SHIDU NOTE -シヅノート-

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6ページ目にまで来るとは正直思っていなかったが、 シヅノートは7ページ目にまで突入。そういや本来のデスノートって「Page.〇〇」っていう 話数の表し方をします(〇〇には大抵1文字か2文字の漢字)。

伝説のスターブロブ2の開設ド初期には実はデスノートのことをよく話していたし、 連載中は最新話を追ったりもしていたし、Lの絵をサイトにのせたこともあったけど、 それらが全部サイトから消え、たまに用語(名言)を使うだけという程度になった昨今。 でも思えばプレイ日記とかに「Page.〇〇」っていう表現をしていたのって 無意識下でデスノートっぽくしたかったのかも…などとシヅノートを書いている途中で思い出しました。

思い出したところで話には何ら関りがないです。思い出す必要すらないものでした。

…さて、第二のキラによるビデオメッセージ、キラを装ったLからのメッセージ、また第二のキラからの 「私はキラさんに会いたい」というメッセージ、そのあとしばらくシヅキラが何もしないでいたら (というか警察に気づかれず第二のキラに会う方法なんて思いつくわけないから打つ手がなかった)、 ルーズリーフに書いた「日記」なるものをテレビに映させ、キラであるぼくだけに分かる暗号で 会う場所の指定をしてきた。

行かない方がいいのは分かっている。無視すべき。それが一番安全。 リュークに教えてもらってない(もしくはリュークも知らない)から、死神の目の取引をした人間にも デスノートを所持している人間の寿命は見えない(だからデスノート所持者を死神の目で見ただけで分かる)ということは シヅキラは知りません。

「お互いの死神を見せ合えば確認できる」という言葉は第二のキラからきいたので、死神を探して判断するのかなあ、 みたいなことを漠然と思っています。

あとリュークに「リュークの姿はこのキラに見える?ぼくにはこのキラについてる死神は見える?」と尋ねる。 すると「そいつのノートを触らないと見えない。死神同士なら姿は見えている」と教えてもらえる。

「じゃあ、リュークはその死神を見たら教えて!」と頼む。リュークの性格上、「俺はお前に何もしない」と言った手前、 「教えないぞ」と言われるかも。「向こうの死神はリュークを見たらそのことをあっちに教えるかもしれない?」と訊いたら 「教えちゃいけない掟はないから、教えるかもしれない」と言われる。

ん〜…向こうにはぼくがキラだと一方的にバレて、ぼくは向こうのことが分からない可能性がある。 「キラさんに会いたい」という言葉は本心だと思うし、ビデオを何度もテレビ局に送り生放送殺人するなど 強引であんま深く考えてなさそうなところから、ぼくがキラだとバレていきなり殺されるようなことはなさそうかなあ…。

とにかく、青山のことを調べよう。「ヤングモノポリー」でグリーンの物件ということぐらいしか知らない。 すると「青山に「NOTE BLUE」というクラブがあり、22日にライブがある」ことに気づく。 シヅキラは気づかなさそうだけど気づいた。ストリートビューとかで青山のメインストリートを歩くシミュレーションはするから、 その時にたまたま見つけたということで。

「22日、青山で」とだけしかキラであるぼくには伝わっていないため、何時に、青山のどこで、というのは不明。 さすがに朝の9時から夕方の18時まで青山をうろつくわけにはいかない。警備も強化されているだろうし、 青山の町にそぐわない奴が長時間うろついていたら不自然極まりない。

そんな中、見つけた「NOTE BLUE」というクラブ。ぼくがそんなとこに行くの。 ちょっ、入れんよそんなとこ。何が起きてるんだ中で。入るのに何か必要なんじゃないの。踊るのか。分からん。分からん…。

でもここしかないだろう。警察官ぞろぞろ監視カメラうじゃうじゃの青山で、ライブが始まる時間の15分前に、「NOTE BLUE」の 入り口が見える場所でスマホをいじっているフリでもするか。ぼくのスマホはキャリアに契約していないため、 電話番号がないしWi-Fiが飛んでないとネットも使えない上にバッテリーが死んでいるので本当に「フリ」である。

待ち合わせしている人を装い、そこにいればリュークを見た第二のキラの死神がぼくのことを教えてくれるだろう、と考える。 「会いたい」というからにはコンタクトを取りに来る可能性もあるが、人物像が全く分からないのでもうホント怖い。

念のため…本当に念のため、デスノートの1ページを4分の1だけ切り取り、4つ折りにし、いつも持っている手帳のカバーの裏に入れる。 デスノート自体は持っていかない。ノートから切り離してもデスノートの効力があることは、実はシヅキラは 普段の裁きの時に試してみたので知っている。

