◆◇タマゴのパラメータの乱数調整 その3◇◆
1ページ目2ページ目で99.9%は説明し終えていますが、今回は自分が乱数調整のためにやったこと、
失敗例とそれを改善した方法、使ったものなどを紹介。ムダにQ&A形式で参ります。


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Q.駆け回りポケモンの位置が、何度やってもリストに出てくる位置になりません。

「前後出力数」を20ぐらいに増やしてもどこにも目当ての数字は見つからない。 何回やっても何回やっても、「今回はもはやジャストじゃないか!?」と思うぐらいピッタリにやった気がしても、 6行上(つまりちょっと早い)とか、4行下(つまりちょっと遅い)にすらならない、惜しくもないのは何故!?


◆処方箋その1 自分の「白時間」をしっかり計測してみる

L+R+START+SELECTでソフトリセットがかかり、その瞬間に白時間も始まります。 電源を入れてハートゴールドを選択した瞬間からも白時間が始まります。

それをストップウォッチで何度も計測するのが楽だし、その程度でいいと思うんだが・・・。 自分は電源を入れてからハートゴールドを選んだ瞬間に計測を開始し、 「ボーン」という音がした瞬間、画面が黒くなった瞬間に計測を終了しました。

ハートゴールドを選んだ後「ポケットモンスターハートゴールド」という一番上のアイコンが上に飛んでいき、 画面が白くフェードアウトしていきますが、フェードアウトしきってからではなくて 「ハートゴールド」を押した瞬間に既に白時間は始まっています。 これがどっちなのか分からなくて最初は大変でした。画面が真っ白になる前から白時間は始まっています。

◆処方箋その2 出した乱数(初期seed)を確かめてみる

タマゴを受け取る前におじいさんの目の前でレポートを書いた状態で、 ちょっと別の場所に移動して今出した乱数が何かを見てみましょう。

高レベルの野生のポケモンが出現し、他に誰もいない場所へ。「シロガネやま」がいいと思います。 おじいさんが性格も性別も決定済みのタマゴを持っているので、 タマゴを受け取って個体値を決めない限り何をしても大丈夫です。

用意するものは、手持ちポケモンの「空き」と、ポケモンをすぐに捕まえられるマスターボールがいいです。 どうせレポート書かないので使っちゃいましょう。なければ頑張って通常の方法で捕獲します。

2007年12月24日15時30分に設定し、一度電源を切り、2007年12月24日15時30分15秒にハートゴールドを選択。 白時間と待機時間を合わせた15秒を経過させて2007年12月24日15時30分30秒に「つづきからはじめる」。 さっきのオタチのタマゴの個体値を決める時と全く同じ動作をします。

タマゴを受け取らず「シロガネやま」に飛んで、適当なポケモンと遭遇!適当なボールで適当に捕獲!! 「ポケモン」を開いて、捕まえたてほやほやのポケモンの強さを見ます。

 

今回はこんなポニータを捕まえました。出会った瞬間にマスターボールでGETです。

今まで使っていなかった「初期seedを検索」というタブを開き、 今捕まえたポケモンのデータを寸分違わず入力します。 開始時刻は2007年12月24日、時間は15時。 分+秒のところはチェックは入れなくていいです。

そして「おだやか」な「ポニータ」「レベル42」、 96、69、63、72、75、86と、しっかり間違えないように入れます。

一応「個性」にチェックを入れて「イタズラがすき」を選び、
一応「性別」にチェックを入れて「♂」を選び、
一応「特性」にチェックを入れて「もらいび」を選びます。

300後の乱数、450〜1000Fで出てくるポケモンなどはそのまま。 入力した数値が間違っていないかよくチェックして「実行」。 レベルなどを入力すると能力値が自動で書き換えられるので、上から順番に入れていきましょう。

すると1匹の候補が出てきました。 ここまで細かく入力すれば、多分1匹しか出てきません。 逆に1匹も見つからなかった場合、 どこかの数値や条件が間違っています。

(全部合ってるけどマジで見つからない、という場合は、 もう1回最初からやり直して別のポケモンを捕まえましょう)

