SHIDU NOTE -シヅノート-

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前のページに続き、シヅノートの5ページ目。

ある日、偶然にもデスノートを拾ったシヅキ。そこからしっかりとストーリーを追っていくと 犯罪者を裁くという行動はまず起こさないのでそこら辺はご都合主義で飛ばし、 「もしもぼくがキラだったら」というスタート地点に着地して始まったシヅノート。

シヅキラは犯罪のない世界にするためにキラとして頑張ることに決めた。 だがテレビを見ないのでリンド・L・テイラーの放送は見ておらず、また後日その放送のことと Lという者の存在(リンド・L・テイラー=Lだと思っている)と「キラを捕まえる」という理念を知ったとしても、 キラを認めない人がいるのは分かり切っていることだし悪だと断定されてもそりゃそうだよねと思うだけで 特にこちらからアクションは起こさなかった。

裁きの時間は今夜〜23日後の0時0分にランダムにし、リュークと仲のいいお友達になること以外は 今までの生活を変えずに過ごす。学生なら学校に行く、社会人なら仕事へ行く。 家族のイベントが起こるならそちらを優先。自分からはイベントは起こさない。それだけ。

そんな一般人過ぎるシヅキラを、Lはどのように捕まえるのか。そもそも「キラ」が「人間なのか」すら 定かではないかもしれない。まあ報道された犯罪者が裁かれているのだからその報道を見ている すなわち人間だろうとは思われてはいるだろうが…。

報道すらされていない犯罪者が裁かれれば「これは人間ではない者による超自然的な力が働いた」などと 考えてもらえる=Lも捕まえようがない、となるがシヅキラは頭がちょっと足りていない、普通過ぎる人間。 報道されていない人を裁くなんて無理です。

ま、それでも私利私欲の為に故意に犯罪を起こした者が裁かれているとあらば犯罪数は減るだろう。 そしてぼくは普通に生活。リュークとリンゴを切り分けて食べるようになった以外は変化なし。 むしろリンゴを食べるようになって健康になるかもしれません。

L側はどうしているだろう。ぼくの父が捜査本部に行く…というのは、ちょっと違う。家庭環境的に違う。 でも粧裕ちゃんが妹なのだから、父は総一郎なのか?いや、アレはただのストーリー上のエッセンスであり、 家族はあまり登場しないでもらいたい。ぼくは家族にデスノートのことを一切明かさない、スタンドプレーをしている。

父は普通に家族の為に頑張ってくれているし、母も同じ。それでいいか。家族はシヅノートには関わりません。 「ぼくがキラだったら」というだけのハナシなので、父は警視監ではない。ゆえに、警察の情報を父から得ない、 Lが何をしているのか全く分からない。

分からないにしても、まあぼくにたどり着くことはないだろう…ぼくは毎日キラとして裁きが必要ならそうするし、 それ以外に動くことはない。デスノートの力によるものだと知る者はいないし、キラという者が存在しているとしたら どのような方法で人を殺しているのか、心臓麻痺にさせるなど人智を超えたなにかだとしか考えられない。

安心安心…と思っていたら、ある日ぼくの耳に入ってくるのは「昨日、さくらテレビでキラからの ビデオメッセージを放送したらしいよ」という会話。えっ。

他人の会話を聞いたのなら自宅に戻ってケンサクさん、友人の会話ならばその場でどういう内容だったのかを尋ねる。 キラが生放送でキラ否定派を殺した、みたいな話を聞く。そのあと家に帰って調べるだろう。

キラが放送させたのは4本の動画。ビデオテープってのはちょっとイマドキではないので、小さなメモリーカードの類か USBメモリで。動画自体がネット上に出回っていることだろう。それを見て、「キラからのメッセージ」を聴いて、 シヅキラは唖然とする。やべえ…と。

「私は罪のない人を殺したくはありません。悪を憎み、正義を愛します。 警察も私の敵ではなく、味方だと考えています。(中略)警察が私と協力し、 新しい世界を作っていくことにイエスかノーか、4日後…ニュースで発表してください」

みたいなことを言っている。生放送でキラを悪だと主張するニュースキャスターが心臓麻痺で死亡、 もう一人、キラを否定し続けてきたコメンテーターが心臓麻痺で死亡。や め て。

世間はこれが「キラからのメッセージ」と考えるだろう。シヅキラは今まで犯罪者以外を裁いてはこなかったが、 これにより「キラを否定する者は裁きの対象」と認識してしまうだろう。キラを否定する言葉を口にすることが 憚れるような世界は、シヅキラは望んでいないのである。賛否両論あるのは当たり前だと分かっているのである。

…っあ〜…ここでもう一つ考えておかないといけないことがあることに気づいてしまった。どうしよ。えーと。

「捜査本部」のハナシ。Lが孤立し、夜神総一郎さん含む数名の捜査員メンバーとホテルの一室、後日からビルを拠点として キラ捜査をすることになったのは、日本にLが送り込んだ12人のFBI捜査官がすべて死亡したというのが原因。

日本の警察官は「キラはキラを追う者なら犯罪者でなくても殺す」と知り、辞表を出す方々が続々したのであった。 FBIはキラ事件から手を引き、Lは初めてLとして人々の前に姿を出すことを決め、日本の勇敢なる警察官数名と共に捜査を開始した。

