少女に名前がなく、 和訳した方が命名したものであるとするならば…なんともナイスネーミングです。 ぼくはその単語の響きをずっと好きなものとして過ごし成長しついにキャラの名前に使ってしまったほどインパクト大だったのです。

もっと短い名前でももっと耳慣れた単語だってよかったはずなのに「ローズマリー」という名前をお付けになった、 「ジャックと豆の木」の本の中の「世界のはしにある泉」を翻訳したお方に敬意を表します。ありがとう!

そして、「世界のはしにある泉」が可哀想な脳が作り出した幻想などではないという情報を下さったグラムさん、 どうもありがとうございました!!海外のページ様なんて普段は検索に引っかかっても絶対に見ない(というか日本のページしか検索結果に表示させないし、 英単語で検索なんてしないし「世界のはしにある泉」なんて英語でなんと書くか分からない)ので自分に見つけられるはずがありませんでした…感謝いたします。



…ところで「ジャックと豆の木」の本の表紙が画像検索で引っかからないかなと思って調べてみました。 表紙は豪華ではなく挿絵はあったとは思うけど多くはなく、カラーではなかったと思います。 見れば「この本の表紙、見覚えがある!」となるだろうかと思ったけど該当する本がなかった…幼児向け図書という感じではなく、 ハードカバーのしっかりした本でした。絵本ではなかった。

でももしかしたら、中古ゲームを探してBOOK OFFに行ったときとかにいつか「ローズマリー」さんのある意味原点となった本と再会できるかも?どうでしょう。



後日追記⇒なんとこの話は3ページ目へもつれ込むのであった。 この本はいったいどこにあるのか?少女の名は判明するのか…?!

2021年1月19日


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