目に見えて明らかに分かるものではないので先送り先送りにしていたバッジの効果の話。 まあ、まずは初代ポケモンの説明書を見てみましょう。 バッジの説明が各ジムリーダーと共に書いてありますね。 そこには「オレンジバッジ」は「すばやさ」が上がるとあります。 これはスゴイ!手持ちポケモンがパワーアップするというわけですね!! ポケモンリーグに挑戦するのに必要なバッジだが、それに効果があるというのは思えば不思議な話です。 例えばブルーバッジを持っていればレベル30までのポケモンが言うことを聞く。 これってどういうことなのか? ブルーバッジがレベル30までのポケモンを絶対的に従わせる波動でも出しているのか? だが「モンスターボールにポケモンを無理やり閉じ込めているのではなく、 ポケモンはボールに自らの意思でとどまる。ボールの中は心地いい環境」と回答なさる クリエイターの方々が作っているポケモンに優しいゲームのはずです。 だから「ポケモンの意思に反してバッジの効力で無理やり従わせている」わけではないはずだ。 ならばポケモンがバッジを見てトレーナーを認めているということになるだろう。 レベル55の「まさこ」は、どうも自分の新しいトレーナーが気に入らなかった。 なんなのよコイツ、この私に命令して何様のつもりよ、と。 あるときはそっぽを向き、あるときは不貞寝をし、 あるときは自傷行為に走る。・・・心のお病気か? そんなある日、トレーナーは「ゴールドバッジ」を手に入れたのである。 そのとき、まさこは思った。 「まあ、ゴールドバッジ・・・今までつい反抗しちゃったけど、そこそこのウデを持ったトレーナーになったのね。 少しは認めてやって、命令を聞いてやってもいいかしら・・・レベル70までは・・・」 よく意味が分からない。 でもつまりポケモンたちが自分の意思でバッジを持ったトレーナーの言うことを聞くようになるならば、 「バッジを持っていることによって命令を聞こうと自主的に思う」ということが必要だ。 ポケモンたちはリーグバッジの意味、それを持つことによりどれほどの腕前かを理解しているということだ。 カントーの野生のポケモン全員が。それは どういう ことですか。 ・・・やっぱ「バッジのフシギな力でポケモンが大人しくなる」みたいな効果の方がラクな気はする。 公式様にモンスターボールのことと同様誰かが過去に質問していたかもしれないな・・・。 と、今までの話はほぼ無関係です。すごい脱線でした。違います。その話じゃありません。 ここはクチバジム。 「いあいぎり」か「なみのり」がないとジムに出入りができないが、 ここにいるトレーナーたちはいちいち木を切って出勤しているのか? イナズマアメリカンであるジムリーダー「マチス」と死闘を繰り広げ、 ついに勝利した主人公は「オレンジバッジ」をもらいました。 そしてマチスの口から語られるオレンジバッジの効果の説明。 「オレンジバッジ持ってるだけでユーのポケモン スピードアップ」とのことです。 念のため、ハナダシティのバッジおじさんにも確認を取ります。 「全てのポケモンの素早さが少し高くなります」とのこと。 さらに、説明書にも同様のことが書いてあります。 ポケモンの素早さが少し上がる。 ・・・とは言っても、初プレイ時は意味が分かっていませんでした。 イチイチ戦闘に入るたび「○○は オレンジバッジの こうかで すばやさが あがった!」とか 表示していられないし、それは仕方ない。 とにかく、そのバッジの効果による能力値上昇は目で見ても実感できることが筆者はありませんでした。 とにかく「オレンジバッジ」は手に入りました。 ご覧下さい、この主人公のステータスを。 オレンジバッジしか持っていません。 これで戦えばオレンジバッジの効果だけが発揮されるはず。 「すばやさ」だけが少し上がった状態でバトルができるはずです。 さて、バトルに出すポケモンのステータスを見てみましょう。 「すばやさ」は54です。 