SHIDU NOTE -シヅノート-

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前のページからまだまだ続く、シヅノートは6ページ目。

Lは海外、日本のキラを追う警察官はいっぱいいる、シヅキラは捕まる心配はほぼなしということで リュークと楽しく暮らしていた、そんな時にさくらテレビでキラからのメッセージビデオが放送され キラ否定派が生放送で殺され、キラに協力するよう警察に圧力をかけた。

おかげで安心していたシヅキラは顔面蒼白である。変な奴が出てきた。どうしよう。

メッセージを送ったのもさくらテレビに駆け付けた警察官を殺したのも本物のキラではないと分かっているのは とりあえずぼくだけ。あ、あんな殺し方したら顔を見ないと殺せないと言っているようなもの… (装甲車でさくらテレビに突入し、メッセージビデオが入ったSDカードorUSBメモリを押収した 警察官は殺さなかったため)。

そ、それにシヅキラは世界から犯罪者を消し去りたいのではなく、新しく犯罪が起きないでほしいだけ。 「分かってもらうため」に過去の犯罪者の中から重罪人を裁くことはあったかもしれないが、 キラを否定する者がいるのは重々承知で、その者を殺そうなどと全く考えていなかった。

もう、マジで、いろいろやばい。テレビを普段見ないぼくだが、さくらテレビの生放送は 日本中がキャーキャー言ったかもしれないので、ぼくも途中から生放送を見たことにします。 そして放送を見ながらやめてくれ〜…と心の中で思っていたのでした。

捜査本部、この場合は日本警察のキラ対策本部に持ち込まれた、さくらテレビへ届いた封筒とSDカードは 細かく分析にかけられることに。そしてもちろん内容も確認される。

ビデオのデータは4つあり(ビデオテープ4本ではなく、SDカードに4つのファイルが入っていてファイル名が1〜4の連番)、 1はさくらテレビの関係者が見てキラからのビデオだと確信させるためのもの、 2は放送させるためのもの。その放送を止めるために夜神総一郎さんはテレビ局へ突進した。 だが2の放送は終わってしまった後だった。

警察がキラに協力する場合は3のファイル、そうでない場合は4のファイルを放送するように、との指示。

「答えはノーということを大変残念に思います。しかし、今まで通りの報道はして頂かないと 警察及び報道関係者を裁いていくことになります。(中略)敵対者として現日本警察庁長官の命、もしくは その指揮をとっているとされるLなる人物の命を取ります」

というのが4のファイルの内容。長官orLのどちらの命を差し出すか、4日間考えろとのこと。 脅迫やん…いや、キラも褒められたことしてないけど、これは脅しやん…脅かし要素やん…。 キラはこんなんせえへんのや…。

警察はキラを認めるわけがないため、当然4のファイルが放送されることになる。 Lにテレビ出演するよう迫る日本警察のトップたち。Lは自分が出て行ったとして、Lだと信じてもらえるか心配、と…。

…いや。あれ。ちょっと待てよ。この世界ではリンド・L・テイラーが死んでないんだから、 世間も、もしかしたら警察も、第二のキラも、ってかシヅキラも、リンド・L・テイラーがLだと思ってるよな。

だとすると第二のキラはLのテレビ出演を迫らないだろう…リンド・L・テイラーを殺してドヤる気?! やべえ!もっとやべえ!!第二のキラは長官orリンド・L・テイラーのどちらが死ぬか選べって言ってるも同義。

リンド・L・テイラー放送が失敗に終わった後、わざわざリンド・L・テイラーは警察が極秘に捕まえた死刑囚でした、 とか手の内を明かす必要はない。誰も知らないはず。そしてリンド・L・テイラーには司法取引を持ち掛けていた可能性が高い。 Lの代わりにテレビ出演、殺されなければ死刑免除…とでも言いそう(実際、Lは死刑囚にデスノートを試しに使わせ、 13日経過しても死ななければ死刑を免除する司法取引の案を出していた)。

ってことは、リンド・L・テイラーはテレビ出演前はどこにいたのか?どういうタイプの死刑囚だったんだろう。 放送後、そいつが無事だったら野放しにするとか、Lの評価ダダ下がらない?大丈夫? 無罪放免にすると言ったな…あれはうそだでは、あまりに哀れだし…せっかくあんなにもLを熱演したというのに…。

