◆◇金銀の没になったミニゲーム◇◆




海外版HGSSのミニゲームのページで「ビリリダマめくり(Voltorb Flip)」の話をしましたが、
そのページで「金銀の没ミニゲームの神経衰弱」の話も少しだけしました。

ちゃんと調べて遊んでみてからページにしようと思って結局何年もノビノビしてしまったので、
その話題が出て話題がHOTなうちにどうせだから紹介してしまおう。

とにかくそのゲーム画面はこんな感じ。(Youtubeより。海外版の画面です)

カードが9×5=45枚並んでいます。
神経衰弱なのにカードの枚数が奇数です。なんで。

カーソルはカードの右下に表示されるのですが、
ゲームを開始する場所によってカーソルがバグって表示されます。
(というか正しいカーソルの画像を参照できてない)

「?」が書かれたカードで、もちろんこのカードの画像は没データ。
カードを選べばカードがひっくり返ります。

2枚めくって同じカードじゃなかった場合は
神経衰弱なので勝手に裏返されます。

カードが2枚合っていれば、
上に2枚重ねて置かれていく感じで並びます。

5回まで挑戦できます。
成功しても失敗しても5回までです。

つまり、45枚全部は絶対に取れないのです。

5回終了すると、全部のカードが左上からひっくり返されていき、
「こうだったんだよ」的に全ての配置を見せてくれます。

コレを見る限りは1枚しかない、みたいなハズレはないみたいです。
並びも完全ランダムで、偏りもないっぽい。

5回めくり終わってもコインの換算とかはなく、
全部裏返された後にまた45枚のカードが配置されるのみです。

コレが日本語版の画面。

海外版だと上のステータスは文字が正しく訳されておらず
表示がおかしかったですが、「とったもの」と「あと○かい」
という文字が表示されるもののようです。

海外版でも「あと○かい」の数字部分だけは正しいです。
同じカードをめくれると「いただき!」と表示されます。

あと、正しいカーソルは身もフタもないカーソルです。

「とったもの」も合わせると画面がギュウギュウだし、なんかものすごく作りかけ感満載です。
カードが2枚合っててもカーソルを移動させてもゲームが終わっても何の音もしないです。

成功だと「いただき!」、失敗だと「ざんねん・・・」という
メッセージが出ます。「カードをくばります」とかはない。
ゲーム中に出てくるメッセージはその二つのみ。

海外だと「yeah!」(やった!的な)と
「Darn...」(なんだよ畜生ハズレかよふざけやがって的な)
の二つになっていて、ちゃんと訳されています。

「いただき!」ってセリフだけってとこもなんか作りかけ感です。

「いただき!」「ざんねん・・・」「とったもの」「あと○かい」はいわゆる没テキストに当たります。
そして、このカードの裏の「?」の柄とカーソルの矢印は没画像です。

さらに、カードを表にしたときの柄も没画像ですが・・・。
これらの画像は恐らくポケモンに関係する画像のはず。

この頃はそこまでアイテムの公式画像がなかった気がしますが、それぞれ何なのか見てみましょう。

これはめずらしいポケモン!?・・・あれ?ぬいぐるみだった。
というわけでこりゃどう見ても「ピッピにんぎょう」でしょう。

上の色が濃い、下は白。そして球状。
これはどう見ても「モンスターボール」です。ビリリダマってことはなかろう。

上の色が濃い、下は白。そして球状。さらに「S」の文字。
というわけで恐らくコレは「スーパーボール」でしょう。スピードボールじゃないよね・・・。

・・・これは、なんでしょうか。四角い箱のようなものに「+」のマーク。
救急箱っぽいから恐らく・・・「キズぐすり」ではないだろうか?でも確証がないです。

でもポケモンカードゲームの「キズぐすり」のカードはとっくに出ていただろうから、
そうなるとスプレータイプのキズぐすりの形と全然違う。そもそもこれは箱なのかなんなのか。

もしかして十字架がついた「きよめのおふだ」か?!いやいや、海外で出せんだろ・・・。
というかこれをポケモン金銀に実装するとなると、海外版ではこの画像が差し替えられそうです。

アメのようなグラフィックです。なんでしょうねコレは。サイコキャラメルかな?
というわけで一目瞭然、コレはどう見ても「ふしぎなアメ」です。

これは・・・なんか今となるとポケウォーカーに見えますが、なんと「ポケギア」です。
金銀のゲーム内にポケギアの画像は出てこなくてママが渡してくれるだけなので、

ミニゲーム内に画像が使われるかもしれなかったと思うと嬉しいかも。

さて、なんでしょうねコレは・・・。目を閉じたヒトデマンかな?
「ほしのかけら」じゃないし・・・。ただのカードとしての柄かもしれません。

ネタ切れになるワケないから(カードの柄に成り得る候補のアイテムはいっぱいあるぞ)、
とりあえず描いたのか、この辺りで神経衰弱がお蔵入りになったのか・・・。

さて、コレは何なんでしょうね・・・。液体です。ビンに入っているようです。
パレットの関係でオレンジ色に見えますが、オレンジ色のつもりなのかは不明。

もしかしたら色的に考えれば「ミックスオレ」。入れ物的に考えると「モーモーミルク」?

