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先日、ファミ通に掲載されていたテキストを元に発見した小ネタを解説した ドラクエ２の小ネタ動画を作ったんだけど、 その時に他にもいろんなゲームの昔の情報を読んでいて、開発中のゲーム画面を見つけては 全然ちゃうやんけ！と叫んで回っていたのでした。 というわけでそんな貴重な、開発中のゲーム画面の話題の一つとして、キャッスルエクセレントの話をいたしましょう。 発売前のキャッスルエクセレントの画面写真と共にゲームの説明文が書かれていたんだが、 まずその文章に気になる部分があったので紹介。 「グロッケン城に住む魔王メフィストは王女マルガリータを連れ去り、 自分の城の100ある部屋の一つに閉じ込めてしまった。このことを知った王子ラファエルは王女を助けるために グロッケン城に単身乗り込んだ。 城の中の100の部屋は迷路のようになり、ドアはカギが無くては開かない。 その上、恐ろしい仕掛けや家来たちが待ち受けている。さあ、敵をうまくかわしながら マルガリータ王女を助け出してください。」 その気になる部分というのは…そう、「さあ、敵をうまくかわしながら」という点である。 まあ、間違ってはいない。敵をかわして進む場所は多々ある。さらに、倒せない敵だっている。 だが、この紹介文的に、もしかしたら元は主人公は剣で敵を倒せなかったのではないだろうか…？ 「キャッスルエクセレント」の元になったのはパソコンゲームの「ザ・キャッスル」。 その二つの大まかな違いは「キャッスルエクセレントとは」のページに 表にしましたが、大きな違いの一つは「ザ・キャッスル」では主人公ラファエル王子は丸腰だったということです。 魔王の住む危険な城に単身乗り込むのに剣ぐらい持って行くべきだったとラファエル王子は「ザ・キャッスル」の時点で 気づき、「キャッスルエクセレント」ではBボタンを押しながら横キーで剣を出して敵を倒せるようになっています。 …でも開発中の「キャッスルエクセレント」の紹介文ではその様子が感じられない。 もしかして開発中は「キャッスルエクセレント」も「ザ・キャッスル」と同じように ラファエル王子は丸腰であり、敵を面と向かって倒す手段がなかったのではないだろうか…！？ などと考えました。 それはいったん置いておき、次に開発中のゲーム画面を見てみましょう。まずはタイトル画面を見比べてみます。  まずこちらが非常に見慣れている、実際のキャッスルエクセレントのタイトル画面。
夜空には星が輝き、右には巨大なお城、そして「Castle EXCELLENT」という非常にカッコイイタイトルロゴ。いいですね。
そしてこれが開発中のタイトル画面。全然違う。
タイトルロゴは同じように見えるが、夜空に星が輝いていないし城が小さい！
湖との位置関係も違うようだから遠くにあるってことなのか…？！
ちなみにこちらは「ザ・キャッスル」のタイトル画面。ちょっとお城のシンプルさは似ている…だろうか？
でもこのドット量でお城を描くといったらこんな感じになってしまうもの…だろうか？にしても「The Castle and Princess」ってしっかり書いてあるから、「ザ・キャッスル」の正式名称って 「ザ・キャッスル＆プリンセス」だったりするのか？「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」みたいな…？  さてこれはゲームスタートして最初に見る光景、キャッスルエクセレントにおける最初の部屋です。
入り口に黄色い鍵と黄色の扉、3段になっている床の上には騎士、司教、騎士の順に敵がいて、
ドル袋が二つ、緑、黄色の鍵、水色の鍵が設置されています。 そしてこちらが開発中の画面。最初の部屋だと思うんだけど
ちょこちょこ違う。ドル袋が二つというのは同じっぽいが、印刷の関係で色ははっきり分からないものの
緑と黄色の鍵が逆のような気がする。その下の水色の鍵も、赤か桃の鍵に見えます。
敵も騎士が三人だし、色も違って見えます。最上段と2段目の騎士の位置が違うが、同じ距離を往復しているはずなのになぜズレるのか…？ 最初の扉も黄色の見えるけど緑にも見えなくない…？最初の鍵も黄色というよりかは緑のようにも見えます。 鍵のそもそもの設置される位置が少し左寄りっぽいし…ぱっと見同じようにも見えるが、全然違います。 細かいところを挙げていったらキリがないほど全然違います。  次はこちらの割と序盤に入る地下の部屋。右には酸素ボンベがあるので水に入って進んでいくところです。
水色の鍵、緑の扉、ドル袋が3つ、紫の鍵が一つ設置されています。 同じ部屋と思われる開発中の画面。違う。
ホントちょこちょこ違う。まず浮いて設置されているのが水色ではなく、恐らく桃の鍵。扉は緑ではなく赤か桃。