でも、人の死が伴わない罪で死刑って…日本の刑だと、外患誘致罪(外国と通謀して日本国に対し武力を行使させる)、 内乱罪(クーデターとか起こそうとした)…とか。さすがにクーデターを起こした首謀者なんて広く報道されるだろうし、 たとえ海外であっても日本でも知られそうだ。ましてや死刑囚。

となると、極秘に捕まえたのだから…名前的にアメリカなどの自国を陥れようとしたスパイ辺りか。 「警察が極秘に捕まえた」のであり、Lが捜査したわけではないようだが、リンド・L・テイラーを警察に調べさせたのは国だろう。 極秘に逮捕して極秘に死刑判決が出たのにLが命を好きに使えるってどういう状態にあったんだ リンド・L・テイラー。

国を破滅させようとした人物、しかも死刑判決が出ていたのだから逮捕後はLの管轄下にはなかっただろう。 国が管理していたであろう人を「リンド・L・テイラーって今日死刑執行ですよね。キラ捜査で囮に使うので貸してください。 死ななければ死刑免除とします」なんて言って国が納得するんか??

まあLのPOWERさえあれば国事犯を独自にテレビ出演させることも可能であり、国に納得させる形で リンド・L・テイラーと司法取引もできたんだろうな…。 死刑は免れるけどある程度の自由を奪われた(監視付き、など)状態で生活を許可された、ならありそうか。 アイバーやウエディみたいな状態になってたとか。

そんな、とりあえず死刑ではなくなったリンド・L・テイラーに特に理由のない第二のキラの裁きが襲う! アカン、助けたいぞ。事情はどうあれ、キミはもう罪人ではなくなった。それが司法取引だ。効力発揮しまくってるといいね。

Lはリンド・L・テイラーを見捨てる可能性も大いにあるが、第二のキラのメッセージビデオからいろいろ推察もするだろう。 1番目のビデオでキラだと証明するために殺した者が、麻薬所持者として女性週刊誌で大きく取り上げられ、 封筒が投函された時点では昼のワイドショーでしか報じられていなかった者であったことから、 今までのキラとは異質と感じられた。

なにより、警察関係者を殺す、長官や報道関係者を人質に取るなど、犯罪者ではない人が殺しの標的となっていることが 今までのキラとは違うと感じるだろう。シヅキラは、なるべく無機質に無感情に裁くことだけを心掛けてきた。 自分という者のアピールを一切してこなかったし、犯罪者を心臓麻痺で裁く以外のことは絶対に行わなかったのである。

それが、突然のビデオメッセージとキラとしての殺人の披露。Lもさすがに「これは今まで追っていたキラとは別人」と悟るだろう。 ついでにビデオテープを送ったガムテープ…は、SDカードなんてちっちゃい物なのでセロハンテープかもしれないが、 それに猫の毛、化粧品の粉、関西で多く見られる植物の花粉、洋服の繊維などが付着しており、証拠品はたっぷり。

…し、しかし、第二のキラの証拠は多数あれど「それが誰なのか」はまだ全く分かっていないはず。 第二のキラがこれ以上動かなければ。動くな。頼む。シヅキラは頭を抱えている。

ともあれLはキラからのメッセージを捏造し、放送する案を出す。捜査本部で放送用の映像が作られ、放映。

「私が真のキラであり、先日放送されたビデオの主はキラではありません。 (中略)私に協力し、私の代弁をしようとしたと寛大に受け止めています。しかし、罪のない警察官などの命を奪ったり、 盾に取るような行為は私の意思とは反する。(中略)私に協力する気持ちがあるならば、勝手な行動は慎み、 私の意思を理解することです」

というような内容。本来このテキストはライトくんが考えたのだが、Lでも第二のキラの暴走を止めるべくキラのフリを するとあらばこういった内容のビデオにするだろう。日本国内の捜査本部の皆々様、Lに協力を仰いだのだから ちゃんとLの指揮に従っていますよね…?FBIをシヅキラは殺していない、Lの信用はしっかりあるはず…。

