◆キャッスルエクセレントの箱の裏の画面写真◆

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星のカービィ夢の泉の物語の箱の裏の画面写真についてのページ を書いたついでに、気になっていたキャッスルエクセレントの箱の裏の画面写真についても話してしまうことにしました。


箱の画像写真はこちらのページ様からお借りし、 トリミングしたり明るさを変えたり傾きを変えたりして使わせてもらっています。

主人公であるラファエル王子、敵キャラの司教、やくもの代表としてツボが 丸く囲われて写っており、画面写真は5つ掲載されています。 パっと見、実際のゲームと違いはなさそう。ラファエル王子の画像もパラメータの表示も画面構成も違いはなさそうです。

まず1枚目はこちらの画面。得点アイテムである指輪がたくさんあり、 緑の鍵と桃の鍵が点在して緑の扉がたくさんある、とても見栄えのいい部屋です。

この部屋に入るのはこのサイトで紹介している手順通りだと右上から。 わざわざ指輪を取らずに最下段にラファエル王子が立っている辺り、 箱の裏の掲載する魅力的な画面を撮影するためだけに ここに来た感が漂っています。

攻略ページから持ってきた、同じ部屋の画像がこちら。 画面写真は少し横に伸びていますが、指輪の配置からブロックの半分具合まで、 何から何までこの実際のゲーム画面と箱の裏の画面写真は同じです。

きっと右上に出現したラファエル王子は指輪を無視して速やかに最下段に降りて、 自撮りしたのでしょう。

ちなみにMSX版の箱の裏にもこの部屋と同じ画面写真が掲載されており(やくものの配置は画面サイズの関係や 他の部屋の構成+攻略手順の違いのためいろいろ違うが、明らかにこの部屋)、 もしかしたら製作者様お気に入りの部屋の一つなのかもしれません。

2枚目はこちら、割と序盤に入ることのできるトゲだらけの部屋です。 ラファエル王子は最下段にいて、そこからどうするの?という状態になっていますが 空中に浮いた「命の水」、空飛ぶブロック、そして難易度の高さを演出する大量のトゲ、 そしてこのゲームにおける重要なアイテムであるカギが、頑張れば取れそうな位置にあるこの場面。

まさに、箱の裏に掲載するにうってつけの部屋といえるでしょう。 デビルフラワーが開花している瞬間の方が見栄えがいいのではないか と思ってしまいましたがきっと撮影者様もそう思ってそちらも撮影し、 見比べて、推敲し、こちらを選んだはず。素人が口を挟むなどおこがましさの極致です。大変失礼致しました。

一応また攻略ページから持ってきた同じ部屋の画像。 部屋の左半分は小リフト、バリア床もあり始めて見た時はときはなかなか やくものが多く、攻略するのは大変だがなんか好きな部屋でした。

ところでパワー光線の効力があるうちにこの部屋に戻ってくると、 左の中段の黄の扉を開けずにトゲをすり抜けて黄の鍵を取れるらしい。 やり込みプレイヤー様は、すげえ…。

次はこちらの部屋。やはり実際のゲーム画面と何もかも配置が同じです。 二つの黄の扉、酸素ボンベの位置も宝物の配置も何もかも同じ。 今度はデビルフラワーが開花しているところが写真に納まっており、見栄えもバッチリです。

 

またまた攻略ページから同じ部屋の画像を持ってきました。キャッスルエクセレントは1画面で一部屋ではなく 少し横に長いので1枚の画像で部屋が全部見えないのがちょっと困る。というわけで2枚並べてあります。

とは言ってもやはり何もかもがこの実際のゲーム画面と同じです。 よくよく城の構成を練られてから作られたのでしょう。鍵の配置、扉の色、移動できる場所、 どれか一つ変更するとクリア不可のゲームになりかねないのでとりあえず 製作者様は超絶頭がいいことだけはアホの筆者でもわかります。

次はこちらの部屋。これまたベルトコンベアやバリア床、 頭上にはトゲという難しくも見た目がよろしくワクワクな部屋です。

ここも扉の色も金庫の位置もベルトコンベアの長さも何もかも実際のゲームと同じ。

一応見比べてみても、やはり違いは全くありません。 今までのゲームの箱の裏だとここの1ブロックが違うだの、この敵の色が違うだの 色んな相違があったものですが、ここまで1マスも違いがないのはスゴイです。

さて次はこちらの画面写真。ゲーム内でもとても重要な、 愛の鍵(つまり赤い鍵)をくれる妖精が写っています。

城のどこかにいるマルガリータ姫を掲載するわけにはいかない、 でも助けるべき対象の一人である妖精を写真にするのは非常に納得。 しかもツボを落として扉を開けて助けるんだな、ということも見て分かる素晴らしい場面です。

ただ、ツボを落とさず下に落ちてきているので詰んでいるのは 少々気になるところ。でもまあ、箱の裏に掲載する写真はゲームの魅力を伝えるのにふさわしい 場面であればそれでいいので、ゲーム的に不自然だったり詰んでいたりするのは些細な問題です。 セパルトラだって十分詰んでたわけだし。