紫の鍵というのはおそらく同じだがやはり少し左にあるように見えます。金庫を押して左に進むギミックに変わりはないようですが、壁や床のレンガ模様が何種類か混ざっていて ごちゃっとしているようにも見えます。  次は中盤で訪れる部屋。水色の扉、レンガ、小リフト、ドル袋、指輪、十字架、トゲ、空飛ぶブロック、ローソク…
というようなやくものがたくさん設置されています。ローソクはただ置かれているだけで、特に役立てることはできません。 こちらは同じ部屋と思われる開発中の画面。得点アイテムの配置は同じだけど
ローソクがありません。開発中に壁に穴があけられ、空中にローソクを飾りとして設置することになったのでしょう。
空飛ぶブロックのドット絵が少し違うように見えるのは途中で描き換えられたのか、印刷の関係なのか…？ こちらも中盤で訪れる部屋。指輪もドル袋も命の水もたっぷりでありがたいお部屋です。
敵は戦士が一人と司教が最下段に二人歩いています。 同じ部屋と思われる開発中の画面。
基本的な構造は同じっぽいんだが…違う。まず、司教二人ではなく最下段にいるのは魔女二人。メンドーなことになりそう。
早く倒さないと収拾がつかなくなります。二つの鍵は黄色ではなく緑に見える…床のつながりも微妙に違うし、エレベータのドット絵も左右対称です。 ドル袋などのアイテムは重ならないと取れないんだけど（上の画像だと半マス重なっていてもドル袋が取れていない）、 この画面写真ではドル袋があるなら半マス重なる位置にいます。取った直後を撮影したのか…？ |
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4枚の画面写真を並べてみました。まず思うのは鍵が全部9個あるということ、そして
SCOREが低すぎるということ。この二つは恐らく開発中だから鍵は最大値の状態で動かした方が作業効率がいいし、
部屋の数値などを入力してすぐその部屋に飛べるデバッグ機能があって、それを使ってワープして撮影しているから
SCOREがゼロのままなのでしょう。 そして全部の写真でラファエル王子が両手を挙げて喜んでいる（ジャンプor空中にいるモーション）のは、 ワープ直後や撮影の為にポーズを掛けるとラファエル王子がそのポーズになるからなんだと思います。 もしくは開発者様のこだわりにより、画面写真を撮影する際に手を挙げているところに統一したのかもしれません。 あとは箱の裏の画面写真にもあった、謎の「ITEM」 という項目も確認できます。元は短剣で敵を倒せなかったと思われるこの頃のラファエル王子ですが、もしかしたら 敵を倒す「ITEM」を手に入れるはずだった…とかだろうか？ でも今まで「ITEM」の欄に何か表示されている画面写真を一つも見たことがないし、 没画像が結構残っているゲームなのに「ITEM」として表示されそうなアイコンの画像なんかもデータ内にはないので 開発初期に画面がその体裁になったけど特に使う予定はなくずーっとそのままだった…みたいな感じなんじゃないかと 素人は感じました。 そして最も気になるのは…。  こちら、鍵の所持数部分を拡大したものです。
色の内訳、どうなってるんだ…！？紫、水色、もう一つ水色、赤、緑、黄色…というように見えます。  これが実際のゲームにおける鍵の表示。赤、青、水色、桃、緑、黄色の順です。
黄色と緑は変わっていないようだが開発中は桃が赤に見える。ザ・キャッスルでは鍵の種類は赤、青、水色、桃、緑、黄色という6種でした。 妖精がレアな赤い鍵をくれるというのも同じ。だが開発中の鍵の種類は赤系統が1種しかないので、 右から3番目は赤なら桃がないし、桃なら妖精がくれたのは何色の鍵だったのか…！？ 水色が2つに見えるのは印刷の関係だとしても、こんだけ似た色だと開発作業も大変そうで この並びと内訳は非常に謎です。なぜ、ザ・キャッスルと違うのか…。
ついでにもう一つ。この画面写真ではSCOREの数字が0ではありません。
その数「013010」となっています。別に普通のスコアじゃないか、と思うかもしれませんがキャッスルエクセレントでは鍵を取ると100点入り、 それが獲得できるスコアの最小単位となっています。そう、十の位が1になることはないのです。 一の位と十の位は必ず0になるはず。なのに、なぜか「10」という端数が出ている…。 ザ・キャッスルでは鍵を取ると10点入るという仕様でした。剣で攻撃できないというザ・キャッスルと同じ仕様だった と思われる開発初期は、もしかしたらアイテムを取った時に得られる得点もザ・キャッスルと同じだったのかもしれません。 以上、箱の裏よりさらに前の開発中の画面写真でした。 元はザ・キャッスルにもっともっとシステムが近かったようだが、鍵の種類（＆恐らく扉の種類）が 違うのは本当に謎です。エクセレントな追加要素やザ・キャッスルとの違いを出そうとして没になった名残なのだろうか…。 |
2024年01月08日
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