ちなみに名前を書いた後のページは1ページ分がいっぱいになったら切り取って 家族が誰も家にいないときに台所で燃やし、ポリ袋に入れて粉々に揉み潰してから燃えるごみとして捨てている。 本来はページが尽きることがないのだから一人名前を書いた後にページを燃やすべきだが、 キラだとバレる要素がないと思っている時点ではそこまでの行動はとっていない。

さて…頑張って、マジで頑張って、青山へ行く。母にはなんて言って出て行くだろう…嘘はつきたくないぞ。 でもぼくが青山へ急に行くのはおかしいので、「一人カラオケをしてみたくなった」とでも言うしかないか… 夕ご飯はぼくがつくるから、あんまり遅い時間まで外出はできないのだが…。

ライブって、普通朝からやるもんじゃないよなあ…?でも実際のデスノートではお昼のような時間帯からライトくんは 青山を歩き始めていた。学友を連れて6時間も歩き回らないだろうから、それぐらいの時間だったと思いたい…。

というわけで、「NOTE BLUE」でライブが始まるのは15時ごろということにしてくれ。 「一人カラオケ」なんてしたことないが、やるとしたら朝の早い時間なら安いから早くに出かけることだろう。 だけど、ライブが始まるのは午後。

…しょうがない、早くから出かけて時間をつぶすしかない…なんて無駄なんだろう。ゲームのシナリオでも考えて過ごすか。 リュークにいつもと違う町を見せながら、もう今日はマジで特別な日としていつもより1.5倍ぐらいの値段のリンゴをあげようか。

それで機嫌がよくなって、無意識のうちにぼくのためになる行動を起こしてくれたら嬉しいね。 ライトくんにだって、レイ・ペンバーの尾行を教えていた。あれは目障りだからという理由でだったけど、 ライトくんを心底嫌いだったら「こいつ(レイ・ペンバー)がライトを尾行している、ライトは気づいていない、 このままだとマズイことになりかねないけどマズイことになるなんて大歓迎だから放っておこう」と、 目障りであることよりライトくんの破滅を願うことを優先させるでしょう。

尾行を教えるなんて、ライトくんにプラスとなる行動であるとはどんな理由(目障りだったということ)をつけようとも明らかです。 それを「尾行を教える…いや、やっぱやめとくか」とならなかったのは、ひとえにライトくんを嫌ってはいなかったからでしょう。 ってか実際、「俺はライトを嫌いじゃない」と言っています。

ライトくんよりも、シヅキラはリュークとはもう少し友人関係は良好だと思いたい。リンゴをネタにお願いを聞いてもらうこともあるかも。 プライドなんて一切ないので、リュークだけが頼りなの、お願いお願いと言うことだって厭わない。 リュークもそれを無視して問答無用で殺してくるようなタイプじゃないだろう。 その点(リュークとの付き合い方)に関しては、ライトくんより自信がある。シヅキラの数少ない自信ポイントです。

…が、実はそのことは今はあまり関係なかったりして。さて青山でスマホをいじっているフリをしているシヅキラ。 地味に地味に、町に溶け込もうとしている。ラジオで見せる動作から察せることではあるが逆に目立っているかもしれない。

でもたとえ職質されてもぼくはただの善良な一国民。リュークの姿はお巡りさんからは見えないし、デスノートも置いてきているから証拠はない。 手帳に忍ばせているデスノートの切れ端は、カバンを盗まれて全部の持ち物を荒らされた時ぐらいしか手に触れないだろう。 リュークの姿を急に見られる心配はない。

自分一人のためならスマホのバッテリーも交換しないけど、リュークと遊ぶためならするかもな。キャリアとも契約して、 外でネットが使えるようにして、二人でスマホゲーで遊ぶかも。それが外での良い時間つぶしの方法かも。

シヅキラも、デスノートと、というよりリュークと出会ってちょっと生活スタイルが変わった(リンゴを買うようになっただけだが)。 ってかリンゴ以外の果物も食べてみる?と試すかも。果物以外も食べたらいい。そのためにぼくはもっともっと節約をするかな。

ま、そんなわけでリュークと二人でスマホを見たり、メモ機能で会話をしたりして過ごしていると…ついに、第二のキラが「NOTE BLUE」へ現れない。 現れません。いちおー、「ノートを見せ合う」という言葉通りデスノートを持って見せてる人がいないかも気を付けて見ていたが、 Lの指揮下にある警察の方々は22日、青山で、ノートを持っている人を注視することだろう。さすがにそんなことしないわな…。