さて、また攻略ページから持ってきた妖精がいる部屋の画像です。 ここへ来て初めて実際のゲーム画面との違いを見つけたかもしれない。

妖精を救出すると音楽が鳴って画面が止まり、音楽が終わると赤い鍵が出現します。 その際、妖精は消滅します。つまり、赤い鍵と妖精が同時に表示されることはないのです。

だけど箱の裏の画面写真では妖精が飛んでいてその前に赤い鍵が置かれています。 でももしこのままだと妖精を助けず鍵だけ取るなんてこともできてしまうので、 妖精を助けて鍵をもらうという流れに変更されたとするならばとても納得です。

あと、今までの箱の裏の画面写真は色が薄いかなとか横に伸びてるかなとかそれぐらいの グラフィック的な違いはなかったですが、妖精のグラフィックは明らかに違う気がします。 もしかしたら箱の裏の画面写真が撮影された後に妖精は描き直されたのかもしれません。

さて、グラフィック的な違いはなかったと言ってから数行しか経ってないですが、 実はエレベータの画像だけはどう見ても実際のゲームと違うんじゃないだろうかと思っていました。

上に白い一本の線があるように見えます。そしてその線の下の部分は四角形っぽい。 エレベータは常に動いているものなので、当時のカメラでこのように映ってしまった…のか?

しかし、小さいほうのエレベータの一番上の乗る部分も やはり実際のゲーム画面と違うように思えます。一番上の部分が四角形っぽい。

これが実際のゲームに登場するエレベータ二種。 一番上が白い線になっているのは箱の裏と同じですが、その下の部分は四角形ではなく お皿のように下が細くなっています。

エレベータの画像だけがこのような違和感があるので、 箱の裏の画面写真を撮影したときの画面表示がバグっていたのかもしくは エレベータの画像は描き直されたのだと思います。

さて、改めてこの2枚の画面写真をご覧ください。


冒険が始まった直後…とはいえない感じです。左はスーパーマリオブラザーズで言うなら2-1、 右は1-3ぐらいまでは進行しているぐらいの部屋です。なぜマリオで例える。

まあつまり、これらの部屋に来るにはアイテムだってたくさん取れるし、 鍵だって使っているはず。扉を開けなければこのゲームは先に進めないからです。

それなのにSCOREが低すぎる。どちらもたったの100しかありません。 HI-SCOREが0なのは電源を入れて1回目のゲームならば納得ですが、 鍵を取るだけで100点入るというこのゲームで、この部屋に来るのにスコアが100点というのは不可能です。

ついでに、所持している鍵の数も少なすぎます。まあこのあと詰むのであれば その所持数でも問題はないが…。

さらにこちらの画面写真。SCOREが0の上に 鍵の所持数の表示がない。どの鍵をいくつ持っているのか のパラメータの部分がごっそり存在しておらず、HI-SCOREなどの項目が左に寄っちゃってます。

こんな状態にできるのは、開発者様だけでしょう。 つまり、箱の裏の画面写真を撮影するためにデバッグモード的なもので SCOREは0でスタート、どの部屋にでも自由にワープできる機能もしくは 縦横無尽に動ける状態になってこの部屋まで来て撮影をしたのだと思います。

鍵の個数の表示はデバッグ作業においても必要なものだろうから、 鍵の表示がないというのは開発のどの段階でのことなのか…。

そして、これらの箱の裏の画面写真で最も気になった点。それは。

謎の「ITEM」という項目があるということです。 HI-SCORE、SCOREの下にどう見ても「ITEM」という文字があります。

しかし残念ながらどの画面写真にも「ITEM」の右には何も書かれていないので どのような表記でITEMが表されたのか分からないのが残念。

…ってか、キャッスルエクセレントにおける「ITEM」ってなんだ? 指輪やドル袋のようなスコアが上がるだけの得点アイテムはある。 でもそれは取ればSCOREの数字が増えるというアクションがあり、それだけのもの。

鍵だってアイテムだろうが、鍵は鍵で「KEY」という項目の右にそれぞれの色の鍵の 個数が表示されるので「ITEM」という項目であらわされる必要はない。

「LIVE」という項目により、ラファエル王子の残り人数が表されるので 「命の水」というアイテムを取ったことを管理する項目だって不要だ。

唯一、この「地図」がキャッスルエクセレントにおける 取ったかどうかによりマップが開けるか否かが変わるので「ITEM」と言えなくはない…? 地図を取った瞬間、「ITEM」の項目の右に…地図を取ったということを表す…何が書かれるというんだ…!? そこは狭いぞ!?
あとは没になった画像の中に大きな鍵なんてものもありましたが、 そういった「没になった仕様」と共にその「ITEM」の項目も没となった、ということなのかもしれません。

ところで、改めてキャッスルエクセレントの画像データを眺めてみたところ、 なんと「ITEM」に使われたと思しき「T」と「M」の画像を発見しました。

タイトル画面には「HI-SCORE」などと同じフォントで「PRESS START」と書かれているので 「T」はそこで使われている…と思いきや、それは別の画像が表示されています。 なのでこの「T」と「M」はデータ上は存在しているがゲーム内で使われていない没データとなります。

ちなみにテキストデータ内に「ITEM」の文字列が残っているのかな?と思ったらテキストデータは存在せず。 別のデータで上書きされて消えてしまっているようです。そういうパターンもあるのか…。

…という、キャッスルエクセレントの箱の裏の画面写真から没になった仕様かもしれないものの紹介でした。 「ソロモンの鍵」の箱の裏などと違って部屋の配置が完全に同じなのは驚いたし、 まさか没データまで見つかることになるとは思わなんだ…。

2021年06月26日


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