SHIDU NOTE -シヅノート-

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「もしもぼくがキラだったら」。初めは「リンド・L・テイラー」がテレビに登場するシーンで ぼくだったらこうなるよなあ…という漠然としたお話で、そのあと第二のキラが登場したら どうなっちゃうだろう、とも考えたりしました。 それが1ページ目2ページ目でのお話です。

改めて、話の最初から考えてみよう。「もしもぼくがキラだったら」どうなるのか。 別名「シヅノート」です。

大前提としてこれは「ぼくがデスノートを拾ったらどうなるか」の話ではありません。 あくまで「ぼくがキラだったら」という話であり、キラとしての在り方に月(ライト)くんと 考えの差異は生じるかもしれないが、自分がキラなのでキラを否定もしないし、正義だと思っているという仮定です。

さて、説明もそこそこに、では最初からシヅノート。

ぼくは普通に学校に通っており、友達もいて毎日が楽しい。学校には友達としゃべったり 体育をしに行っているといっても過言ではない。え、数学?英語?なんのことです? 教科書で習うお勉強は好き嫌いが激しい、そんな学生です。

何となく教室から外を眺めると、黒くて四角いものが目に入ります。他に拾いに行く人がいなかったので、 ぼくが拾いに行きます。基本的に落ちているノートはあんま触りたくない。落ちている紙はちょっと…。

だが、新品同様にピカピカに綺麗なノートということで、手を伸ばして拾いました。 英語は嫌いでもさすがに「DEATH NOTE」は読める。ハウトゥユーズ、もまあ読めるか。 「このノートに名前を書かれると死ぬ」とか「死因を書かなければ40秒後に心臓麻痺になる」とかは 読めなさそう。

ドラマ版のライトくんのように、ここは英和辞典の出番です。で、まああとはパソコンで和訳したりもするかも。

そして、デスノートに書かれていることを理解した…ところで、ぼくは怖くなると思う。 「このノートに名前が書かれただけで死ぬなんて…」と恐怖する、のではない。

見た目は普通のノートであり、「これは死神界で死神が主に自分の寿命を延ばすために使っているものです」 みたいなルールは書かれていないため(リュークが書いた5つしかノートに書かれていないとして)、 だとするとぼくは「このノートを作った人間がいる。このルールを書いた人間がいる。怖ッ!!」となる。

こんな手の込んだものを設置しておく(地面に置く)人間がいることに恐怖する。そして、拾った人間は そのドッキリ的なものの対象となるだろうから、このサイコな考えを持つ人間の監視対象になっているだろうと想像する。

ノートを調べ、盗聴器や発信機がついていないか確認する。表紙、中身を手でぎゅっぎゅっと触ってでっぱりがないか、 光に透かして埋め込まれていないかも見る。一応家の鍵と窓の鍵を閉めて、カーテンも閉める。

…でも、このままノートを紙ごみとして捨ててしまったらシヅノートが始まらない。 ここは、試しに書くだけタダか、と使ってみることにする。それから同じところにまたノートを置きに行こう、と考える。

誰の名前を書くか。ぼくはコンビニに行かないので、シブタクと出会えない。となると、まあ… 原作通り、犯罪者、それも凶悪で更生の余地もなく顔は知られているけど捕まっていない人…か? でもそれだとノートの効果が出たことがすぐに確認できない。

じゃあやっぱり凶悪な犯罪者、捕まっている、更生の余地なし、遺族に憎まれている、 出所してきたらまた同じことをするような…人がいたとしても、ぼくがやることじゃないよなあ…。 だめだ、物語の最初になるとどうしても「デスノートを使う」という方向に進まない。

すまんが、ここは、スキップだ!!ぼくはとにかくキラになり、犯罪者を裁き、世の中を平和にしようとする! デスノートは本物だと知る!神にはなる気はないが、キラとして頑張る決意を抱いた!!