…だが、とっくにぼくの存在は、ぼくがキラだということは、第二のキラにはバレていた。

ぼくが青山の町を、「NOTE BLUE」の方向へ歩いているとき、喫茶店の中から外を見ていた制服姿の黒髪の少女に 憑いていた死神「レム」が、リュークに気づいた。リュークもレムに気づいた。二人はお互いに何もしなかった。 だがレムの視線の先に気づき、第二のキラはぼくを見る。

ぼくを見て浮かぶぼくの名前、そして…他のそこら辺にいる人たちと違って、寿命は見えない。 第二のキラに、ぼくの名前とぼくがキラであることが即バレ。それは、もうしょうがない…。

本来のミサちゃんは、ここではライトくんの名前と姿を確認しただけで帰宅。 ネットで名前を検索し、テニスの大会で優勝とか、中学校が分かれば名簿がネットに流出しておりそこから自宅まで特定した。

さてシヅキラの場合は?「詩衣 雫月」という名前が浮かんでいる。…読める?「うたい しづき」だけど、読めるか?? ぱっと見、読めないよなあ…だから現在ぼくは「しづき」または「シヅキ」と名乗っている。死神の目でも、名前にフリガナは振ってない。

そして何より、ぼくは中学時代に輝かしいスポーツの成績はおさめていないため、ネットで検索しても何も出ない。 「詩衣雫月」で検索しても、1件もヒットしない。中学時代からもそれ以前も何度か引っ越しもしているし、 ひたすらひたすら目立たないように生きているのでライトくんのように辿り着くのはマジで容易ではないだろう。

…で、ここから先、2回書いて2回とも没にしています。

パターン1は、ネットからぼくのことを調べても何も得られず、第二のキラもシヅキラもコンタクトを取らずに帰宅してしまったため ぼくと会えなかったので「キラさんに会いたい」の想いのまま、またさくらテレビに日記風暗号を放映させるというもの。

本来のデスノートのストーリーと大きく異なってしまうので、あんま良くないよな…と思って削除。

パターン2は、レムがリュークを見つけ、第二のキラもぼくを見て寿命が見えないことにも気づき、そのまま接触してくるというもの。 ぼくはライトくんのように捜査のために青山へ行ったわけでも、捜査本部の一員で松田さんと行動を共にしている=見張られているわけでもないため キラと第二のキラが接触しているようにさえ見えなければ極論、青山で会話したり物をやり取りしてもまあ致命的ではありません。

だから、偶然会えた友人に渡そうと思っていたお土産を手渡し、その中にLINEのIDでも書いてあれば今後やり取り可能。 それじゃあまた、とすぐにいなくなってしまってもぼくから連絡はできる。

そして帰宅したらすぐにLINEをダウンロードし、アカウントを作り、もっと秘匿性の高いアプリでの会話を勧め、 すぐに「大きな公園で会おう、それまではテレビ局に何も送ったりしないで、とにかく何もしないで」と指示をする。 …みたいな、その先も結構書いたんだけどやっぱりストーリーが大幅に違ってしまうのでこっちも没。 2ページ分以上書いたんだが、しょーがない。

ここは現実ではなく、デスノートの世界。ミサちゃんはライトくんの情報をネットで発見した際に 「中学の名前が分かれば平気で名簿売ってるところあるし、世の中狂ってるね。 住所も分かったよ、夜神月さん。ここからなら大学もきっと自宅からね」と言っていた。

というわけで、シヅキラの情報をどうやって漏らせばいいのか…しばらく考えたが、自分があまりに 目立たないように生きているせいで思い浮かばなかったので、「世の中狂ってるね」という 言葉を都合よく解釈させてもらうことにします。

つまり、「詩衣 雫月」という文字列だけで、謎の名簿が売られていたのでそこからぼくの自宅も分かったということにしよう。 そう、久々の、スキップです。第二のキラは、キラの名前を見ただけで自宅を把握したというところまでスキップし、着地!