出てきたこの情報の中でほしかったのは「初期seed候補」です。 今狙っている「5Vのオタチ」のタマゴは、「5c0f022f」という乱数で出てくるものです。 その乱数を出すための行動をして出てきた今回の乱数は「5c0f0235」。数値にして6多いです。 なので、押すのがちょっと遅かったということが分かります。

初めて乱数調整したときに、こうやって今出した乱数が何なのかを調べて大きな間違いに気づきました。 あまりにタマゴから孵したポケモンのパラメータが狙ったものとかけ離れているため、 「これで初期seedを調べてみよう」と思いって狙っている乱数と近いのかを調べてみると・・・。

惜しくもなんともない、全く全然違う数字でした。 タイミングが少し違うとかそういう次元のズレではなく、根本的に何かが間違っていたのです。 なんと「つづきからはじめる」を押す時間の計算が間違っており(引くところを足していた)、 待機時間が大幅に間違っており狙っている乱数とは程遠い乱数を出していました。

なので、あまりにもできない場合はこの方法で今出した乱数が狙っている乱数とどれぐらい離れているのか、 調べてみるといいです。実際に自分はこれを経て無事に成功しました。

「確かにずれているけど恐ろしいほどのズレではない」場合は、待機時間が秒単位で間違っているのかも。 それとも大きな癖があって、毎回すごく早く押しすぎている(or遅すぎる)のかも。 そういう場合は、0.03秒ずつぐらいストップウォッチの数値をずらしていってみましょう。 それで一度成功すれば、今後はそのずらした数値分必ずずらせばいいだけです。

そして「超ずれていて乱数が全く違う、別物である、惜しくもない」場合は、 根本的に計算が間違っている可能性が高いです。 何度「シロガネやま」でポケモンを捕まえても乱数が狙ったものとまったく違う場合は、計算を見直しましょう。 (自分も成功するまでは「シロガネやま」で何回も何回もモンジャラやギャロップやドードリオを捕まえました)



Q.捕まえちゃったから1匹も駆け回りポケモンがいないのですが・・・

本当はライコウ、エンテイ、ラティのどっちかの3匹がいる状態でやるのが一番ラクなのですが、 ライコウがいない状態でも問題なくできているし、1匹しかいなくてもできるように調節は可能です。 (リストの前後5ぐらいの範囲内に、同じ道路が来ないように調整してから実行すれば多分いける)

しかし、ライコウもエンテイもラティアスもGET済みだという人もいらっしゃるでしょう・・・。 というか、そういう人の方が多いんじゃないだろうか・・・?


◆処方箋その1 タマゴを孵化させてジャッジさんに見せる

タマゴを受け取り、タマゴが早く孵化するポケモンと一緒に連れまわして孵化させる。 そしてそれをジャッジさんに見せて望みの強さのポケモンかどうかを調べればOK! ・・・って、それをしたくないから悩んでいるんだ。

よっぽどの自信がない限り、狙った乱数でタマゴを受け取れたか調べず孵化はやめましょう。 100%成功させるのは、人間では無理だからです。というわけで、処方箋をもう1枚。

◆処方箋その2 お電話で出した乱数を調べる

「金銀電話」も、どの乱数なのか調べるのに非常に有用。 「ウツギ」にチェックを入れ「seed」に狙う乱数「5c0f022f」を入力。 ポケルスにポケモンがかかったことがまだない人は、 「「菌」:ポケルスが くっついた〜」の左のチェックを外します。 今回はポケルス感染済みなのでチェックを入れたまま。

「実行」を押すと、いっぱい文字が書かれたリストが出てきました。 ウツギ博士に電話をかけて「ポケモンの しんかというのは」から始まる内容は「し」、 「カントーには まだ ぼくの」から始まる内容は「カ」、「ポケルスが くっついた」から始まる文章は「菌」。

連続で電話をかけてこの文字の順番だったらその乱数だということが分かります。 狙っている「5c0f022f」は「し カ 菌 菌 カ し 菌 菌 カ カ」、この順番でなら成功しているということです。 駆け回りポケモンが1匹しかいないとき、道路の数字が一致しているだけでは不安な場合は電話しましょう。 「ウツギ」の隣に「ヒビキ」「コトネ」とありますが、電話の内容が違うだけで同じことができます。