この放送を見て第二のキラは「キラが返事をくれた!」と歓喜。ぼくは何もしてないぞ。 Lによるなりすましキラ放送をみたシヅキラはまた頭を抱える。こんな放送をしたら第二のキラがまた動きかねない。 キラへの賛同がある者ならこれでおとなしくしてくれる可能性はゼロではないのだが、あの暴走+めちゃくちゃな行動っぷり、 まだまだ何かしかねない…。

それでもシヅキラは今まで通り裁きはちゃんとやる。報道された犯罪者を、今夜〜23日後の夜中0時ちょうどに 心臓麻痺となるよう裁いていく。(報道されてから裁きまで23日が最長、と気付かれてもいけないので、 報道されてから実際に名前を書くまでも期間をあけることもある)なんにしても、報道は今まで通り行われていてくれ…。

…実は、このシヅノートにおいて心配な部分があり、初めはそこに言及してたんだけどそこのテキストをごっそり消した経緯があったりする。 そこを考慮すると、話が進まなくなってしまうからである。

それは「報道された犯罪者が裁かれるのであれば、報道自体しない方がいいのでは?」という 意見が出るのが自然なような気がする、という予感。国がキラの裁きを気にしていない様子のスタンスを貫いて 報道を変えず続けてくれたらいいが、そしてキラの裁きには「顔と名前が必要」ということは知られていないので 「顔だけ隠して報道」とか「実名を伏せて報道」などをすればいいことも分からないだろうから それなら「報道自体すべきでない」という結論に至ってしまいそう。そうなったらシヅキラは詰み。

犯罪者を隠すのか、かばうのかと世間は声を上げてくれるかもしれない。 本来のストーリーでは配慮した報道をL(に成り代わったライトくん)が 提案し、そのようになった後にネット上に犯罪者の写真が流出しまくるということが起きていた。

だが、キラに殺されると分かっていて報道はしない気がする。となると、シヅキラは詰んでしまうのである。 過去の犯罪者ならネット上に写真付きで掲載されているかもしれないが、どんなに極悪人でも現在は罪を心から悔い、 償いを終え、罪悪感に苛まれて生きている可能性もある。そんな人を裁きたくはない。

いや、どんな人でもとにかく、インターネット上の情報だけで裁くというのは冤罪も含めて怖いことしかない。 だから、犯罪が報道されなくなるととても困るのである。

「こういう犯罪もダメなんだ」と理解してもらうため、その認識が浸透するために殺人罪以外も裁きはした。 「犯罪者を報道しないならもっと軽い罪の人間を裁く」と思われるだろうか。 それどころか「犯罪者を隠すなら警察・報道関係者が悪とされ、裁かれる」とまで考察されるだろうか。

シヅキラにそんな気は全くないが、そういう風に考えてもらえれば、思い込んでもらえたら、都合はいい。 だから、今まで通りの報道をしてくれたらキラとしての活動はしやすいため、そういうこととして話が進みます。

第二のキラは、キラから返事が来たと思い込んでさくらテレビへまたビデオを送ってしまった。

「キラさん、お返事ありがとうございます。私はキラさんの言うとおりにします。 私はキラさんに会いたい。キラさんは目を持ってないと思いますが、私はキラさんを殺したりはしません。 安心して下さい。何か警察の人には分からない会ういい方法を考えてください。会った時は、 お互いの死神を見せ合えば確認できます」

という内容のビデオが放映され、シヅキラもそれを視聴。クッソ頭を抱える。

リュークとたくさん会話しているので「死神は人間の名前をノートに書くときにどうやって名前を知るの?」とも尋ねており、 「死神の目の取引をすれば、寿命が半分になる代わりに人間の寿命と名前が見えるようになる」と教えてもらっています。

さくらテレビに駆け付けた、顔をさらしていた人物を殺せたのだからあなたが死神の目を持っていることは元から分かってます。 「キラさんは目を持ってないと思いますが」とか言う必要ないでしょ!!やめなさい!バレないだろうと思って 専門用語を使うのをやめなさい!!

「死神を見せ合えば」とか、もっといい表現あったでしょ!! デスノートを持っているなら死神がついていることはお互い知ってるんだから、 別の単語でも分かるって!!その言葉を使うんじゃない!いや、もっと、こう、あるだろう!!