…さて、シヅキラはまだ青山にいます。でも、もうなるべく早く帰りたい。夕食を作らないといけないし、 道行く人すべてが私服警官に見えるし、クラブ「NOTE BLUE」のライブは始まったみたいだし、入るのにはお金かかるから入りたくないし、 参ったな、と思いながら「NOTE BLUE」の入り口の前を通らず反対方向へゆっくり引き返し始める。

ところで、ぼくは現在外出時は必ずマスクをしているので、口元を見られる心配がないのがリュークと一緒にいる時はありがたい。 午後の青山の人通りの多さは分からないけど、響かない高さに調整した声で、リュークに話しかける。

「教えてくれる?死神っていた?」と。リュークは教えないと言っていたが、尋ねる。ぼくとリュークは少し仲がいいはず。 やりようによっては質問に答えてもらえるだろう。「お願い、教えて。じゃないとぼくは今日ずっとここら辺をうろつかないといけない。 向こうがぼくやリュークに気づいたうえで何もしてこなかったなら、今日はこれでおしまいってことなんだよ。 リュークが教えてくれたら、もう今から帰路につける。教えてくれる?」と訊いてみる。

それでも教えてもらえなければ「教えてくれたら、今日は少し高いリンゴを買ってあげる。今日と明日の分、2個買ってあげるよ」 と持ち掛ける。それならリュークにもメリットが生まれるだろう。ぼくに何もしないと宣言してはいるが、 デスノートを持っている人間を教えることは掟で禁じられているが、死神がいたかを教えるぐらいならいいか、と思ってもらえる可能性も高くなる。

というわけで、リュークは教えてくれました。「クラブの入り口に着く前に、死神はいた。人間と二人でお前を見てた」と。 やっぱ見られてた、そして何もしてこなかった…ならば今尾行されていて、人けがなくなったら接触してくる気でいるのかな? と考える。

一応振り返るが、ぼくに死神は見えない。キラっぽい人も見えない。もう、帰っちゃっていいかな…と、判断する。 名前を知られた以上、向こうがデスノートを持っている以上、殺されるかもしれないが…悔やんでも仕方ない。 青山に来ること自体、間違いだったのだから。そして青山に来ないと話が進まなかったのだから。

名前が分かれば、もしかして犯罪者の死の前の行動を使ってぼくに手紙を渡すことだってできるだろうし、 今日はぼくという人間とその名前を確認することが向こうの目的だったんだろう、と凡人以下の残念な頭しか持たぬ シヅキラにしては割と的を射た判断を下して帰宅。

と、その前にちゃんとリュークには約束通りいつもより高いリンゴを、2個入りのを買ってあげる。 いつも赤いのだから、黄色いのも食べてみようか。絶対においしいよ、と笑顔で言う。 そして、死神がいることを最初は教えないって言っていたのに、教えてほしいっていうお願いを聞いてくれてありがとう、と ちゃんとお礼を言う。これ大事。

帰宅して料理をし、いつも通り過ごす。裁きが必要なら、自室で行う。リュークは両親が見ているテレビを後ろから見たり、 ぼくが今使っていないパソコンを貸してあげてYouTubeとか見たりしている。 第二のキラが次に何を要求してくるかは分からない…分からないことを考えても仕方ないので、もういっそ普通にしてた方がいいね。

そして数日後、また第二のキラからビデオメッセージがさくらテレビへ届き、放映される。 シヅキラ、頭を抱える。なぜ、危ない行動を繰り返すんだ…ビデオメッセージ、送らないとだめなのか…? 一体何をぼくに伝える気でいるんだ…。

「キラを見つけることができました。テレビ局の皆さん、警察の皆さん、ありがとうございました」

という内容。シヅキラ、頭を抱え込んで唸る。うぐぐぐ…やめろやめろなぜそういうことをする…。 警察に、そしてLに!お礼を言う意味!!なかろう!なぜキラを見つけたと報告する必要がある!! なぜLに情報を与える必要がある…!?

しかも、青山でぼくを見つけたのが22日、テレビ局へ届いたビデオが投函された消印は23日。 早すぎんよ。報告なんてする必要性が微塵も無いが、するとしてもせめて、 「24日 友人と渋谷で待ち合わせ」と、 「30日 東京ドームで死神を確認」の二つを消化した後にしないのか…!?

もう、23日よりも前、「4日 さいたまスーパーアリーナへ友人とモー娘。のコンサートを見に行く」「10日 友人から飲み会の誘いがあったが断る。横浜は遠い。」そして、 「22日 友人と青山で待ち合わせ。ノートを見せ合う」の3つに絞られるじゃないか! 23日なんて22日の次の日、青山が最高に濃厚じゃないか!!やめろ!やめろやめろ!!

自室で頭を抱えているシヅキラに、リュークもさすがに大丈夫か〜、と言ってくれそう。 もう何もかもアウトなのだが、シヅキラにできることは少ない。自室で頭抱えるだけ。

Lは色々策を考えることだろう。第二のキラは、シヅキラの自宅にやってきてしまうのか。 ごまかしがきかないことばかりが起こっていくシヅノート、次ページへ続く…そろそろ終わる…よな?

2024年3月24日


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