…よし、やっと「ぼくがキラだったら」のスタートラインに立てたぞ。逆に言うと 普通に物語をなぞるとキラになんない。スキップすることにより、やっと始まります。

ぼくはキラとしてがんばる、と思っているので犯罪者を裁くことに「躊躇」はない。 だが、そこまで裁きまくらなくても犯罪者が裁かれていることさえ認知されれば抑制になると考えるので、 ノートのページ一面にびっしり文字で埋まるほどは書かないような気がする。

犯罪の抑制になってほしいので、分かりやすい凶悪犯のお方、そして最新の凶悪犯のお方を裁かせてもらう。 生活のためとかではない自己中心的な私利私欲のための動機の犯罪で、再犯の方を優先に。 シヅキラの基準なので、全くアテにはならないが「過失でなく、故意に悪意を持って人の命を奪ったら、 自分の命で償う」というキラ基準を設ける(基準があった方が行動しやすい)。悪意で人を一人殺したら死刑。

でもさっきも言ったけど、キラであり神にはなる気はないので裁きは必要最低限に。 犯罪者を裁く存在がいると認知され、そのうえで新しく殺人が起きたら…削除。

そうなると、世界はどうなるんだろう。「殺人以外の犯罪はOK」と認識されて殺人は減るけどそれ以外の犯罪は減らない? そうなったとしたら、シヅキラは「世の中を平和にする」ことを目的としてキラっているので やはり「悪意をもって故意に」行われた傷害は少し裁く。「これもだめなんだ」と思ってもらうため。

すると、「人を傷つける行為」はだめだけど、「人を陥れ、被害を与える犯罪(例えば詐欺とか、窃盗とか)」はいいんだ、となるのか? それの被害者は深く悲しみ、生きる希望を無くし、命を絶つことさえあるかもしれない。それもキラはなくしたい。 そういうことが起きている世の中は、平和ではないと考えるだろう。

というわけで、世の中に強い影響力を持つ盗難や詐欺も少し裁く。「これもだめなんだ」と思われるため。 どのような犯罪も「世の中を平和にする」というキラの理念に反するものはだめなんだと思ってもらうために裁く、 でもそれは分かってもらえればそれでいいので最低限。

それに、あんまり裁く人数を一日にわんさかやっていると、「躊躇」はないから心労とかはない、考慮しないけど もし自分に何かあった場合、しばらく裁けなくなったり永遠に裁けなくなった場合、 「もう裁かれない!」となって犯罪が急増しても困る。

それこそ「天罰」のように思えるぐらいの頻度にしておいた方がいい、とシヅキラは考えそう。 そして、別に裁いていないのに亡くなる凶悪犯がいたとしたら「これも裁きだ」と周囲が勘違いして抑制になることを期待。

さて、キラの信念はいいとして、もう一つデスノートにおける重要な要素があったのでそこも考慮しよう。 それは「死神のリューク」である。

ぼくがキラになる決意をし、その効果をテレビなどで実感し、徐々に犯罪の抑制になっていると知って喜んでいるときに 気に入ってるようだな、とリュークが登場。ぼくは大声を出して驚く…と言いたいが、多分声が出ないほど驚く。 逆に声が出ないと思う。

だけどリュークはぼくに何もするつもりはなく、取り憑くだけと言う。リュークについていろいろ尋ねるだろう。 たくさん会話をするだろう。そして、リュークのことをよく知り、ぼくから離れられないのであれば 仲よくした方がいいね、友達になろうと思うだろう。

ぼくの経済状況ではリュークにたくさんのリンゴを買い与えることも、それをどこかに隠しておくのも難しいので たまに買ってきて、でもリンゴは家族の中ではぼくしか食べない(実際にそう)なので、 半分ことかぼくが2切だけ食べてあとはリュークにあげる、みたいになりそう。

しょっちゅうリュークとしゃべることになるから、仲良くなれる気がする。友人として接してもらえるようになる…自信がある。 ぼくがやることを見ててほしいけど、たまには助けてほしいな、とかお願いしそう。 ぼくがデスノートを使って世界を平和に変えていくから、それを見てたら退屈しないよね、と言いそう。



…そんな、「ぼくがキラだったら」というなんも意味のない話に、原作キャラであるリュークにまで 出てきてもらってしまいました。リュークと良好な関係を築き、世界を平和な方向へ導けるのか? Lにいきなり特定されて成す術もなく捕まって処刑台送りなのか?

続くとしたら、続く…?

2024年3月21日


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