シヅキラの平穏なキラとしての生活、略してキライフが一気にどん底です。 大体、シヅキラは凡人以下の頭脳しか持たない。警察に悟られず会う方法なんて思いつくわけないでしょ…。 ってか、今までぼくはキラとして全く世界にアピってこなかったんだから、バレるかもしれない行動を 絶対に取りたくないって察してよ…。

シヅキラ視点、第二のキラについてバレるかもしれないことしないでということ以外に感じる事は、 「まだ味方か分からん」ってことだろうか。「私はキラさんを殺したりしません」と言われようとも、 顔を見られた時点で殺される可能性があるのは動かしようのない事実。信じること自体が危険。

会うのは全く得策ではないし、さくらテレビに動画を送って返事するのも絶対に無理。 ここは、黙っているしかないんだよ…凡人以下だから…。

だが、1か月も経たないうちに第二のキラはさくらテレビへ「日記」なるものを送付して テレビに映せと命じる。その日記は昨年の日付でルーズリーフに書かれている。 やめてくれ。そのルーズリーフ安全なんだろうな…。

1日 GW中のサークル活動は不参加と言ったのに、また友人から誘いの電話。

4日 さいたまスーパーアリーナへ友人とモー娘。のコンサートを見に行く。

5日 連休最後の日だが、何もせず家でゴロゴロしていた。

7日 学校が始まったが、友人と出る授業の分担をして、自分は休む。

19日 友人から飲み会の誘いがあったが断る。横浜は遠い。

13日 貸す約束をしていたCDを友人が取りに来たので貸す。

16日 レポートの提出を忘れていたので友人に見せてもらい、写させてもらう。

19日 久々にジャンプを買って読む。読み切りが面白かった。

22日 友人と青山で待ち合わせ。ノートを見せ合う。

23日 学食で、あいつに遭遇。あいつはカツカレーを食べていた。

24日 友人と渋谷で待ち合わせ。今年の夏用の服を数点買う。

28日 PS2より凄いPSXというのが出るらしい。注目!

30日 東京ドームの巨人戦にて、死神を確認する。


か、書ききったぞ…こういう内容の日記。Lと捜査員たちは「この日記に暗号がある」と分かっており、考えるだろう。 場所の単語はさいたまスーパーアリーナ、横浜、青山、渋谷、東京ドーム。学食、飲み会は違うか。

5つの場所にその日付に捜査員を多数配置することだろう。そしてシヅキラは、この放送された日記を見て…。

すげー怖いと思う。なんたって、初めてキラとして外で行動を起こさないといけない状態になっている。 今までは自室で穏やかにキラっていただけだったのに、キラと外で断定される危険がある中で自分一人で出かけないといけないのだ。

ぱっと見は「東京ドームで死神を確認」がキラと会う暗号…と思いそうだが、捜査員だってそう思う。 前のビデオで「目」や「死神」は単語を出していたが「ノート」は言っていなかった。 となると、さすがのシヅキラも「ノートを見せ合う」という言葉に注目するだろうか。

すると、22日に青山に行くべきと考える。本当はそんな危険を冒したくないが、 最悪の場合デスノートの所有権を放棄して記憶をなくすことさえ視野に入っているが、 行くだけ行ってみよう、と意外と重い腰を上げるかもしれない。物理的にも重い腰を。

ってか、どうせこの日記は日記としてなど認識されないんだから、もっと行数多くしてもっと地名増やそうぜ。 数ページにも及ぶ過去数か月分の一行日記にして、もっとそれらしい単語を散りばめてくれ。 場所を表す単語が5つとは少なすぎる。100でもいいぐらいだ。

その場所全部に警察が張り込み、監視カメラを増やして警備を強化するとなればさすがに100か所=100日間だから 警察も疲弊するし、国民も疲弊し、自由が奪われて警備への不満も高まるだろう。 1日の日記に複数か所の地名、もしくは国外の町名を入れたっていい。「ノート」の言葉にはちゃんと反応するから、 もっともっともっと「青山でノートを見せあう」を隠してくれよ…行くの怖えーよぅ…。

はたしてシヅキラは第二のキラと接触を果たすのか。青山で何が起こるのか。 シヅキラは無事に青山駅へ一人で行けるのか。まずは路線検索からだ…。

2024年3月23日


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