ぼくには、エドレムの薬に見えます。色的にはメルトナの薬かも。

(補足。エドレムの薬は「ソロモンの鍵(FC)」のタイムを増やすアイテム)

・・・という、ポケモンに関係するような関係しないような画像がカードの絵柄になっていました。
まあスロットにもポケモンに関係ない「7」や「チェリー」もあるし、星マークがあってもいいかも。

ところで、カードの各枚数はランダムじゃなくて決まっているようです。

   モンスターボールときよめのおふだは各8枚ずつ。一番多いです。
 つまり4組ずつ作れるわけです。

 
 
 ピッピにんぎょうとスーパーボールと星マークとエドレムの薬は各6枚ずつ。
 枚数からもなんとなく何の画像なのかが推理できそうです。

 スーパーボールは600円、ピッピにんぎょうは1000円、モーモーミルクは500円。
 つまり、きよめのおふだっぽいモノはそれ以下の値段である可能性が高い。

 ならばやっぱりあの十字が入った四角は300円の「キズぐすり」なんだと思います。

 ポケギアは1ゲームに3枚しかないようです。
 3枚だから1ゲームに1組しか当てられません。レアカードです。

 ふしぎなアメは、なんと1ゲームに2枚だけ。一番のレアカードです。
 5ゲームに1回当てられたらいい方、ぐらいの確率。

このミニゲームはコインを使う、当てて増やすというところまではまだ作られていなかったようですが、
このままミニゲームとして確立されるとしたらカードの枚数によってレートが変わっていそうです。

8枚あるカードは当てれば2枚、6枚あるヤツは3枚、ポケギアは20枚、ふしぎなアメは50枚・・・とか?
レートが高すぎるか?1ゲームで3枚必要ならこれぐらいかも・・・?と、勝手に思っています。

スロットだと「コイン○まい いただき!」とメッセージが出ます。
初代でも金銀でも「いただき!」と言います。

でも「カードめくり」だとコインが当たっても「いただき!」って
メッセージはなく「あたりー」だけです。

「いただき!」っていうメッセージが入っている辺り、
この神経衰弱は初代っぽさを感じられる気がするし、
この神経衰弱が没になって「カードめくり」になったんだと思います。

「カードめくり」ってどっちかというと「ルーレット」っぽいルールなのに、
わざわざ最初にカードを選ぶというところが神経衰弱のカード要素を使った結果っぽい気がします。

「カードをめくるゲーム」というところだけは、海外版のミニゲームの「ビリリダマめくり」として
ある意味復活したのかもしれない、金銀の没ミニゲームの紹介でした。

(今回はYoutubeのこちらの動画こちらの動画をキャプチャして使わせていただきました。
海外だと「コインケース」にバグがあり、それを使って神経衰弱を出せるみたいです。どうなってんでしょう。)



◆2017年5月24日追記◆

星形をした謎のカードの画像がありましたが、私はこれは「げんきのかけら」ではないかと思っています。
というのも、昔のポケモンカード等だとげんきのかけらのデザインがピンク色をした六芒星の形をしているんです。

スーパーボールやピッピにんぎょうと同じぐらいの値段で画像に似たアイテムとなると、
これはもうげんきのかけら以外ないんじゃないかなと思います。


という激・有力な情報を、たーつーさんから頂きました。
ただ、最初これをお聞きしたときに実は「そうかな?」とすんなりとそう思ったわけではありませんでした。

自分は初代の道具はほぼ文字でしか見たことがなく、少しだけ持っていたカードで
「キズぐすり」は紫色のスプレーだとか、説明書に絵が載っている「ふしぎなアメ」と思しき
キャンディーや各種ボールぐらいしか絵で認識している道具がありませんでした。

だから初めて絵でアイテムを認識したのはハートゴールドでのことで、
「わざマシンってCDみたいな形だったのか」などと思いながらプレイしていました。

そして「げんきのかけら」はハートゴールドではマリオストーリーの「ほしのかけら」のような、
ミョウバンの結晶のような、ラピュタの巨大な飛行石のような、あの形のイメージでした。

星のような形ならば「げんきのかたまり」の方ではないだろうか、と考えました。
よし、初代での「げんきのかけら」や「げんきのかたまり」はどんな姿なのか調べてみよう。



ハイ、たーつーさんのおっしゃるとおり、「げんきのかけら」で確定です。いちげきひっさつで納得しました。

この3枚のカードの画像はポケモンカードゲーム公式サイトで検索させてもらったものですが、
真ん中と右のカードは新しいヤツ、左の「げんきのかけら」は初代の頃のカードです。

初代の「げんきのかけら」は確かに六芒星。
だがフーディンの額から六芒星が赤緑⇒青の段階で消えているので「六芒星」というものは
やめようということになっているような気がします。

初代で確かに「げんきのかけら」は六芒星の形だったが、そちらも青もしくは金銀で変更されていたことでしょう。

そして金銀における「げんきのかけら」は五芒星だったのでしょう。
でもこのミニゲームが没になったので、金銀の「げんきのかけら」はお披露目されることはなかった。

そして後に個々のアイテムのデザインが公式に発表されることになったときに「げんきのかけら」は
元のデザインである六芒星でも、金銀の五芒星でもなくミョウバンの結晶になった、ということだったのです。

よく見たら色もまさにそんな感じです。
カードの枚数とアイテムの値段に対する推理も完璧、まさにこれは「げんきのかけら」以外にありえない・・・!!

たーつーさん、情報どうもありがとうございました!

まさか星マークがただのカードの柄じゃなかったとは・・・。
目がないヒトデマンじゃなかったのか・・・。



2014年8月25日


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