ちなみに、34番道路の下にいるたんパンこぞうが向きを変えるたび電話の順番が一つ進んでしまいます。 なのでヤツが向きを変える前にポケギアを選んで電話の画面にできたら問題ないのですが、 例えば2回向きを変えた後のウツギ博士の電話は「し カ 菌 菌 カ し 菌 菌 カ カ」という順番のはずが、 2つ飛んで「菌 菌 カ し 菌 菌 カ カ」という順番になってしまいます。

いくつか飛んだ後に順番が正しい場合は、たんパンこぞうが向きを変えて乱数を進ませてしまっています。 その可能性があるので、最初の1つが違っても試しに何度か電話をかけて確かめてみましょう。



Q.タイミングを合わせるコツはありますか?

ぼくは最初は「ソフトのがらくた箱」さまの「ストップウォッチ」「ポケモンの館」さまの「エメタイマー」を使わせて頂いていました。 でも毎回パソコンの前で乱数調整作業をするわけにもいかないので、 そのときはただのストップウォッチだったり、壁掛け時計の秒針だったりします。

「ハートゴールドを選ぶ」や「つづきからはじめる」を押す時間の秒の小数点以下が 00になるよう計算しているとそれも可能です。 (まあ11.42秒にハートゴールドを選択し、18.38秒に続きから始められる人もいるのかもしれないが・・・。) 最初に成功し、その後もその方法でやっているやり方は、「両手で同じことする」ということです。

初めての挑戦では左手で「ハートゴールド」を選ぶためにAボタンに手をかけていて、 右手でマウスのボタンをクリックするためにスタンバイしていました。(今回は「エメタイマー」の方で説明)

マウスのボタンが押され、離れた瞬間にストップウォッチはスタート。 ですが、左手のハートゴールドを選ぶAボタンはボタンが押し込まれた瞬間に白時間が始まっているのです。 このように、左右で微妙なずれが生じてしまうのではないかと考えて、左右で同じ動きをすることにしました。

まず「ハートゴールド」を左手の爪で軽く押したままにします。 左手が画面から離れた瞬間にゲームが選択される状態。 そして、右手でストップウォッチのスタートボタンをクリックしたままにします。 これも、右手の人差し指でマウスのボタンを離した瞬間にストップウォッチがスタートする状態。

つまりは両手をパッと離した瞬間に全ての時が進み始める状態にするというわけです。 左手でゲーム開始(=待機時間の開始)、右手で計測開始です。 そしてストップウォッチが0.00秒になった瞬間に「つづきからはじめる」を押します。ここはAボタンで押します。 タッチでもいいんだろうけど、ボタンなら指をかざしておけるのでそうしています。 エメタイマーだと自分で0.00秒まで自由に入力することができ、操作が簡単なのでPC前の作業ならばオススメ。

なぜ計測時間の小数点以下を0.00秒になるように計算してから実行するのに「0.00秒まで自由に入力」できるのが いいのかと言うと、タイマーが0.00秒になった瞬間に「つづきからはじめる」のが確かに狙いなのですが、 どうもぼくは少しだけ早く押してしまうことが多いようです(遅すぎるズレよりも早すぎるズレの方が多い)。

なので、エメタイマーの数字「0.00秒」になったら「つづきからはじめる」という動作を変えることをせずに、 早すぎたら「0.03秒」ぐらいずつ増やして調節します。 (エンテイとラティアスのリストの6つも上の数値が3回も連続で出たりしたら、0.03秒遅くして、 それでもまだずれていたらさらに0.03秒増やして「0.00秒」で「つづきからはじめる」を選ぶように微調整)

こういう微調整が可能なので「エメタイマー」さんはオススメです。 ・・・が、web上に表示される数字なのでパソコンが超重かったりすると計測も不安定になるかも?

実際「空白キー」を押してから離しても計測が始まるという素敵なツールらしいのですが、 パソコンのせいかブラウザのせいか、長いこと空白キーを押してから離すと動作が遅くなってしまっていて、 計測開始が後れてしまうことがあったのでマウスクリックホールド⇒離して計測開始という方法にしています。

ながながながながと語りましたが、普段のやり方と成功率が上がった方法は以上です。 「時間計算を楽にやりたいな」という方のためのお助けグッズは次のページにて。

2013年11月17日


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