「ICPOがキラ事件に対し先進各国から総勢1500人の捜査員を日本に派遣する事に決定」というテロップだが、 アレは家に監視カメラと盗聴器が付いた状態でそのテロップに対する反応を見るために流れたものだから それに対するシヅキラの反応はナシ。まあ、本来のデスノートの世界ではそんな感じのことが起こった。

さてシヅキラの世界のLは何をどう捜査を始めるのかというと…キラは外国語が読めないので 裁かれている犯罪者はすべて日本人、しかも0時0分というのは日本時間における0時0分であり キリがいいと感じるのも日本でのことだからキラは日本にいる、日本人だと考えるだろう。

だが日本のどこにいるかは…絞れるか?日本の警察もキラ事件を追っているかもしれないが、 どこから何に手を付けていいか分からないんじゃないだろうか…シヅキラがデスノートの効力もよく知らぬまま 最初に裁いた犯罪者がいたとしたらそこから手がかりを得られるかもしれないが…。

でも、立てこもり事件なんて全国で一斉に報道するだろう。それこそあちこちの局がやるだろう。 0時0分に…とはシヅキラもこの頃はしないだろうが、それでもその一件からはキラの位置を特定はできないんじゃないだろうか。

となると、日本の捜査本部は人がいっぱい、Lは海外にいる。Lと警察は連携を取っているかもしれないが、 ぼくの家族に警察と関わる者が居ないしシヅキラは犯罪者以外殺さないため、極論自室から動いてないようなもの。 やっぱり、やっぱりたどり着けなさそうなんだけど…Lほどの天才なら、こんな凡人の行動から、わかっちゃうんですかね…?

でもまあ、安全だと思っていたときに第二のキラのメッセージがテレビで流れた。この放送をこのままにしておくとまずい、と 宇生田さんがテレビ局へ走り、第二のキラに死神の目で名前を見られて殺されてしまう。総一郎氏、顔を隠してテレビ局へ アタックをかけて放送終了、ビデオテープ…もとい、SDカードが没収される。

パトカーで駆け付けたキラ捜査本部の人ではない警察官も殺される。あ〜…こんなエッラいことが起こっていたら 各局がその報道をしそう。キラの殺人が生放送中、災害レベルのヤバさ、ぼくが家にいて部屋にいたとしても 家族の誰かはテレビを見ている時間だろうから、さくらテレビのことを知ってぼくに「すごい放送やってる」と 伝えられて、ぼくもリビングに行ってそれを見るかも。

途中から見ることになるけど、これはぼくだけが「キラを名乗る者」によるものだと分かる。 さくらテレビ前に行った人たちが殺されていくのが見える。シヅキラはそれを見ながら、真っ青になっている。 そして、表情を変えないように気をつけつつもや め てと思いながら行く末を見守るだろう。

正義感の強い人、総一郎さんが護送車でさくらテレビ内に入り、SDカードを没収。総一郎さんを守るように 警察官が集結。報道では「これが法治国家のあるべき正しい姿、キラに屈してはならない」と宣言がされている。 もうシヅキラは内心頭を抱える。マジでやめてくれ…。

捜査本部のメンバー以外にもキラ事件を追う警察官はシヅノートの世界では多いため、 宇生田さんや夜神総一郎さん以外の警察官たちがさくらテレビへ赴き、第二のキラに殺されまくってしまうかも。 犠牲者はもっと多くなる可能性が…やめてくれ〜…。

日本の捜査本部へ封筒ごとSDカードが持ち込まれ、分析にかけられるだろう。Lとも協力関係にあるので そこから得られる情報は逐一Lへと送られる。頼むから封筒に指紋を残すな、足取りが追えるような消印を押されるな、 切手を舐めるな、頭髪だって皮脂だってまつ毛だって唾液だって呼気だって爪にだって一切封筒もカードも触れるな、 体全体を覆った状態で動画データ作成および封入作業をしてくれ、ネット上の素材を使うな、 フォントはしゃれたものをダウンロードせずにデフォルトのものを使ってくれ、 音声は肉声を加工ではなく読み上げソフトを使ってくれ、文章の癖を消すために変でもいいから語尾や句読点の位置を統一してくれ、 読み上げソフトをダウンロードしてから十分な期間を置いてくれ、宛名は利き手で書かないでくれ、 宛名のペンや封筒やデータカードは遠くで買った新品のものを数か月、1年以上経過したものを使ってくれ、 できればデスノートで操った人物に投函させてくれ…(←サイコ思想になり始めるシヅキラ)。

凡人以下のシヅキラが今テキトーに思い浮べただけの禁止事項を全てパスしていたとしても、 キラを追うのは世界の名探偵Lである。絶対にデスノートのことは誰にもバレないし、 危ない行動を自分から取らないからキラは安心、リューク、今日のリンゴもおいしいねえ。と 生活していたところに突如舞い降りた大ピンチ。

第二のキラは、日本の警察は、そしてLは、どのような行動をとるのか?シヅキラ絶体絶命。続く。 続かんでよい。

2024年3月23日


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