そして言い忘れていましたがバッジによる能力値の上昇は、 元の値×1.125です。 (ウィキペディアによると8分の9・・・らしいんだが、よーわからんので1.125倍) このポケモンを戦闘に出したら54×1.125=60になるはず。 お次はこちらのラッタをご覧下さい。 素早さは「58」です。 オレンジバッジの効果がないと負けてしまいますが、 今はバッジの効果で素早さは60になるので素早さで勝てる! さあ、セキチクシティの左の草むらに出てくるラッタ!いざ勝負!! あっさり先制攻撃されました。あ、あれ?! 素早さでは絶対に勝利しているはずなのになぜ!? う・・・宇宙一のスピードを誇る、オ・・・オレ様よりも早く・・・! じゃあ宇宙二じゃねえのか? なぜかオレンジバッジをつけていても、素早さが1.125倍にならないという謎現象が起こっているのです・・・。 さて、今度は不良品のオレンジバッジを投げ捨てて、 セキチクジムでキョウに勝負を挑み、「ピンクバッジ」を授かりました。 ピンクバッジの効果はバッジおじさんや説明書、 そしてキョウの口からも語られるとおり「防御力を上げる」。 つまり、「ぼうぎょ」の値×1.125になるわけですね。 というわけでオレンジバッジはさっき捨てたので、 ピンクバッジだけを持っている状態です。健全ですね〜。 さてさっきのラッタから「ひっさつまえば」を食らったときの話ですが、 HPが92から71に減ったので21のダメージを受けました。 だが、今はピンクバッジがあるので防御力はUPしています。 先ほどはなかなかの痛手だったが、今度はそうは行かぬぞ!! さっきと同じラッタにリベンジ! 「ひっさつまえば」を食らわせてみるがよい!! そして92-65=27のダメージ。 あれ?さっきは21だったよな。増えてませんか?? 先ほどのオレンジバッジ同様、ピンクバッジも効果が発揮されてないのです。 しかしここで気になることが。オレンジバッジを所持してラッタに挑んだときは先制攻撃されてしまいました。 でもピンクバッジだけ持ってラッタに挑むとこっちが先攻を取れたのです。 (上の画像ではこちらは先攻で「やどりぎのタネ」を使ったので相手にダメージは入っていません) ゲームを普通にプレイしているとこんな感じに調べないと分からないバッジ効果。 数値が画面に表示されるわけではないので気づきにくいことなのですが・・・。 ゲーム画面上では見えませんが、パラメータの実際の数値の話。 オレンジバッジは素早さが上がる効果のはずですが、 そのオレンジバッジを持った状態でバトルに入ると、 49だった「ぼうぎょ」が1.125倍されて55になっていました。 肝心の「すばやさ」には変化なし。だから「すばやさ」が58のラッタに先攻が取れなかったのです。 反対にピンクバッジを持っているときは防御が上がる効果のはずですが、 ピンクバッジを持った状態でのバトルは54だった「すばやさ」が1.125倍されて60になっていました。 だからラッタに先攻は取れましたが、肝心の「ぼうぎょ」は上がっていなかったので 先ほどのオレンジバッジのバトルより「ひっさつまえば」のダメージがUPしてしまっていたのです。 つまり、初代ポケモンにおけるミスというのは。 オレンジバッジとピンクバッジの効果が逆になっているということです。 もしもオレンジバッジとピンクバッジの効果が逆なのが本来の仕様なのだとしたら、 マチスとキョウのセリフも間違っているし、バッジおじさんの説明も間違っているし、説明書も間違っています。 なので、やはりオレンジバッジとピンクバッジの効果の設定ミスの方なのでしょう。 ちなみにこのミスは赤緑青の初期・後期問わず、ピカ版の初期・後期でも修正されていません。 バッジの効果については他にもミスじゃね?みたいな仕様があるのですが、それについてはまたいつか。 以上、目に見えないのでどうやって紹介したモンかと思ってずーっと先延ばしにしていたバッジの話でした。 |